「愛犬には品質面と安全性にきちんと配慮されたドッグフードを与えたい」、と考えている愛犬家を中心に注目が集まっているプレミアムドッグフード。
その一方で、「実はそのほかのドッグフードとの違いがいまいち分かっていない」、「種類がたくさんあるから結局どれを選べばいいのか分からない」、という愛犬家の声も少なくありません。
そこでこの記事では、プレミアムドッグフードの特徴や選び方、おすすめできる内容のプレミアムドッグフードをまとめているので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
そもそもプレミアムドッグフードとは?
“プレミアム”という言葉の響きから何となく高級感が漂いますが、実はプレミアムドッグフードには特にこれといった基準があるわけではありません。
ひと括りにプレミアムドッグフードと言っても、使われている原材料の内容にはかなりのバラつきがありますし、中には原材料の内容と価格のバランスが釣り合わないと感じるものもあります。
ただ、全体的な傾向としては安さをウリにしたドッグフードと比べると動物性原材料の割合が多かったり、合成保存料や着色料、香料・調味料といった添加物が使われていないドッグフードが多いです。
また、グルテンフリー・グレインフリー(穀物不使用)など、肉食傾向の雑食である犬の消化吸収に配慮したレシピを採用しているプレミアムドッグフードも目立ちます。
プレミアムドッグフードの選び方
プレミアムドッグフードを名乗るにあたり、特にこれといった基準がないということを念頭に置きながら、プレミアムドッグフードの選び方を解説していきます。
主原料として動物性原材料が使われているか
はじめに確認しておきたいのは、主原料として動物性原材料(肉・魚)が使われているかです。
なぜなら、動物性原材料から摂り入れられる動物性タンパク質は、肉食傾向の雑食である犬にとって大切な栄養素だからです。
その一方で、プレミアムドッグフードと謳っていても穀物が主原料として使われているものがありますが、犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではありません。
そして、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のドッグフードは下痢や吐き戻し、涙やけの原因になりえます。
このことから特別な事情がない限りは、主原料として動物性原材料が使われている高タンパクなプレミアムドッグフードを選んであげることをおすすめします。
原材料一覧には使われている割合が多い順に記載されており、最初にチキンやサーモンといった肉・魚が記載されていれば、主原料として動物性原材料が使われているドッグフードということになります。
ただし、第二原材料以降に穀物やイモ類・豆類が続いており、全体で見れば動物性原材料の割合がそれほど多くないプレミアムドッグフードもあるので、第二原材料以降と成分表のタンパク質含有量もあわせて確認しておきましょう。
良質な原材料が使われているか
動物性原材料の割合だけでなく、原材料の品質にも注目しておくべきです。
例えば、ドッグフードの中には“ミートミール”や“家禽ミール”といった動物性原材料が使われているものがありますが、どちらも具体的に何の動物の肉が使われているのかが分かりません。
プレミアムドッグフードでも”○○ミール”という動物性原材料が使われているものがありますが、人用の食肉としては出回らない“4Dミール(肉副産物)”が使われている可能性は否定できません。
ただ、多くのプレミアムドッグフードは公式サイトやパッケージに品質と内容の補足がされているので、メーカーが公開している情報にはできる限り目を通しておくことをおすすめします。
実際、品質面にこだわって作られているプレミアムドッグフードなら”新鮮鶏肉”、”乾燥チキン”といったように原材料が明記されており、「人用の食品レベルの原材料を使用」といったような説明がされていることがほとんどです。
不要な人工添加物が使われていないか
人工の着色料や香料・調味料など、不要な人工添加物が使われていないかにも気を配っておくといいでしょう。
と言っても、プレミアムドッグフードと謳っている場合、これらの人工添加物が使われていないものがほとんどです。
プレミアムドッグフードを選ぶにあたって気にかけておきたい人工添加物は、BHA・BHTといった酸化防止剤です。
これらの人工の酸化防止剤はドッグフードの酸化を抑える目的で添加されるものの、体質によってはアレルギーや涙やけの原因になります。
その一方で、多くのプレミアムドッグフードはミックストコフェロールやローズマリー抽出物といった天然由来のもので代用していたり、遮光性や密閉性の高い袋に包装するなどの工夫がされています。
製造工程や管理体制についての説明があるか
プレミアムドッグフードを選ぶにあたっては、製造工程や管理体制についての説明がされているかも確認しておきたいところです。
一例を挙げると、「人用の食品加工を手掛けている工場で製造されており、人用の食品と同レベルの品質管理がされている」といった説明や、「異常がないか生産ラインを24時間モニタリングしている」といった説明です。
また、原材料一つ一つの産地が公開されていたり、どんな方法で製造されているのかが補足されているプレミアムドッグフードも珍しくありません。
口コミのいいプレミアムドッグフード30種
