
どっしりとしたたくましい体格をしており、100kg以上まで成長することもある大型犬のセントバーナード。
そんなセントバーナードの餌を選ぶにあたっては、主原料として使われている原材料やタンパク質・脂質・カロリーのバランス、セントバーナード向けの成分が配合(強化)されているかに注目しながら選んであげることが大切です。
この記事では、セントバーナード向けのドッグフードの選び方や、セントバーナードにおすすめのドッグフードをまとめているので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
セントバーナードのドッグフードの選び方
セントバーナードのドッグフードを選ぶにあたって、いくつか注目しておきたいポイントがあります。
順番に見ていきましょう。
主原料として使われている原材料に注目する
セントバーナードに限った話ではありませんが、ドッグフードを選ぶにあたって最初に確認しておきたいことは、主原料として動物性タンパク源(肉・魚)が使われているかです。
なぜなら、肉・魚から摂り入れられる動物性タンパク質は、肉食傾向の雑食である犬にとって大切な栄養素だからです。
その一方で、販売価格が安くなるにつれて肉・魚の割合が減り、その代わりに穀物の割合が増える傾向にありますが、犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではありません。
そして、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のドッグフードは下痢や吐き戻し、涙やけの原因になりえます。
このことから、タンパク源の割合に特別なこだわりがない限りは、セントバーナードの愛犬には肉・魚が主原料かつ、高タンパクなドッグフードを選んであげることをおすすめします。
ドッグフードの原材料一覧には使用割合が多い順に記載されているので、はじめにチキンや白身魚といった肉・魚が記載されていれば、動物性タンパク源が主原料として使われているドッグフード、ということになります。
主原料を含めたタンパク源の種類に注目する
中には特定のタンパク源が体質に合わないセントバーナードもいるので、主原料を含めたタンパク源の種類にも注目しておきましょう。
アレルギーの原因は犬によって様々ではあるものの、穀物の中でも特に小麦はアレルギーの原因になりやすい傾向にあり、肉類の中では牛肉が、豆類の中では大豆がアレルギーの原因になりやすい傾向にあります。
そのため、小麦にアレルギーのある愛犬にはグルテンフリーなどの小麦不使用のドッグフードを、小麦と牛肉にアレルギーのある愛犬には小麦・牛肉不使用のドッグフードを・・・といったように、体質に配慮してドッグフードを選んであげる必要があります。
ちなみに、タンパク源の種類がシンプルな方がアレルギーの原因を特定しやすいので、食に敏感な愛犬にはグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードや、動物性タンパク源が限定されたドッグフードからお試ししてみるのも一つの手です。
脂質とカロリーのバランスにも注目する
大型犬の中でも特に体が大きなセントバーナードですが、体重が増えすぎると足腰や関節に負担をかけてしまうので、脂質とカロリーのバランスにも気を配りながらドッグフードを選ぶようにしましょう。
例えば、食欲旺盛でたくさんの量が食べたい愛犬には、脂質とカロリーが控えめなドッグフードがおすすめです。
また、育ち盛りの子犬の時期には成犬時よりも高脂質・高カロリーなドッグフードを、活動量が落ちたシニア犬の時期には成犬時よりも低脂質・低カロリーなドッグフードを、といったように、愛犬の年齢(ライフステージ)に配慮して選ぶことも大切です。
セントバーナード向けの成分が配合されているかに注目する
セントバーナード向けの成分が配合(強化)されているかにも、注目しておきたいところです。
直前の項目でも触れましたが、体が大きなセントバーナードの足腰や関節に配慮したいと考えているなら、【グルコサミン/コンドロイチン/コラーゲン/ヒアルロン酸/MSM(メチルスルフォニルメタン)】といった成分が配合(強化)されているドッグフードが特におすすめです。
不要な添加物が使われていないかに注目する
そのほかには、不要な添加物が使われていないかも必ず確認しておきましょう。
ドッグフードの中には人工の酸化防止剤や着色料が使われているものも珍しくありませんが、これらの添加物がアレルギーや涙やけの原因になることもあります。
BHA・BHT・没食子酸プロピルといった人工の酸化防止剤に関しては、ドッグフードの酸化を抑える目的で添加されるものの、ミックストコフェロール・ローズマリー抽出物といった天然由来のもので代用することもできます。
