ベストバランスドッグフードを5項目で評価|口コミや評判も調査・検証!

【トイプードル/チワワ/ミニチュアダックスフンド/柴犬/シーズー/ヨークシャーテリア】、といった6種類の犬種専用フードを取り揃えているユニチャームのドッグフード「ベストバランス」。

また、犬種によってラインナップは違いますが、ドライフードだけでなくソフトタイプやウェットフード、おやつを製造・販売していることも特徴です。

今回はそんなベストバランスドッグフードの口コミ・評判を117件調査し、悪いレビューと良いレビューに分けて整理してみました!

そして、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひあなたの愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。

ベストバランスドッグフードの悪い口コミ・評判

ベストバランスドッグフードの悪い口コミ・評判は「我が家の愛犬はあまり食べない」、「穀物の割合が多いことが気になる」、「うちの犬には合わなかった」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、単純に食の好みに合わなかったことや、主食用フードには穀物が主原料として使われていることが関係していると考えられます。

悪い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきはいまいち(9件)
  • 穀物の割合が多い(3件)
  • うちの犬には合わなかった(2件)

という結果になっています。
(※口コミ・評判は2021年9月にAmazon、楽天、ツイッター、インスタグラムで調査しました)

食いつきはいまいち

悪い口コミ・評判で一番多かったのは「我が家の犬はあまり食べない」、「残念ながら食いつきはいまいち」といった内容のレビューでした。

食いつきのよさを評価する口コミの方が遥かに多かったものの、どんな犬でも気に入ってくれる嗜好性の高いフードはまずありません。

食いつきが悪い原因として考えられるのは、ベストバランスの主食用フードは風味の種類が限定されていることから食の好みに合わせづらいことです。

ただ、主食用フードにはドライとソフトの2タイプがあり、カリカリとした食感が好きな愛犬にはドライフードを、ふっくらとした食感が好きな愛犬にはソフトタイプを・・・といったように、食感の好みに配慮してフードを選べることは強みと言えます。

穀物の割合が多い

そのほかに見つかった悪い口コミ・評判は、「穀物の割合が多いことが気になる」というレビューです。

ベストバランスの主食用フードには穀物が主原料として使われていますが、肉食傾向の雑食である犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではありません。

また、主食用フードはタンパク質が控えめな傾向がありますが、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードは犬本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらいです。

このことから、愛犬には肉類が主原料として使われている高タンパクなフードを与えたいと考えている場合には、ベストバランスは選択肢から外れます。

うちの犬には合わなかった

悪い口コミ・評判の中には、「うちの犬には合わなかったようで、吐く回数が増えた」というレビューもありました。

吐き戻しの理由として考えられるのは、食物アレルギーと餌の急な切り替えです。

ベストバランスの主食用フードには小麦が使われていますが、穀物の中でも特に小麦はアレルギーの原因になりやすいという問題があります。

 

また、穀物全般にアレルギーのある犬もいますし、特定の肉類やイモ類・豆類にアレルギーのある犬もいます。

肉類の中では牛肉が、豆類の中では大豆がアレルギーの原因になりやすいので、食に敏感な愛犬には【小麦・大豆・牛肉】が使われていないフードをおすすめしています。

次の餌の切り替えに関してですが、急な餌の切り替えは消化の負担になってしまうので、餌の切り替えが早すぎると一時的に下痢や吐き戻しが増える可能性はあります。

餌の急な切り替えは消化不良の原因も特定しづらくなってしまうため、1週間から10日ほどかけてゆっくりと切り替えるのが無難なところです。

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ベストバランスドッグフードの総合評価

ベストバランスドッグフードの良い口コミ・評判

ベストバランスドッグフードの良い口コミ・評判は「食いつきがいいお気に入りのフード」、「小分けされているから保存に便利」、「お手頃な値段だから気軽に買える」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、ベストバランスは様々な形状のフードを取り揃えていることや、主食用フードは袋の中で小分けされていることが関係していると考えられます。

