ロイヤルカナン(犬用)の評判は?ドッグフードの口コミや評価を検証!

【犬を飼っている誰もが知っている】・・・と言っても過言ではないメジャーなドッグフードのロイヤルカナン。

犬種やお悩み、サイズ・年齢別に原材料の内容と成分バランスを調整した豊富なラインナップを取り揃えているほか、流通量が多くて近場のペットショップやホームセンターで気軽に買えることも強みと言えます。

今回はそんなロイヤルカナンドッグフードを愛犬に与えている方々の口コミ・評判を116件調査し、悪いレビューと良いレビューに分けて整理してみました!

また、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひあなたの愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。

ロイヤルカナンドッグフードの総合評価

項目 詳細
原材料 2.5
成分 3.5
安全性 4.0
食いつき 5.0
コスパ 4.0
総合評価 Bランク
(S〜Eの6段階評価)
価格/内容量
(調査時点の最安値)
1,457円/800g
2,690円/2kg
5,008円/4kg
9,127円/8kg
※ミニインドア 成犬用
※2023年4月に公式サイト・楽天・Amazonで確認
対応年齢 全年齢対応
(種類により異なる)
原産国 フランス
※一部商品は韓国
販売会社 ロイヤルカナン ジャポン合同会社

当サイトのロイヤルカナンドッグフードの総合評価はBランクです。

やはり何と言っても、非常に多くのラインナップを取り揃えていることが大きな魅力と言え、プレミアムドッグフードの中では手に取りやすい価格で販売されていることも評価できます。

また、通販サイトとSNSで調査してみた限りでは、食いつきのよさを評価する飼い主の声も目立ちました。

その一方で、肉・魚ではなく穀物が主原料として使われているドライフードがそれなりに多いことや、一部内容が不明瞭な原材料が使われていることが気になりました。

あわせて読みたい

ロイヤルカナンドッグフードの悪い口コミ・評判

続いて、ロイヤルカナンドッグフードの口コミ・評判を見ていきましょう。

まず、悪い口コミ・評判については「市販の国産ドッグフードと比べると値段が高い」、「期待していたけど食いつきはいまいち」、「うちの犬には合わなかった」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、ロイヤルカナンドッグフードは肉原材料の割合が比較的多いプレミアムドッグフードということや、人工の香料が使われていないことが関係していると考えられます。

悪い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 値段が高い(8件)
  • 食いつきはいまいち(4件)
  • うちの犬には合わなかった(2件)
  • 成分バランスが気になる(2件)
  • 大粒で食べづらそう(2件)
  • 原産国の変更が気がかり(2件)

という結果になっています。

なお、口コミ・評判は2021年3月にAmazon、楽天、ツイッター(現X)、インスタグラムで調査しました。

値段が高い

ロイヤルカナンドッグフードの悪い口コミ・評判で一番多かったのが、「値段が高い」という内容のレビューでした。

確かに、市販の激安ドッグフードと比べればロイヤルカナンドッグフードは高額です。

ただ、ロイヤルカナンドッグフードの3〜4倍以上の値段で販売されているプレミアムドッグフードも珍しくはなく、実際のところは比較的お手頃な値段で販売されているプレミアムドッグフードと言えます。

とは言え、どれだけ品質のいいドッグフードを購入しても継続できなければ意味がないですし、品質・安全性に気を配りつつ無理なく購入できる価格帯のドッグフードを選ぶことをおすすめします。

食いつきはいまいち

次に多かった悪い口コミ・評判は、「あまり食べない」というレビューでした。

食いつきのよさを評価するレビューの方が圧倒的に多かったものの、どんな犬でも絶対に食いつきのいいドッグフードはまず存在しないというのも事実です。

また、ロイヤルカナンドッグフードには人工の香料が使われていないので、人工の香料が使われているドッグフードを食べ慣れている犬の場合、ロイヤルカナンドッグフードにはあまり魅力を感じない可能性もあります。

うちの犬には合わなかった

そのほかに見つかった悪い口コミ・評判は、「うちの犬には合わなかったようで、ロイヤルカナンドッグフードに切り替えたら軟便・下痢気味になった」という内容のレビューです。