そして、着色料に関してはドッグフードの見た目をよくする目的で添加されますが、そもそもの問題として犬は食べ物の見た目では良し悪しを判断していません。
つまり、犬の立場になって考えれば人工のもの、天然のものにかかわらず、着色料を使ってまでドッグフードに色味をつける意味はないということです。
セントバーナード用として評判のいいドッグフード30種
商品名 | 主原料 | タンパク質 | 脂質 | 水分 | カロリー (100gあたり) |
気がかりな原材料 |
---|---|---|---|---|---|---|
モグワン | チキン&サーモン | 27%以上 | 10%以上 | 9%以下 | 361.5kcal | – |
ブッチ(ブラック・レーベル) | ビーフ | 10.5%以上 | 8.0%以上 | 74.5%(最大) | 116kcal | – |
ネルソンズ | チキン | 28%以上 | 12%以上 | 10%以下 | 365.5kcal | – |
アカナ(ラージブリードレシピ 成犬用) | 新鮮鶏肉 | 31%以上 | 15%以上 | 12%以下 | 337.5kcal | – |
ナウフレッシュ(成犬用) | ターキー生肉(骨抜き) | 26%以上 | 16%以上 | 10%以下 | 367.0kcal | – |
ナチュラルハーベスト(シュープリーム) | ワイルドボア | 25.0%以上 | 10.0%以上 | 10.0%以下 | 321kcal | – |
馬肉自然づくり | 馬肉 | 27.0%以上 | 11.1%以上 | 7.0%以下 | 399kcal | – |
ブリスミックス(ラム 中粒) | フレッシュラム | 24.0%以上 | 14.0%以上 | 10.0%以下 | 357.4kcal | – |
カナガン チキン | チキン生肉 | 29%以上 | 15%以上 | 9%以下 | 376kcal | – |
スーパーゴールド(フィッシュ&ポテト ダイエットライト) | ポテト | 18.0%以上 | 5.0%以上 | 10.0%以下 | 310kcal | – |
ナチュラルチョイス(中型犬〜大型犬用[成犬用]ラム&玄米) | ラム(肉) | 22.0%以上 | 14.0%以上 | 10.0%以下 | 360kcal | タンパク加水分解物 |
アイムス(成犬用 体重管理用 チキン 中粒) | 小麦 | 21.0%以上 | 8.5%以上12.5%以下 | 12.0%以下 | 343kcal | チキンミール、家禽ミール、家禽エキス、BHA、BHT |
アーテミス アガリクスI/S | フレッシュチキン | 24.0%以上 | 14.0%以上 | 10.0%以下 | 約358.9kcal | – |
サイエンスダイエット(大型犬用 成犬用 チキン) | トウモロコシ | 19.6%以上 | 12.8%以上 | 10.0%以下 | 368.2kcal | 動物性油脂 |
ロイヤルカナン(大型犬専用フード 成犬用) | 肉類 | 24.0%以上 | 15.0%以上 | 10.5%以下 | 398kcal | 動物性油脂、加水分解タンパク |
カークランド(成犬用 ラム・ライス・ベジタブル) | ラム | 23.0%以上 | 14.0%以上 | 10.0%以下 | 約365kcal | ラムミール、香料 |
プラペ!(CPチキン&ターキー) | チキン&ターキー | 30%以上 | 14.5%以上 | 9%以下 | 364kcal | – |
シェフドッグ(オールミックス) | 生肉 | 28%以上 | 10%以上 | 10%以下 | 360kcal | – |
オリジン(オリジナル) | 新鮮鶏肉 | 38%以上 | 18%以上 | 12%以下 | 386.0kcal | – |
キアオラ(カンガルー) | カンガルー生肉 | 29.0%以上 | 17.0%以上 | 10.0%以下 | 約365kcal | – |
ユーカヌバ(大型犬用 成犬用) | 肉類 | 21.0%以上 | 11.0%以上 | 9.0%以下 | 380kcal | 動物性脂肪 |
わんこのヘルシー食卓(ミックス味) | 生肉 | 27%以上 | 8%以上 | 10%以下 | 320kcal | – |
INUMESHI(フィースト 1歳以上 大型犬用) | チキン | 25.0% | 14.0% | 8.0% | 377kcal | – |
