バーニーズマウンテンドッグの餌の選び方は?おすすめドッグフード5選

大きな体に穏やかな顔立ち、フサフサの被毛が印象的なバーニーズマウンテンドッグは、運動量が多くて食欲旺盛な傾向のある大型犬です。

そんなバーニーズマウンテンドッグの餌を選ぶにあたっては、タンパク質の内容と含有量、脂質とカロリーのバランスに注目したり、バーニーズマウンテンドッグ向けの成分が配合(強化)されているかに注目してフードを選んであげることが大切です。

この記事ではバーニーズマウンテンドッグ向けのドッグフードの選び方や、バーニーズマウンテンドッグにおすすめのドッグフードをまとめているので、ぜひ愛犬のフード選びの参考にしてみてください。

バーニーズマウンテンドッグのドッグフードの選び方

バーニーズマウンテンドッグのドッグフードを選ぶにあたって、いくつか注目しておきたいポイントがあります。

順番に見ていきましょう。

主原料として肉・魚が使われているか

まず確認しておきたいことは、主原料として肉・魚(動物原材料)が使われているかです。

これはバーニーズマウンテンドッグだけに限った話ではなく、肉・魚から摂り入れられる動物性タンパク質は、肉食傾向の雑食である犬にとって大切な栄養素です。

その一方で、安さをウリにしているフードの多くには穀物が主原料として使われていますが、犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではありません。

そして、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードは、下痢や吐き戻しといった消化不良の原因になりえます。

 

このことからバーニーズマウンテンドッグには、主原料として肉・魚が使われている高タンパクなフードを選んであげることをおすすめしています。

パッケージや公式サイトに掲載されている原材料一覧には使われている割合が多い順に並んでおり、はじめに”チキン”や”サーモン”といった動物性原材料が記載されていれば、主原料として肉・魚が使われているフードということになります。

ただ、フードによっては第二原材料以降に穀物や豆類・イモ類が続いており、全体で見れば肉・魚の割合がそれほど多くないケースもあるので、第二原材料以降とタンパク質含有量もきちんと確認しておきましょう。

脂質・カロリーのバランスが愛犬に合っているか

タンパク源の内容と含有量だけでなく、脂質とカロリーのバランスにも注目すべきです。

かなりの運動量を必要とするバーニーズマウンテンドッグですが、日頃から運動時間を十分に確保できる方もいればそうでない方もいるでしょう。

また、バーニーズマウンテンドッグは食欲旺盛な傾向もある大型犬なので、適正な体型を維持できるように、運動量と食事量に配慮してフードを選ぶことが大切になってきます。

 

例えば、食べすぎてしまう傾向のある愛犬には、脂質とカロリーが控えめなフードを選んであげるのがおすすめです。

その逆に、運動量が非常に多い活発な愛犬や、少食でたくさんの量が食べられない愛犬には、脂質とカロリーが高めなフードが向いています。

それと、育ち盛りの子犬には成犬時よりも高脂質・高カロリーなフードを、活動量が落ちたシニア犬には成犬時よりも低脂質・低カロリーなフードを・・・といったように、愛犬の年齢に配慮してフードを選んであげることも重要です。

バーニーズ向けの成分が含まれているか

そのほかには、バーニーズマウンテンドッグ向けの成分が配合(強化)されているかにも注目しておくといいでしょう。

バーニーズマウンテンドッグは運動量が多い大型犬ということもあり、足腰や関節に負担がかかりやすいです。

そのため、【グルコサミン/コンドロイチン/コラーゲン/ヒアルロン酸/MSM(メチルスルフォニルメタン)】といった成分が配合されているフードが特におすすめです。

必要のない人工添加物が使われていないか

必要のない人工添加物が使われていないかにも注目しておきたいところです。

ドッグフードの中には人工の酸化防止剤や着色料が使われているものもありますが、これらの添加物が涙やけやアレルギーの原因になることがあります。

BHA・BHT・没食子酸プロピルといった人工の酸化防止剤については、フードの酸化を抑えるために使われるものの、ミックストコフェロールやローズマリー抽出物といった天然由来のもので代用することもできます。

 

