「愛犬には安全性にきちんと配慮された餌を与えたいから、外国産ではなく国産のドッグフードを選んでいる」という愛犬家は少なくありませんが、国産だからといって必ずしも品質面・安全性が優れているというわけではありません。
むしろ、品質面・安全性にこだわって作られている外国産ドッグフードの方が目立つ傾向にあり、原産国だけでドッグフードの良し悪しは判断できません。
そこで、この記事では国産ドッグフードの選び方のポイントや、国産でおすすめできる内容のドッグフードをまとめているので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
国産ドッグフードの選び方
国産ドッグフードを選ぶにあたって、いくつか注目しておきたいポイントがあります。
順番に見ていきましょう。
主原料として動物性原材料が使われているか
まず確認しておきたいのは、主原料として動物性原材料(肉・魚)が使われているかです。
なぜなら、肉・魚から摂り入れられる動物性タンパク質は、肉食傾向の雑食である犬にとって大切な栄養素だからです。
その一方で、穀物が主原料として使われている国産ドッグフードをよく見かけますが、犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではありません。
そして、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のドッグフードは下痢や吐き戻し、涙やけの原因になりえます。
このことから、当サイトでは原材料の割合に特別なこだわりがない限りは、動物性原材料が主原料かつ高タンパクなドッグフードを選んであげることをおすすめしています。
パッケージや公式サイトに掲載されている原材料一覧には、使用割合が多い順に原材料が記載されているので、先頭に鶏肉や白身魚といった肉類・魚類が記載されていれば、動物性原材料が主原料のドッグフードということになります。
ただ、中には第二原材料以降に穀物やイモ類・豆類が続いており、全体で見れば動物性原材料の割合がそれほど多くないドッグフードもあるので、第二原材料以降にもきちんと目を通しておきましょう。
なお、主原料として穀物が使われているドッグフードは販売価格が安い傾向にありますが、この理由は単純に肉・魚よりも穀物の方が安く仕入れられるからです。
品質・内容が不明瞭な原材料が使われていないか
品質・内容が不明瞭な原材料が使われていないかも、必ず確認しておきましょう。
例えば、“ミートミール”、“家禽ミール”といった動物性原材料が使われていることがありますが、どちらも具体的に何の肉が使われているかが分かりません。
また、“◯◯ミール”という動物性原材料には、人用の食肉としては出回らない“4Dミール(肉副産物)”が使われている可能性も否定できません。
対照的に、品質にこだわりを持って作られているドッグフードの場合、”新鮮チキン”や”生馬肉”といったように原材料の内容が明記されており、「人用の食品レベルの原材料を使用」といった補足がされていることがほとんどです。
ただし、ミートミールや家禽ミールといった動物性原材料が使われていても、パッケージや公式サイトに品質と内容についての補足がされていることがあるので、メーカーが公開している情報にはできる限り目を通しておくことをおすすめします。
原材料の産地が公開されているか
そのほかに確認しておきたいのは、原材料の産地が公開されているかです。
というのも、”国産ドッグフード”とは日本国内で製造されたドッグフードのことを指し、一つ一つの原材料が国産であろうと外国産であろうと関係ありません。
国産の原材料だけで作られている国産ドッグフードはかなり少ないですが、品質にこだわりを持って作られているドッグフードは原材料の産地が公開されており、透明性という点で信頼できます。
中には、原材料一覧に原材料一つ一つの産地が補足されていたり、公式サイトから詳しい情報を確認できるようになっているドッグフードもありますよ。
タンパク源の種類が愛犬に合っているか
特定のタンパク源がアレルギーの原因になることもあるので、タンパク源の種類にも注目しておきたいところです。
例えば、穀物の中では小麦が、肉類の中では牛肉が、豆類の中では大豆が特にアレルギーの原因になりやすい傾向にあります。
そして、小麦アレルギーの愛犬には小麦不使用のドッグフードを、小麦と牛肉アレルギーの愛犬には小麦・牛肉不使用のドッグフードを・・・といったように、アレルギーに配慮してドッグフードを選んであげる必要があります。
ちなみに、最近はグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードに注目が集まっていますが、穀物全般にアレルギーがなければグレインフリーは必須ではありません。
犬にとって必要のない人工添加物が無添加か
国産のドッグフードを選ぶにあたっては、犬にとって必要のない人工添加物が無添加かどうかも確認しておきましょう。
