骨太でがっしりとした体格や、「カワウソの尾」とも呼ばれるしっぽが印象的なラブラドールレトリバー。
そんなラブラドールレトリバーの餌を選ぶにあたっては、適正な体型を維持できるようタンパク質・脂質・カロリーに注目してドッグフードを選んであげたり、関節に配慮した成分が強化されているかに注目してドッグフードを選んであげることが大切です。
この記事ではラブラドールレトリバー向けのドッグフードの選び方や、ラブラドールレトリバーにおすすめのドッグフードをまとめているので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
ラブラドールレトリバーのドッグフードの選び方
ラブラドールレトリバーのドッグフードを選ぶにあたって、いくつか注目しておきたいポイントがあります。
順番に見ていきましょう。
動物性原材料の割合が多いかどうか
肉・魚といった動物性原材料に含まれている動物性タンパク質は、肉食傾向の雑食である犬にとって大切な栄養素です。
その一方で、犬は穀物やイモ類・豆類に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではなく、低タンパク・高炭水化物のドッグフードは下痢や吐き戻しといった消化不良の原因になります。
このことから、ラブラドールレトリバーには動物性原材料がメインに使われており、高タンパク・低炭水化物なドッグフードを選んであげることをおすすめしています。
原材料一覧には使用している割合が多い順に記載されているので、まずは”鶏肉”や”白身魚”などの動物性原材料が最初に記載されているかどうかを確認しておきましょう。
また、はじめに動物性原材料が記載されていたとしても、第二原材料以降に植物性原材料の記載が続いており、全体でみれば動物性原材料の割合が少ないドッグフードがあることに気をつけてください。
タンパク源の品質と内容に問題がないかどうか
それに加えて、動物性タンパク源の品質にも注目しておきましょう。
ドッグフードの中には“ミートミール”や“家禽ミール”といった動物性タンパク源が使われているものがありますが、どちらも具体的に何の肉が使われているのか分からず、人間用の食肉としては出回らない“4Dミール(肉副産物)”が使われている可能性も否定できません。
(※パッケージや公式サイトに品質・内容が説明されている場合は除く)
それに対して、品質面にしっかりと配慮されているドッグフードの多くは”新鮮鶏肉”、”骨抜きサーモン”といったように原材料の内容が明記されており、「人間でも食べられる品質の原材料を使用」などの補足もされています。
また、特定のタンパク源がアレルギーの原因になることもあるため、食に敏感な愛犬のドッグフードを選ぶにあたっては、タンパク源の内容までしっかりと確認しておくべきです。
例えば、牛肉アレルギーの愛犬には牛肉不使用のドッグフードを、小麦にアレルギーのある愛犬には小麦不使用のドッグフードを、穀物全般にアレルギーのある愛犬にはグレインフリーのドッグフードを選んであげる必要があります。
脂質・カロリーが愛犬に合っているかどうか
そのほかに注目しておきたいのは、脂質・カロリーが愛犬に合っているかどうかです。
ラブラドールレトリバーは狩猟犬だったこともあって運動量が多い活発な大型犬ですが、日本で暮らすラブラドールレトリバーは狩りをしていた時ほどの運動量を確保するのは難しいです。
その一方で、ラブラドールレトリバーは食欲旺盛な傾向があることから、主要な成分バランスにこれといったこだわりがない場合には、高タンパクかつ脂質とカロリーが控えめなドッグフードを選んであげることをおすすめします。
また、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬には成犬時よりも高脂質・高カロリーなドッグフードを、歳をとって運動量が落ちたシニア犬には成犬時よりも低脂質・低カロリーなドッグフードを・・・といったように、愛犬の年齢に配慮して選ぶことも大切です。
余計な人工添加物が使われていないかどうか
余計な人工添加物が使われていないかにも注目しておきましょう。
具体的には、BHA・BHTといった人工の酸化防止剤や、ドッグフードに色味をつけるための人工の着色料で、これらの人工添加物がアレルギーや涙やけの原因になることがあります。
人工の酸化防止剤についてはドッグフードの酸化を抑えるために添加されるものの、ミックストコフェロールやローズマリー抽出物といった天然由来のもので代用することもできます。
また、犬は食べ物の見た目では良し悪しを判断していないので、犬の立場になって考えれば着色料を使ってまでドッグフードに色味をつける意味はありません。
ラブラドールレトリバー向けの成分が含まれているか
そのほかに注目しておきたいことは、ラブラドールレトリバー向けの成分が配合(強化)されているかどうかです。
ラブラドールレトリバーは体が大きいこともあり、骨や関節に負担がかかりやすいという問題があります。
このことから、【グルコサミン/コンドロイチン/コラーゲン/ヒアルロン酸/MSM(メチルスルフォニルメタン)】といった成分が配合(強化)されているドッグフードを特におすすめしています。