軟便・下痢の理由として考えられるのは、食物アレルギーや餌の急な切り替えです。

ロイヤルカナンの多くのドライタイプのドッグフードには、小麦やとうもろこしが使われていますが、小麦は穀物の中でも特に食物アレルギーの原因になりやすい傾向があり、体質によっては下痢や吐き戻し、涙やけに繋がることがあります。

また、餌の急な切り替えは消化の負担になってしまうので、ロイヤルカナンドッグフードに慣れるまで消化不良を起こすこともあります。

成分バランスが気になる

SNSでロイヤルカナンドッグフードの口コミ・評判を調査していると、「成分バランスが気になる」といった内容のレビューが見つかりました。

気になって「ミニインドア・成犬用」の成分表を確認してみたところ、タンパク質がかなり控えめなことに加えて、カルシウム・リン・マグネシウムといったミネラル含有量が掲載されていませんでした。

その一方で、低タンパク・高炭水化物のドッグフードは、肉食傾向の雑食である犬本来の食事内容からは遠ざかります。

また、各ミネラルのバランスにもしっかりと配慮されたドッグフードを選びたいと考えている場合、ミネラル含有量が分からないドッグフードは手に取りにくいです。

大粒で食べづらそう

「ロイヤルカナンのドライタイプのドッグフードは大粒で食べづらそう」、という悪い口コミ・評判も確認できました。

ただ、ロイヤルカナンドッグフードは選ぶのを迷ってしまうくらいたくさんのドライフードを製造・販売しており、ラインナップによって粒の大きさ・形が違います。

そのため、粒の形状に関してのレビューはほとんど参考にならないと思っておいた方がいいでしょう。

原産国の変更が気がかり

悪い口コミ・評判の中には、「原産国の変更が気になる」というレビューもありました。

ロイヤルカナンはフランス産のドッグフードという印象が強いですが、現在日本で販売されている一部の商品は韓国の工場で製造されており、そのことを不安要素と考えている愛犬家は少なくありません。

ただ、ロイヤルカナンの公式アナウンスを確認してみたところ、韓国の工場もフランスの工場と同じ基準を満たしており、最新の原材料クリーニング設備やパッキングシステムが導入されているとのことです。

もしそれでも気になるようなら、なるべくロイヤルカナンドッグフードの原材料や成分バランス、販売価格に近い別のブランドを選ぶしかないですね。

ロイヤルカナンドッグフードの良い口コミ・評判

ロイヤルカナンドッグフードの良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「うちの犬には合っている」、「安心して愛犬に食べさせられる」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、ロイヤルカナンドッグフードは原材料そのものの香りでしっかりと風味が整えられていることや、年齢・犬種・飼育環境に合わせて成分バランスを調整したフードを取り揃えていることが関係していると考えられます。

良い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきがいい(62件)
  • うちの犬には合っている(17件)
  • 安心感のあるブランド(12件)
  • お手頃な値段(3件)
  • 粒の形が食べやすそう(2件)

という結果になっています。

食いつきがいい

今回調査した口コミ・評判で一番多かったのが、「食いつきがいい」というレビューでした。

食いつきが悪いというレビューが4件、食いつきがいいというレビューが62件という件数を踏まえると、ロイヤルカナンドッグフードの嗜好性は一般的なドッグフードよりもワンランク上と捉えてよさそうです。

もちろん犬によっては気に入ってくれない可能性もありますが、ロイヤルカナンドッグフードは【おいしさ満足保証】という対象製品1袋限りの返金制度を設けており、食べてくれなかった時の金銭的な損失を抑えられることも強みと言えます。

うちの犬には合っている

次に多かった良い口コミ・評判は、「うちの犬には合っている」という内容のレビューです。

この理由として考えられるのは、ロイヤルカナンドッグフードには消化吸収率の高い原材料が使われていることです。

また、食物アレルギーに配慮されたタンパク源が使われているフードを製造・販売していることも、このようなレビューが見られた理由の一つと考えられます。

安心感のあるブランド

そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「ロイヤルカナンは安心感のあるブランド」といったレビューです。

やはり、たくさんのペットショップやホームセンターが取り扱っているメジャーな商品ということに加えて、年齢・犬種・飼育環境に合わせたドッグフードを取り揃えていることが安心感に繋がっているのでしょう。

ブリーダーや友人に薦められて子犬の頃からずっとロイヤルカナンドッグフードを与えているというレビューも見られますし、「原材料や成分のことはよく分からないけどロイヤルカナンドッグフードなら大丈夫でしょ!」・・・というレビューも印象的でした。