商品名 | 主原料 | タンパク質 | 脂質 | 水分 | カロリー (100gあたり) |
気がかりな原材料 |
---|---|---|---|---|---|---|
カナガン(チキン) | チキン生肉 | 29%以上 | 15%以上 | 9%以下 | 376kcal | – |
うまか | 鶏肉 | 21.4%以上 | 9.5%以上 | 10.0%以下 | 350kcal | – |
ニュートロ ナチュラルチョイス(小型犬用[成犬用]チキン&玄米) | チキン(肉) | 24.0%以上 | 16.0%以上 | 10.0%以下 | 375kcal | タンパク加水分解物 |
オリジン(オリジナル) | 新鮮鶏肉 | 38%以上 | 18%以上 | 12%以下 | 386kcal | – |
go!(センシティブ LID グレインフリーサーモンレシピ) | サーモン生肉 | 24%以上 | 12%以上 | 10%以下 | 408.4kcal | – |
モグワン | チキン&サーモン | 27%以上 | 10%以上 | 9%以下 | 361.5kcal | – |
ジウィピーク(エアドライフード ラム) | 生肉・内蔵・魚介類 | 35.0%以上 | 33.0%以上 | 14.0%以下 | 560kcal | – |
ハッピードッグ(ミニ 成犬用) | コーン | 26.0% | 14.0% | 9% | 355.3kcal | – |
このこのごはん(全年齢用) | 鶏肉 | 20.9%以上 | 8.0%以上 | 10.0%以下 | 343kcal | – |
フォルツァ10(デイリーフォルツァ ミニ フィッシュ) | 魚粉 | 28.0% | 14.0% | 8.0% | 356kcal | – |
ブッチ(ブラック・レーベル) | ビーフ | 10.5%以上 | 8.0%以上 | 74.5%(最大) | 116kcal | – |
金虎 おさかな | 魚介類 | 25%以上 | 9%以上 | 10%以下 | 346kcal | – |
ネルソンズ | チキン | 28%以上 | 12%以上 | 10%以下 | 365.5kcal | – |
ピナクル(ダック&スイートポテト with ボーンブロス) | ダック | 29.0%以上 | 15.0%以上 | 10.0%以下 | 364kcal | – |
ナウフレッシュ(成犬用) | ターキー生肉(骨抜き) | 26%以上 | 16%以上 | 10%以下 | 367.0kcal | – |
ナチュロル | 新鮮牛生肉 | 23〜27% | 10%以上 | 9%以下 | 400kcal | – |
PAL&I | 鶏肉 | 18.0%以上 | 9.7%以上 | 10.0%以下 | 357kcal | – |
ソルビダ(グレインフリー チキン 室内飼育成犬用) | オーガニックチキン生肉 | 25%以上 | 15%以上 | 10%以下 | 350kcal | – |
アーテミス(フレッシュミックス スモールブリード 成犬用) | フレッシュチキン | 25.0%以上 | 15.0%以上 | 10.0%以下 | 368.3kcal | – |
犬の雑穀ごはん(成犬用 チキン) | 鶏肉 | 18.0%以上 | 9.7%以上 | 10.0%以下 | 357kcal | – |
ロイヤルカナン(ミニインドア 成犬用) | 米 | 19.0%以上 | 12.0%以上 | 10.5%以下 | 378kcal | 動物性油脂 |
エーワン(鹿肉) | 鹿肉 | 32%以上 | 8%以上 | 10%以下 | 350kcal | – |
コストコ カークランド(小型成犬用 チキン・ライス・ベジタブル) | 鶏肉 | 27.0%以上 | 16.0%以上 | 10.0%以下 | 約375kcal | チキンミール。香料 |
ZEN(グレインフリー ベニソン) | 日本鹿生肉 | 27.5%以上 | 7.5%以上 | 11.0%以下 | 341kcal | – |
C&R(プレミアムドッグ) | ラム肉 | 20%以上 | 8%以上 | 10%以下 | 386kcal | – |
シュプレモ(小型犬用 成犬用) | チキン(肉) | 26.0%以上 | 17.0%以上 | 10.0%以下 | 375kcal | タンパク加水分解物 |
サイエンスダイエット(小型犬用 成犬用 チキン) | トリ肉 | 21.0%以上 | 13.0%以上 | 10.0%以下 | 373.1kcal | 動物性油脂 |
POCHIザ・ドッグフード(ベーシック ワイルドサーモン) | サーモン生肉 | 30%以上 | 10%以上 | 10%以下 | 315kcal | – |
アカナ(スモールブリード 成犬用) | 新鮮鶏肉 | 31%以上 | 17%以上 | 12%以下 | 351kcal | – |
ロータス | イワシ | 25%以上 | 14%以上 | 10%以下 | 342.8kcal | – |
愛犬家の口コミがいいプレミアムドッグフード30種の主原料と主要な成分値、気がかりな原材料が使われていないかどうかを比較してみました。
一つ一つの項目に目を通していくと、動物性原材料ではなく穀物が主原料として使われているドッグフードがあることや、タンパク質含有量に物足りなさを感じるドッグフードがあることが分かります。
なお、赤色で記載した“タンパク加水分解物”と“動物性油脂”については、使われているからといって必ずしも安全性に配慮されていないというわけではありません。