グランデリ(カリカリ仕立て 成犬用 味わいビーフ入り セレクト) | 穀類 | 21.0%以上 | 10.0%以上 | 13.0%以下 | 約355kcal | チキンミール、ポークミール、ビーフミール、ササミパウダー、油脂類、プロピレングリコール、調味料、着色料、pH調整剤、エリソルビン酸Na |
ナチュラルバランス(ホールボディヘルス) | 鶏肉 | 23.0%以上 | 13.0%以上 | 10.0%以下 | 361kcal | – |
プロフェッショナルバランス(スタンダードタイプ・1歳から 体重管理用) | 穀類 | 24.0%以上 | 8.0%以上 | 10.0%以下 | 約320kcal | チキンミール、ミートミール、チキンレバーパウダー、動物性油脂 |
POCHIザ・ドッグフード(ベーシック ワイルドサーモン) | サーモン生肉 | 30%以上 | 10%以上 | 10%以下 | 315kcal | – |
ウィリアム | 肉類 | 26.5% | 19% | 10% | 397.8kcal | – |
フィッシュ4ドッグ(ファイネストサーモン 大粒) | サーモン | 23%以上 | 10%以上 | 10%以下 | 367.3kcal | – |
ブラバンソンヌ(大型犬の成犬用 チキン) | チキン | 24%以上 | 14%以上 | 9%以下 | 346kcal | – |
セントバーナード用として評判のいい30種類のドッグフードの主原料と主な成分値、気がかりな添加物が使われていないかどうかを比較してみました!
それぞれの項目を見比べてみると、肉・魚ではなく穀物やイモ類が主原料として使われているドッグフードがあることや、タンパク質含有量に物足りなさを感じるドッグフードがあることが分かりますね。
また、“家禽ミール”・”ミートミール”といった品質・内容が不明瞭な原材料が使われているドッグフードや、香料・着色料などの犬にとっては必要のない添加物が使われているドッグフードがあることも分かります。
なお、“動物性油脂(動物性脂肪)”と“タンパク加水分解物(加水分解タンパク)”については、使われているからといって必ずしも避けた方がいいものというわけではありません。
ただ、ここで取り上げた動物性油脂には具体的に何の動物の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類の補足がされていないことが気になりました。
タンパク加水分解物に関しては、製造工程の補足がされていないことが気になるところです。
セントバーナードにおすすめのドッグフード10選
これまでの内容を踏まえつつ、セントバーナードにおすすめのドッグフードを10種類紹介します。
ちなみに、販売価格や原材料については、調査した時点の情報を参考にしています。
(※2025年3月に公式サイトとAmazonで調査)
ネルソンズ
通常購入時の価格 | 9,196円/5kg |
---|---|
定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1〜2袋:7,816円(15%オフ) 3袋以上:7,356円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
100gあたりの価格 (3袋を定期購入時) |
約147円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約1,083円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
ネルソンズは中型犬・大型犬向けに販売されている大容量サイズ(1袋5kg)のドッグフードで、トライアングル型で噛みごたえのある大きめの粒サイズになっています。
そして、主原料として使われているチキンの割合は原材料全体の約5割を占めているほか、品質・内容が不明瞭な原材料や香料・着色料などの犬に必要のないものは不使用、という条件を満たしています。
主要な成分バランスについては、高タンパクかつ脂質とカロリーは標準的と言えるくらいの範囲に収まっており、適度に運動をするセントバーナードの主食としてぴったりです。
また、グルコサミン・コンドロイチンが配合されていることも評価できますし、穀物・大豆が使われていないことに加えて動物性タンパク源が鶏肉だけに限定されていることも見逃せません。
モグワン
通常購入時の価格 | 5,456円/1.8kg |
---|---|
定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1袋:4,910円(10%オフ) 2〜4袋:4,637円(15%オフ) 5袋以上:4,364円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