良い口コミ・評判の内容別の件数は、

  • 食いつきがいい(51件)
  • 保存に便利な小分け包装(14件)
  • お手頃な値段(9件)
  • 小粒で食べやすそう(9件)
  • 成分バランスがいい(9件)
  • うちの犬には合っている(5件)
  • 国産だから安心感がある(5件)
  • 原材料に安心感がある(3件)

という結果になっています。

食いつきがいい

ベストバランスの口コミ・評判で一番多かったのは、「食いつきがいい」というレビューです。

「あまり食べない」というレビューが9件、「食いつきがいい」というレビューが51件という割合を踏まえても、ベストバランスは多くの犬に受け入れられている食いつきがいいフードと捉えてよさそうです。

ここまで食いつきのよさを評価する飼い主の声に偏ったのは、2タイプの形状の主食用フードとおかず用ウェットフード、おやつといった4タイプのドッグフードを取り揃えていることが関係していると考えられます。

 

例えば、ドライフードの食いつきが悪い時には、おかず用ウェットフードやおやつをトッピングして与えることができます。

また、固形物を食べ慣れていない子犬やシニア犬には、ドライフードよりも水分量が多いソフトタイプを選んであげる・・・といった配慮もできます。

保存に便利な小分け包装

次に多かった良い口コミ・評判は、「ベストバランスは小分けされているのがいい」という内容のレビューでした。

例えば、ドライフードの”トイプードル用 成犬用”は1.8kgサイズが450g×4袋といったように、袋の中で小分けされています。

このことから、フードが酸化して品質や風味が落ちる前に使い切ることができ、保存方法に関してそれほど神経質にならずに済みます。

お手頃な値段

そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「ベストバランスはお手頃な値段だから気軽に買える」といった内容のレビューです。

実際、ベストバランスのドライフードの100gあたりの値段は約64円と、かなりお手頃な値段で販売されています。
(※トイプードル用 成犬用の1.8kgサイズの最安値を参考にしています)

ただ、穀物が主原料として使われていたり、品質・内容が不明瞭な原材料が使われていること、ソフトタイプには調味料が使われていることなど、気になる点は多いです。

とは言え、【価格を優先して愛犬のフードを選びたい】ということであれば、ベストバランスは有力候補の一つになるでしょう。

小粒で食べやすそう

良い口コミ・評判の中には、「ベストバランスは小粒で食べやすそう」というレビューもありました。

ベストバランスの主食用フードは、それぞれの犬種に配慮して粒の大きさが工夫されています。

ただ、必ずしも犬種に対応したフードの形状が気にいるわけではないですし、粒の大きさについての口コミ・評判はあまり参考にならない・・・というのが率直な感想です。

成分バランスがいい

通販サイトとSNSで口コミ・評判を調査していると、「成分バランスがいい」といった内容のレビューも見つかりました。

ベストバランスはそれぞれの犬種に配慮して主食用フードの形状が工夫されているだけでなく、成分バランスにも違いがあります。

ただ、主要な成分や原材料の内容にはほとんど差はないですし、当サイトでは”犬種専用”という響きにそこまで拘る必要はなく、原材料の内容と成分バランスを総合的に評価し、愛犬に合ったフードを選ぶことが大切だと考えています。

うちの犬には合っている

そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「うちの犬には合っている」というレビューでした。

この理由として考えられるのは、ベストバランスは全体的に脂質が控えめな傾向があることです。

体質によっては高脂質のフードが合わないことがあり、下痢や吐き戻しといった消化不良に繋がることがあります。

穀物全般にアレルギーのない犬にとってはグレインフリーは必須ではないので、愛犬のフードを選ぶ時にはタンパク源の種類だけでなく、成分バランスにも注目しておくことをおすすめします。

国産だから安心感がある

良い口コミ・評判の中には、「ベストバランスは国産だから安心感がある」というレビューもありました。

ただ、国産フードの品質や安全性が海外産よりも優れているかと言われれば、実際のところはそうではありません。

国産フードは品質よりも安さをウリにしているものがまだまだ多く、原材料の内容に関しては海外産プレミアムフードに軍配が上がります。

とは言え、価格よりも品質を重視している国産フードもありますし、やはり飼い主である私たちが原材料の内容や成分バランスに注目して、愛犬に合ったフードを選んであげることが大切です。