お手頃な値段

良い口コミ・評判の中には、「お手頃な値段」というレビューもありました。

悪い口コミ・評判の項目でも説明した通り、ロイヤルカナンドッグフードはプレミアムドッグフードの中では比較的手に取りやすい価格帯に収まっています。

もちろん、値段が高ければ高いほど肉原材料の割合が多くなったり、製造工程にひと手間かけられていたりという傾向はあるものの、無理なく購入できる価格帯のプレミアムドッグフードという理由でロイヤルカナンドッグフードを選んでいる愛犬家も少なくありません。

粒の形が食べやすそう

「大粒で食べづらそう」というレビューとは対照的に、「粒の形が食べやすそう」というレビューも確認できました。

ロイヤルカナンドッグフードは【柴犬/チワワ/プードル/ラブラドールレトリバー/マルチーズ】といった様々な犬種別のフードを製造・販売していますが、それぞれの犬種に食べやすいよう粒の形状も変えられています。

とは言っても、当然全ての犬にとって食べやすいというわけではないので、粒の形状についての口コミ・評判はあまり当てにならないと思っておいた方が無難です。

ロイヤルカナンドッグフードの口コミ・評判まとめ

項目 口コミ内容
悪い口コミ 値段が高い
あまり食べない
うちの犬には合わなかった
成分バランスが気になる
大粒で食べづらそう
原産国の変更が気がかり
良い口コミ 食いつきがいい
うちの犬には合っている
安心感のあるブランド
お手頃な値段
粒の形が食べやすそう

ロイヤルカナンドッグフードの悪い口コミ・評判は「市販の国産ドッグフードと比べると値段が高い」、「期待していたけど食いつきはいまいち」、「うちの犬には合わなかった」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

その一方で、ロイヤルカナンドッグフードの良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「うちの犬には合っている」、「安心して愛犬に食べさせられる」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、ロイヤルカナンドッグフードは原材料そのものの香りでしっかりと風味が整えられていることや、年齢・犬種・飼育環境に合わせて成分バランスを調整したフードを取り揃えていることが関係していると考えられます。

ロイヤルカナンドッグフードの種類

ロイヤルカナンは犬の年齢や犬種、飼育環境や体質に配慮して原材料の内容と成分バランスを調整したドッグフードを取り揃えています。

種類が多すぎてどれを選ぼうか迷ってしまうかもしれませんが、【犬種別/お悩み別/サイズと年齢別】といったようにシリーズ別に絞り込めば選びやすくなりますよ。

犬種別フード

商品名 種類
プードル用 「子犬用」、「成犬用」、「中・高齢犬用」、「ウェットフード 成犬〜高齢犬用」
ダックスフンド用 「子犬用」、「成犬用」、「中・高齢犬用」、「ウェットフード 成犬〜高齢犬用」
チワワ用 「子犬用」、「成犬用」、「中・高齢犬用」、「ウェットフード 成犬〜高齢犬用」
柴犬用 「子犬用」、「成犬用」、「中・高齢犬用」
ヨークシャーテリア用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
マルチーズ用 「成犬〜高齢犬用」
シーズー用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
ミニチュアシュナウザー用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
パグ用 「成犬〜高齢犬用」
キャバリアキングチャールズ用 「成犬〜高齢犬用」
フレンチブルドッグ用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
ラブラドールレトリバー用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」、「ステアライズド 成犬〜高齢犬用」
ゴールデンレトリバー用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
ジャーマンシェパード用 「成犬〜高齢犬用」
ポメラニアン用 「成犬〜高齢犬用」
ブルドッグ用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
ボクサー用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
ロットワイラー用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
グレートデーン用 「成犬〜高齢犬用」
アメリカンコッカースパニエル・イングリッシュコッカースパニエル用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
ジャックラッセルテリア用 「子犬用」、「成犬〜高齢犬用」
ビーグル用 「成犬〜高齢犬用」
ビションフリーゼ用 「成犬〜高齢犬用」

そのほかのブランドと比較すると、ロイヤルカナンドッグフードは特定の犬種別フードのラインナップが非常に多くなっています。

「プードル/チワワ/柴犬」といった犬種別に成分バランスが調整されているだけでなく、食べやすいように粒の形状が工夫されているのが特徴的です。

なお、対象年齢に関しては犬種によってバラつきがあり、「プードル/ダックスフンド/チワワ」の3種類はドライフードだけでなく、1歳以上の成犬向けウェットフードも取り揃えています。

