コーギーにおすすめの餌は?評判のいいドッグフード15種を比較・検証!

胴長でがっしりとした体つきが特徴的なコーギーは、元々は牧場で牛たちを追う牧畜犬だったこともあり活発な犬種です。

それ故に、適正な体型を維持できるよう日頃から運動する時間を作ってあげたり、飼育環境にも配慮して愛犬に合ったフードを選んであげることが大切になります。

この記事ではコーギー向けのドッグフードの選び方や、コーギーにおすすめのドッグフードをピックアップしているので、ぜひ愛犬のフード選びの参考にしてみてください。

コーギーのドッグフードの選び方について

コーギーのドッグフードを選ぶにあたって、いくつか注目しておきたい要素があります。

順番に解説していきますね。

高タンパクかつ良質な動物性原材料が主原料

胴長という体型上、コーギーは背中や腰に負担がかかりやすいです。

体重が増えすぎると大きな負担をかけることになるので、がっしりとした筋肉質な体型を維持できるよう、高タンパクかつ良質な動物性原材料が主原料として使われているフードを選んであげるのがおすすめです。

原材料一覧には使用している割合が多い順番に記載しないといけないというルールがあり、はじめに”鶏肉”や”白身魚”といったように動物性原材料が記載されていれば、動物性原材料が主原料のドッグフードということになります。

 

そして、動物性原材料の割合が増えるほど高タンパクな傾向があります。

なお、ドッグフードによって原材料の割合は様々ですが、プレミアムフードの中には動物性原材料の割合まで明記しているものも珍しくありません。

 

それに加えて、動物性原材料の品質にも注目しておきたいところです。

例えば、“ミートミール”“家禽ミール”といった動物性原材料が使われているフードがありますが、どちらも具体的に何の肉が使われているのかわかりませんし、人用の食肉としては出回らない4Dミールが使われている可能性も否定できません。
(※パッケージや公式サイトに内容が補足されている場合は除く)

それに対して、品質面に配慮されているドッグフードは”フレッシュチキン”・”牛生肉”といったように原材料の内容が明記されており、「人用の食品と同じレベルの原材料を使用」などの説明もされています。

脂質とカロリーが控えめかどうか

日本で暮らすコーギーは室内飼いされていることが多く、運動量が控えめな傾向があります。

こういった理由もあり、コーギー用としては脂質とカロリーが控えめなフードをおすすめしています。

ただ、日頃から十分に運動をしているなら低脂質・低カロリーなフードを選ぶ必要はないので、愛犬の運動量・食事量に配慮して選ぶといいでしょう。

コーギー向けの成分が含まれているかどうか

そのほかには、コーギー向けの成分が含まれているかどうかにも注目しておきたいところです。

例えば、関節に配慮された成分としては、【グルコサミン/コンドロイチン/コラーゲン/MSM(メチルスルフォニルメタン)】が挙げられます。

また、毛並み・毛艶にも配慮したいと考えている場合には、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の含有量にも注目しておくといいでしょう。

 

2つの脂肪酸はどちらか一方だけを摂り入れればいいというわけではなく、バランスよく摂り入れることが大切です。

そして、暫定的な見解ではあるものの、2つの脂肪酸のバランスは【オメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=5:1~10:1】くらいがいいのではないかと考えられています。

コーギー用として評判のいいドッグフード15種

商品名 主原料 タンパク質 脂質 水分 カロリー
(100gあたり)
オメガ6:オメガ3 気がかりな原材料
モグワン チキン生肉 27%以上 10%以上 9%以下 361.5kcal 1.4:1
カナガン チキン生肉 29%以上 15%以上 9%以下 376kcal 3.1:1
プロマネージ(ウェルシュ・コーギー・ペンブローク専用) 24.0%以上 10.0%以上 10.0%以下 340kcal チキンミール、家禽類、BHA、BHT
このこのごはん 鶏肉 21.3%以上 8.2%以上 10.0%以下 343kcal
ピッコロ 骨抜きチキン生肉 32.0% 15.0% 8.0% 約355kcal 3.1:1
アカナ(ライト&フィット) 新鮮鶏肉 35%以上 11%以上 12%以下 307kcal 2.4:1
うまか 鶏肉 21.4%以上 9.5%以上 10.0%以下 350kcal
サイエンスダイエット(小粒 成犬用チキン) トウモロコシ 19.0%以上 13.0%以上 10.5%以下 373kcal 7.2:1 動物性油脂
スーパーゴールド(フィッシュ&ポテト 子犬・成犬用) ポテト 22.0%以上 12.0%以上 10.0%以下 355kcal 動物性脂肪
ネルソンズ 乾燥チキン 28%以上 11%以上 12%以下 368kcal
シュプレモ(成犬用) チキン(肉) 24.0%以上 15.0%以上 10.0%以下 365kcal 5.5:1 タンパク加水分解物
ナチュロル 新鮮牛生肉 23〜27% 10%以上 9%以下 400kcal
メディコート(腸内フローラケア 1歳から 成犬用) とうもろこし 27.0%以上 11.0%以上 10.0%以下 約350kcal ミートミール、チキンレバーパウダー、動物性油脂
アーテミス(アガリスクI/S) フレッシュチキン 24.0%以上 14.0%以上 10.0%以下 約358.9kcal 6.1:1
アイムス(成犬用 小型犬用 チキン小粒) 肉類 26.0%以上 15.5%以上 10.0%以下 392kcal 8.3:1 チキンミール、家禽ミール、BHA、BHT

