ブリーダーパックのおすすめドッグフード5選|業務用サイズを徹底比較!

内容量が10kgを超える業務用サイズのブリーダーパックと言えば、「ブリーダーしか購入できない専用フード」というイメージがあるかもしれませんが、実際には通販サイトで一般向けに販売されているブリーダーパックもあります。

また、メーカー(ブランド)によってはブリーダーパックに相当するサイズを販売していることもあり、少量パッケージと比べてグラムあたりの価格が2倍以上安くなっている激安フードも見られます。

この記事では、ブリーダーパックの選び方のポイントとおすすめのドッグフードをまとめているので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。

ブリーダーパックがあるドッグフードの選び方

ブリーダーパックがあるドッグフードを選ぶにあたって、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

順番に見ていきましょう。

動物性タンパク源が主原料として使われているか

真っ先に確認しておきたいのは、動物性タンパク源が主原料として使われているかです。

ブリーダーパックの購入を検討している方のほとんどがコスパを重視していると思いますが、多くの激安フードには肉・魚ではなく穀物が主原料として使われています。

穀物が主原料として使われている理由は、単純に肉・魚よりも安く仕入れられるからですが、肉食傾向の雑食である犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではありません。

そして、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードは下痢や吐き戻し、涙やけの原因になりえます。

 

このことから、ブリーダーパックがあるドッグフードを選ぶにあたっては、動物性タンパク源が主原料として使われている高タンパクなフードを選んであげることをおすすめします。

原材料一覧には使われている割合が多い順に記載されているので、先頭に鶏肉や白身魚などの肉・魚が記載されていれば、動物性タンパク源が主原料として使われているフードということになります。

品質・内容が不明瞭な原材料が使われていないか

そのほかには、品質・内容が不明瞭な原材料が使われていないかも気にかけておきたいところです。

例えば、原材料一覧にミートミール家禽ミール動物性油脂と記載されているフードがありますが、どれも具体的に何の動物の肉・油が使われているのかが分かりません。

また◯◯ミールという動物性タンパク源については、人用の食肉としては出回らない“4Dミール(肉副産物)”が使われている可能性も否定できません。

 

それに対して、品質にこだわりを持って作られているフードの多くは新鮮チキンや生サーモン、鶏脂といったように原材料が明記されており、「人用の食品レベルの原材料を使用」といったような補足がされています。

ただ、◯◯ミールや動物性油脂が使われているフードでも、公式サイトやパッケージに品質・内容について補足されていることがあるので、メーカーが公開している情報にはできる限り目を通しておくことをおすすめします。

風味や粒サイズ・パッケージの仕様を確認する

愛犬の好みに合わない風味のフードを選んだ場合、業務用サイズのブリーダーパックを丸々捨ててしまう事になりかねないので、購入前にしっかりと吟味することが重要です。

また、小型犬を多頭飼いしていて購入したブリーダーパックが大きめの粒サイズだった場合、食べやすいように粒を砕いたりぬるま湯でふやかしたりなどの手間がかかるので、粒サイズもあわせて確認しておきましょう。