ただ、ここで取り上げたタンパク加水分解物は製造工程の説明がされておらず、動物性油脂に関しては具体的に何の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類の説明がないことが気がかりです。
プレミアムドッグフードのおすすめ10選
これまでの内容を踏まえつつ、おすすめできる内容のプレミアムドッグフードを10種類紹介します。
なお、販売価格や原材料は調査した時点の情報を参考にしています。
(※2024年11月に公式サイトとAmazonで調査)
モグワン
通常購入時の価格 | 5,456円/1.8kg |
---|---|
定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1袋:4,910円(10%オフ) 2〜4袋:4,637円(15%オフ) 5袋以上:4,364円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
100gあたりの価格 (4袋を定期購入時) |
約258円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約222円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
モグワンはペット先進国イギリス産のプレミアムドッグフードで、メインのタンパク源としてチキンとサーモンを使いつつ、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用しています。
また、香料・着色料といった犬にとって必要のないものは一切使われていませんし、製造方法や品質・内容が不明瞭な原材料も使われていません。
主要な成分バランスについては高タンパク・低脂質かつカロリーは標準的な範囲で、口の小さな愛犬にも食べやすい小粒サイズのドライフードになっています。
このような特性上、トイプードルやチワワ、ポメラニアンやミニチュアダックスなどの(超)小型犬用フードとして特におすすめです。
ネルソンズ
通常購入時の価格 | 9,196円/5kg |
---|---|
定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1〜2袋:7,816円(15%オフ) 3袋以上:7,356円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
100gあたりの価格 (2袋を定期購入時) |
約156円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約164円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
ネルソンズもイギリス産のプレミアムドッグフードで、グレインフリーのレシピを採用していることや、犬にとって必要のないものが一切使われていないことはモグワンと同じです。
ただ、ネルソンズの動物性タンパク源は1種類だけに限定されており、主原料として使われているチキン(乾燥チキン/チキン生肉)の割合は全体の5割を占めています。
また、主要な成分バランスはモグワンに似ていますが、ネルソンズは中粒サイズかつ内容量は5kgサイズの1種類だけです。
このことから、(超)小型犬を1匹飼いしている場合にはおすすめしておらず、中型犬・大型犬の愛犬を飼っていたり、(超)小型犬を多頭飼いしている場合におすすめしています。
アカナ
※各項目は「スモールブリード 成犬用」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
1,480円/340g 5,478円/2kg 12,380円/6kg |
---|---|
100gあたりの価格 (2kgの最安値を参照) |
約274円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約185円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
良質な動物性原材料が贅沢に使われているだけでなく、低GIの野菜と果物が使われているカナダ産プレミアムドッグフードのアカナ。
アカナは犬種(サイズ)や食の好み、年齢や飼育環境に配慮して原材料の内容と成分バランスを調整したドライフードを取り揃えていますが、どのフードも高タンパク・低炭水化物という点は変わりません。
この記事で取り上げている「スモールブリード 成犬用」は、高タンパク・高脂質な一方でカロリーはやや控えめになっており、平均的な運動量の小型犬向けと捉えることができます。
なお、アカナはほぼ全てのラインナップがグレインフリーのレシピを採用していますが、【クラシック】というシリーズには穀物(オーツ麦)が使われています。
オリジン
※各項目は「オリジナル」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
1,762円/340g 7,840円/2kg 19,404円/6kg 27,720円/11.4kg |
---|---|
100gあたりの価格 (2kgの最安値を参照) |
約392円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約235円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