また、皮膚・被毛に配慮したいと考えている場合には、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の含有量に注目しておくといいでしょう。
2つの脂肪酸はどちらか一方だけを摂り入れればいいというわけではなく、バランスよく摂り入れることが大切です。
そして、現時点の暫定的な見解ではあるものの、2つの脂肪酸のバランスは【オメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=5:1~10:1】くらいがいいのではないかと考えられています。
ラブラドールレトリバー用として口コミのいいドッグフード20種
商品名 | 主原料 | タンパク質 | 脂質 | 水分 | カロリー (100gあたり) |
気がかりな原材料 |
---|---|---|---|---|---|---|
ナチュラルチョイス(中型犬〜大型犬用[成犬用]ラム&玄米) | ラム(肉) | 22.0%以上 | 14.0%以上 | 10.0%以下 | 355kcal | タンパク加水分解物 |
サイエンスダイエット(大型犬用 成犬用 チキン) | トウモロコシ | 19.6%以上 | 12.8%以上 | 10.0%以下 | 368.2kcal | 動物性油脂 |
ロイヤルカナン(ラブラドールレトリバー専用フード 成犬〜高齢犬用) | 肉類 | 28.0%以上 | 11.0%以上 | 10.5%以下 | 364kcal | 動物性油脂、加水分解タンパク |
ウェルケア(レトリバー専用 オールステージ) | 肉類 | 26.5%以上 | 11.0%以上 | 10.0%以下 | 330kcal | チキンミール、動物性油脂 |
アカナ(ラージブリード 成犬用) | 新鮮鶏肉 | 31%以上 | 15%以上 | 12%以下 | 337.5kcal | – |
ネルソンズ | チキン | 28%以上 | 12%以上 | 10%以下 | 365.5kcal | – |
アーテミス アガリクスI/S | フレッシュチキン | 24.0%以上 | 14.0%以上 | 10.0%以下 | 約358.9kcal | – |
シュプレモ(成犬用) | チキン(肉) | 24.0%以上 | 15.0%以上 | 10.0%以下 | 365kcal | タンパク加水分解物 |
ブラバンソンヌ(大型犬の成犬用 チキン) | チキン | 24%以上 | 14%以上 | 9%以下 | 346kcal | – |
モグワン | チキン&サーモン | 27%以上 | 10%以上 | 9%以下 | 361.5kcal | – |
ソリッドゴールド(フントフラッケン) | ラム | 22.0%以上 | 10%以上 | 10.0%以下 | 341.0kcal | – |
ナチュラルハーベスト(メンテナンス【ラム】) | ラム | 18.0%以上 | 8.0%以上 | 10.0%以下 | 320kcal | – |
ロータス | イワシ | 25%以上 | 14%以上 | 10%以下 | 342.8kcal | – |
ブッチ(ブラック・レーベル) | ビーフ | 10.5%以上 | 8.0%以上 | 74.5%(最大) | 116kcal | – |
プロプラン(中型犬・大型犬 成犬用) | チキン | 26%以上 | 16%以上 | 12%以下 | 約400kcal | たんぱく加水分解物 |
ペディグリー(大型犬用 ビーフ&チキン&緑黄色野菜味) | 穀類 | 18.0%以上 | 9.0%以上 | 10.0%以下 | 345kcal | チキンミール、家禽類、タンパク加水分解物、着色料、BHA、BHT、pH調整剤 |
オリジン(オリジナル) | 新鮮鶏肉 | 38%以上 | 18%以上 | 12%以下 | 386kcal | – |
アイムス(成犬用 健康維持用 ラム&ライス 小粒) | 肉類 | 21.0%以上 | 10.5%以上 | 10.0%以下 | 369kcal | チキンミール、ラムミール、BHA、BHT |
ビタワン(全成長段階用) | 穀類 | 20.3%以上 | 8.0%以上 | 10.0%以下 | 350kcal | チキンミール、牛肉粉、豚肉粉、チキンレバーパウダー、動物性油脂、香料 |
ラブラドールレトリバー用として人気で、口コミのいいドッグフード20種類を比較してみました。
表で主原料や成分を見比べてみると、肉・魚ではなく穀物が主原料として使われているものや、ドッグフードによってタンパク質含有量にかなりの開きがあることがよく分かりますね。
また、品質が不明瞭な原材料が使われているドッグフードや、人工の酸化防止剤や着色料といった添加物が使われているドッグフードもあります。
なお、“動物性油脂(動物性脂肪)”と“タンパク加水分解物(加水分解タンパク)”については、使われているからといって必ずしも安全性に配慮されていないというわけではありません。
ただ、ここで赤色で抜き出した動物性油脂は、具体的に何の動物の油が使われているのかが分からないだけでなく、添加されている酸化防止剤の種類が分からないことが気がかりです。
タンパク加水分解物に関しても、製造工程の説明がないことが気になりました。
ラブラドールレトリバーにおすすめのドッグフード7選