人工の酸化防止剤・着色料が使われている国産ドッグフードは珍しくありませんが、これらの人工添加物がアレルギーや涙やけの原因になることがあります。
BHA・BHT・没食子酸プロピルといった人工の酸化防止剤は、ドッグフードの酸化を抑えるために添加されるものの、ミックストコフェロール・ローズマリー抽出物といった天然由来のもので代用することができます。
また、国産ドッグフードの中には酸化防止剤が添加されていないものもあります。
着色料についてはドッグフードの見た目をよくするために添加されますが、そもそもの問題として、犬は食べ物の見た目では良し悪しを判断していません。
つまり、犬目線で考えれば人工のもの、天然由来のものにかかわらず、着色料を使ってまでドッグフードに色味をつける意味はないということです。
それと、嗜好性を高めるために香料や調味料を使って風味を整えているドッグフードもありますが、品質にこだわりを持って作られているドッグフードの場合、良質な原材料そのものの香りを活かして風味が整えられていることがほとんどです。
口コミ・評判のいい国産ドッグフード30種
商品名 | 主原料 | タンパク質 | 脂質 | 水分 | カロリー (100gあたり) |
気がかりな原材料 |
---|---|---|---|---|---|---|
ドッグフード工房 (馬肉) |
馬肉 | 21%以上 | 7%以上 | 6%以下 | 365kcal | – |
馬肉自然づくり | 馬肉 | 27.0%以上 | 11.1%以上 | 7.0%以下 | 399kcal | – |
ワンディッシュ (鹿肉×魚) |
生肉 | 30%以上 | 10%以上 | 10%以下 | 348kcal | – |
ビューティープロ (成犬用 1歳から) |
穀類 | 25.0%以上 | 13.5%以上 | 10.0%以下 | 380kcal | チキンミール、動物性油脂 |
コンボ ピュア (厳選チーズ・鶏肉・野菜ブレンド) |
穀類 | 21.5%以上 | 11.5%以上 | 10.0%以下 | 360kcal | チキンミール、牛肉粉、豚肉粉、動物性油脂 |
プリモ (ベーシック) |
生ミンチ肉 | 30%以上 | 10%以上 | 10%以下 | 400kcal | – |
きょうもごちそう | 鹿肉 | 24.1%以上 | 9.4%以上 | 10.0%以下 | 349kcal | – |
ビオキッチン | 肉類 | 24.5%以上 | 11.5%以上 | 10.0%以下 | 340kcal | – |
ぺろっと元気ごはん | 鶏肉 | 20.6%以上 | 9.6%以上 | 7.6%以下 | 356kcal | – |
ドッグスタンス (鹿肉 ベーシック) |
鹿肉(生) | 26%以上 | 8%以上 | 10%以下 | 400kcal | – |
メディコート (お腹から健康サポート 1歳から) |
穀類 | 27.0%%以上 | 11.0%以上 | 10.0%以下 | 約360kacl | ミートミール、チキンミール、動物性油脂 |
ヤムヤムヤム (チキン ドライタイプ) |
鶏肉 | 23.9%以上 | 8.5%以上 | 10.0%以下 | 348kcal | – |
ビタワン (全成長段階用) |
穀類 | 20.3%以上 | 8.0%以上 | 10.0%以下 | 350kcal | チキンミール、牛肉粉、豚肉粉、動物性油脂、香料 |
愛犬元気 (成犬用) |
穀類 | 22.0%以上 | 10.0%以上 | 10.0%以下 | 約355kcal | チキンミール、ビーフパウダー、動物性油脂、着色料 |
ドッグヴォイス (ホースミート60) |
馬肉 | 31.0%以上 | 10.0%以上 | 33.0%以下 | 307kcal | – |
金の旨味 (チキン) |
鶏肉 | 20.6% | 10.7% | 10.0% | 357kcal | – |
グランデリ (カリカリ仕立て 低脂肪 味わいビーフ入りセレクト) |
穀類 | 21.0%以上 | 7.5%以上 | 13.0%以下 | 約340kcal | チキンミール、ポークミール、ビーフミール、油脂類、プロピレングリコール、調味料、着色料、pH調整剤、エリソルビン酸Na |
グランデリ フレシャス (低脂肪設計 チキン・ビーフ入り) |
穀類 | 22.0%以上 | 9.0%以上 | 10.0%以下 | 約355kcal | チキンミール、ビーフミール、ポークミール、動物性油脂、調味料 |
このこのごはん | 鶏肉 | 20.9%以上 | 8.0%以上 | 10.0%以下 | 343kcal | – |
ベストバランス (カリカリ仕立て トイプードル用) |
穀類 | 21.0%以上 | 11.0%以上 | 12.0%以下 | 約360kcal | チキンミール、動物性油脂、pH調整剤 |
ゴン太のふっくらソフト (成犬用) |
穀類 | 13.5%以上 | 3.4%以上 | 33.0%以下 | 260kcal | 〜等、チキンミール、ビーフミール、糖類、プロピレングリコール、pH調整剤、エリソルビン酸ナトリウム、着色料 |
