犬と暮らすにあたって色々なものが必要になりますが、たくさんの愛犬家の頭を悩ませるのが毎日与えることになるドッグフード選びです。
現在は何百種類ものドッグフードが販売されており、原材料の内容や成分バランスの傾向は様々です。
そこでこの記事では、ドッグフードの種類と選び方を初めて犬を飼う方向けに掘り下げて解説しているので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
目的別のドッグフードの種類
まずはじめに、目的別のドッグフードの種類について見ていきましょう。
目的別のドッグフードの種類を大きく分けると、主食用と間食用とその他の目的用(おかずなど)の3つになります。
主食用フード
主食用フードとはその呼び方の通り、主食用として成分バランスが調整されているドッグフードのことで、主食用フードと水を与えていれば必要な栄養が摂り入れられるようになっています。
そして、普段私たちが目にする多くの主食用フードは、パッケージに「総合栄養食」と記載されています。
ちなみに、総合栄養食とはAAFCO(全米飼料検査官協会)の栄養基準を満たしたドッグフードのことです。
そのほかには、FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)の栄養基準を満たしたドッグフードも主食用フードです。
なお、”主食用”という意味合いでは、「療法食」という状態に合わせて特別に成分バランスが調整されたドッグフードもありますが、これに関しては性質上、ご自身だけの判断で愛犬に与えるのは避けてください。
間食用フード
間食用フードはしつけやご褒美として与えることを目的として販売されているドッグフードで、パッケージには「おやつ」や「トリーツ」といった表示がされています。
間食用フードを与えすぎると栄養が偏ってしまうので、1日の必要カロリーの20%以内を目安にして与えるようにし、間食用フードを与えた時にはその分だけ主食用フードの量を減らすようにしてください。
なお、間食用フードは必ずしも与える必要のないドッグフードなので、おやつやご褒美を主食用フードで代用するのも一つの手です。
また、おやつ・トリーツとして販売されているドッグフードの中には、主食用フードとしての栄養基準を満たしているものもありますよ。
その他の目的用フード
その他の目的用フードは、主食用フードと間食用フードのどちらにも当てはまらないドッグフードです。
具体的には「副食」や「一般食」といったおかず用フードや、「栄養補助食」や「栄養補完食」といった特定の栄養やカロリーを補給するためのドッグフードが挙げられます。
この中でも、食いつきをよくするのためのおかず(トッピング)用フードは、店頭のペットフードコーナーでよく見かけると思います。
いずれに関しても主食用フードとしての基準は満たしていないので、一般食なら手作り食のベースフードにしたり、副食は主食用フードにトッピングして与える・・・といった与え方が基本になります。
形状別のドッグフードの種類
目的別のドッグフードの種類の次は、形状別のドッグフードの種類を見ていきましょう。
形状別のドッグフードの種類を大きく分けると、「ドライフード」と「ソフトドライフード」と「セミモイストフード」と「ウェットフード」の4つです。
これらのドッグフードは水分量が違うことから食感や香りが違い、嗜好性や賞味期限にも違いが出てきます。
ドライフード
一番使い勝手がいいのがドライフードで、水分量は10%程度でカリカリとした食感が特徴的です。
水分量が少ないことから開封後も常温で比較的長く保存できますし、ご飯の準備と後片付けもお手軽です。
また、ウェットフードと比べるとグラムあたりの価格が安いので、当サイトでは特にこれといった理由がない限りは、主食用フードにはドライフードを選ぶことをおすすめしています。
ソフトドライフード
ソフトドライフードは水分量が25〜35%程度で、もっちり・しっとり・ふわっとした食感に仕上げられています。
ドライフードとウェットフードの中間的な立ち位置で、ドライフードよりも香りが強めで食いつきがいい傾向にあります。
その一方で、ドライフードと比べるとグラムあたりの価格が高く、カロリーが低くて給餌量が多くなることからコスパは悪いです。
セミモイストフード
セミモイストフードはソフトドライフードと同じく、水分量が25〜35%程度の半生フードです。
ただ、ソフトドライフードは加熱発泡処理されているのに対して、セミモイストフードは押し出し機などで製造されて発泡していない、という違いがあります。
それと、ソフトドライフードとセミモイストフードのどちらにも言えることですが、品質保持のために様々な人工添加物が使われていることは珍しくありません。
「愛犬にはなるべく添加物が使われていないドッグフードを与えたい」と考えている場合には、原材料一覧に記載されている添加物をきちんと確認しておくことをおすすめします。