着色料に関してはフードの見た目をよくするために使われますが、そもそもの問題として犬は食べ物の見た目では良し悪しを判断していません。

つまり、犬目線で考えれば人工のもの、天然由来のものに関わらず、着色料を使ってまでフードに色味をつける意味はない・・・ということです。

バーニーズ用として評判のいいドッグフード15種

商品名 主原料 タンパク質 脂質 水分 カロリー
(100gあたり)
気がかりな原材料
モグワン チキン&サーモン 27%以上 10%以上 9%以下 361.5kcal
ネルソンズ 乾燥チキン 28%以上 11%以上 12%以下 368kcal
ナチュラルチョイス(中型犬〜大型犬用 成犬用 チキン&玄米) チキン(肉) 20.0%以上 12.0%以上 10.0%以下 360kcal タンパク加水分解物
アカナ(ラージブリード 成犬用) 新鮮鶏肉 31%以上 15%以上 12%以下 337.5kcal
カナガン チキン生肉 29%以上 15%以上 9%以下 376kcal
ファインペッツ 鹿肉 27.1% 16.0% 8.0% 440kcal
ブッチ(ブラック・レーベル) ビーフ 10.5%以上 8.0%以上 74.5%(最大) 116kcal
プロプラン(中型犬・大型犬 成犬用) チキン 26%以上 16%以上 12%以下 約400kcal たんぱく加水分解物
ナチュロル 新鮮牛生肉 23〜27% 10%以上 9%以下 400kcal
このこのごはん 鶏肉 21.3%以上 8.2%以上 10.0%以下 343kcal
シュプレモ(成犬用) チキン(肉) 24.0%以上 15.0%以上 10.0%以下 365kcal タンパク加水分解物
アーテミス(アガリクス I/S) フレッシュチキン 24.0%以上 14.0%以上 10.0%以下 約358.9kcal
オリジン(オリジナル) 新鮮鶏肉 38%以上 18%以上 12%以下 386kcal
go!(サーモン) サーモン生肉 24%以上 12%以上 10%以下 408.4kcal
サイエンスダイエット(大型犬用 成犬用 チキン) トウモロコシ 19.5%以上 12.5%以上 10.5%以下 368kcal 動物性油脂

バーニーズマウンテンドッグ用として評判のいいドッグフード15種類の主原料と主な成分値、気がかりな原材料が使われていないかを比較してみました。

ひとつひとつのフードに目を通してみると、肉・魚ではなく穀物が主原料として使われているフードがあることや、タンパク質含有量に物足りなさを感じるフードがあることが分かりますね。

また、フードによって脂質とカロリーのバランスにもかなりの開きがあります。

 

なお、“タンパク加水分解物”“動物性油脂”については、使われているからといって必ずしも安全性に配慮されていない・・・というわけではありません。

ただ、ここで取り上げているタンパク加水分解物は、製造工程についての補足がされていないことが気になりました。

動物性油脂に関しては、具体的に何の動物の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類の説明がないことが気がかりです。

バーニーズにおすすめのドッグフード5選

これまでの内容を踏まえつつ、バーニーズマウンテンドッグにおすすめの5種類のドッグフードを紹介します。

なお、販売価格や原材料は調査した時点の情報を参考にしています。

ネルソンズ

通常購入時の価格 8,580円/5kg
定期購入時の価格
(1袋あたり)
1〜2袋:7,293円(15%オフ)
3袋以上:6,864円(20%オフ)
※まとめ買い袋数に応じて割引率が変動
100gあたりの価格
(3袋を定期購入時)
約137円
1日あたりの餌代
(40kgの成犬を想定)
約582円
穀物 不使用
(グレインフリー)

ネルソンズは中型犬・大型犬向けに販売されている中粒サイズのドライフードで、主原料として使われているチキンの割合が全体の5割を占めています。

それに加えて、穀物・牛肉・大豆不使用のレシピを採用していることから、食に敏感でお腹が弱い愛犬にも対応しやすいです。

主要な成分バランスについては、高タンパクかつ脂質は控えめでカロリーは標準的な範囲になっており、運動量が多くて食欲旺盛なバーニーズマウンテンドッグの主食としてぴったりです。

また、グルコサミンとコンドロイチンが配合されていることも見逃せません。

カナガン

通常購入時の価格 4,708円/2kg
定期購入時の価格
(1袋あたり)
1袋:4,237円(10%オフ)
2〜4袋:4,001円(15%オフ)
5袋以上:3,766円(20%オフ)
※まとめ買い袋数に応じて割引率が変動
100gあたりの価格
(5袋を定期購入時)
約188円
1日あたりの餌代
(40kgの成犬を想定)
約744円
穀物 不使用
(グレインフリー)

カナガンは第一原材料としてチキン生肉が、第二原材料として乾燥チキンが使われており、チキンの占める割合が全体の約5割という点や、穀物・牛肉・大豆不使用のレシピを採用している点は先に紹介したネルソンズと同じです。

また、グルコサミンとコンドロイチンが配合されている点も同じですが、カナガンにはMSM(メチルスルフォニルメタン)も配合されています。

そして、カナガンはネルソンズよりも高脂質・高カロリーになっていることから、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬や、運動量が多い成犬用フードとして特におすすめです。