ミシュワン 小型犬用 | 肉類 | 21.5%以上 | 9.5%以上 | 10.0%以下 | 352kcal | – |
JPスタイル 和の究み (小粒 1歳から) |
穀類 | 23.5%以上 | 13.5%以上 | 10.0%以下 | 約360kcal | チキンミール、ミートミール、動物性油脂 |
スタイルズ (トイプードル用) |
肉類 | 12.5%以上 | 3.3%以上 | 35.0%以下 | 250kcal | 油脂類、プロピレングリコール、pH調整剤、エリソルビン酸ナトリウム |
シェフドッグ (オールミックス) |
牛 | 28%以上 | 10%以上 | 10%以下 | 360kcal | – |
スマイリー (さくらdeli) |
馬肉 | 19.5%以上 | 9.6%以上 | 10.0%以下 | 417kcal | – |
スマック フローラケア (成犬用) |
肉類 | 30.0%以上 | 10.0%以上 | 10.0%以下 | 360kcal | チキンミール、ミートミール、動物性油脂 |
デイリースタイル (成犬用) |
鹿肉(生) | 30%以上 | 10%以上 | 10.5%以下 | 400kcal | – |
ドゥロイヤル (オリジナル) |
牛肉 | 24.0%以上 | 7.0%以上 | 30.0%以下 | 290kcal | エリソルビン酸Na、亜硝酸Na |
犬猫生活 (オールステージ用 国産の天然鹿肉) |
生肉 | 28%以上 | 10%以上 | 10%以下 | 347kcal | – |
口コミ・評判のいい国産ドッグフード30種の主原料と主な成分値、気がかりな原材料が使われていないかを比較してみました。
それぞれの項目に目を通してみると、肉・魚ではなく穀物が主原料として使われているドッグフードがあることや、品質・内容が不明瞭な原材料が使われているドッグフード、犬にとっては必要のない人工添加物が添加されているドッグフードがあることが分かりますね。
ちなみに、“動物性油脂(油脂類)”については、使われているからといって必ずしも避けた方がいいものというわけではありません。
ただ、ここで取り上げた動物性油脂については具体的に何の動物の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類が分からないことが気になりました。
国産のおすすめドッグフード10選
これまでの内容を踏まえつつ、国産のおすすめドッグフードを10種類紹介します。
なお、販売価格は公式サイトとAmazonで調査しており、最安値で購入できるサイトの価格を優先して掲載しています。
公式サイトとAmazonで価格差がない場合や、公式サイトで販売されていないものに関しては、Amazonの価格を掲載しています。
(※商品情報と販売価格は2025年8月に確認しました)
犬猫生活 オールステージ用 国産の天然鹿肉
動物性原材料が贅沢に使われていることに加えて、人間でも食べられる高品質な原材料で作られている犬猫生活ドッグフード。
もちろん、人工の酸化防止剤・香料・着色料といった添加物は使われていませんし、一つ一つの原材料の産地が公開されていることも評価できます。
それだけでなく、シニア用はグルテンフリーのレシピを、オールステージ用はグレインフリーのレシピを採用しているので、小麦アレルギーの愛犬にも安心して与えられます。
オールステージ用ドライフードの主要な成分バランスについては、高タンパクかつ脂質とカロリーは控えめで、室内飼いで運動量が少ない成犬の主食として特におすすめです。
主原料 | 生肉 |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:28%以上 脂質:9%以上 水分:10%以下 カロリー:340kcal/100g |
対象 | 全犬種・全年齢 |
粒サイズ | 長さ:5~15mm前後 形状:ペレット状 |
特長 | ・グレインフリー ・ノンオイルコーティング |
価格/内容量 | 通常購入:7,128円/850g×2袋 定期購入:5,478円/850g×2袋(23%オフ) ※定期便の回数縛りなし ※手続き期限は次回配送日の7日前まで |
100gあたりの価格 (定期2回目以降) |
約322円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約332円 |
このこのごはん
このこのごはんは、日本で暮らす小型犬向けに成分バランスが調整されたドッグフードです。
主原料として使われているのは良質な国産鶏肉で、品質・内容が不明瞭な原材料や、犬にとって必要のない人工添加物は一切使われていません。
また、小麦グルテンフリーかつ牛肉・大豆不使用のレシピを採用していることから、それらのタンパク源にアレルギーのある愛犬にも安心して与えることができます。