それと、ブリーダーパックにはジッパーが付いていなかったり、小分けされていないことが多いので、パッケージの仕様も念入りに確認しておくべきです。

開封後は1ヶ月を目安に使い切れるパッケージということを前提にしつつ、できる範囲で小分けして密閉保存したり、フードストッカーを利用するのがおすすめです。

評判のいいブリーダーパックのドッグフード25種

商品名 主原料 タンパク質 脂質 水分 カロリー
(100gあたり)
気がかりな原材料
スーパーゴールド(フィッシュ&ポテト 子犬・成犬用) ポテト 22.0%以上 12.0%以上 10.0%以下 355kcal 動物性脂肪
アカナ(レッドミートレシピ) 乾燥ラム肉 29%以上 17%以上 12%以下 349.3kcal
ホリスティックレセピー(チキン&ライス 成犬用) 鶏肉粉 25.00%以上 15.00%以上 10.00%以下 355kcal
INUMESHI(フィースト 1歳以上 大型犬用) 乾燥チキン 25.0% 14.0% 8.0% 377kcal
ADV plus(成犬用) ドライラム肉 28.00%以上 12.00%以上 10.00%以下 370.6kcal
シュプレモ(成犬用) チキン(肉) 24.0%以上 15.0%以上 10.0%以下 365kcal タンパク加水分解物
アーテミス(フレッシュミックス 成犬用) フレッシュチキン 23.0%以上 14.0%以上 10.0%以下 361.5kcal
サイエンスダイエットプロ(毎日の活力維持機能 成犬用小粒) チキン 20.0%以上 11.5%以上 10.0%以下 365kcal 動物性油脂
ボッシュ(ハイプレミアム 小型犬 成犬用 ラム&ライス) 鶏肉 25.00% 14.00% 10.00% 380kcal
サイエンスダイエット(大型犬用 成犬用 チキン) トウモロコシ 19.6%以上 12.8%以上 10.0%以下 368.2kcal 動物性油脂
ドッグランド(成犬用 大粒) 穀物類 21.0% 7.0% 10.0% 356kcal 〜類
ナチュラルチョイス(中型犬〜大型犬用[成犬用]ラム&玄米) ラム(肉) 22.0%以上 14.0%以上 10.0%以下 355kcal タンパク加水分解物
ブラックウッド(1000) チキンミール 23.5%以上 12.0%以上 10.0%以下 342.0kcal
ユーカヌバ(成犬用 ラム&ライス) ラム肉 22.0%以上 13.0%以上 9.0%以下 386kcal 動物性脂肪
ロイヤルカナン(大型犬専用フード 成犬用) 肉類 24.0%以上 15.0%以上 10.5%以下 398kcal 動物性油脂、加水分解タンパク

評判のいいブリーダーパックのドッグフード15種の主原料と主な成分値、気がかりな原材料が使われていないかどうかを比較してみました。

一つ一つの項目に目を通してみると、動物性タンパク源が主原料として使われていないフードがあることや、タンパク質含有量に物足りなさを感じるフードがあること、内容が不明瞭な原材料が使われているフードがあることが分かります。

ちなみに、“タンパク加水分解物(加水分解タンパク)”については、必ずしも避けた方がいいものというわけではありません。

ただ、ここで取り上げているタンパク加水分解物は、製造工程の補足がされていないことが気になりました。

ブリーダーパックのおすすめドッグフード5選

これまでの内容を踏まえつつ、ブリーダーパックのおすすめドッグフードを5種類紹介します。

なお、販売価格や原材料については、調査した時点の情報を参考にしています。
(※2024年11月に公式サイトとAmazonで確認)

アカナ

アカナドッグフードのパッケージ画像(表面1)
※各項目は「レッドミートレシピ」のものです

価格/内容量 6,050円/2kg
19,800円/9.7kg
25,300円/14.5kg
100gあたりの価格 2kg:約303円
9.7kg:約204円
14.5kg:約174円
穀物 オートグローツ、ホールオーツ
(グルテンフリー)

良質な動物性タンパク源が主原料として使われているだけでなく、低GIの野菜・果物が使われているアカナは、高タンパク・低炭水化物のドッグフードになっています。

また、犬種や食の好み、年齢や飼育環境に配慮して原材料と成分を調整したドライフードを取り揃えており、この記事で取り上げている「レッドミートレシピ」のように、ブリーダーパックのあるラインナップもあります。

そして、肉・魚が贅沢に使われていることもあって、決して安いとは言えない価格帯のプレミアムフードですが、14.5kgサイズの100gあたりの価格は約174円と、2kgサイズと比べて約1.7倍もお得です。

「愛犬には肉食傾向の雑食である犬本来の食事内容に配慮されたフードを与えたい」と考えているなら、アカナは自信を持っておすすめできる内容のドッグフードです。

INUMESHI

INUMESHIドッグフードのパッケージ画像(表面1)
※各項目は「フィースト 1歳以上 大型犬用」のものです

価格/内容量 498円/200g
3,480円/1kg
5,980円/5kg
13,980円/15kg
100gあたりの価格 200g:約249円
1kg:約348円
5kg:約120円
15kg:約93円
穀物 米、大麦、オーツ麦

INUMESHIもアカナと同じように、原材料の内容や成分バランスを調整した様々なドッグフードを取り揃えています。

例えば、この記事で取り上げている「フィースト 1歳以上 大型犬用」は、やや高タンパク・高カロリーかつ脂質は標準的な範囲になっており、運動量が多い大型犬の愛犬用フードとしておすすめです。

また、1kgサイズの100gあたりの価格が約348円なのに対してブリーダーパック(15kg)は約93円と、グラムあたりの価格が約3.7倍もお得になります。

なお、INUMESHIには【バリュー】というシリーズもあり、こちらのブリーダーパックの100gあたりの価格は約40円と非常に手に取りやすくなっていますが、穀物が主原料として使われていることもあり、当サイトでは積極的にはおすすめしていません。