オリジンはアカナと同じチャンピオンペットフーズ社が製造・販売しているカナダ産プレミアムドッグフードですが、アカナ以上に動物性原材料の割合が多い非常に高タンパクなドライフードになっています。
オリジンには「パピー」、「パピーラージ」、「オリジナル」、「レジオナルレッド」、「シニア」といった5種類のラインナップがありますが、どれについても高タンパク・高脂質・高カロリーなドライフードです。
こういった成分バランス上、育ち盛りでたくさん栄養が必要な子犬や運動量が多い活発な成犬、食が細くてたくさんの量が食べられない成犬用フードとしておすすめです。
その逆に、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある成犬用フードとしては向いていません。
カナガン
※各項目はドライフード「チキン」のものです
通常購入時の価格 | 5,038円/2kg |
---|---|
定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1袋:4,534円(10%オフ) 2〜4袋:4,282円(15%オフ) 5袋以上:4,030円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
100gあたりの価格 (3袋を定期購入時) |
約214円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約171円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
メインのタンパク源が違う3種類のドライフードがあるほか、缶詰タイプのウェットフードまで取り揃えているカナガン。
また、どのラインナップも動物性原材料の割合が全体の半分以上を占めており、穀物・牛肉・大豆不使用のレシピを採用していることから、食に敏感な愛犬にも対応しやすいです。
ここで取り上げているのは第一原材料としてチキン生肉が、第二原材料として乾燥チキンが使われているドライフードの「チキン」で、高タンパクかつ脂質とカロリーがやや高めになっています。
このような成分バランス上、育ち盛りの子犬や活発な成犬、少食な成犬用フードとして向いています。
POCHIザ・ドッグフード
※各項目は「ベーシック ワイルドサーモン」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
2,200円/1kg 6,100円/3kg |
---|---|
100gあたりの価格 (3kgの販売価格を参照) |
約203円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約203円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
POCHIはオランダ産のプレミアムドッグフードで、全年齢対応の【ベーシック】と1歳以上の成犬向けの【エイジングケア】という2つのシリーズがあります。
そして、それぞれのシリーズで「ワイルドサーモン」、「3種のポルトリー」、「ラム」といった3種類のラインナップがあり、愛犬の食の好みとアレルギーに配慮して選べます。
なお、この記事ではベーシックシリーズのワイルドサーモンを取り上げていますが、どのラインナップも主要な成分バランスはほとんど変わらず、高タンパクかつ脂質とカロリーはかなり控えめなドライフードになっています。
このことから、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある成犬や、歳をとって活動量が落ちたのに食事量が変わらないシニア犬用フードとしておすすめです。
ロータス
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
998円/80g 3,960円/800g 9,790円/2.27kg 21,450円/5kg |
---|---|
100gあたりの価格 (2.27kgの最安値を参照) |
約423円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約359円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
ロータスはカナダ産のプレミアムドッグフードで、天然由来の原材料そのものの香りと栄養素ができる限り損なわれないように、低温で時間をかけて焼き上げる”オーブンベイクド製法”で調理されています。
主原料として使われているのは人用の食品レベルの動物性原材料で、さらにグレインフリーのレシピを採用していることから、食に敏感な愛犬にも対応しやすいです。
主要な成分バランスについては、適度にタンパク質を含みつつもカロリーは控えめに調整されており、室内飼いで運動量が少ない成犬・シニア犬の主食としてぴったりです。
その一方で、育ち盛りの子犬や活発な成犬、少食の成犬用フードとしてのおすすめ度は下がります。
ソルビダ
※各項目は「グレインフリー チキン 室内飼育成犬用」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
2,970円/900g 5,313円/1.8kg 9,889円/3.6kg 14,487円/5.8kg 28,710円/12kg |