主要な成分バランスについては、先に取り上げた犬猫生活と比べるとタンパク質が控えめで、「活動量が落ちたシニア犬にタンパク質が控えめなドッグフードを与えたい」と考えている場合に向いています。
主原料 | 鶏肉 |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:20.9%以上 脂質:8.0%以上 水分:10.0%以下 カロリー:343kcal/100g |
対象 | 小型犬・全年齢 |
粒サイズ | 直径:7~8mm 形状:円型 |
特長 | ・小麦グルテンフリー ・ノンオイルコーティング |
価格/内容量 | 通常購入:3,850円/1kg 定期初回:3,278円/1kg 定期購入:6,556円/1kg×2袋 ※定期購入時は15%オフ ※定期2回目以降は2袋以上のまとめ買いが条件 ※定期コースの回数縛りなし ※手続き期限は次回発送日の10日前まで |
100gあたりの価格 (定期購入時) |
約328円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約413円 |
シェフドッグ オールミックス
人用の食品レベルの生肉が主原料として使われていることに加えて、良質な原材料そのものの香りと栄養素ができる限り損なわれないよう、独自の低温低圧製法で調理されている国産ドッグフードのシェフドッグ。
また、メインのタンパク源や主要な成分バランスが違うドライフードを取り揃えており、食の好みや体質、運動量と食事量に配慮してフードを選べます。
そして、どのラインナップも小麦グルテンフリーのレシピを採用していることも見逃せません。
ここで取り上げた「オールミックス」については、高タンパク・低脂質かつカロリーは標準的な範囲になっており、室内飼いされていることが多くて運動量が少ない傾向にある日本の飼い犬向けの成分バランス、と捉えることができます。
主原料 | 生肉 |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:28%以上 脂質:10%以上 水分:10%以下 カロリー:360kcal/100g |
対象 | 全犬種・全年齢 |
粒サイズ | 長さ:5~15mm 厚さ:6mm 形状:ペレット状 |
特長 | ・小麦グルテンフリー ・動物性タンパク源として牛、馬、鶏、豚、魚を使用 |
価格/内容量 | 330円/50g 1,100円/250g 2,350円/800g 5,830円/2.1kg 10,970円/2.1kg×2袋 15,190円/2.1kg×3袋 |
100gあたりの価格 (2.1kg×3袋の販売価格を参照) |
約241円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約246円 |
ミシュワン 小型犬用
良質な動物性タンパク源(鶏肉/馬肉/鶏レバー)を主原料として使いつつ、小麦グルテンフリーのレシピを採用しているミシュワン 小型犬用。
“小型犬用”というだけあって、口の小さな犬でも食べやすい楕円型の小粒サイズになっているほか、関節に配慮して関節に配慮してコンドロイチン硫酸やヒアルロン酸を豊富に含む”緑イ貝”が配合されているのも特徴です。
主要な成分バランスについては、適度にタンパク質を含みつつ脂質とカロリーはやや控えめになっており、日本で暮らす小型犬に配慮して成分バランスが調整されている印象を受けました。
それに加えて、国内専門工場で人用の食品と同じレベルで製造されていることも見逃せません。
主原料 | 肉類 |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:21.5%以上 脂質:9.5%以上 水分:10.0%以下 カロリー:352kcal/100g |
対象 | 小型犬・全年齢 |
粒サイズ | 直径:約9mm 厚さ:約2.5mm 形状:楕円形 |
特長 | ・小麦グルテンフリー ・メインのタンパク源として鶏肉と馬肉を使用 |
価格/内容量 | 通常購入:3,980円/1kg×1袋 定期初回:3,184円/1kg×1袋 定期購入:6,368円/1kg×2袋 ※定期購入時は20%オフ ※定期2回目以降は2袋以上のまとめ買いが条件 ※定期コースの回数縛りなし ※手続き期限は次回配送日の7日前まで |
100gあたりの価格 (定期購入時) |
約318円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約392円 |
ドッグフード工房 馬肉 小粒
人用の食品レベルの原材料を使用、人工の酸化防止剤・香料・着色料は不使用という条件を満たしていることに加えて、タンパク源の内容が違うドライフードを取り揃えているドッグフード工房。
この記事では「馬肉」を取り上げていますが、そのほかにも「鶏肉/野菜畑/鹿肉」といったラインナップがあるほか、通常粒と小粒の2サイズがあるので、愛犬の好みとサイズに合わせてフードを選べます。
また、小麦不使用のレシピを採用したドライフードもあります。