コーギー用として評判のいいドッグフード15種類を比較してみました。

表で見比べてみると、主原料として穀物やイモ類が使われているものや、タンパク質量が物足りないドッグフードがあることが分かりますね。

また、品質・内容が不明瞭な原材料が使われていたり、犬にとって必要のない添加物が使われているドッグフードもあります。

 

“動物性油脂”“タンパク加水分解物”については、使われているからといって必ずしも安全性に配慮されていないとは言い切れません。

ただ、動物性油脂については具体的に何の動物の油が使われているのかが分からないことと、添加されている酸化防止剤の種類が分からないことが気がかりです。

そして、タンパク加水分解物は製造工程が分からないことが気になるところです。
(※商品によっては製造工程が説明されているものもあります)

コーギーにおすすめのドッグフード7選

これまでの内容を踏まえつつ、コーギーにおすすめのドッグフードを7種類紹介します。

なお、原材料や成分、販売価格は調査した時点の情報を参考にしています。

ネルソンズ

通常購入時の価格 8,580円/5kg
定期購入時の価格
(1袋あたり)
1〜2袋:7,293円(15%オフ)
3袋以上:6,864円(20%オフ)
※まとめ買い袋数に応じて割引率が変動
100gあたりの価格
(2袋を定期購入時)
約146円
1日あたりの餌代
(10kgの成犬を想定)
約219円
穀物 不使用
(グレインフリー)
カロリー
(100gあたり)
368kcal

ネルソンズは主原料として使われているチキンが全体の5割を占めている、グレインフリー(穀物不使用)のドッグフードです。

そして、着色料・香料・調味料といった犬にとって必要のない添加物も使われておらず、安全性にはしっかりと配慮されています。

成分バランスについては、高タンパクかつ脂質が控えめでカロリーは標準的な範囲になっており、適度に運動をするコーギーの主食としてぴったりです。

また、動物性原材料が豊富に使われているグレインフリーフードではあるものの、1日あたりの餌代は約219円とコスパも悪くありません。

アカナ

価格/内容量
(調査時点の最安値)
4,250円/2kg
15,500円/11.4kg
※2022年10月にAmazonで確認
100gあたりの価格
(2kgの最安値を参照)
約231円
1日あたりの餌代
(10kgの成犬を想定)
約255円
穀物 不使用
(グレインフリー)
カロリー
(100gあたり)
307kcal

アカナはグルテンフリーorグレインフリーのレシピを採用しているドッグフードで、犬種や年齢、飼育環境に配慮して成分バランスを調整したドライフードを取り揃えています。

今回ピックアップしたのは脂質とカロリーが一番控えめな成犬用フードの「ライト&フィット」で、運動量が控えめなコーギーや食欲旺盛で給餌量の調整が難しいコーギー用フードとしておすすめです。

また、【鶏肉/七面鳥/ニシン/卵/カレイ】といった複数の動物性タンパク源が贅沢に使われており、原材料の内容についても申し分ないです。

カナガン

通常購入時の価格 4,708円/2kg
定期購入時の価格
(1袋あたり)
1袋:4,237円(10%オフ)
2〜4袋:4,001円(15%オフ)
5袋以上:3,766円(20%オフ)
※まとめ買い袋数に応じて割引率が変動
100gあたりの価格
(5袋を定期購入時)
約188円
1日あたりの餌代
(10kgの成犬を想定)
約264円
穀物 不使用
(グレインフリー)
カロリー
(100gあたり)
376kcal

チキン生肉が主原料として使われている、イギリス産プレミアムフードのカナガン。

鶏肉の占める割合が5割以上のグレインフリーフードという点はネルソンズと同じですが、カナガンはネルソンズよりも脂質とカロリーが高めで、育ち盛りの子犬や運動量が多い活発な成犬の主食として向いています。

