サイエンスダイエットドッグフードのパッケージ画像(表面1)

【犬を飼っているなら知らない人はいない】・・・と言ってもいいくらいメジャーなドッグフードのサイエンスダイエット。

年齢や犬種(サイズ)、体質や飼育環境に配慮して、原材料の内容と成分バランスを調整したラインナップを取り揃えており、流通量が多くて近場のお店で気軽に購入できることも強みです。

今回はそんなヒルズのサイエンスダイエットドッグフードの口コミ・評判を124件調査し、悪いレビューと良いレビューに分けて整理してみました!

また、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひあなたの愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。

ヒルズ サイエンスダイエット(犬用)の総合評価

項目 詳細
原材料 2.5
成分 4.5
安全性 4.5
食いつき 3.0
コスパ 4.0
総合評価 Bランク
(S〜Eの6段階評価)
価格/内容量
(調査時点の最安値)
705円/750g
1,633円/1.5kg
3,011円/3kg
3,899円/5kg
※小型犬用 成犬用 チキン
※2023年8月に楽天・Amazonで確認
対応年齢 全年齢対応
(種類により異なる)
原産国 チェコ
販売会社 日本ヒルズ・コルゲート株式会社

当サイトのヒルズ サイエンスダイエットドッグフードの総合評価はBランクです。

原材料の内容と成分バランスの傾向が違う様々なラインナップを取り揃えていることに加えて、プレミアムドッグフードの中ではお手頃な値段で販売されていることが魅力と言えます。

その一方で、動物性原材料の割合がそこまで多くはないことや、動物性油脂には具体的に何の動物の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類が分からないことが気になりました。

それと、サイエンスダイエットドッグフードにはグレインフリーのラインナップはないので、穀物全般にアレルギーのある食に敏感な愛犬用フードを探しているということであれば、選択肢からは外れます。

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サイエンスダイエット(犬用)の悪い口コミ・評判

続いて、サイエンスダイエットドッグフードの口コミ・評判を見ていきましょう。

まず、悪い口コミ・評判については「残念ながらあまり食べない」、「うちの犬には合わなかった」、「継続していくには値段が高い」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、サイエンスダイエットドッグフードには人工の香料が使われていないことや、アレルギーの原因になりやすい原材料が使われていることが関係していると考えられます。

悪い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきはいまいち(20件)
  • うちの犬には合わなかった(20件)
  • 値段が高い(4件)
  • 原材料の内容が気になる(3件)

という結果になっています。

なお、口コミ・評判は2021年4月にAmazon、楽天、ツイッター(現X)、インスタグラムで調査しました。

食いつきはいまいち

悪い口コミ・評判で一番多かったのは「我が家の犬の食いつきはいまいち」、「残念ながらあまり食べない」というレビューでした。

一般的には人工の香料が使われているドッグフードの方が食いつきがいい傾向にありますが、サイエンスダイエットドッグフードは原材料の香りを活かして風味が整えられています。

そのため、人工の香料が使われているドッグフードを食べ慣れている場合、サイエンスダイエットドッグフードの香りにあまり魅力を感じられない可能性はあります。

また、単純に選んだ風味が愛犬の好みではなかったり、カリカリとした食感のドライタイプのドッグフードが好みではなかった可能性も考えられますね。

うちの犬には合わなかった

次に多かった悪い口コミ・評判は「うちの犬には合わなかった」といった内容のレビューで、その中でも特に目立ったのが「軟便・下痢気味になった」「吐く回数が増えた」というレビューでした。

下痢や吐き戻しの原因として考えられるのは、餌の急な切り替えや食物アレルギーです。

サイエンスダイエットの多くのドッグフードには小麦が使われていますが、穀物の中でも小麦(グルテン)はアレルギーの原因になりやすい原材料です。

 

また、トウモロコシや大豆がアレルギーの原因になることもあり、体質によってはサイエンスダイエットドッグフードが合わないこともあります。

そのほかには、一気食いが原因で吐き戻してしまった可能性も考えられます。

値段が高い

そのほかに見つかった悪い口コミ・評判は、「サイエンスダイエットドッグフードは値段が高い」というレビューです。

サイエンスダイエットドッグフードの100gあたりの値段は約110円と、確かに安さをウリにした市販の激安ドッグフードと比較すると高いです。
(※”小型犬用 成犬用 チキン”の1.5kgサイズの最安値を参考にしています)