主要な成分バランスについては、全体的にタンパク質・脂質が控えめな傾向があり、運動量が少ない成犬・シニア犬用フードとして向いています。
主原料 | 馬肉 |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:21%以上 脂質:7%以上 水分:6%以下 カロリー:365kcal/100g |
対象 | 全犬種・成犬以上 |
粒サイズ | 一辺:約7mm 形状:四角形 |
特長 | ・人用の食品レベルの原材料を使用 ・独自の生づくり製法を採用 |
価格/内容量 | 1,380円/300g 2,680円/700g 6,680円/1.8kg |
100gあたりの価格 (1.8kgの販売価格を参照) |
約371円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約327円 |
馬肉自然づくり
馬肉自然づくりは、熊本の馬刺し専門店が作った国産ドッグフードです。
主原料として使われているのは人間用にさばいた馬肉の切れ端で、そのほかにも鶏肉やかつお粉といった動物性原材料が使われており、良質な原材料そのものの香りを活かして風味が整えられています。
主要な成分バランスについては、高タンパク・高カロリーな一方で脂質は控えめになっており、食が細くてたくさんの量が食べられない成犬用フードとしておすすめです。
ちなみに、馬肉自然づくりは”無添加”にこだわっていることから合成ビタミン・ミネラルが添加されておらず、一部のミネラル類が主食用フードとしての基準を満たしていませんが、数値の差は0.1%以下まで縮められています。
主原料 | 馬肉 |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:27.0%以上 脂質:11.1%以上 水分:7.0%以下 カロリー:399kcal/100g |
対象 | 全犬種・成犬以上 (※一般食) |
粒サイズ | 直径:約8mm 形状:円型 |
特長 | ・小麦グルテンフリー ・ノンオイルコーティング |
価格/内容量 | 通常購入:3,480円/1kg 定期初回:2,970円/1kg ※定期購入時は14%オフ ※定期便の回数縛りなし ※手続き期限は次回配送日の7日前まで |
100gあたりの価格 (定期購入時) |
約297円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約242円 |
プリモ ベーシック
「牛肉/鶏肉/馬肉/魚肉/豚肉」といった5種類の動物性タンパク源が使われているほか、小麦不使用のレシピを採用している国産ドッグフードのプリモ。
また、主要な成分バランスが違う2種類のドライフードがあり、愛犬の運動量と食事量に配慮してどちらかを選べます。
例えば、ここで取り上げている「ベーシック」については、高タンパク・高カロリーで脂質は控えめに調整されており、馬肉自然づくりと同じく少食な成犬の主食としておすすめです。
対照的に、もう1種類のドライフードは脂質とカロリーがかなり控えめで、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある成犬用フードとして向いています。
主原料 | 生ミンチ肉 |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:30%以上 脂質:10%以上 水分:10%以下 カロリー:400kcal/100g |
対象 | 全犬種・全年齢 |
粒サイズ | 長さ:5~15mm 形状:ペレット状 |
特長 | ・人用の食品レベルの新鮮な生肉を使用 ・低温、低圧製造 |
価格/内容量 | 1,500円/500g 2,840円/1kg 7,690円/3kg 13,318円/6kg(3kg×2袋) |
100gあたりの価格 (6kgの販売価格を参照) |
約222円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約231円 |
ヤムヤムヤム チキン ドライタイプ
人用の食品レベルの良質な原材料で作られていることに加えて、ほぼ全てのラインナップに動物性原材料が主原料として使われているヤムヤムヤム。
ヤムヤムヤムにはメインのタンパク源が違うラインナップがあるだけでなく、”ドライタイプ”と”やわらかタイプ”といった食感の違う2シリーズの主食フードがあり、食にこだわりのあるグルメな愛犬にも対応しやすいです。
ここで取り上げた「チキン ドライタイプ」は、鶏肉が主原料の全年齢対応ドライフードで、適度にタンパク質を含みつつ脂質とカロリーは控えめになっています。
また、脂質とカロリーが控えめに調整された「シニア&ライト チキン」というドライフードもあり、年齢や運動量・食事量に配慮してどちらかを選ぶこともできますよ。
主原料 | 鶏肉 |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:23.9%以上 脂質:8.5%以上 水分:10.0%以下 カロリー:348kcal/100g |