原材料に安心感がある

「ベストバランスは原材料に安心感がある」、といった内容のレビューも確認できました。

【動物性油脂/pH調整剤/調味料/増粘多糖類】といった気がかりな原材料・添加物が使われているものの、着色料が使われていないことは評価できます。

フードに色味をつけるために着色料が使われているフードは珍しくありませんが、犬は食べ物の見た目では良し悪しを判断していないので、犬の立場になって考えれば着色料を使ってまで色味をつける意味はありません。

 

それなのに着色料を使って色味をつけるのは、犬ではなく飼い主である人間の興味を惹くためです。

中には天然由来の着色料を使っているフードもあるものの、着色料自体が必ずしも使う必要のない添加物ということもあり、安全性最優先でフードを選びたいと考えている愛犬家からは避けられがちな傾向があります。

ベストバランスドッグフードの口コミ・評判まとめ

ベストバランスドッグフードの悪い口コミ・評判は「我が家の愛犬はあまり食べない」、「穀物の割合が多いことが気になる」、「うちの犬には合わなかった」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

その一方で、ベストバランスドッグフードの良い口コミ・評判は「食いつきがいいお気に入りのフード」、「小分けされているから保存に便利」、「お手頃な値段だから気軽に買える」といった内容のレビューが多い傾向にありました。

このような内容のレビューが目立った理由は、ベストバランスは様々な形状のフードを取り揃えていることや、主食用フードは袋の中で小分けされていることが関係していると考えられます。

口コミ・評判一覧
  • 食いつきはいまいち
  • 穀物の割合が多い
  • うちの犬には合わなかった
  • 食いつきがいい
  • 保存に便利な小分け包装
  • お手頃な値段
  • 小粒で食べやすそう
  • 成分バランスがいい
  • うちの犬には合っている
  • 国産だから安心感がある
  • 原材料に安心感がある

ベストバランスドッグフードの種類

ベストバランスは【トイプードル/チワワ/ミニチュアダックスフンド/柴犬/シーズー/ヨークシャーテリア】、といった6種類の犬種専用フードを取り揃えており、それぞれでラインナップに違いがあります。

なお、ベストバランスは成犬・シニア犬を対象にしたフードを製造・販売しており、1歳未満の子犬を対象にしたフードはありません。

トイプードル用

タイプ 種類 タンパク質 脂質 水分 エネルギー
ドライフード(カリカリ仕立て) 成犬用 21.0% 11.0% 12.0% 約360kcal/100g
7歳以上用 20.0% 9.0% 12.0% 約355kcal/100g
10歳以上用 18.0% 9.0% 12.0% 約355kcal/100g
ソフトタイプ(ふっくら仕立て) 7歳が近づく頃から始める低脂肪 18.0% 6.0% 30.0% 約285kcal/100g
10歳以上用 16.0% 7.0% 30.0% 約290kcal/100g
ウェットフード(パウチ) 成犬用 8.5% 2.0% 90.0% 約42kcal/1袋
おやつ 成犬用 6.0% 2.0% 90.0% 約9~10kcal/1本
高齢犬向け 6.0% 1.8% 90.0% 約9kcal/1本

トイプードル用はドライフードが3種類、ソフトタイプが2種類、パウチタイプのウェットフードが1種類、チュールのようなスティックタイプのおやつが2種類というラインナップです。