これまでの内容を踏まえつつ、ラブラドールレトリバーにおすすめの7種類のドッグフードを紹介します。
なお、販売価格や原材料は調査した時点の情報を参考にしています。
(※2024年11月に公式サイトとAmazonで調査)
ネルソンズ
通常購入時の価格 | 9,196円/5kg |
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定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1〜2袋:7,816円(15%オフ) 3袋以上:7,356円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
100gあたりの価格 (3袋を定期購入時) |
約147円 |
1日あたりの餌代 (30kgの成犬を想定) |
約508円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
ネルソンズは中型犬・大型犬向けの中粒サイズのドライフードです。
メインのタンパク源であるチキン生肉と乾燥チキンの割合は全体の5割を占めており、鶏肉以外の動物性タンパク源は使われていません。
それに加えて、穀物と大豆も使われておらず、食に敏感な愛犬にも幅広く対応しやすいことが強みと言えます。
主要な成分バランスに関しては、高タンパクかつ脂質とカロリーは標準的な範囲になっており、適度に運動をする成犬用フードとしておすすめです。
アカナ
※各項目は「ラージブリード 成犬用」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
17,727円/11.4kg |
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100gあたりの価格 | 約156円 |
1日あたりの餌代 (30kgの成犬を想定) |
約420円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
犬種や年齢、飼育環境や食の好みに合わせて豊富なドッグフードを取り揃えているアカナ。
この記事で取り上げている「ラージブリード 成犬用」は、高タンパクかつやや高脂質な一方でカロリーは控えめに調整されており、どちらかと言えば食べすぎてしまう傾向のあるラブラドールレトリバー向けと捉えることができます。
また、脂質とカロリーがさらに控えめな「ライト&フィット」というドッグフードや、高脂質・高カロリーな「レジオナル」というシリーズもあり、愛犬の運動量と食事量に配慮して選べることが強みです。
そして、どのラインナップにも余計な人工添加物は一切使われておらず、良質な動物性タンパク源が主原料として使われていることも評価できます。
モグワン
通常購入時の価格 | 5,456円/1.8kg |
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定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1袋:4,910円(10%オフ) 2〜4袋:4,637円(15%オフ) 5袋以上:4,364円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
100gあたりの価格 (5袋を定期購入時) |
約242円 |
1日あたりの餌代 (30kgの成犬を想定) |
約805円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
モグワンはイギリス産のプレミアムドッグフードで、メインのタンパク源としてチキンとサーモンを使いつつ、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用しています。
そして、動物性原材料の割合が全体の5割以上を占めていることもあり高タンパクなドライフードになっており、ラブラドールレトリバーにとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れることができます。
それに加えて、グルコサミン・MSM・コンドロイチンが配合されていることも見逃せません。
主要な成分バランスは先に紹介したネルソンズと似ていますが、中粒サイズのネルソンズと違ってモグワンは小粒サイズのドライフードなので、小粒のドライフードを少しずつ食べるのが好きな愛犬用フードとしておすすめしています。
オリジン
※各項目は「オリジナル」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
1,762円/340g 7,840円/2kg 19,404円/6kg 27,720円/11.4kg |
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100gあたりの価格 (6kgの最安値を参照) |
約323円 |
1日あたりの餌代 (30kgの成犬を想定) |
約776円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