対象 | 全犬種・全年齢 |
粒サイズ | 直径:約6~7mm 形状:円型 |
特長 | ・小麦グルテンフリー ・ノンオイルコーティング |
価格/内容量 | 270円/50g 1,870円/500g 4,220円/1.3kg 12,420円/1.3kg×3袋 ※初回はドライタイプの500gとやわらかドライタイプの80g×5袋のセットを1,980円で購入可 |
100gあたりの価格 (1.3kg×3袋の販売価格を参照) |
約318円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約303円 |
ドッグスタンス 鹿肉ベーシック
ドッグスタンスは年齢や飼育環境に合わせて成分バランスを調整したドライフードを取り揃えており、どのドライフードにも高タンパクで脂質が控えめな鹿肉が主原料として使われています。
もちろん、犬にとって必要のない人工添加物は一切使われていませんし、小麦グルテンフリーのレシピを採用していることも特徴の一つです。
ここで取り上げた「鹿肉ベーシック」はかなり高カロリーなドライフードで、運動量が多い活発な成犬や少食の成犬用フードとして向いています。
また、ドライフードのほかに2種類の主食用ウェットフードもあり、ドライフードにトッピングして与えるだけでなく、ドライフードの代わりにそのまま与えられることも強みです。
主原料 | 鹿肉(生) |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:26%以上 脂質:8%以上 水分:10%以下 カロリー:400kcal/100g |
対象 | 全犬種・全年齢 |
粒サイズ | 長さ:5~15mm 厚さ:約5mm 形状:ペレット状 |
特長 | ・小麦グルテンフリー ・国産の野生鹿肉を使用 |
価格/内容量 | 1430円/300g 3,410円/1kg |
100gあたりの価格 (1kgの販売価格を参照) |
約341円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約321円 |
ドッグヴォイス ホースミート60
ドッグヴォイスは動物性原材料が贅沢に使われている国産ドッグフードで、タンパク源の内容が違う主食用半生フードとおかず用ウェットフードを取り揃えています。
半生フードについては、どのラインナップも動物性原材料の割合が全体の5割以上を占めていることもあり、非常に高タンパクになっていますが、ドライフードと比べるとカロリーは控えめです。
また、グレインフリーかつ動物性タンパク源の種類がシンプルなので、複数のタンパク源にアレルギーのある犬たちにも幅広く対応できます。
ただ、ドッグヴォイスだけを主食として与えると月々の餌代が高くなってしまうので、ドライフードとローテーションして与えたり、トッピングして与えることをおすすめしています。
主原料 | 馬肉 |
---|---|
主な成分値 | タンパク質:31.0%以上 脂質:10.0%以上 水分:33.0%以下 カロリー:307kcal/100g |
対象 | 全犬種・全年齢 |
粒サイズ | 長さ:約6~7mm 形状:四角形(くびれあり) |
特長 | ・グレインフリー ・馬肉の割合が原材料全体の約6割 |
価格/内容量 | 1,077円/100g 4,378円/400g |
100gあたりの価格 (400gの販売価格を参照) |
約1,095円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約1,565円 |
国産のドッグフード選びで迷った時は犬猫生活がおすすめ
ここまで読み進めたところで愛犬のドッグフード選びに迷った時には、犬猫生活をおすすめします。
当サイトが国産のドッグフードの中でも、犬猫生活をおすすめする理由は以下の通りです。
- 動物性原材料を贅沢に使用
- 人間でも食べられる高品質な原材料を使用
- 一つ一つの原材料の産地が公開されている
- 犬にとって必要のないものは不使用
- グルテンフリーorグレインフリーのレシピを採用
まず言えるのは、犬猫生活には動物性原材料が贅沢に使われており、肉食傾向の雑食である犬にとって大切な栄養素の動物性タンパク質をしっかりと摂り入れられることです。
また、人間でも食べられる高品質な原材料で作られていることに加えて、一つ一つの原材料の産地が公開されていることも評価できます。
もちろん、人工の酸化防止剤・香料・着色料といった犬にとって必要のない添加物は一切使われていませんし、シニア用はグルテンフリーのレシピを、オールステージ用はグレインフリーのレシピを採用していることも見逃せません。
そして、動物性の油脂が吹きかけられていないノンオイルコーティングのドライフード、ということも犬猫生活をおすすめする理由の一つです。
国産のドッグフードに関するQ&A
国産のドッグフードに関するよくある質問を一覧にしてみました!