100gあたりの価格 (5袋を定期購入時) |
約242円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約1,581円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
メインのタンパク源として良質なチキンとサーモンが使われており、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用している高タンパクなドッグフードのモグワン。
香料・着色料が使われていないことや、グルコサミン・コンドロイチンが配合されていることは先に取り上げたネルソンズと共通しており、主要な成分バランスの傾向も似ています。
ただ、モグワンは小ぶりでドーナツ型の粒になっていることから、早食い傾向のあるセントバーナードの愛犬用としてはおすすめしておらず、小粒のドライフードを少しずつ食べるのが好きな愛犬用としておすすめしています。
また、モグワンのようなドーナツ型の粒は軽めの力でも噛み砕きやすく、水やぬるま湯でふやかしやすいというメリットもあります。
ブラバンソンヌ
※各項目は「大型犬の成犬用 チキン」のものです
通常購入時の価格 | 330円/50g×3袋 15,400円/10kg |
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定期購入時の価格 | 13,860円/10kg ※定期購入時は10%オフ |
100gあたりの価格 (10kgを定期購入時) |
約139円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約793円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
ブラバンソンヌには人用の食品レベルの良質な原材料が使われており、年齢や犬種(サイズ)、食の好みなどに合わせて、タンパク源の内容や成分バランスを調整したドッグフードを取り揃えています。
また、どのラインナップにも肉・魚が主原料として使われていることに加えて、グルテンフリーorグレインフリーのレシピを採用していることも特徴です。
この記事で取り上げている「大型犬の成犬用 チキン」については、適度にタンパク質と脂質を含みつつもカロリーはやや控えめで、大型犬の成犬向けにきちんと成分バランスが調整されている印象を受けました。
そして、グルコサミン・コンドロイチンが配合されていることや、体の大きなセントバーナードの愛犬用としては使い勝手がよく、少量サイズよりもコスパのいい1袋10kgの大容量サイズということも評価できます。
アカナ
※各項目は「ラージブリードレシピ 成犬用」のものです
価格/内容量 | 25,300円/11.4kg |
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100gあたりの価格 | 約222円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約1,132円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
良質な動物性原材料が贅沢に使われているだけでなく、低GIの野菜と果物が使われている高タンパク・低炭水化物のドッグフードのアカナ。
また、先に取り上げたブラバンソンヌ以上にラインナップが豊富で、タンパク源の内容や成分バランスの傾向が違う様々なドッグフードがあります。
ここで取り上げた「ラージブリードレシピ 成犬用」に関しては、やや高脂質な一方でカロリーはやや控えめになっていますが、「ライト&フィットレシピ」という低脂質・低カロリーなドッグフードもあり、愛犬の食事量・運動量に配慮して選べます。
さらに、グレインフリーかつ動物性タンパク源が1種類だけに限定された【シングル】というシリーズもあり、複数のタンパク源にアレルギーのある食に敏感な愛犬にも対応しやすいです。
ナチュラルハーベスト
※各項目は「シュープリーム」のものです
価格/内容量 | 3,740円/1.1kg 7,480円/1.1kg×2袋 14,960円/1.1kg×4袋 17,050円/6kg 20,900円/1.1kg×6袋 |
---|---|
100gあたりの価格 (6kgの販売価格を参照) |
約284円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約1,535円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