アカナと同じチャンピオンペットフーズ社が製造・販売しているオリジンは、アカナ以上に動物性原材料が贅沢に使われているグレインフリーのドッグフードです。
そして、動物性原材料の占める割合は実に8割以上と非常に多いこともあり、全体的に高タンパク・高脂質・高カロリーなドッグフードが多く、この記事で取り上げている「オリジナル」も当てはまります。
このことから、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬や、十分に運動量を確保できている活発な成犬用フードとしておすすめです。
また、オリジンのような高タンパク・高脂質・高カロリーなドライタイプのドッグフードは、食が細くてたくさんの量が食べられない愛犬用フードとしても向いています。
ロイヤルカナン
※各項目は「ラブラドールレトリバー専用フード 成犬〜高齢犬用」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
6,343円/3kg 17,900円/12kg |
---|---|
100gあたりの価格 (12kgの最安値を参照) |
約149円 |
1日あたりの餌代 (30kgの成犬を想定) |
約577円 |
穀物 | 米、小麦、とうもろこし、コーングルテン |
「犬を飼っている誰もが知っている」、と言ってもいいくらいメジャーなドッグフードのロイヤルカナン。
“動物性脂肪“の内容と“加水分解タンパク”の製造工程が不明瞭なことは気になるものの、この記事で取り上げている「ラブラドールレトリバー専用フード 成犬〜高齢犬用」は”専用フード”というだけあり、成分バランスはきっちりと調整されています。
また、100gあたりの販売価格は約143円と、プレミアムドッグフードの中ではかなり手に取りやすい価格で販売されていることも強みです。
(※調査時点の最安値を参考にしています)
ただ、ロイヤルカナンはほとんどのドライフードに小麦が使われていることから、食に敏感な愛犬には合わない可能性もあります。
ナチュラルチョイス
※各項目は「中型犬〜大型犬用[成犬用]ラム&玄米」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
3,861円/2kg 6,415円/4kg 10,690円/7.5kg 15,631円/13.5kg |
---|---|
100gあたりの価格 (7.5kgの最安値を参照) |
約143円 |
1日あたりの餌代 (30kgの成犬を想定) |
約490円 |
穀物 | 粗挽き米、米糠、玄米、オートミール (グルテンフリー) |
ニュートロのナチュラルチョイスは、アカナと同じように犬種や年齢、飼育環境や食の好みに配慮して原材料と成分バランスを調整したドッグフードを取り揃えています。
この記事で取り上げている「中型犬〜大型犬用[成犬用]ラム&玄米」は、適度にタンパク質と脂質を含みつつカロリーはやや控えめになっており、運動量がそれほど多くないラブラドールレトリバーの主食としてぴったりです。
また、無理なく継続しやすい価格で販売されていることや、消化吸収に配慮して小麦グルテンフリーのレシピを採用していることも評価できます。
ただ、“タンパク加水分解物”の製造工程が不明瞭なことは気になりました。
ブラバンソンヌ
※各項目は「大型犬の成犬用 チキン」のものです
通常購入時の価格 | 330円/50g×3袋 15,400円/10kg |
---|---|
定期購入時の価格 | 13,860円/10kg ※定期購入時は10%オフ |
100gあたりの価格 (10kgを定期購入時) |
約139円 |
1日あたりの餌代 (30kgの成犬を想定) |
約419円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
ブラバンソンヌはベルギー産のドライタイプのプレミアムドッグフードで、年齢や犬種(サイズ)、食の好みや体質に配慮して選べるように、原材料の内容と成分バランスの傾向が違うラインナップを取り揃えています。
そして、どのドライフードにも肉・魚が主原料として使われていることや、人工の酸化防止剤・香料・着色料が使われていないこと、人間でも食べられる高品質な原材料が使われていることは変わりません。
ここで取り上げた「大型犬の成犬用 チキン」に関しては、適度にタンパク質と脂質を含みつつもカロリーはやや控えめで、大型犬の成犬向けにきちんと成分バランスが調整されている印象を受けました。
また、直径約14〜15mmの大粒サイズのドライフードということや、グルコサミン・コンドロイチンが配合されていることも、ラブラドールレトリバー用としておすすめする理由です。
ラブラドールレトリバーの餌で迷った時はネルソンズがおすすめ
ここまで読み進めたところで愛犬のドッグフード選びに迷った時には、ネルソンズをおすすめします。
当サイトがラブラドールレトリバー用のドッグフードとして、ネルソンズをおすすめする理由は以下の通りです。
- 良質な動物性原材料の占める割合が全体の5割
- グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用