国産の無添加ドッグフードでおすすめは?
“無添加”を謳っているドッグフードを何種類も見かけたことがあるかもしれませんが、実は完全無添加のドッグフードはほとんどありません。
ただ、全ての添加物が避けた方がいいものというわけではなく、酸化を抑える目的で添加される天然由来の酸化防止剤や、主食用フードとしての基準を満たすために添加される合成ビタミン・ミネラルは、犬にとって必要性のある添加物です。
そして、”不要なものが無添加”という意味で国産のドッグフードを絞り込むとするなら、この記事でピックアップした10種類のドッグフードはどれも条件を満たしています。
これに加えて、合成ビタミン・ミネラルも無添加という条件を付け加えるなら、馬肉自然づくりをおすすめします。
不要なものが無添加のドッグフードの選び方は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
国産でグレインフリーのドッグフードでおすすめは?
国産という条件に”グレインフリー”という条件を付け加えて選ぶとするなら、犬猫生活の「オールステージ用」をおすすめします。
犬猫生活の「オールステージ用」はグレインフリーのレシピを採用しているだけでなく、人間でも食べられる品質の原材料が使われており、”国産の生鶏肉”と”国産の天然鹿肉”といった2種類のラインナップがあります。
また、原材料一覧には一つ一つの原材料の産地まで記載されており、品質面に対する強いこだわりを感じられます。
なお、グレインフリーのドッグフードの選び方については以下の記事で詳しく解説しています。
国産で低脂肪のドッグフードでおすすめはある?
国産で低脂肪のドッグフードということであれば、直前の項目でも取り上げた犬猫生活の「オールステージ用」がおすすめです。
低脂肪のドッグフードを選ぶにあたっては、ドライフードなら”脂質10〜12%以下”が目安になりますが、犬猫生活の「オールステージ用」は9〜10%以上と条件を満たしています。
また、低脂肪のドッグフードの中には、脂質を減らすために肉・魚の割合を減らして穀物の割合を増やしているものがありますが、犬猫生活の「オールステージ用」には良質な肉・魚が贅沢に使われており、高タンパクなドライフードになっています。
以下の記事では、低脂肪のドッグフードの選び方のポイントと、おすすめのドッグフードを詳しくまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
国産と外国産のドッグフードの違いは何?
冒頭でも触れましたが、品質面・安全性にこだわって作られている外国産ドッグフードの方が目立つ傾向はあるものの、“国産”と”外国産”というだけではドッグフードの良し悪しは判断できません。
また、日本の企業が販売しているドッグフードであっても、海外の工場で製造されていれば外国産のドッグフードとなりますし、外国産の原材料が使われていても日本国内の工場で製造されていれば国産のドッグフードです。
そのため、ご自身の目で原材料の品質や割合、余計な添加物が使われていないかを確認したうえで、愛犬に合ったドッグフードを選んであげる必要があります。
国産で安くてコスパのいいおすすめのドッグフードは?
国産のドッグフードを選ぶにあたってはコスパも重要ですが、どれだけ値段が安くても穀物が過剰に使われていたり、品質・内容が不明瞭な原材料や様々な人工添加物が使われているドッグフードは、本当の意味で”コスパがいい”とは言えません。
このことを踏まえたうえで、【品質と価格のバランスが取れている】という意味で”コスパがいい”という表現を使うとするなら、この記事でも取り上げているプリモをおすすめします。
プリモは動物性原材料の割合が全体の50%以上、小麦不使用のレシピを採用、着色料などの犬に必要のないものは不使用という条件を満たした国産ドッグフードの中では、比較的手に取りやすい価格で販売されています。
なお、安くてコスパのいいドッグフードの選び方については、以下の記事で掘り下げて解説しています。
国産でブリーダーパックのあるドッグフードでおすすめは?
中には体が大きな大型犬の愛犬や複数の小型犬の愛犬を飼っていて、「内容量が10kg以上あるブリーダーパックの国産のドッグフードを与えたい」、と考えている方もいるでしょう。
そんな場合におすすめしたいのはシェフドッグの「オールミックス」で、2.1kgサイズの11袋セット(計23.1kg)という形でも販売されており、1袋ずつ都度買いするよりお得に購入できるようになっています。
また、シェフドッグには人用の食品レベルの生肉が使われており、動物性タンパク源の割合が全体の5割以上を占めていることや、独自の低温低圧製法で作られているノンオイルコーティングのドライフード、ということもおすすめする理由です。
ブリーダーパックのドッグフードの選び方のポイントと、おすすめできる内容のドッグフードは以下の記事に詳しくまとめているので、よければ参考にしてみてください。
国産でチキン(鶏)メインのドッグフードでおすすめは?