ただ、サイエンスダイエットドッグフードの3〜4倍の値段で販売されているプレミアムドッグフードも珍しくはなく、実際にはお手頃な値段で販売されているプレミアムドッグフードと言えます。

とは言え、愛犬の餌代にいくらかけられるかは飼い主それぞれで違いますし、当サイトでは品質・安全性に気を配りつつも無理なく購入できる価格帯のドッグフードを選ぶことをおすすめしています。

原材料の内容が気になる

通販サイトとSNSで口コミ・評判を調査していく中で、「原材料の内容が気になる」というレビューも見つかりました。

具体的には、小麦やトウモロコシといった穀物が使われていることや、一部のドライフードに穀物が主原料として使われていることを気にするレビューです。

穀物全般にアレルギーのない犬にとってはグレインフリー(穀物不使用)は必須ではないものの、犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手という問題があります。

 

ただ、サイエンスダイエットドッグフードに使われている穀物は消化しやすいよう加工されていますし、アレルギーの原因になりにくい穀物が使われているドライフードも取り揃えています。

もしタンパク質の内容まで気にして愛犬のドッグフードを選びたいということであれば、肉類が主原料として使われていて適度にタンパク質が含まれているドッグフードを選ぶといいでしょう。

サイエンスダイエット(犬用)の良い口コミ・評判

サイエンスダイエットドッグフードの良い口コミ・評判は「食いつきがいいお気に入りのドッグフード」、「品質と価格のバランスが取れたお手頃なドッグフード」、「うちの犬には合っている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、サイエンスダイエットドッグフードはラインナップが豊富なことや、プレミアムドッグフードの中では手に取りやすい値段で販売されていることが関係していると考えられます。

良い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきがいい(40件)
  • お手頃な値段(12件)
  • 食べやすそうな粒の形状(9件)
  • うちの犬には合っている(8件)
  • 原材料に安心感がある(8件)

という結果になっています。

食いつきがいい

今回調査した口コミ・評判で一番多かったのは、「食いつきがいい」というレビューでした。

とは言え、「あまり食べない」というレビューが20件だったのに対して、「食いつきがいい」というレビューが40件という割合を踏まえると、サイエンスダイエットドッグフードの食いつきは至って平均レベルという印象を受けます。

ただ、サイエンスダイエットの成犬向けフードには”チキン”と”ラム&ライス”といった2種類の風味があるので、風味が限定されたドッグフードに比べれば食の好みには合わせやすいです。

お手頃な値段

次に多かった良い口コミ・評判は、「サイエンスダイエットドッグフードはお手頃な値段で販売されている」といった内容のレビューです。

悪い口コミ・評判の項目でも説明した通り、穀物不使用かつ肉原材料が贅沢に使われているプレミアムドッグフードに比べれば、サイエンスダイエットドッグフードは手に取りやすい価格帯のプレミアムドッグフードと言えます。

値段が高いほど製造工程にひと手間かけていたり・・・といった違いもありますが、無理なく購入できる価格帯のプレミアムドッグフードという理由でサイエンスダイエットドッグフードを選んでいる愛犬家も少なくありません。

食べやすそうな粒の形状

そのほかに見つかった良い口コミ・評判は「小粒で食べやすそう」、「大粒で噛みごたえがありそう」といったレビューです。

サイエンスダイエットは年齢だけでなく、犬の大きさ(小型犬/中型犬/大型犬)別のドライタイプのドッグフードを取り揃えています。

また、ドライフードによって小粒と中粒の2種類が販売されていることから、全年齢・全犬種対応フードの1種類しか販売されていないドッグフードより愛犬の好みに合わせやすいです。

ただ、小型犬が必ずしも小型犬用の粒の形状を気に入るわけではないですし、粒の形状についての口コミ・評判はあまり参考にならないと思っておいた方がいいでしょう。

うちの犬には合っている

良い口コミ・評判の中には、「うちの犬には合っている」というレビューもありました。

この理由として考えられるのは、サイエンスダイエットドッグフードは肉類の割合がそれなりに多く、穀物は消化吸収しやすいように加工されていることです。

また、アレルギーの原因になりにくい穀物が使われているドッグフードを取り揃えていることも強みです。

そのほかにも、人工の酸化防止剤・着色料がアレルギーや涙やけの原因になることがありますが、原材料一覧を見る限りでは、サイエンスダイエットドッグフードにはそれらの添加物が使われていません。