お悩み別フード

商品名 種類
ライト ウェイトケア 減量したい犬用 「超小型犬用」、「小型犬用」、「中型犬用」、「大型犬用」
ステアライズド 避妊・去勢犬用 「超小型犬用」、「小型犬用」、「中型犬用」、「大型犬用」
ダーマコンフォート 皮膚の健康を維持したい犬用 「小型犬用」、「中型犬用」、「大型犬用」
エクシジェント 食事に好き嫌いがある犬用 「小型犬用」
ダイジェスティブケア おなかの健康を維持したい犬用 「小型犬用」
デンタルケア 歯垢・歯石が気になる犬用 「小型犬用」
ユリナリーケア 健康な尿を維持したい犬用 「小型犬用」

食欲旺盛で食べ過ぎてしまう傾向のある犬や食にこだわりがあるグルメな犬など、特定の悩みに配慮して原材料の内容と成分バランスを調整したフードのラインナップも豊富です。

ここにまとめているのは全て1歳以上の成犬向けの主食用ドライフードで、「超小型犬/小型犬/中型犬/大型犬」といったサイズ別に分けられています。

サイズと年齢別フード

商品名 種類
エクストラスモール(超小型犬用) 「子犬用ミルク」、「子犬&母犬用」、「子犬用」、「子犬用 ウェット」、「成犬用」、「中高齢犬用」、「成犬用 ウェット」、「エイ高齢犬用」、「高齢犬用 ウェット」
ミニ(小型犬用) 「子犬用ミルク」、「子犬&母犬用」、「子犬用」、「インドア 子犬用」、「子犬用 ウェット」、「成犬用」、「インドア 成犬用」、「成犬用 ウェット」、「中高齢犬用」、「インドア 中高齢犬用」、「高齢犬用」、「高齢犬用 ウェット」
ミディアム(中型犬用) 「子犬用ミルク」、「子犬&母犬用」、「子犬用」、「成犬用」、「中高齢犬用」、「高齢犬用」
マキシ(大型犬用) 「子犬用ミルク」、「子犬&母犬用」、「子犬用」、「成犬用」、「中高齢犬用」、「高齢犬用」
ジャイアント(超大型犬用) 「子犬用(前期)」、「子犬用(後期)」、「成犬用」

サイズと年齢別フードに関しては「エクストラスモール(超小型犬)」、「ミニ(小型犬)」、「ミディアム(中型犬)」、「マキシ(大型犬)」、「ジャイアント(超大型犬)」の5サイズに分けられており、さらにそれぞれで年齢別に成分バランスを調整したフードを取り揃えています。

また、「ミニ(小型犬)」には室内飼いで運動量が控えめな犬向けに成分バランスが調整した、”インドア”というフードもありますよ。

それと、サイズごとの成長スピードに配慮して、サイズ別に対象年齢・月齢に違いがあることも特徴です。

例えば、「超小型犬/小型犬」の子犬用(パピー)は生後2〜10ヶ月齢を対象にしているのに対して、「超大型犬」の子犬用(パピー)は生後8ヶ月齢までを対象にしており、さらに「超大型犬」には生後8〜24ヶ月齢までを対象にした”ジュニア”というフードもあります。

ロイヤルカナンドッグフードの原材料の評価

原材料一覧
米、コーン、肉類(鶏、七面鳥、ダック)、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、大豆油、植物性繊維、酵母および酵母エキス、魚油(EPA/DHA源)、フラクトオリゴ糖、アミノ酸類(L-チロシン、L-リジン、DL-メチオニン、L-アルギニン、タウリン、L-カルニチン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、Na、Ca、K、P、Zn、Mg、Mn、Fe、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、C、ビオチン、A、パントテン酸カルシウム、B6、ナイアシン、葉酸、B12、B1、B2、D3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
※食物アレルギーの原因になりやすい原材料、品質・内容が不明瞭な原材料は赤色で記載

ここからは、ロイヤルカナンドッグフードの原材料を評価していきます。
(※表は「ミニインドア・成犬用」の原材料一覧です)