ちなみに、カナガンには缶詰タイプの主食用ウェットフードもあり、固形物を食べ慣れていない子犬やドライフードが食べられない事情のある成犬・シニア犬に、主食用ドライフードの代わりにそのまま与えることもできます。

アカナ

価格/内容量
(調査時点の最安値)
13,840円/11.4kg
※2022年10月にAmazonで確認
100gあたりの価格 約121円
1日あたりの餌代
(40kgの成犬を想定)
約510円
穀物 不使用
(グレインフリー)

犬種(サイズ)や食の好み、年齢や飼育環境に配慮して、原材料の内容と成分バランスを調整したドッグフードを取り揃えているアカナ。

この記事で取り上げた「ラージブリード 成犬用」は、高タンパク・高脂質な一方でカロリーは控えめに調整されており、食欲旺盛な成犬用フードとして向いています。

その一方で、 【レジオナル】というシリーズの4種類のドライフードは高カロリーになっており、愛犬の運動量や食事量に合わせてフードを選べます。

なお、アカナはほとんどのラインナップがグレインフリーのレシピを採用していますが、【クラシック】というシリーズの3種類のドライフードには穀物(オーツ麦)が使われています。

オリジン

価格/内容量
(調査時点の最安値)
1,454円/340g
4,360円/2kg
12,780円/5.9kg
17,580円/11.3kg
※2022年9月にAmazonで確認
100gあたりの価格
(11.3kgの最安値を参照)
約156円
1日あたりの餌代
(40kgの成犬を想定)
約545円
穀物 不使用
(グレインフリー)

オリジンはアカナと同じチャンピオンペットフーズ社が製造・販売しており、アカナ以上に動物性原材料の割合や新鮮肉の割合が多くなっています。

そして、動物性原材料が贅沢に使われていることもあって、非常に高タンパクかつ高脂質・高カロリーなフードが多く、この記事で取り上げた「オリジナル」もその傾向が当てはまります。

こういった成分バランス上、十分に運動量を確保できている活発な愛犬の主食としておすすめです。

その一方で、食べすぎてしまう傾向のある成犬や、歳をとって活動量が落ちたシニア犬用フードとしてのおすすめ度は下がります。

ファインペッツ

価格/内容量
(大粒の通常購入時)
8,048円/4kg
15,991円/8kg
28,839円/16kg
※初回は4kgサイズを3,300円で購入可
価格/内容量
(大粒の定期購入時)
〜7,244円/4kg
〜14,392円/8kg
〜25,956円/16kg
※注文回数によって10〜100%の割引が適用
100gあたりの価格
(16kgを定期購入時)
約162円
1日あたりの餌代
(40kgの成犬を想定)
約714円
穀物 オートミール、大麦、全粒米
(グルテンフリー)

第一原材料として鹿肉が、第二原材料として鶏肉が使われているオランダ産ドッグフードのファインペッツ。

それに加えて、犬にとって必要のない添加物は一切使われておらず、小麦・牛肉・大豆不使用のレシピを採用しています。

主要な成分バランスについては、高タンパク・高脂質かつ非常に高カロリーなドライフードになっており、食が細くてたくさんの量が食べられない愛犬用フードとして向いています。

もちろん、給餌量の調整さえきちんとできれば、それほど運動量が多くない愛犬にも問題なく与えられますよ。

迷った時にはネルソンズがおすすめ

ネルソンズドッグフードの原材料

ここまで読み進めたところで愛犬のドッグフード選びに迷った時には、ネルソンズをおすすめします。

当サイトがバーニーズマウンテンドッグ用のフードとして、ネルソンズをおすすめする理由は下記の通りです。

ネルソンズをおすすめする5つの理由
  • 主原料のチキンの割合が全体の5割
  • 高タンパク・低脂質でカロリーは標準的な範囲
  • バーニーズ向けの成分が配合されている
  • 犬にとって必要のない添加物は不使用
  • 無理なく続けやすい販売価格

まず言えることは、ネルソンズは主原料として使われているチキンの割合が全体の5割を占めており、バーニーズマウンテンドッグにとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れられることです。

それに加えて、高タンパク・低脂質でカロリーは標準的な範囲になっており、運動量が多くて食欲旺盛なバーニーズマウンテンドッグの主食としてぴったりです。

また、グルコサミンとコンドロイチンが配合されていることや、犬にとって必要のない添加物が一切使われていないことも見逃せません。

そして、無理なく続けやすい価格で販売されていることも評価できます。

バーニーズマウンテンドッグの餌の量と回数

かなりの運動量を必要とするバーニーズマウンテンドッグだからといって、そのほかの犬種と給餌量の考え方が違うというわけではなく、基本的にはドッグフードのパッケージや公式サイトに掲載されている給餌量が目安になってきます。