原材料に安心感がある

通販サイトとSNSで口コミ・評判を調査していると、「サイエンスダイエットドッグフードは原材料に安心感がある」といったレビューも見つかりました。

一部のドッグフードには人工の酸化防止剤・着色料が使われていますが、先ほども触れたように、サイエンスダイエットドッグフードにはそれらの添加物が使われていません。

もちろん、それらの添加物が使われているドッグフードは定められた基準を超えないように使っているものの、最近は天然由来の酸化防止剤が使われているドッグフードが増えてきています。

また、犬は食べ物の見た目で良し悪しを判断していないので、犬の立場になって考えれば人工の着色料を使ってまで色味をつける意味はありません。

サイエンスダイエット(犬用)の口コミ・評判まとめ

項目 口コミ内容
悪い口コミ あまり食べない
うちの犬には合わなかった
値段が高い
原材料の内容が気になる
良い口コミ 食いつきがいい
お手頃な値段
食べやすそうな粒の形状
うちの犬には合っている
原材料に安心感がある

サイエンスダイエットドッグフードの悪い口コミ・評判は「残念ながらあまり食べない」、「うちの犬には合わなかった」、「継続していくには値段が高い」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

その一方で、サイエンスダイエットドッグフードの良い口コミ・評判は「食いつきがいいお気に入りのドッグフード」、「品質と価格のバランスが取れたお手頃なドッグフード」、「うちの犬には合っている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、サイエンスダイエットドッグフードはラインナップが豊富なことや、プレミアムドッグフードの中では手に取りやすい値段で販売されていることが関係していると考えられます。

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サイエンスダイエット(犬用)をお試ししてレビュー!

サイエンスダイエットドッグフードのパッケージ画像(表面2)

サイエンスダイエット(小型犬用 成犬用 チキン)を実際にお試ししてみました!

サイエンスダイエットドッグフードのパッケージ画像(裏面)

パッケージの表面と裏面には主に成分についての特徴が掲載されており、側面に原材料一覧と成分表、給餌量の目安と餌の切り替え方が掲載されています。
(※原材料と成分の掘り下げたレビューは後ほどの項目でしていきます)

サイエンスダイエットドッグフードの中身

サイエンスダイエット(小型犬用 成犬用 チキン)の袋を開封して最初に感じたのは、思っていた以上に香りが強いドライフードということです。

袋に顔を近づけなくて分かるくらいの香りがあたりに漂い、犬だけでなく飼い主によっても好みが分かれるかもしれません。

ちなみに、今回は最小サイズの750gを購入しましたが、750gサイズにも袋の内側にシングルタイプのジッパーが付いています。

サイエンスダイエットドッグフードのジッパー画像

このような配慮がされていることから密閉保存がしやすく、開封後に別の保存容器に移し替える手間が省けます。

サイエンスダイエットドッグフードの盛り付け画像

サイエンスダイエット(小型犬用 成犬用 チキン)をお皿に盛り付けてみるとこんな感じで、平べったい丸形で小粒のドライフードになっています。

サイエンスダイエットドッグフードの粒

こうやって手にとってみると、粒によって大きさ・形に若干のバラつきがあることが分かると思います。

試しにいくつかの粒をピックアップしてサイズを測ってみると・・・

サイエンスダイエットドッグフードの粒の大きさ

直径は7〜8mmといったところでした。

今回お試ししたドライフードは”小型犬用”ということで、口の小さな小型犬に配慮してきちんと粒サイズが設計されている印象を受けました。

ヒルズ サイエンスダイエットドッグフードの種類

ヒルズのサイエンスダイエットは、犬の年齢や犬種(サイズ)、飼育環境や体質に配慮して原材料の内容と成分バランスを調整したドライタイプのドッグフードを取り揃えています。
(※後述する表の成分値は乾物量分析値です)

子犬(パピー)用

商品名 タンパク質 脂質 エネルギー
(100gあたり)
パピー 12ヶ月まで 妊娠・授乳期の母犬にも 小粒 子犬用 チキン 29.1% 19.7% 386kcal
小型犬用 パピー 12ヶ月まで 妊娠・授乳期の母犬にも 子犬用 チキン 29.8% 19.4% 381kcal
パピープレミアム 小型犬用 12ヶ月まで 妊娠・授乳期の母犬にも チキン 30.2% 19.3% 375kcal
大型犬 パピー 18ヶ月まで チキン 29.5% 16.1% 363kcal

サイエンスダイエットの子犬(パピー)用ドライフードは、【小粒/小型犬用/プレミアム 小型犬用/大型犬用】の4種類で、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬に配慮して、成犬用よりも高タンパク・高脂質・高カロリーな成分バランスになっています。