ナチュラルハーベストは日本で暮らす飼い犬に配慮して成分バランスが調整されており、全体的に脂質とカロリーが控えめな傾向があるほか、アレルギーの原因になりにくいタンパク源が使われています。
もちろん、品質・内容が不明瞭な原材料や、着色料などの不要な添加物は使われていません。
ここで取り上げた「シュープリーム」については、ワイルドボア(猪肉)が主原料として使われているグレインフリーのドッグフードで、コンドロイチン・グルコサミンも配合されています。
そして、やや高タンパクかつ脂質とカロリーは控えめになっていることから、食欲旺盛な成犬向けという捉え方ができます。
INUMESHI
※各項目は「フィースト 1歳以上 大型犬用」のものです
価格/内容量 | 498円/200g 3,480円/1kg 8,480円/3kg(1kg×3袋) 13,980円/15kg |
---|---|
100gあたりの価格 (15kgの販売価格を参照) |
約93円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約557円 |
穀物 | 米、大麦、オーツ麦 |
コスパ重視の【バリュー】、年齢や犬種別の【フィースト】、ワニ肉が主原料の【セベク】といったように、コンセプトの違う3つのシリーズがあるINUMESHI。
この記事で取り上げている「フィースト 1歳以上 大型犬用」は、チキンが主原料かつ小麦グルテンフリーのレシピを採用しており、適度に脂質を含みつつもやや高タンパク・高カロリーなドライフードになっています。
このような成分バランス上、少食の成犬や運動量が多くて活発な成犬用としておすすめです。
また、INUMESHIの「フィースト 1歳以上 大型犬用」にはお得なブリーダーパック(15kgサイズ)があり、100gあたりの価格が100円を下回ることも、体が大きなセントバーナード用としておすすめする理由の一つです。
(※調査情報の販売価格を参考にしています)
POCHIザ・ドッグフード
※各項目は「ベーシック ワイルドサーモン ミディアムラージ粒」のものです
価格/内容量 | 5,490円/2.7kg |
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100gあたりの価格 | 約203円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約1,545円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
POCHIザ・ドッグフードは良質な肉類が主原料として使われている高タンパクなドッグフードですが、脂質とカロリーはかなり控えめに調整されています。
これはウェットフードなどをトッピングして与えることを考慮しているからなのですが、トッピングなしでPOCHIザ・ドッグフードだけを与えると仮定した場合には、食欲旺盛でたくさんの量が食べたい成犬やシニア犬向け、という捉え方ができます。
なお、POCHIザ・ドッグフードはこの記事で取り上げた「ベーシック ワイルドサーモン」以外にも、「ベーシック 3種のポルトリー」や「ベーシック ラム」など、動物性タンパク源の内容が違うラインナップがあります。
ただ、主要な成分バランスの傾向はどれも変わりません。
アーテミス
※各項目は「アガリクスI/S」のものです
価格/内容量 | 2,750円/1kg 5,720円/3kg 9,900円/6.8kg 18,810円/13.6kg |
---|---|
100gあたりの価格 (13.6kgの販売価格を参照) |
約138円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約1,176円 |
穀物 | 大麦・玄米・オーツ麦・黍 |
ここまでに取り上げたアカナやINUMESHIなどと同じように、年齢や犬種(サイズ)別などのドッグフードを取り揃えているアーテミス。
そして、どのラインナップにも人用の食品レベルの良質な原材料が使われており、ほとんどのラインナップに動物性タンパク源が主原料として使われています。
この記事で取り上げた「アガリクスI/S」については、タンパク質・脂質・カロリーのどれもが標準的な範囲に収まっており、適度に運動をするセントバーナードの成犬用としておすすめです。
また、アーテミスには缶詰タイプの主食用ウェットフードもあり、いつものドライフードにトッピングして与えるだけでなく、ドライフードの代わりにそのまま与えられることも強みです。
ナウフレッシュ
※各項目は「成犬用」のものです