なお、半生タイプのドッグフードの選び方のポイントや、おすすめできる内容のドッグフードについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ウェットフード
ウェットフードは水分量が75%程度と多く、香りが強くてやわらかな食感から食いつきがいい傾向にあり、固形物を食べ慣れていない子犬やシニア犬にも食べやすいです。
また、ウェットフードは密閉された状態で販売されており、開封しなければ長期間保存できるという強みもあります。
その一方で、開封後は日持ちせず、水分量が多くて低カロリーという性質上、ソフトドライフードやセミモイストフード以上にコスパは悪いです。
このことから当サイトでは、ウェットフードはドライフードとローテーションして与えたり、トッピング用フードとして活用することをおすすめしています。
ドッグフードの選び方の基準
目的別・形状別のドッグフードの種類の次は、ドッグフードの選び方を解説していきます。
ドッグフードを選ぶにあたっては、これから解説する7つの基準はきっちりと押さえておきたいところです。
順番に見ていきましょう。
肉・魚が主原料として使われているドッグフードを選ぶ
肉食傾向の雑食である犬にとって、肉・魚から摂り入れられる動物性タンパク質は大切な栄養素です。
その一方で、安さを押し出したドッグフードのほとんどには、肉・魚よりも安く仕入れられる穀物が主原料として使われていますが、犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではありません。
そして、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のドッグフードは下痢や吐き戻し、涙やけの原因になりえます。
このことから特別な事情がない限りは、肉・魚が主原料として使われているドッグフードを選んであげることをおすすめしています。
原材料一覧には使われている割合が多い順に記載されており、はじめにチキンや白身魚といった動物性原材料が記載されていれば、肉・魚が主原料として使われているドッグフードということになります。
良質な原材料が使われているドッグフードを選ぶ
原材料の品質にも気を配っておきたいところです。
例えば、“ミートミール”や“家禽ミール”といった動物性原材料が使われているドッグフードがありますが、どちらも具体的に何の動物の肉が使われているのかが分かりません。
また、人用の食肉としては出回らない“4Dミール(肉副産物)”が使われている可能性も否定できません。
対照的に、品質にこだわりを持って作られているドッグフードは”新鮮鶏肉”、”骨抜きチキン生肉”といったように原材料が明記されており、「人用の食品レベルの原材料を使用」といった補足がされていることがほとんどです。
ただ、ミールミールや家禽ミールが使われているドッグフードでも、公式サイトやパッケージに内容と品質の補足が書かれていることがあるので、メーカーが公開している情報にはできる限り目を通しておくことをおすすめします。
食いつきに関わる風味に注目してドッグフードを選ぶ
メーカーによっては、食の好みに合わせやすいように様々な風味のドッグフードを取り揃えています。
風味は食いつきの良し悪しに直結する要素になりますが、好みは犬それぞれで違うこともあり、色々な風味を試してみるしかないです。
例えば、「チキン(風味)」のドッグフードだけを好む犬もいれば、1種類の風味だけだと食べ飽きてしまう犬もいます。
はじめて餌を切り替える時に愛犬が食べてくれるかどうか心配なら、それまでに食べていたドッグフードの風味に近いドッグフードを選ぶことをおすすめしますが、愛犬にも分からないくらいのペースでゆっくりと餌を切り替えるのも一つの手です。
なお、食いつきにこだわってドッグフードを選ぶ時のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
タンパク源に注目してドッグフードを選ぶ
何かしらのタンパク源にアレルギーがあり、下痢や吐き戻しに繋がるケースもあるので、タンパク源の種類にも注目しておきましょう。
アレルギーの原因は犬によって様々ではあるものの、穀物の中では小麦が、肉類の中では牛肉が、豆類の中では大豆が特にアレルギーの原因になりやすい傾向があります。
そして、小麦アレルギーの愛犬には小麦不使用のドッグフードを、牛肉アレルギーの愛犬には牛肉不使用のドッグフードを・・・といったように、愛犬の体質に合わせてドッグフードを選んであげる必要があります。
もしアレルギーがあるかどうか分からない場合には、穀物不使用(グレインフリー)のレシピを採用しているドッグフードや、動物性タンパク源の種類が限定されたドッグフードからお試ししてみるのもいいでしょう。
香料・着色料など不要なものが無添加のドッグフードを選ぶ
不要なものが無添加かどうかにも気を配ってくべきです。