また、【グルコサミン/コンドロイチン/MSM】が配合されていることも評価できます。

モグワン

通常購入時の価格 4,708円/1.8kg
定期購入時の価格
(1袋あたり)
1袋:4,237円(10%オフ)
2〜4袋:4,001円(15%オフ)
5袋以上:3,766円(20%オフ)
※まとめ買い袋数に応じて割引率が変動
100gあたりの価格
(6袋を定期購入時)
約209円
1日あたりの餌代
(10kgの成犬を想定)
約303円
穀物 不使用
(グレインフリー)
カロリー
(100gあたり)
363kcal

モグワンは、チキンとサーモンが贅沢に使われているグレインフリーのドライフードです。

もちろん、犬にとって必要のない人工添加物は一切使われていませんし、グレインフリーかつ牛肉・大豆といったアレルギーの原因になりやすいタンパク源が使われていないことも強みです。

主要な成分バランスについては、先に紹介しているネルソンズと似ており、高タンパク・低脂質かつカロリーは標準的な範囲のドライフードになっています。

ただ、中粒サイズのネルソンズとは違い、モグワンは小粒サイズになっていることから、小粒のドライフードを少しずつ食べるのが好きな愛犬用フードとしておすすめです。

シュプレモ

価格/内容量
(調査時点の最安値)
2,740円/2kg
5,171円/4kg
7,961円/7.5kg
13,200円/13.5kg
※2022年10月にAmazonで確認
100gあたりの価格
(2kgの最安値を参照)
約137円
1日あたりの餌代
(10kgの成犬を想定)
約212円
穀物 モロコシ、大麦、オーツ麦、玄米、粗挽き米
(グルテンフリー)
カロリー
(100gあたり)
365kcal

ニュートロのシュプレモは、アカナと同じように年齢や犬種、飼育環境に配慮して成分バランスを調整したフードを取り揃えています。

今回ピックアップしたのは「成犬用」で、適度にタンパク質と脂質を含みつつカロリーも標準的な範囲に調整されており、室内飼いで運動量がそれほど多くないコーギー用フードとしておすすめできます。

また、シュプレモには高タンパク・高脂質なグレインフリーフードもあるので、運動量が多い活発なコーギーにも対応できます。

ただ、“タンパク加水分解物”の製造工程が分からないことは気になりました。

アーテミス

価格/内容量 2,200円/1kg
4,510円/3kg
7,810円/6.8kg
※2022年11月にAmazonで確認
100gあたりの価格
(3kgの販売価格を参照)
約150円
1日あたりの餌代
(10kgの成犬を想定)
約260円
穀物 大麦・玄米・オーツ麦・黍
(グルテンフリー)
カロリー
(100gあたり)
359kcal

アーテミスも先に紹介したアカナやシュプレモのように、犬種や体質、運動量や食事量に合わせて原材料の内容と成分バランスを調整したドッグフードを取り揃えています。

この記事で取り上げた「アガリクスI/S」は、適度にタンパク質と脂質を含みつつカロリーも標準的と言える範囲で、平均的な運動量のコーギーの主食にぴったりです。

また、アーテミスには高タンパク・高脂質かつカロリーもやや高めなシリーズもあることから、運動量が多い活発なコーギー用の主食としても対応できます。

それに加えて、缶詰タイプの主食用ウェットフードを製造・販売していることも強みです。

このこのごはん

価格/内容量 通常購入:3,850円/1kg
定期初回:3,278円/1kg
定期購入:6,556円/1kg×2袋
※定期購入時は15%オフ
※定期2回目以降は2袋以上のまとめ買いが条件
100gあたりの価格
(定期購入時)
約328円
1日あたりの餌代
(10kgの成犬を想定)
約590円
穀物 大麦、玄米
(グルテンフリー)
カロリー
(100gあたり)
342kcal

鶏肉を主原料として使いつつ、グルテンフリーのレシピを採用している国産ドッグフードのこのこのごはん。

グレインフリーではないものの、アレルギーの原因になりやすい小麦や牛肉、大豆といったタンパク源が使われていないので、食に敏感でお腹が弱いコーギーにも対応しやすいです。

成分バランスについては、脂質とカロリーだけでなくタンパク質もやや控えめになっており、「7歳以上のシニア犬にタンパク質が控えめなフードを与えたい」と考えている場合におすすめできます。

迷った時にはネルソンズがおすすめ

ネルソンズドッグフードの原材料

ここまで読み進めたところで愛犬のドッグフード選びに迷った時には、ネルソンズをおすすめします。

当サイトがコーギー用のフードとしてネルソンズをおすすめする理由は下記の通りです。

ネルソンズをおすすめする5つの理由
  • 良質な動物性原材料が全体の5割以上を占めている
  • グレインフリーのレシピを採用している
  • 高タンパクかつ脂質は控えめ
  • 原材料の内容の割にコスパがいい
  • 余計な人工添加物が使われていない