シュプレモ

シュプレモドッグフードのパッケージ画像(表面1)
※各項目は「成犬用」のものです

価格/内容量 4,241円/2kg
6,987円/4kg
11,106円/7.5kg
19,283円/13.5kg
100gあたりの価格 2kg:約212円
4kg:約175円
7.5kg:約148円
13.5kg:約143円
穀物 大麦、オーツ麦、玄米、粗挽き米

主に(超)小型犬向けのラインナップを中心に取り揃えているニュートロのシュプレモですが、ここで取り上げた「成犬用(全犬種用)」には13.5kgの業務用サイズがあります。

業務用サイズと言っても、もちろん原材料の内容は通常のものとは変わらず、動物性タンパク源が主原料、小麦グルテンフリーのレシピを採用、人工の酸化防止剤・香料・着色料は不使用といった要素は満たしています。

また、成犬用についてはやや高脂質でタンパク質とカロリーは標準的な範囲になっているので、犬種の違う愛犬たちを多頭飼いしていても合わせやすいです。

“タンパク加水分解物”の製造工程が不明瞭なことは気になるものの、流通量の多さやそもそもの価格が手に取りやすいことを評価してピックアップしました。

アーテミス

アーテミス アガリクスI/Sのパッケージ画像(表面1)
※各項目は「フレッシュミックス 成犬用」のものです

価格/内容量 5,830円/3kg
10,560円/6kg
18,920円/13.6kg
100gあたりの価格 3kg:約194円
6kg:約176円
13.6kg:約139円
穀物 大麦、玄米、オーツ麦、黍

アーテミスもシュプレモと同じように、小麦グルテンフリーのレシピを採用、犬にとって必要のない添加物は不使用という条件を満たしたドッグフードで、ほとんどのラインナップに動物性タンパク源が主原料として使われています。

この記事で取り上げている「フレッシュミックス 成犬用」は、中型犬・大型犬向けに販売されているドライフードで、3kgサイズの100gあたりの価格が約194円なのに対して、13.6kgサイズは139円となっています。

また、小型犬向けの「フレッシュミックス スモールブリード 成犬用」にも13.6kgの業務用サイズがあり、愛犬(たち)の大きさに合わせてどちらかを選べることも強みです。

アーテミスを店頭で取り扱っている販売店は多くはありませんが、基本的にブリーダーパックなどの業務用サイズは通販サイトを利用して購入することになるので、ほとんど気にはならないでしょう。

ブラックウッド

※各項目は「1000」のものです

価格/内容量 2,200円/980g
4,840円/2.7kg
9,460円/7.05kg
21,120円/20kg(5kg×4袋)
100gあたりの価格 980g:約224円
2.7kg:約179円
7.05kg:約134円
20kg:約106円
穀物 コーン、オート麦、グレインソルガム、玄米

原材料そのものの香りや栄養素ができる限り損なわれないように、低温で調理されているドッグフードのブラックウッド。

ここで取り上げている「1000」の主原料は”チキンミール”と記載されていますが、ブラックウッドには人用の食肉としては出回らない副産物は使われておらず、良質な動物性原材料が使われています。

そして、業務用サイズの20kgの100gあたりの価格については約106円と、最小サイズの980gより約2.1倍もお得に購入できます。

また、20kgで1袋ではなく5kgの4袋セットという仕様になっており、できるだけ新鮮な状態で与えられることも強みです。

まとめ

内容量が10kgを超える業務用サイズのブリーダーパックは、少量パッケージと比べてグラムあたりの価格がかなり安い傾向にあり、体が大きな大型犬の愛犬や小型犬の愛犬たちを多頭飼いしている場合にぴったりのパッケージと言えます。

ただ、動物性タンパク源ではなく穀物が主原料として使われているものや、品質・内容が不明瞭な原材料が使われているものもあるので、ご自身の目で原材料をしっかりと確認してから購入するようにしてください。

また、せっかく購入したブリーダーパックが愛犬の好みに合わずに丸々捨ててしまうことにならないように、風味や粒サイズについても念入りに確認しておきましょう。

それと、ブリーダーパックにはジッパーが付いていなかったり、小分けされていないことが多いので、できる範囲で小分けして密閉保存したり、フードストッカーを利用するのがおすすめです。

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