- 高タンパクかつ脂質とカロリーは標準的
- 必要のない人工添加物は不使用
- 無理なく続けやすい販売価格
まずはじめに言えることは、ネルソンズには良質な動物性原材料が贅沢に使われており、ラブラドールレトリバーにとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れられることです。
それに加えて、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用していることから、小麦はもちろん穀物全般にアレルギーのある愛犬にも問題なく与えることができます。
さらに、高タンパクかつ脂質とカロリーは標準的な範囲になっていることから、適度に運動をするラブラドールレトリバーの主食としてぴったりです。
また、必要のない人工添加物が使われていないことや中粒サイズのドライフードということ、無理なく続けやすい価格で販売されていることも評価できます。
この記事では、ドッグフードを選ぶにあたって最低限確認しておきたいポイントや、当サイト「いぬらば×ねこらば」が調査した233種類のドッグフードをまとめています。また、比較しやすいように口コミ・評判のいいドッグフードを30種類に絞り、さらにその中からおすすめできる内容のドッグフードを10種類ピックアップしています。
ラブラドールレトリバーの餌の量と回数
大型犬のラブラドールレトリバーだからといって餌の量が特殊というわけではなく、基本的には購入したドッグフードのパッケージに記載されている量を目安にすれば問題ありません。
ただ、どのドッグフードの給餌量もあくまで”目安”でしかなく、実際には愛犬の年齢や体重だけでなく、運動量や体質によっても適量が変わってきます。
そのため、愛犬の体重や便の固さを確認しながら餌の量を調整するようにしてください。
便の固さに関して言えば、柔らかめの便をする時は餌の量が多すぎる可能性があり、その逆に固めの便をする時は餌の量が少ない可能性があります。
それと、成犬の餌の回数は1日2回が目安になりますが、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向があるなら3回にして様子を見てみる・・・といったように、愛犬の食事量などに合わせて調整すれば大丈夫です。
子犬の給餌量と餌の回数の補足
育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬は、それに伴い1日あたりの餌の量も多くなります。
そして、成長が緩やかになるにつれて成犬時の給餌量に近づけていきます。
(※月齢と体重別の給餌量の目安が記載されているドッグフードもあります)
子犬の餌の回数については、生後2〜3ヶ月頃までは1日4〜5回を、生後4〜5ヶ月頃までは1日3〜4回を目安にしつつ、1日の必要量を食べられるようにしましょう。
生後6ヶ月以降の餌の回数に関しては、成犬と同じ1日2回が目安になります。
シニア犬の給餌量と餌の回数の補足
シニア犬の給餌量については、成犬時の1〜2割程度減らした量が目安です。
ただ、シニア犬と言われる年齢を過ぎても活動量が変わらないシニア犬もいますし、特にこれといった変化がなければ餌の量を減らす必要はありません。
シニア犬の餌の回数に関しては1日2〜3回を目安にし、一度にたくさん食べられない場合やたくさん食べると消化不良を起こしてしまう場合には、餌の回数を多めにしてあげるといいでしょう。
ラブラドールレトリバーの餌代について
ラブラドールレトリバーは30kg前後まで成長する大型犬ということもあって、トイプードルやミニチュアダックスフンドなどの(超)小型犬よりも餌の量が多くなり、それに比例して餌代も高くなります。
また、ドッグフードの種類によって販売価格やカロリーに差があることから、与えるドッグフードによっても餌代がかなり変わってきます。
参考までに、ラブラドールレトリバーにおすすめの3種類のドッグフードの餌代を比較してみました。
ナチュラルチョイス (中型犬〜大型犬用[成犬用]ラム&玄米) |
ネルソンズ | モグワン | |
---|---|---|---|
1日あたり | 約490円 | 約508円 | 約805円 |
1ヶ月あたり | 約14,700円 | 約15,240円 | 約24,150円 |
3ヶ月あたり | 約44,100円 | 約45,720円 | 約72,450円 |
半年あたり | 約88,200円 | 約91,440円 | 約144,900円 |
1年あたり | 約176,400円 | 約182,880円 | 約289,800円 |
一概には言えないものの、ドッグフードの販売価格が高くなるほど動物性原材料の割合が増えたり、原材料の品質や製造工程にこだわって作られている傾向があります。
対照的に、販売価格が安くなるほど穀物の割合が増えたり、品質・内容が不明瞭な原材料が使われていたり、人工の酸化防止剤や着色料などの人工添加物が使われている傾向があります。
とは言え、愛犬の餌代にいくらまでかけられるかは飼い主それぞれで違いますし、当サイトでは品質・安全性に気を配りつつも無理なく購入できる価格帯のドッグフードを選ぶことをおすすめしています。
ラブラドールレトリバーの子犬(パピー)におすすめの餌は?