どの犬種専用フードにも共通して言えることですが、ドライフードとソフトタイプは水分量が違うだけで、原材料の内容自体はそれほど変わりません。

また、対象年齢が上がるにつれてタンパク質量が控えめになっていますが、どの主食用フードもタンパク質が控えめ過ぎる印象を受けました。

チワワ用

タイプ 種類 タンパク質 脂質 水分 エネルギー
ドライフード(カリカリ仕立て) 成犬用 21.0% 11.0% 12.0% 約360kcal/100g
7歳以上用 20.0% 9.0% 12.0% 約355kcal/100g
10歳以上用 18.0% 9.0% 12.0% 約355kcal/100g
ソフトタイプ(ふっくら仕立て) 7歳が近づく頃から始める低脂肪 18.0% 6.0% 30.0% 約285kcal/100g
10歳以上用 16.0% 7.0% 30.0% 約290kcal/100g
ウェットフード(パウチ) 成犬用 8.5% 2.0% 90.0% 約42kcal/1袋
おやつ 成犬用 6.0% 2.0% 90.0% 約9~10kcal/1本
高齢犬向け 6.0% 1.8% 90.0% 約9kcal/1本

チワワ用もトイプードル用と同じようにドライフードが3種類、ソフトタイプが2種類、パウチタイプのウェットフードが1種類、おやつが2種類というラインナップになっています。

また、タンパク質・脂質・カロリーのバランスに関しては、どのフードもトイプードル用と変わりません。

なお、ベストバランスのウェットフードは主食用ではなくおかず用なので、ドライフードにトッピングして与えたり、ご褒美やおやつとして与えるようにしてください。

ミニチュアダックスフンド用

タイプ 種類 タンパク質 脂質 水分 エネルギー
ドライフード(カリカリ仕立て) 成犬用 21.0% 11.0% 12.0% 約360kcal/100g
7歳以上用 20.0% 9.0% 12.0% 約355kcal/100g
10歳以上用 18.0% 9.0% 12.0% 約355kcal/100g
13歳以上用 18.0% 9.0% 12.0% 約355kcal/100g
ソフトタイプ(ふっくら仕立て) 7歳が近づく頃から始める低脂肪 18.0% 6.0% 30.0% 約285kcal/100g
10歳以上用 16.0% 7.0% 30.0% 約285kcal/100g
13歳以上用 16.0% 7.0% 30.0% 約290kcal/100g
ウェットフード(パウチ) 成犬用 8.5% 2.0% 90.0% 約42kcal/1袋
おやつ 成犬用 6.0% 2.0% 90.0% 約9~10kcal/1本
高齢犬向け 6.0% 1.8% 90.0% 約9kcal/1本

ミニチュアダックス用に関してはドライフードが4種類、ソフトタイプが3種類、ウェットフードが1種類、おやつが2種類と、ドライフードとソフトタイプのラインナップが1種類ずつ多いです。

ただ、「10歳以上用」と「13歳以上用」の成分バランスにそれほど差はなく、どちらを選んでも変わらない・・・というのが率直な感想です。

柴犬用

タイプ 種類 タンパク質 脂質 水分 エネルギー
ドライフード(カリカリ仕立て) 成犬用 23.0% 10.0% 10.0% 約350kcal/100g
7歳以上用 22.0% 8.0% 10.0% 約345kcal/100g
10歳以上用 20.0% 8.0% 10.0% 約345kcal/100g
ソフトタイプ(ふっくら仕立て) 7歳が近づく頃から始める低脂肪 18.0% 6.0% 30.0% 約285kcal/100g
ウェットフード(パウチ) 成犬用 8.5% 2.0% 90.0% 約42kcal/1袋
おやつ 成犬用 6.0% 2.0% 90.0% 約9~10kcal/1本
高齢犬向け 6.0% 1.8% 90.0% 約9kcal/1本

柴犬用はドライフードが3種類、ソフトタイプが1種類、ウェットフードが1種類、おやつが2種類と、これまでに挙げた犬種専用フードよりもソフトタイプのラインナップが少なくなっています。

主要な成分については、そのほかの犬種専用フードよりもタンパク質がやや高めになっている一方で、脂質とカロリーはやや控えめという特徴があります。

シーズー用

タイプ 種類 タンパク質 脂質 水分 エネルギー
ドライフード(カリカリ仕立て) 成犬用 21.0% 11.0% 12.0% 約360kcal/100g
10歳以上用 18.0% 9.0% 12.0% 約355kcal/100g