ただ、どのフードの給餌量もあくまで“目安量”でしかなく、実際には愛犬の体重や年齢はもちろん、体質や飼育環境によっても適量が変わってきます。

そのため、愛犬の便の固さや体重を確認しながら給餌量を調整するようにしてください。

 

便の固さについては、柔らかめの便をする場合には餌の量が多い可能性があり、反対に固めの便をする場合には餌の量が少ない可能性があります。

それと、成犬の餌の回数は1日2回が目安になりますが、愛犬が食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向があるなら3回に分けて様子見・・・といったように、食事量に合わせて回数を増やす分には問題ありません。

子犬の給餌量と餌の回数の補足

育ち盛りの子犬の時期は成犬時よりもたくさんの栄養が必要なことから、体重に対しての餌の量が多くなります。

そして、成長が緩やかになるにつれて、徐々に成犬時の給餌量に近づけていきます。

子犬の餌の回数については、生後2ヶ月頃までは1日4回を、生後3〜4ヶ月頃までは1日3回を目安にしつつ、1日の必要量を食べられるようにしましょう。

生後5ヶ月以降の子犬の餌の回数は、成犬と同じ1日2回が目安です。

シニア犬の給餌量と餌の回数の補足

シニア犬の給餌量に関しては、成犬時の1〜2割程度減らした量が目安になります。

ただ、シニアと言われる年齢を迎えてすぐに活動量が落ちるわけではありませんし、愛犬にこれといった変化がなければ餌の量は減らさなくても大丈夫です。

シニア犬の餌の回数は1日2〜3回が目安ですが、一度にたくさんの量を食べると消化不良を起こしてしまう場合や、食が細くなってたくさんの量を食べられなくなった場合には、餌の回数を多めにしてあげるといいでしょう。

バーニーズマウンテンドッグの餌代について

バーニーズマウンテンドッグは40kg前後まで成長する大型犬ということもあり、ポメラニアンやトイプードルなどの超小型犬と比べると月々の餌代はかなり高くなります。

ただ、ドッグフードによって販売価格やカロリーが違うこともあり、実際には与えるフードによっても餌代が大きく変わります。

そこで参考までに、バーニーズマウンテンドッグにおすすめの3種類のドッグフードの餌代を比較してみました。
(※どれも40kgの成犬に毎日の主食として与えることを想定しています)

アカナ
(ラージブリード 成犬用)
ネルソンズ ファインペッツ
1日あたり 約510円 約582円 約714円
1ヶ月あたり 約15,300円 約17,460円 約21,420円
3ヶ月あたり 約45,900円 約52,380円 約64,260円
半年あたり 約91,800円 約104,760円 約128,520円
1年あたり 約183,600円 約209,520円 約257,040円

必ずしも当てはまるわけではありませんが、一般的には販売価格が高くなるほど肉・魚の割合が増えたり、原材料の品質や製造工程にこだわりを持って作られている傾向があります。

その一方で、販売価格が安くなるほど肉・魚の割合が減って穀物の割合が増えたり、品質や内容が不明瞭な原材料が使われていたり、犬にとって必要のない添加物が使われている傾向があります。

とは言え、愛犬の餌代にいくらまでかけられるかは飼い主それぞれで違いますし、当サイトでは品質・安全性に気を配りつつも無理なく購入できる価格帯のフードを選ぶことをおすすめしています。

食いつきがいまいちな時の対処法

バーニーズマウンテンドッグが餌を食べない理由はいくつも考えられますが、主な理由として挙げられるのはフードの風味や食感が好みではないことです。

そんな時すぐに試せる食いつきをよくする方法は、フードを電子レンジで少しだけ温めてから与えたり、ドライフードであれば”人肌程度”のぬるま湯でふやかしてから与えることです。

どちらもフードの香りを強めて嗜好性を高める方法ですが、くれぐれも温めすぎには気をつけてください。

それと、フードが空気に触れる時間が長くなるほど品質と風味が落ちてしまうので、日頃から高温多湿や直射日光、照明の与える場所を避けて密閉保存しておくことも重要です。

まとめ

バーニーズマウンテンドッグの餌を選ぶにあたっては、タンパク質の内容と含有量、脂質とカロリーのバランスに注目したり、バーニーズマウンテンドッグ向けの成分が配合(強化)されているかに注目してフードを選んであげることが大切です。

また、人工の酸化防止剤や着色料、香料・調味料といった人工添加物が使われていないかにも注目しておくといいでしょう。

現在は何百種類ものドッグフードが販売されていますが、最終的にどのフードを買うのかを決めるのは愛犬ではなく飼い主である人間です。

だからこそ、愛犬のことを第一に考えた上で自分自身も納得のいくフード選びを心がけたいところですね。