“子犬(パピー)”の時期という条件でラブラドールレトリバーの餌を選ぶなら、モグワンをおすすめします。
良質な動物性原材料の割合が全体の5割以上を占めていることや、穀物・牛肉・大豆不使用のレシピを採用していること、香料・着色料などの犬に必要のないものが一切使われていないことはネルソンズと変わりません。
また、主要な成分バランスの傾向も似ていますが、モグワンは粒の直径が8〜12mm、厚みが3〜4mmの小粒でドーナツ型と、口の小さな子犬にも食べやすいサイズ感のドライフードになっています。
なお、子犬(パピー)のドッグフードの選び方のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ラブラドールレトリバーの老犬(シニア犬)におすすめの餌は?
ラブラドールレトリバーの老犬(シニア犬)にも基本的にはネルソンズをおすすめしていますが、大きめの粒サイズのドライフードが食べづらくなったということであればモグワンがおすすめです。
この理由は子犬の項目でも取り上げた通り、モグワンは小粒でドーナツ型のドライフードになっており、歳をとった老犬の軽めの力でも噛み砕きやすいからです。
また、ドーナツ型のドライフードは水分を吸収しやすく、水やぬるま湯でふやかしやすいというメリットもありますし、【グルコサミン/MSM/コンドロイチン】が配合されていることも、老犬におすすめする理由の一つです。
以下の記事では、老犬(シニア犬)のドッグフードの選び方のポイントと、おすすめできる内容のドッグフードをまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
安くてコスパのいいラブラドールレトリバーにおすすめの餌は?
ドッグフードの販売価格が安くなるにつれて穀物の割合が増えたり、品質・内容が不明瞭な原材料や必ずしも使う必要のないものが増える傾向にあります。
そのため、”安さ”を最重要視してラブラドールレトリバーのドッグフードを選ぶとなると、自信を持っておすすめできるドッグフードは中々見当たらない・・・というのが率直な意見です。
このことを踏まえたうえで、【品質と価格のバランスが取れている】という意味で”コスパのいいドッグフード”という表現を使うとするなら、この記事でも取り上げたナチュラルチョイスの「中型犬〜大型犬用[成犬用]ラム&玄米」をおすすめします。
なお、コスパを重視したドッグフードの選び方のポイントについては、以下の記事で掘り下げて解説しています。
まとめ
骨太でがっしりとした体格のラブラドールレトリバーの餌を選ぶにあたっては、タンパク質・脂質・カロリーに注目してドッグフードを選んであげたり、ラブラドールレトリバー向けの成分が強化されているかに注目してドッグフードを選んであげることが大切です。
また、タンパク源の品質と内容や、余計な人工添加物が使われていないかどうかにも注目しておくといいでしょう。
現在は何百種類ものドッグフードが販売されていますが、最終的にどのドッグフードを買うのかを決めるのは愛犬ではなく飼い主である人間です。
だからこそ愛犬のことを第一に考えたうえで、自分自身も納得のいくドッグフード選びを心がけたいところですね。
ここまで読み進めたところで、もしもまだラブラドールレトリバーのドッグフード選びに迷っているなら、まずはネルソンズをお試ししてみることをおすすめします。
現在、公式サイトからは最大20%オフの価格で購入できるようになっているので、お得な価格でネルソンズを手に入れたいと考えている場合には、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。