価格/内容量 | 5,390円/1.59kg 8,580円/2.72kg 16,280円/5.44kg 26,400円/9.98kg |
---|---|
100gあたりの価格 (9.98kgの販売価格を参照) |
約265円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約2,098円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
商品名から連想できる通り、新鮮な生肉や鮮魚、オイルが使われているドッグフードのナウフレッシュ。
また、ナウフレッシュにも年齢や飼育環境、犬種(サイズ)別のラインナップがあり、どのドッグフードも肉・魚が主原料かつグレインフリーのレシピを採用しています。
この記事で取り上げている「成犬用」は、やや高タンパク・高脂質でカロリーは標準的な中粒サイズのドライフードで、それなりに運動量が多いセントバーナードの成犬用としておすすめです。
それと、ナウフレッシュは原材料そのものの香りが損なわれづらいSCSB製法で作られており、品質面だけでなく調理方法にもこだわりが感じられます。
ナチュラルチョイス
※各項目は「中型犬〜大型犬用[成犬用]ラム&玄米」のものです
価格/内容量 | 3,665円/2kg 5,981円/4kg 10,689円/7.5kg 15,631円/13.5kg |
---|---|
100gあたりの価格 (13.5kgの最安値を参照) |
約116円 |
1日あたりの餌代 (70kgの成犬を想定) |
約747円 |
穀物 | 粗挽き米、米糠、玄米、オートミール (グルテンフリー) |
厳選された高品質な原材料が使われているだけでなく、犬の年齢や飼育環境、お悩み別の様々なドッグフードを取り揃えているナチュラルチョイス。
そして、どのラインナップにも肉・魚が主原料として使われていることや、小麦グルテンフリーのレシピを採用していること、人工の酸化防止剤・香料・着色料が使われていないことは変わりません。
この記事で取り上げた「中型犬〜大型犬用[成犬用]ラム&玄米」については、タンパク質・脂質・カロリーが標準的な範囲に収まっており、適度に運動をするセントバーナードの成犬用として向いています。
“タンパク加水分解物”の製造工程の補足がされていないことは気になるものの、流通量の多さやコスパのよさを評価してピックアップしてみました。
セントバーナードの餌で迷った時にはネルソンズがおすすめ
ここまで読み進めたところで愛犬のドッグフード選びに迷った時には、ネルソンズをおすすめします。
当サイトがセントバーナード用のドッグフードとして、ネルソンズをおすすめする理由は以下の通りです。
- 良質なチキンの割合が原材料全体の約5割を占める
- 品質・内容が不明瞭な原材料や犬に必要のないものは不使用
- 高タンパクかつ脂質とカロリーは標準的な範囲
- セントバーナード向けの成分が配合されている
- 無理なく続けやすい販売価格
まず言えることは、ネルソンズは良質なチキンの割合が原材料全体の約5割を占めており、セントバーナードにとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れられることです。
また、品質・内容が不明瞭な原材料や犬に必要のないものが一切使われていないこと、トライアングル型で噛みごたえのある大きめの粒サイズのドライフードということも見逃せません。
そして、高タンパクかつ脂質とカロリーは標準的な範囲に収まっており、適度に運動をするセントバーナードの主食としてぴったりです。
さらに、グルコサミン・コンドロイチンが配合されていることや、穀物・大豆が使われていないことに加えて動物性タンパク源が鶏肉だけに限定されていること、無理なく続けやすい価格で販売されていることも評価できます。
この記事では、ドッグフードを選ぶにあたって最低限確認しておきたいポイントや、当サイト「いぬらば×ねこらば」が調査した251種類のドッグフードをまとめています。また、比較しやすいように口コミ・評判のいいドッグフードを30種類に絞り、さらにその中からおすすめできる内容のドッグフードを10種類ピックアップしています。
セントバーナードの餌代について
セントバーナードは大型犬の中でも特に体が大きく、100kg以上まで成長することもあるだけに、かなりの餌代がかかることは容易に想像できるでしょう。
ただ、ドッグフードによって価格やカロリーが様々なこともあり、実際のところは与えるドッグフードによっても月々の餌代が大きく変わります。
そこで参考までに、セントバーナードにおすすめの3種類のドッグフードの餌代の比較表を作ってみました!