---|---|
100gあたりの価格 (1.8kgの最安値を参照) |
約295円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約283円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
良質な動物性原材料が主原料、犬にとって必要のない添加物は不使用、グレインフリーのレシピを採用、という3つの要素を満たしたアメリカ産プレミアムドッグフードのソルビダ。
どのラインナップも室内飼いの犬向けに成分バランスが調整されており、全体的にカロリーは控えめな傾向があります。
ここで取り上げた「グレインフリー チキン 室内飼育成犬用」に関しては、適度にタンパク質を含みつつも脂質はやや高めになっており、どちらかと言えば運動量が少ない成犬向けと捉えることができます。
また、カロリーと脂質がかなり控えめに調整された成犬向けフードもあり、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある成犬にも対応できます。
アーテミス
※各項目は「フレッシュミックス スモールブリード 成犬用」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
2,970円/1kg 5,830円/3kg 10,560円/6kg 18,920円/13.6kg |
---|---|
100gあたりの価格 (3kgの最安値を参照) |
約194円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約214円 |
穀物 | 玄米、黍 (グルテンフリー) |
アーテミスもソルビダと同じアメリカ産のプレミアムドッグフードで、不要な人工添加物は一切使われておらず、ほとんどのラインナップに動物性原材料が主原料として使われています。
この記事でピックアップした「フレッシュミックス スモールブリード 成犬用」は、主原料としてフレッシュチキンが使われているグルテンフリーフードで、適度にタンパク質を含みつつも脂質はやや高めで、カロリーに関しては標準的な範囲になっています。
このほかに、低脂質・低カロリーなフードや高タンパク・高脂質なグレインフリーフードも取り揃えており、飼育環境や体質に配慮してフードを選びやすいことが強みです。
ただ、低脂質・低カロリーなフードに穀物が主原料として使われていることに加えて、タンパク質含有量がかなり控えめなことは気になりました。
このこのごはん
※各項目は「全年齢用」のものです
価格/内容量 | 通常購入:3,850円/1kg 定期初回:3,278円/1kg 定期購入:6,556円/1kg×2袋 ※定期購入時は15%オフ ※定期2回目以降は2袋以上のまとめ買いが条件 |
---|---|
100gあたりの価格 (定期購入時) |
約328円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約331円 |
穀物 | 大麦、玄米 |
このこのごはん(全年齢用)は、日本で暮らす小型犬向けに販売されている国産のプレミアムドッグフードです。
主原料として使われているのは国産鶏肉で、犬にとって必要のない添加物が一切使われていないのはもちろん、品質や内容が不明瞭な原材料も見当たりません。
また、小麦グルテンフリーのレシピを採用していることに加えて、肉類の中でアレルギーの原因になりやすい牛肉と、豆類の中でアレルギーの原因になりやすい大豆が使われていないため、食に敏感な愛犬にも対応しやすいです。
主要な成分バランスに関しては、タンパク質・脂質・カロリーがやや控えめになっており、「運動量が落ちたシニア犬にタンパク質が控えめなドッグフードを与えたい」と考えている場合におすすめです。
プレミアムドッグフードで迷った時はモグワンがおすすめ
ここまで読み進めたところで愛犬のドッグフード選びに迷った時には、モグワンをおすすめします。
当サイトがプレミアムドッグフードの中でも、モグワンをおすすめする理由は以下の通りです。
- メインのタンパク源として良質なチキンとサーモンを使用
- 犬にとって必要のないものが一切使われていない
- 製造工程や管理体制について詳しく説明されている
- グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用
- 無理なく続けやすい販売価格
まず言えるのは、モグワンはメインのタンパク源として良質なチキンとサーモンが使われており、肉食傾向の雑食である犬にとって大切な栄養素の動物性タンパク質をしっかりと摂り入れられることです。
それに加えて、香料・着色料といった犬にとって必要のないものは一切使われていませんし、公式サイトで製造工程や管理体制について詳しく説明されていることも安心感に繋がります。
また、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用しており、牛肉・大豆といったタンパク源も使われていないことから、それらのタンパク源にアレルギーのある愛犬にも安心して与えられます。
そして、無理なく続けやすい価格で販売されていることも評価できます。
プレミアムドッグフードに関するQ&A
プレミアムドッグフードに関するよくある質問を一覧にしてみました!
低脂肪のプレミアムドッグフードでおすすめは?