穀物が主原料のドライフードがそれなりに多い

ロイヤルカナンのドライタイプのドッグフードには、肉類ではなく穀物が主原料として使われているものがそれなりに多いです。

穀物が主原料のラインナップに関しては、品質よりも安さをウリにした激安ドッグフードよりは肉類の割合が多いと予想できるものの、犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手という問題があります。

それに加えて、食物アレルギーの原因になりやすい小麦が使われているドライフードがあることも気になるところです。

また、とうもろこしは小麦よりはアレルギーの原因にはなりにくいタンパク源ですが、食に敏感な愛犬には合わない可能性はあります。

一部内容が不明瞭な原材料あり

そのほかに気になったのは、“動物性油脂”“加水分解タンパク”という原材料です。

動物性油脂に関しては、具体的に何の動物の脂肪が使われているのか分かりません。

また、動物性油脂に添加されている酸化防止剤が人工のものなのか、それとも天然由来のものなのかどうかも分かりません。

そして、加水分解タンパクの製造方法が分からないことも気になりました。

ロイヤルカナンドッグフードの成分の評価

成分表
タンパク質 19.0%以上
脂質 12.0%以上
水分 10.5%以下
食物繊維 6.6%
エネルギー 378kcal/100g

原材料の次は、ロイヤルカナンドッグフードの成分を評価していきます。
(※表は「ミニインドア・成犬用」の成分表です)

タンパク質・脂質・カロリーのバランス

ロイヤルカナンドッグフードの「ミニインドア・成犬用」のタンパク質は19.0%以上、脂質は12.0%以上、100gあたりのカロリーは378kcalと、カロリーはやや高めでタンパク質と脂質が控えめなドライフードです。

室内飼いの小型犬用という分類にはなっているものの、決して低カロリーなフードというわけではないので、食欲旺盛で食べ過ぎてしまう傾向のある成犬用としてはおすすめできません。

それ以上に気になるのは、タンパク質がかなり控えめになっていることです。

 

また、犬にとって大切な栄養素は良質な動物性タンパク質ですが、米が主原料として使われていることを踏まえると、植物性タンパク質の割合がそれなりに多いと予想できます。

このような理由もあり、タンパク質の内容にも配慮して愛犬のドッグフードを選びたいと考えている場合には、良質な肉類が主原料として使われているドッグフードをおすすめしています。

ロイヤルカナンドッグフードの給餌量

体重 グラム カップ
(200ml)
2kg 49g 5/8
3kg 66g 6/8
4kg 82g 1
5kg 97g 1+1/8
6kg 111g 1+3/8
7kg 125g 1+4/8
8kg 138g 1+5/8
9kg 151g 1+7/8
10kg 163g 2

ロイヤルカナンドッグフード「ミニインドア・成犬用」の1日あたりの給餌量の目安は表の通りです・

そのほかのラインナップのパッケージにも給餌量の目安が掲載されていますが、どのラインナップの給餌量もあくまで”目安”でしかありません。

実際には飼育環境や体質によって適量が変わってくるので、愛犬の体重や便の固さを確認しながら分量を調整するようにしましょう。

ちなみに、成犬のご飯の回数は1日2回が目安になりますが、どうしても餌を食べすぎてしまう場合はご飯の回数を増やすことで空腹を感じにくくさせることができるので試してみてください。

最安値は?公式・楽天・Amazonで価格を調査

内容量 公式 楽天 Amazon
800g 1,968円 1,457円 2,050円
2kg 4,067円 2,690円 3,790円
4kg 5,008円 6,100円
8kg 14,353円 9,127円 10,879円

ロイヤルカナンの公式通販サイトと楽天市場、Amazonでドッグフード「ミニインドア・成犬用」の販売価格を調査してみたところ、どのサイズも楽天が最安値という結果になりました!
(※販売状況と販売価格は2023年4月に確認しました)

店頭でもロイヤルカナンドッグフードを取り扱っている店舗は多いですが、店頭では定価で販売されていることが多いですし、通販サイトはまとめ買いで送料無料となる販売店も多いので、継続して購入するなら通販サイトでまとめ買いすることをおすすめします。

通販なら重い大袋をわざわざ持ち運ぶ手間もありませんしね。

 

ただ、激安価格で販売されている場合は管理状態や賞味期限に不安がある可能性が高いので、値引きされている理由が分からないものは避けた方が無難です。

また、どうしても店頭で購入したいというこだわりがあるなら、ロイヤルカナンの公式サイトで最寄りの取扱店舗を探してみるといいでしょう。
販売店検索|プレミアムペットフードのROYAL CANIN<ロイヤルカナン>

ロイヤルカナン(犬用)のお試しサンプルはある?