成犬用

商品名 タンパク質 脂質 エネルギー
(100gあたり)
1〜6歳 小粒 成犬用 チキン 23.1% 16.2% 373kcal
1〜6歳 中粒 成犬用 チキン 23.1% 16.2% 372kcal
小型犬用 1〜6歳 成犬用 チキン 24.7% 15.7% 373kcal
大型犬用 1〜5歳 成犬用 チキン 22.8% 15.4% 368kcal
1〜6歳 小粒 成犬用 ラム&ライス 23.7% 15.7% 372kcal
小型犬用 1〜6歳 成犬用 ラム&ライス 24.3% 15.5% 369kcal
ライト 1〜6歳 小粒 肥満傾向の成犬用 チキン 25.3% 11.5% 315kcal
ライト 1〜6歳 中粒 肥満傾向の成犬用 チキン 24.1% 11.3% 313kcal
小型犬用 ライト 1〜6歳 肥満傾向の成犬用 チキン 25.7% 11.4% 313kcal
大型犬用 ライト 1〜5歳 肥満傾向の成犬用 チキン 24.4% 11.4% 313kcal
腸の健康サポートプラス 小型犬用 1歳以上の成犬・高齢犬用 チキン 20.1% 12.9% 354kcal
敏感なお腹と皮膚の健康サポート 小型犬用 1歳以上の成犬・高齢犬用 チキン 24.4% 15.9% 371kcal
室内小型犬 避妊・去勢後 1歳以上 成犬・高齢犬用 チキン 28.8% 15.3% 334kcal
減量サポート 小型犬用 1歳以上の成犬・高齢犬用/避妊・去勢後にも チキン 27.7% 12.3% 318kcal
減量サポート 中粒 1歳以上の成犬・高齢犬用/避妊・去勢後にも チキン 27.8% 12.3% 317kcal

成犬用フードはラインナップによって成分バランスに大きめの差がつけられており、愛犬の運動量と食事量に配慮して選ぶことができます。

ただ、どれに関しても穀物が使われているので、穀物全般にアレルギーのある愛犬には対応できません。

シニア犬(高齢犬)用

商品名 タンパク質 脂質 エネルギー
(100gあたり)
大型犬用 シニア 6歳以上 高齢犬用 チキン 19.4% 15.6% 364kcal
シニア 7歳以上 小粒 高齢犬用 チキン 19.1% 15.3% 368kcal
シニア 7歳以上 中粒 高齢犬用 チキン 18.7% 15.3% 368kcal
シニアライト 小粒 7歳以上 肥満傾向の高齢犬用 チキン 18.7% 11.3% 313kcal
小型犬用シニア 7歳以上 高齢犬用 チキン 19.3% 14.8% 364kcal
小型犬用 シニアライト 7歳以上 肥満傾向の高齢犬用 チキン 18.9% 11.3% 313kcal
シニア 10歳以上 小粒 高齢犬用 チキン(シニアプラス) 19.3% 15.6% 368kcal
小型犬用 シニア 10歳以上 高齢犬用 チキン(シニアプラス) 19.5% 15.8% 368kcal
シニア 13歳以上 小粒 高齢犬用 チキン(シニアアドバンスド) 20.6% 15.0% 368kcal
小型犬用 シニア 13歳以上 高齢犬用 チキン(シニアアドバンスド) 21.4% 15.5% 371kcal

シニア犬(高齢犬)用フードに関しては、成犬用フードと比較するとタンパク質・脂質・カロリーが控えめに調整されています。

シニア犬用フードも【小型犬用/大型犬用/小粒/7歳以上/10歳以上】といった様々なラインナップがありますが、全体的にタンパク質がかなり控えめな印象を受けました。

サイエンスダイエットドッグフードの原材料の評価

サイエンスダイエットドッグフードの原材料一覧

原材料一覧
トリ肉(チキン、ターキー)、トウモロコシ、小麦、米、動物性油脂、トリ肉エキス、植物性油脂、亜麻仁、ポークエキス、トマト、柑橘類、ホウレンソウ、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
※食物アレルギーの原因になりやすい原材料、気がかりな原材料は赤色で記載

ここからは、サイエンスダイエットドッグフードの原材料を評価していきます。
(※表は「小型犬用 成犬用 チキン」の原材料一覧です)