国産に限らず、チキン(鶏肉)はドッグフードの動物性タンパク源としては定番と言えますが、国産でチキンメインのドッグフードを1種類選ぶとするなら、ミシュワンの「小型犬用」をおすすめします。
ミシュワンの「小型犬用」は主原料として肉類(鶏肉/馬肉/鶏レバー)が使いつつ、小麦グルテンフリーのレシピを採用しており、室内飼いで運動量が少ない傾向にある小型犬に配慮して成分バランスが調整されています。
そして、肉類の中でアレルギーの原因になりやすい傾向にある牛肉と、豆類の中でアレルギーの原因になりやすい傾向にある大豆が使われていないことも、ミシュワンの「小型犬用」をおすすめする理由の一つです。
なお、チキンのドッグフードの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
国産でビーフ(牛)メインのドッグフードでおすすめは?
国産かつビーフ(牛)メインのドッグフードということであれば、ここまでに何度か取り上げているシェフドッグの「ビーフ」がおすすめです。
動物性原材料が贅沢に使われていることや、人用の食品レベルの原材料が使われていることなど、原材料の内容や成分バランスの傾向については「オールミックス」と変わりません。
ただ、「オールミックス」には”牛・鶏・馬・魚・豚”といった5種類の動物性タンパク源が使われているのに対して、「ビーフ」は”牛・魚”の2種類と少なく、牛・魚以外の動物性タンパク源にアレルギーのある愛犬にも対応できます。
国産で大型犬におすすめのドッグフードはある?
国産で大型犬の愛犬向けのドッグフードということなら、お得なブリーダーパックが販売されているシェフドッグをおすすめします。
(※ブリーダーパックが販売されているのは、「オールミックス」と「ビーフ」の2種類です)
主原料として良質な動物性タンパク源を贅沢に使用、着色料などの犬に必要のないものは不使用、小麦グルテンフリーのレシピを採用という条件を満たしており、原材料の内容については文句のつけようがありません。
また、小粒・大粒といった2種類の粒サイズがあり、体の大きな大型犬の愛犬には大粒を、小粒の少しずつ食べる大型犬の愛犬には小粒を・・・といった選び方もできます。
大型犬のドッグフードの選び方のポイントと、おすすめのドッグフードは以下の記事で詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
国産で市販で買えるおすすめドッグフードは?
市販で買える国産のドッグフードというと、手に取りやすい価格で販売されているものが多いですが、その一方で穀物が主原料として使われていたり、着色料を使って色味が付けられているものも珍しくありません。
そして、肉・魚が主原料、品質・内容が不明瞭な原材料や犬に必要のないものは不使用、という条件を満たした市販の国産ドッグフードとなると、選択肢は一気に狭まります。
この記事で取り上げたドッグヴォイスはそれらの条件を満たした半生フードですが、ドッグヴォイスだけを主食として与えるとなると月々の餌代がかなり高くなってしまうので、ドライフードと併用して与えるのがおすすめです。
なお、市販で買えるドッグフードの選び方のポイントについては、以下の記事で掘り下げて解説しています。
まとめ
“国産”という響きに惹かれてドッグフードを購入している方も少なくありませんが、国産だからといって必ずしも品質面・安全性が優れているというわけではありません。
むしろ、品質面・安全性にこだわって作られている外国産ドッグフードの方が目立つ傾向にあり、原産国だけでドッグフードの良し悪しは判断できません。
そのため、主原料をはじめとしたタンパク源の割合・種類や、品質・内容が不明瞭な原材料が使われていないか、犬にとって必要のない添加物が使われていないかに注目しつつ、愛犬の体質や食の好みに配慮してドッグフードを選んであげるといいでしょう。
ここまで読み進めたところで、もしもまだ国産のドッグフード選びに迷っているなら、まずは犬猫生活をお試ししてみることをおすすめします。
なお、公式サイトでは23%の割引が適用される定期便が導入されており、通常価格(850g×2袋)7,128円のところを、1,650円オフの5,478円で購入できるようになっています。
また、定期便には継続回数の縛りはなく、2回目まではセット数を問わず送料無料で注文できるので、お試しするならまずは定期便を一度利用してみて、愛犬に合っているかどうかを時間をかけて確認しながら、定期便を継続するか解約するかを検討するのがおすすめです。