楽天市場とAmazonを確認した限りでは、ロイヤルカナンドッグフードのお試しサンプルの無料配布や有料販売は行われていませんでした。

ただ、どちらにせよ数食分くらいの量だと愛犬の好みや体質に合っているかどうかをしっかりと判断できないので、当サイトではできれば本商品を1ヶ月くらいはお試ししてみて、愛犬の食いつきと変化を時間をかけて確認することをおすすめしています。

幸いなことに、ロイヤルカナンドッグフードは【おいしさ満足保証】という対象製品1袋限りの返金制度を設けているので、もし愛犬に合わなかったとしても金銭的な損失を抑えることができますよ。

▼ロイヤルカナンドッグフードのおいしさ満足保証について
おいしさ満足保証-ロイヤルカナン

ロイヤルカナンとそのほかのドッグフードを比較!

ロイヤルカナンドッグフードと、そのほかのドッグフードを比較してみました!

ロイヤルカナン(犬用)とサイエンスダイエットの違い

ロイヤルカナンもサイエンスダイエットも犬の年齢や飼育環境、お悩み別に原材料の内容と成分バランスを調整した様々なドッグフードを販売しています。

ただ、ロイヤルカナンには特定の犬種専用のドッグフードがあるのに対して、サイエンスダイエットにはサイズ別のドッグフードはあるものの、特定の犬種専用のドッグフードはありません。

そのため、「愛犬には該当する犬種専用フードを与えたい」というこだわりがある場合には、ロイヤルカナンドッグフードに選択肢が絞られます。

なお、以下の記事ではサイエンスダイエットドッグフードの口コミ・評判を整理し、原材料と成分も踏まえて総合的な評価をしているので、あわせて参考にしてみてください。

ロイヤルカナンドッグフードとカナガンの違い

ロイヤルカナンドッグフードには、穀物が主原料として使われているドライフードがそれなりに見られますが、カナガンドッグフードは肉・魚が主原料として使われており、動物性原材料の割合が全体の6割以上を占めています。

また、カナガンドッグフードは全てのラインナップがグレインフリーのレシピを採用しているという違いがあるほか、犬種・年齢を問わない全犬種・全年齢対応の主食用ドッグフードになっています。

ただ、カナガンのドライタイプのドッグフードは内容量2kgの1サイズだけなので、多頭飼いしているから大容量サイズを、開封後は早めに使い切りたいから少量サイズを・・・といった使い分けはできません。

ロイヤルカナンドッグフードとカナガンドッグフードの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ロイヤルカナンドッグフードとモグワンの違い

様々なラインナップを取り揃えているロイヤルカナンドッグフードに対して、モグワンは全犬種・全年齢対応の主食用ドライフードが1種類だけです。

また、モグワンの内容量は1袋1.8kgの1サイズだけなので、選択肢の幅はロイヤルカナンドッグフードの方が広いです。

その一方で、モグワンは動物性原材料の割合が全体の半分以上のグレインフリーフードと、ロイヤルカナンドッグフードとは原材料の内容に違いがあります。

以下の記事では、ロイヤルカナンドッグフードとモグワンの違いを掘り下げて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

まとめ

ロイヤルカナンドッグフードは、犬種やお悩み、サイズや年齢別に原材料の内容と成分バランスを調整した豊富なラインナップを取り揃えていることに加えて、流通量が多くて近場のお店でも通販サイトでも気軽に買えることが魅力と言えます。

また、比較的手に取りやすい価格で販売されていることも評価できますが、穀物が主原料として使われているドライフードがそれなりに多いことや、タンパク質含有量がかなり控えめなドライフードがあることは気になるところです。

そして、”加水分解タンパク”の製造工程と、”動物性油脂”には具体的に何の動物の油が使われているのか、添加されている酸化防止剤の種類が何なのかの補足がされていないことが気になりました。

とは言え、どれだけ品質面にこだわってドッグフードを購入したところで継続できなければ意味がないので、品質面・安全性に気を配りつつも、無理なく購入できる価格帯のドッグフードの中から選ぶことをおすすめします。

あわせて読みたい