まず第一に、良質な動物性原材料が全体の5割以上を占めていることが大きいです。

そして、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用しているため、小麦はもちろん穀物全般にアレルギーのあるコーギーにも安心して与えることができます。

また、高タンパクかつ脂質は控えめでカロリーは標準的な範囲になっており、適度に運動をするコーギーの主食としてぴったりです。

もちろん、余計な人工添加物は一切使われていませんし、原材料の内容の割にコスパがいいことも見逃せません。

コーギーの餌の量と回数

ドッグフードのパッケージには給餌量の目安が掲載されていますが、あくまで”目安”でしかありません。

実際には飼育環境や体質によって適切な給餌量が変わってくるので、体重や便の固さを確認しながら給餌量を調節する必要があります。

具体的には、便が柔らかめの場合は量が多すぎる可能性があり、その逆に便が固めの場合は量が少ない可能性があります。

また、成犬の餌の回数は1日2回が目安になりますが、年齢によっても給餌量や餌の回数の目安が変わってきます。

子犬の給餌量と餌の回数の補足

育ち盛りの子犬はたくさんの栄養が必要なことから給餌量は成犬の2倍ほどになり、成長が緩やかになるにつれて成犬向けに給餌量に近づけていきます。

餌の回数に関しては、生後2ヶ月くらいの頃までは1日4回、生後3〜4ヶ月くらいの頃までは1日3回を目安にして、1日の必要量を食べられるようにしてください。

生後5ヶ月を過ぎた頃からは、成犬と同じ1日2回が目安になります。

シニア犬の給餌量と餌の回数の補足

7歳以上のシニア犬の給餌量については、成犬時の1〜2割ほど減らした量が目安になります。

餌の回数は1日2〜3回が目安になりますが、7歳を過ぎたからといってすぐに活動量が落ちるわけではないので、愛犬の様子を伺いながら給餌量と餌の回数を調整するようにしてください。

コーギーの餌代について

コーギーの成犬時の体重は7〜15kgほどなので、トイプードルやチワワなどの超小型犬よりは月々の餌代が高くなります。

また、フードによって販売価格はもちろんカロリーにも差があることから、選んだフードによっても餌代は変わります。

参考までに、コーギーにおすすめの3種類のフードの1日あたりの餌代を比較してみました。
(※どれも7kgの成犬に毎日の主食として与えることを想定しています)

シュプレモ
(成犬用)
ネルソンズ このこのごはん
1日あたり 約212円 約219円 約590円
1ヶ月あたり 約6,360円 約6,570円 約17,700円
3ヶ月あたり 約19,080円 約19,710円 約53,100円
半年あたり 約38,160円 約39,420円 約106,200円
1年あたり 約76,320円 約78,840円 約212,400円

必ずしも当てはまるとは限りませんが、販売価格が高くなるほど動物性原材料の割合が増えたり、製造工程に手間ひまがかけられていたり、高品質な原材料が使われていたりといった傾向があります。

その逆に、販売価格が安くなるほど穀物の割合が増えたり、気がかりな添加物が使われていたり、品質・内容が不明瞭な原材料が使われている傾向があります。

とは言え、愛犬の餌代にいくらまでかけられるかは飼い主それぞれで違いますし、当サイトでは品質・安全性に気を配りつつも無理なく購入できる価格帯のフードを選ぶことをおすすめしています。

食いつきがいまいちな時の対処法

餌を食べない時の代表的な理由として、フードの風味や食感が気に入らないことが挙げられますが、手軽に食いつきをよくする方法があります。

それは、フードを電子レンジで少しだけ温めたり、ドライフードの場合は人肌程度のぬるま湯でふやかしてから与えることです。

こうすることでフードの香りを強めることができますが、温めすぎには気をつけてくださいね。

また、開封して空気に触れる時間が長くなるほど品質だけでなく風味も落ちるので、日頃から高温多湿や直射日光、照明の当たる場所を避けつつ密閉保存しておくことも大切です。

まとめ

胴長でがっしりとした体つきのコーギーには、高タンパクかつ良質な動物性原材料が主原料として使われているフードを選んであげることをおすすめします。

また、日本で暮らすコーギーは室内飼いで運動量が控えめな傾向があるので、当てはまる場合には脂質とカロリーが控えめなフードを選ぶといいでしょう。

現在は何百種類ものドッグフードが販売されていますが、原材料の内容や成分バランスは様々です。

最終的にどのフードを買うのかを決めるのは飼い主である人間ですし、だからこそ愛犬のことを第一に考えた上で、自分自身も納得のいくドッグフード選びを心がけたいところですね。