低脂肪のプレミアムドッグフードということであれば、この記事でも取り上げているモグワンやこのこのごはんがおすすめです。
と言っても、それぞれのフードでタンパク質とカロリーの数値に開きがあり、モグワンは高タンパクかつカロリーは標準的な範囲に、このこのごはんはモグワンと比べるとタンパク質とカロリーが控えめになっています。
このことから、適度に運動をする愛犬にはモグワンを、歳をとったシニア犬など活動量が少ない愛犬にはこのこのごはんをおすすめします。
なお、低脂肪のドッグフードの選び方は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
国産のプレミアムドッグフードでおすすめはある?
“国産”という条件に絞ってプレミアムドッグフードを選ぶなら、このこのごはんをおすすめします。
国産ドッグフードの中には穀物が主原料として使われていたり、品質・内容が不明瞭な原材料や、着色料などの必ずしも使う必要のない添加物が使われているものも少なくありません。
そんな状況の中、このこのごはんは国産鶏肉が主原料、人間でも食べられる品質の原材料を使用、不要な添加物は不使用という条件を満たしていることに加えて、ノンオイルコーティングのドライフードになっています。
以下の記事では、国産ドッグフードの選び方のポイントと、おすすめできる内容の国産ドッグフードをまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
大型犬におすすめのプレミアムドッグフードは?
体の大きな大型犬用としてプレミアムドッグフードを選ぶとするなら、ネルソンズをおすすめします。
良質な鶏肉の割合が全体の約5割を占めているドライタイプのドッグフードで、さらにグレインフリーのレシピを採用しているほか、高タンパクかつ脂質とカロリーは標準的な範囲に収まっており、適度に運動をする大型犬用としてぴったりです。
もちろん、香料・着色料は使われていませんし、粒の直径は約12mm、厚みは約5mmのトライアングル型と、大型犬に食べやすいサイズ感のドライフードということも、ネルソンズをおすすめする理由です。
なお、大型犬のドッグフードの選び方については、以下の記事で掘り下げて解説しています。
お試しサンプルがあるプレミアムドッグフードは?
プレミアムドッグフードを販売しているメーカーによっては、少量のお試しサンプルの無料配布や有料販売をしていることがあります。
例えば、この記事で取り上げているPOCHIザ・ドッグフードは1袋50gのお試しサンプルを、ロータスは1袋80gのお試しサンプルを有料販売しています。
と言っても、数食分くらいの少量サンプルだけでは、愛犬の食の好みや体質に合っているかどうかの判断がきちんとできません。
このことから、当サイトでは少量だけのお試しは積極的にはおすすめしておらず、はじめから1ヶ月くらいは様子見するつもりで本商品を購入してみて、本当に愛犬に合っているかを時間をかけて確認することをおすすめしています。
通販のプレミアムドッグフードでおすすめは?
この記事でピックアップした10種類のドッグフードのうち、モグワンとネルソンズ、カナガンとこのこのごはんは通販限定のプレミアムドッグフードで、どれもおすすめできる内容です。
ただ、それぞれでタンパク源や主要な成分バランス、粒の大きさと形状に違いがあるので、愛犬の年齢やサイズ、飼育環境や食の好みに合わせて選ぶのがいいでしょう。
一例を挙げると、室内飼いでそれほど運動量が多くない小型犬の成犬にはモグワンが、運動量が多い活発な成犬にはカナガンのドライフードがおすすめです。
また、「タンパク質含有量が控えめなプレミアムドッグフードを与えたい」と考えている場合には、このこのごはんをおすすめします。
市販のプレミアムドッグフードでおすすめはある?
通販限定ではなく、市販されているプレミアムドッグフードということならアカナがおすすめです。
アカナは良質な肉・魚が主原料、着色料などの犬に必要のないものは不使用という条件を満たしているだけでなく、グルテンフリーorグレインフリーのレシピを採用しています。
そして、店舗によって取り扱いのあるラインナップは違うものの、年齢や体質、飼育環境に配慮して選べるように、タンパク源の内容と成分バランスを調整したドライフードを取り揃えていることも強みです。
なお、市販のドッグフードの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
安くてコスパのいいプレミアムドッグフードでおすすめは?
プレミアムドッグフードを選ぶにあたってはコスパも重要ですが、いくら値段が安いからといって穀物が主原料として使われていたり、必ずしも使う必要のない添加物が使われているプレミアムドッグフードは、本当の意味で”コスパがいい”とは言えません。
このことを踏まえたうえで、この記事で取り上げた10種類のプレミアムドッグフードの中から選ぶなら、少量サイズよりもコスパのいい大容量サイズで販売されているネルソンズがおすすめです。
ただ、1ヶ月以内に使い切れないということであれば、比較的手に取りやすい価格で販売されているカナガンのドライフードをおすすめします。
以下の記事では、安くてコスパのいいドッグフードの選び方のポイントと、おすすめできる内容のドッグフードを詳しくまとめているので、よければ参考にしてみてください。
魚メインでおすすめのプレミアムドッグフードは?