シーズー用はドライフードが2種類というラインナップで、ソフトタイプとウェットフードとおやつは製造・販売されていません。

2種類のドライフードのタンパク質・脂質・カロリーについては、トイプードル用やチワワ用と同じです。

ヨークシャーテリア用

タイプ 種類 タンパク質 脂質 水分 エネルギー
ドライフード(カリカリ仕立て) 成犬用 21.0% 11.0% 12.0% 約360kcal/100g

ヨークシャーテリア用のラインナップに関しては、ドライフードが1種類だけです。

主要な成分値はトイプードル用、チワワ用、ミニチュアダックス用と変わりません。

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ベストバランスドッグフードの総合評価

ベストバランスドッグフードの原材料の評価

原材料一覧
穀類(トウモロコシ、小麦粉パン粉、コーングルテンミール、玄米)、肉類(チキンミール、チキン、チキンエキス)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、小魚パウダー)、動物性油脂、豆類(大豆、大豆パウダー、大豆エキス)、野菜類(ビートパルプ、ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)、酵母、糖類(オリゴ糖、ショ糖)、ミネラル類(カルシウム、塩素、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、ナトリウム、亜鉛)、ソルビトール、グリセリン、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、コリン、パントテン酸)、グルコサミン塩酸塩、pH調整剤、保存料(ソルビン酸K)、ミルクカルシウム、酸化防止剤(エリソルビン酸Na、ミックストコフェロール、ハーブエキス)、コンドロイチン硫酸
※アレルギーの原因になりやすい原材料、品質・内容が不明瞭な原材料、気がかりな添加物は赤色で記載

ここからは、ベストバランスドッグフードの原材料を評価していきます。
(※表はドライフード「トイプードル用 成犬用」の原材料一覧です)

主食用フードの主原料は穀物

ベストバランスの原材料の特徴としてまず挙げられるのは、主食用フードには穀物が主原料として使われていることでしょう。

穀物は肉・魚よりも安く仕入れることができることから、穀物の割合が増えるほど販売価格が安くなる傾向があるものの、穀物が主原料として使われているフードは犬本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらいです。

また、穀物の中でも特に小麦はアレルギーの原因になりやすく、豆類の中で大豆がアレルギーの原因になりやすいという問題がありますが、ベストバランスにはどちらのタンパク源も使われています。

そのため、食に敏感な愛犬にベストバランスを与えようと考えているなら、タンパク源の種類に注目して購入を検討するといいでしょう。

品質・内容が不明瞭な原材料あり

ベストバランスには【ミール/動物性油脂】など、品質・内容が不明瞭な原材料が使われていることも気がかりです。

パッケージや公式サイトを見る限りでは、”ミール”の品質についての補足は見当たりませんでした。

また、”動物性油脂”には具体的に何の動物の油が使われているか分かりませんし、添加されている酸化防止剤が人工のものなのか、それとも天然由来のものなのかどうかも分かりません。

それに加えて、ソフトタイプとおやつに調味料が使われていることや、ウェットフードに”増粘多糖類”、おやつに”加工でん粉”という内容が不明瞭な原材料が使われていることも気になります。

ベストバランスドッグフードの成分の評価

成分表
タンパク質 21.0%以上
脂質 11.0%以上
粗繊維 4.5%以下
粗灰分 8.5%以下
水分 12.0%以下
エネルギー 約360kcal/100g

ここからは、ベストバランスドッグフードの成分を評価していきます。
(※表はドライフード「トイプードル用 成犬用」の成分表です)

タンパク質・脂質・カロリーのバランス

ベストバランスのドライフード「カリカリ仕立て」のタンパク質は18.0〜23.0%以上、脂質は8.0〜11.0%以上と、全体的にタンパク質・脂質が控えめになっています。

また、100gあたりのカロリーは約345〜360kcalということで、カロリーに関してもやや控えめな傾向があります。

脂質とカロリーが控えめという点だけ見れば、室内飼いで運動量が少ない傾向にある成犬・シニア犬向けの成分バランスと言えますが、タンパク質が控えめ過ぎる印象を受けました。