必ずしも使う必要のない添加物は不使用

サイエンスダイエットドッグフードの原材料の特徴の一つとして挙げられるのは、必ずしも使う必要のない添加物が使われていないことです。

ドッグフードの中には、BHA・BHT・没食子酸プロピルといった人工の酸化防止剤が使われているものがあります。

酸化防止剤はドライフードの酸化を抑えるために欠かせない添加物ではあるものの、人工のものだけでなく天然由来のものもあり、サイエンスダイエットドッグフードには天然由来の酸化防止剤が使われています。

また、安さをウリにした激安ドッグフードには人工の着色料が使われているドッグフードもありますが、サイエンスダイエットドッグフードには着色料が使われていないことも評価できます。

 

サイエンスダイエットドッグフードの原材料を見て気になったのは動物性油脂で、これだけでは具体的に何の動物の油が使われているのかが分かりません。

それに加えて、動物性油脂に添加されている酸化防止剤が人工のものなのか、それとも天然由来のものなのかどうかも分かりません。

穀物が主原料として使われているドッグフードもあり

サイエンスダイエットのドライタイプのドッグフード全てに肉類が主原料として使われているわけではなく、穀物が主原料として使われているドライフードもあります。

穀物は消化吸収しやすいように加工されていますが、もしタンパク質の内容にまで配慮してドッグフードを選びたいということであれば、動物性タンパク源となる肉類が主原料として使われているドッグフードを選ぶといいでしょう。

なお、サイエンスダイエットドッグフードの原材料一覧には肉原材料の割合までは掲載されていませんが、お手頃な販売価格を踏まえると、どの種類も肉類の割合はそこまで多くはないと予想することができますね。

グレインフリーのドライフードはない

サイエンスダイエットにはアレルギーの原因になりにくい穀物が使われているドライタイプのドッグフードはありますが、グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードはありません。

特にこれといったアレルギーがなければ問題ありませんが、穀物全般にアレルギーがある愛犬にはそのほかのドッグフードを選んであげましょう。

サイエンスダイエットドッグフードの成分の評価

サイエンスダイエットドッグフードの成分表

成分表
(※乾物量分析値)
タンパク質 24.7%
脂質 15.7%
粗繊維 1.4%
灰分 5.4%
炭水化物 52.8%
カルシウム 0.9%
リン 0.7%
マグネシウム 0.09%
ナトリウム 0.33%
オメガ6脂肪酸 3.80%
オメガ3脂肪酸 0.58%
エネルギー 373kcal/100g

原材料の次は、サイエンスダイエットドッグフードの成分を評価していきます。
(※表は「小型犬用 成犬用 チキン」の成分表です)

タンパク質・脂質・カロリーのバランス

サイエンスダイエットのドライタイプのドッグフードのタンパク質は18.7〜29.8%、脂質は11.3〜19.7%、100gあたりのカロリーは313〜386kcalと、種類によって成分バランスにかなりの差があります。

例えば、子犬用フードは育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬に配慮して、成犬用フードよりも高タンパク・高脂質・高カロリーになっています。

その逆に、シニア犬用フードは歳をとって運動量が落ちたシニア犬に配慮して、成犬用フードよりもタンパク質・脂質・カロリーが控えめです。

また、成犬用フードとシニア犬用フードには食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある犬向けに、そのほかのラインナップよりも脂質とカロリーが控えめなドライフードもあります。

 

ただ、シニア犬用フードは全体的にタンパク質が控えめすぎる印象を受けました。

タンパク質は犬にとって大切な栄養素なので、当サイトでは特別な事情がない限りは、シニア犬には低脂質・低カロリーかつ適度にタンパク質が含まれているドッグフードを選んであげることをおすすめします。

サイエンスダイエットドッグフードの給餌量

サイエンスダイエットドッグフードの給餌量

体重 1日あたりの給餌量
1kg 30g
2kg 50g
2.5kg 60g
3kg 70g
3.5kg 80g
4kg 85g
4.5kg 95g
5kg 100g
7kg 130g
10kg 170g

ヒルズ サイエンスダイエットドッグフードの「小型犬用 成犬用 チキン」の給餌量の目安は表の通りです。

そのほかのラインナップのパッケージにも給餌量の目安が掲載されていますが、どのラインナップの給餌量もあくまで”目安”でしかありません。

実際には飼育環境や体質によって適量が変わってくるので、定期的に体重を量って分量を調整するようにしましょう。

ちなみに、成犬のご飯の回数は1日2回が目安になりますが、どうしても餌を食べすぎてしまう場合はご飯の回数を増やすことで空腹を感じにくくさせることができるので試してみてください。