メインのタンパク源として魚が使われているプレミアムドッグフードということなら、カナガンのドライフード「サーモン」がおすすめです。
カナガンの「サーモン」は良質な魚が主原料、品質・内容が不明瞭な原材料や犬に必要のないものは不使用、グレインフリーのレシピを採用という条件を満たしていることに加えて、動物性タンパク源が魚類だけに限定されています。
このことから、魚以外の複数のタンパク源にアレルギーのある愛犬にも対応しやすいです。
幼犬におすすめのプレミアムドッグフードは?
“幼犬の時期”という条件でプレミアムドッグフードを選ぶとするなら、カナガンのドライフード「チキン」をおすすめします。
カナガンの「チキン」は直前の項目で取り上げた「サーモン」と同じく、良質な動物性タンパク源が主原料、香料・着色料不使用という条件を満たしたグレインフリーのドライフードです。
そして、粒の直径は10mm程度、厚みは4.5mm程度のドーナツ型で、高タンパクかつ脂質とカロリーもやや高めのドライフードになっており、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な幼犬用としてぴったりです。
なお、幼犬のドッグフードの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
シニア犬におすすめのプレミアムドッグフードは?
「シニア犬向けのプレミアムドッグフードを探している」ということであれば、高タンパク・低脂質かつカロリーは標準的な範囲のドライフードのモグワンがおすすめです。
また、モグワンはカナガンの各ドライフードと同じ小粒でドーナツ型になっており、このような形状のドライフードは軽めの力でも噛み砕きやすく、水やぬるま湯でふやかしやすいというメリットがあります。
そして、グルコサミン・MSM・コンドロイチンが配合されていることも、シニア犬用としてモグワンをおすすめする理由の一つです、
以下の記事では、シニア犬のドッグフードの選び方のポイントを詳しくまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
無添加のプレミアムドッグフードでおすすめは?
“無添加”を売り文句にしているドッグフードをいくつも見かけたことがあるかもしれませんが、実は完全無添加のドッグフードはほとんどありません。
と言っても、添加物の全てが避けたほうがいいものというわけではなく、主食用としての栄養基準を満たすために添加される合成ビタミン・ミネラルや、酸化を抑える目的で添加される天然由来の酸化防止剤は必要性のある添加物です。
そして、”不要なものが無添加”という意味でプレミアムドッグフードを選ぶとするなら、この記事でピックアップした10種類のドッグフードはどれもおすすめできる内容です。
なお、不要なものが無添加のドッグフードの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
グレインフリーのプレミアムドッグフードでおすすめは?
“グレインフリー”という条件に絞ってプレミアムドッグフードを選ぶなら、モグワンをおすすめします。
これまでに何度も取り上げた通り、モグワンは良質な動物性タンパク源が主原料、香料・着色料不使用という条件を満たした高タンパクなグレインフリーのドッグフードになっています。
それに加えて、日本で多く暮らす室内飼いの小型犬向けの成分バランスと粒サイズということも、モグワンを選んだ理由の一つです。
以下の記事では、グレインフリーのドッグフードの選び方のポイントと、おすすめできる内容のドッグフードをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ひと括りにプレミアムドッグフードと言っても、使われている原材料の内容にはかなりのバラつきがあり、中には原材料の内容と価格のバランスが釣り合わないと感じるものもあります。
そのため、”プレミアム”という言葉の響きにとらわれすぎずに、原材料の割合や品質、不要な添加物が使われていないかはきちんと確認するようにしましょう。
現在は何百種類ものドッグフードが販売されていますが、最終的にどのドッグフードを買うのかを決めるのは愛犬ではなく飼い主である人間です。
だからこそ愛犬のことを第一に考えたうえで、自分自身も納得のいくドッグフード選びを心がけたいところですね。
ここまで読み進めてみて、それでもまだ愛犬のドッグフード選びに迷っているなら、まずはモグワンをお試ししてみることをおすすめします。
現在、公式サイトからは最大20%オフの価格で購入できるようになっているので、お得な価格でモグワンを手に入れたいと考えている場合には、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。