 

それと、ベストバランスには穀物が主原料として使われていることから、植物性タンパク質の割合がかなり多いと推測できます。

このことから、【愛犬には動物性タンパク質がたっぷりと含まれているフードを与えたい】、と考えている場合には、ベストバランスは選択肢から外れます。

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ベストバランスドッグフードの総合評価

ベストバランスドッグフードの給餌量

体重 1日あたりの給餌量
2.0kg 60g
2.5kg 75g
3.0kg 85g
3.5kg 95g
4.0kg 105g
4.5kg 115g
5.0kg 125g
5.5kg 130g
6.0kg 140g

ベストバランスドッグフードの「トイプードル用 成犬用」の給餌量の目安は表の通りです。

そのほかのラインナップのパッケージにも給餌量の目安が掲載されていますが、どのラインナップの給餌量もあくまで”目安”でしかありません。

そのため、愛犬の体重や便の固さを確認しながら分量を調整するようにしてください。

最安値は?公式・楽天・Amazonで価格を調査

内容量 公式 楽天 Amazon
1.8kg(450g×4) 1,149円 1,149円

ユニチャームペットの公式サイトと楽天市場、Amazonでベストバランスのドライフード「トイプードル用 成犬用」の販売状況を調査してみたところ、公式サイトからは直接購入することができませんでした。
(※販売状況と販売価格は2023年10月に確認しました)

そして、楽天とAmazonの最安値は変わらずという結果になりました!

ベストバランスは店頭でも販売されているドッグフードですが、店頭では定価で販売されていることが多いですし、通販サイトは一定金額以上で送料無料となる販売店も多いので、継続して購入するなら通販サイトでまとめ買いすることをおすすめします。

通販なら重い大袋をわざわざ持ち運ぶ手間もありませんしね。

ベストバランスと愛犬元気の違いについて

ユニチャームペットはベストバランスだけでなく、「愛犬元気」というドッグフードも製造・販売しています。

2つのドッグフードの大きな違いは、ベストバランスは特定の犬種を対象にしたフードを取り揃えているのに対して、愛犬元気は主に年齢別に成分バランスを調整したフードを取り揃えていることです。

また、ベストバランスの主食用フードはドライフードとソフトタイプの2種類ですが、愛犬元気には缶詰タイプの主食用ウェットフードもあります。

 

そのほかの特徴として挙げられるのは、ベストバランスには着色料が使われていない一方で、愛犬元気には人工の着色料が使われていることです。

なお、ドライフードとソフトタイプの主原料が穀物という点は変わりません。

▼愛犬元気の詳しい解説はこちら
愛犬元気ドッグフードの口コミってどう?評判や評価を調査・検証!

ベストバランスドッグフードの総合評価

項目 詳細
原材料 1.0
成分 1.5
安全性 2.5
食いつき 4.5
コスパ 4.5
総合評価 Dランク
(S〜Eの6段階評価)
価格/内容量
(調査時点の最安値)
1,149円/1.8kg
※ドライフード「トイプードル 成犬用」
※2023年10月に楽天・Amazonで確認
対応年齢 成犬・シニア犬
原産国 ドライフード:日本
ソフトタイプ:日本
ウェットフード:日本
おやつ:タイ
販売会社 ユニ・チャーム株式会社

当サイトのベストバランスドッグフードの総合評価はDランクです。

【ドライ・ソフト・ウェット・おやつ】といった4タイプのドッグフードを取り揃えており、お手頃な値段で販売されていることが強みと言えますが、主食用フードには穀物が主原料として使われていることや、全体的にタンパク質が控えめなことが気になりました。

また、品質・内容が不明瞭な原材料が使われていることも気がかりな要素と言えます。

とは言え、愛犬の餌代にいくらかけられるかは飼い主それぞれで違いますし、当サイトでは品質・安全性に気を配りつつも無理なく購入できる価格帯のフードを選ぶことをおすすめしています。

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