(※どれも70kgの成犬に毎日の主食として与えることを想定しています)
INUMESHI (フィースト 1歳以上 大型犬用) |
ネルソンズ | ナウフレッシュ (成犬用) |
|
---|---|---|---|
1日あたり | 約557円 | 約1,083円 | 約2,098円 |
1ヶ月あたり | 約16,710円 | 約32,490円 | 約62,940円 |
3ヶ月あたり | 約50,130円 | 約97,470円 | 約188,820円 |
半年あたり | 約100,260円 | 約194,940円 | 約377,640円 |
1年あたり | 約200,520円 | 約389,880円 | 約755,280円 |
必ずしも当てはまるわけではないものの、ドッグフードの販売価格が高くなればなるほど動物性原材料の割合が増えたり、品質面や製造工程にこだわりを持って作られている傾向があります。
対照的に、ドッグフードの販売価格が安くなればなるほど穀物の割合が増えたり、品質・内容が不明瞭な原材料が使われていたり、着色料などの犬に必要のない添加物が増える傾向にあります。
とは言え、愛犬の餌代にいくらかけられるかは飼い主それぞれで違いますし、当サイトでは品質面と安全性に気を配りつつも、無理なく購入できる価格帯のドッグフードの中から選ぶことをおすすめしています。
セントバーナードの餌の量と回数の目安
どっしりとしたたくましい体格のセントバーナードだからといって、ほかの犬種とは餌の量の考え方が全く違うというわけではありません。
基本的にはドッグフードのパッケージや冊子、公式サイトなどに掲載されている給餌量の目安を参考にすれば大丈夫です。
ただし、どのドッグフードの給餌量もあくまで“目安”でしかなく、実際には愛犬の年齢や体重はもちろん、体質や飼育環境によっても適量が変わってきます。
そのため、愛犬の便の固さや体重をこまめに確認しつつ、給餌量を微調整するようにしてください。
便の固さについてですが、柔らかめな便なら餌の量が多い可能性があり、その逆に固めな便なら餌の量が少ない可能性があります。
それと、成犬時の餌の回数は1日2回が目安になりますが、食欲旺盛な愛犬や早食い傾向のある愛犬なら3回以上に分けて様子見・・・といったように、食事量などに合わせて回数を増やす分には問題ありません。
子犬の餌の量と回数の補足
育ち盛りの子犬は成犬時よりもたくさんの栄養が必要なので、体重に対しての餌の量は成犬時と比べると多くなります。
そして、成長が緩やかになるにつれて成犬時の給餌量に近づけていきます。
子犬の餌の回数に関しては、生後2~3ヶ月くらいまでは1日4~5回を、生後4~5ヶ月くらいまでは1日3~4回を目安にしつつ、1日の必要量を食べられるようにしましょう。
生後6ヶ月以降の子犬の餌の回数は、成犬時と同じ回数が目安です。
シニア犬の餌の量と回数の補足
シニア犬の餌の量については、成犬時と比べて1~2割ほど減らした量が目安になります。
ただ、シニア犬と言われる年齢を迎えてすぐに活動量が落ちるわけではありませんし、愛犬にこれといった変化が見られなければ餌の量は減らさなくても大丈夫です。
シニア犬の餌の回数は1日2~3回を目安にしておき、食が細くなってたくさんの量が食べられなくなった場合や、早食い防止や消化吸収に配慮してゆっくりと食べさせたい場合には、餌の回数を多めにしてあげるといいでしょう。
まとめ
セントバーナードのドッグフードを選ぶにあたっては、主原料として使われている原材料や主要な成分バランスが愛犬向きか、タンパク源の種類が愛犬に合っているかに気を配りながら選んであげることが大切です。
また、セントバーナード向けの成分が配合(強化)されているかや、不要な添加物が使われていないかにも注目しておくといいでしょう。
現在は何百種類ものドッグフードが販売されていますが、最終的にどのドッグフードを買うのかを決めるのは愛犬ではなく飼い主である人間です。
だからこそ愛犬のことを第一に考えたうえで、自分自身も納得のいくドッグフード選びを心がけたいところですね。
ここまで読み進めたところで、もしもまだセントバーナードの愛犬のドッグフード選びに迷っているなら、まずはネルソンズをお試ししてみることをおすすめします。
現在、公式サイトからは最大20%オフの価格で購入できるようになっているので、お得な価格でネルソンズを手に入れたいと考えている場合には、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。