サイエンスダイエット(犬用)の賞味期限と保存方法

サイエンスダイエットのドライタイプのドッグフードの未開封時の賞味期限はパッケージ裏面に印字されており、一番左の2桁の数字が月、その次の4桁の数字が西暦を表しています。

開封後は賞味期限にかかわらず、なるべく早めに使い切るようにしてください。

なお、当サイトではドライフードの場合、開封後は1ヶ月程度で使い切ることをおすすめしています。

保存方法については高温多湿や直射日光・照明の当たる場所を避け、開封後はできる限り空気に触れさせないことが大切です。

最安値は?公式・楽天・Amazonで価格を調査

内容量 公式 楽天 Amazon
750g 705円 1,055円
1.5kg 2,197円 1,633円
3kg 3,095円 3,011円
5kg 3,899円 4,126円

ヒルズの公式サイトと楽天市場とAmazonで「小型犬用 成犬用 チキン」の販売状況を調査してみたところ、公式サイトでは直接購入することはできませんでした。
(※販売状況と販売価格は2023年8月に確認しました)

そして、750g・5kgの2サイズの最安値は楽天、1.5kg・3kgの2サイズの最安値はAmazonという結果になりました!

また、Amazon内の公式ショップでは定期おトク便が導入されており、サイズによっては定期おトク便を利用すると10%or15%オフの価格で購入できます。

 

店頭でもサイエンスダイエットドッグフードを取り扱っている販売店は多いですが、店頭では定価で販売されていることが多いですし、通販サイトはまとめ買いで送料無料となる販売店も多いので、継続して購入するなら通販サイトでまとめ買いすることをおすすめします。

どうしても店頭で購入したいというこだわりがあるなら、ヒルズの公式サイトで最寄りの取扱店舗を探してみるといいでしょう。
取り扱いペットショップを検索|ヒルズペット

サイエンスダイエット(犬用)のサンプルはある?

ヒルズの公式サイトと楽天市場とAmazonでサイエンスダイエットドッグフードのお試しサンプル(試供品)の販売状況を調査してみましたが、お試しサンプルは販売されていませんでした。

そのため、お試しするにしても本商品を最低1袋は購入しなければいけませんが、ヒルズの公式サイトでは【満足保証】という返金制度が設けられているので、もし愛犬に合わなかったとしても金銭的な損失を抑えることができます。

ただし、【購入後30日以内】、【製品バーコードと購入レシート原本を専用申し込み用紙に貼り付け】などの条件があることには気をつけましょう。

満足保証の詳細については、ヒルズの公式サイトを参考にしてみてください。
ヒルズの「満足保証」|ヒルズペット

サイエンスダイエットとロイヤルカナンドッグフードの比較

愛犬のドッグフードを選ぶにあたって、サイエンスダイエットとロイヤルカナンのどちらにしようか迷う方も少なくありません。

サイエンスダイエットもロイヤルカナンも、犬の年齢や飼育環境や体質に合わせて原材料の内容や成分バランスを調整した様々なドッグフードを販売しています。

以前はロイヤルカナンのドライフードには人工の酸化防止剤が使われており、酸化防止剤の種類が大きな違いと言えましたが、現在はロイヤルカナンのドライフードにも天然由来の酸化防止剤が使われています。

 

また、原材料の内容と割合もさほど変わりません。

ただ、ロイヤルカナンは【プードル/ゴールデンレトリバー/チワワ】など、特定の犬種向けに原材料の割合や成分バランスを調整したドッグフードを販売しているという違いがあります。

まとめ

ヒルズ サイエンスダイエットは、年齢や犬種、飼育環境に配慮して原材料の内容と成分バランスを調整した、豊富なドッグフードを取り揃えています。

そして、原材料一覧を見る限りでは人工の酸化防止剤・香料・着色料といった、必ずしも使う必要のない添加物は使われておらず、プレミアムドッグフードの中では手に取りやすい価格で販売されています。

ただ、肉・魚ではなく穀物が主原料として使われているドッグフードがあることや、一部のラインナップのタンパク質含有量がかなり控えめなこと、内容が不明瞭な原材料が使われていることは気になりました。

とは言え、愛犬の餌代にいくらかけられるかは飼い主それぞれで違いますし、当サイトでは品質面・安全性に気を配りつつも、無理なく購入できる価格帯のドッグフードの中から選ぶことをおすすめしています。

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