人工の酸化防止剤や人工の着色料が使われているドッグフードは少なくありませんが、それらの人工添加物がアレルギーや涙やけの原因になることがあります。
BHA・BHT・没食子酸プロピルといった人工の酸化防止剤はドッグフードの酸化を抑えるために使われるものの、ミックストコフェロールやローズマリー抽出物といった天然由来のもので代用することができます。
人工の着色料はドッグフードの見た目を良くするために使われますが、そもそもの問題として犬は食べ物の見た目では良し悪しを判断していません。
つまり、犬の立場になって考えれば人工のもの、天然由来のものにかかわらず、着色料を使ってまでドッグフードに色味をつける意味はないということです。
そのほかにも、人工の香料・調味料を使って風味が整えられているドッグフードがありますが、人工の香料・調味料の摂りすぎは体の負担になってしまいますし、それらの添加物を使わずに、天然由来の原材料そのものの香りを活かしてドッグフードの嗜好性を高めることはできます。
以下の記事では、犬に必要のないものが無添加のドッグフードの選び方や、おすすめできる内容のドッグフードをまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
愛犬の年齢に対応しているドッグフードを選ぶ
メーカーによっては「子犬用」、「成犬用」、「シニア犬用」といったように、年齢(ライフステージ)別に成分バランスを調整したドッグフードを取り揃えています。
厳密に言えば、成犬用フードとシニア犬用フードの成分バランスの基準自体は変わらないのですが、シニア犬用フードは歳をとって活動量が落ちたシニア犬に配慮して、成犬用と比べると脂質とカロリーが控えめに調整されている傾向があります。
また、タンパク質含有量やミネラル含有量が控えめになっていたり、関節に配慮した成分が配合(強化)されているシニア犬用フードも少なくありません。
子犬用フードに関しては成犬用フードとは成分バランスの基準が違い、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬に配慮して、成犬用と比べると高タンパク・高脂質・高カロリーに調整されている傾向があります。
そのほかには「全成長段階用」というドッグフードもあり、成分バランスにこれといったこだわりがなければ、給餌量の調整だけで子犬の頃から老犬の頃まで対応できます。
全成長段階用フードについては、歳が離れた犬を多頭飼いしている場合にも使い勝手がいいです。
愛犬のサイズ(犬種)に対応しているドッグフードを選ぶ
「(超)小型犬用」、「中型犬用」、「大型犬用」といったように、サイズ(犬種)別のドッグフードを製造・販売しているメーカーもあります。
サイズ別で成分バランスに基準があるわけではないのですが、小型犬用は大型犬用よりもタンパク質・脂質・カロリーが高めに、中型犬用は小型犬用と大型犬用の中間くらいの成分バランスになっている傾向があります。
また、ドライフードの場合は小型犬用は(超)小粒サイズに、中型犬用は小粒〜中粒サイズに、大型犬用は中粒〜大粒サイズに作られていることが多いです。
「全犬種用」と書かれているドライフードの場合は、成分バランスだけでなく粒サイズにも気を配っておくといいでしょう。
なお、サイズ別のドッグフードと年齢別のドッグフードのどちらにも当てはまることですが、商品名が違うだけで成分バランスがあまり変わらないドッグフードも珍しくありません。
そのため、商品名の響きにとらわれず、自分の目でしっかりと成分表を確認しながら愛犬のドッグフードを選ぶことも大切です。
評判のいいおすすめのドッグフード7選
商品名 | 主原料 | タンパク質 | 脂質 | 水分 | カロリー (100gあたり) |
気がかりな原材料 |
---|---|---|---|---|---|---|
モグワン | チキン&サーモン | 27%以上 | 10%以上 | 9%以下 | 361.5kcal | – |
カナガン(チキン) | チキン生肉 | 29%以上 | 15%以上 | 9%以下 | 376kcal | – |
オリジン(オリジナル) | 新鮮鶏肉 | 38%以上 | 18%以上 | 12%以下 | 386kcal | – |
アカナ(ライト&フィット) | 新鮮鶏肉 | 35%以上 | 11%以上 | 12%以下 | 307kcal | – |
ブッチ(ブラック・レーベル) | ビーフ | 10.5%以上 | 8.0%以上 | 74.5%(最大) | 116kcal | – |
ナウフレッシュ(スモールブリード 成犬用) | ターキー生肉(骨抜き) | 27%以上 | 17%以上 | 10%以下 | 371.1kcal | – |
このこのごはん(全年齢用) | 鶏肉 | 20.9%以上 | 8.0%以上 | 10.0%以下 | 343kcal | – |
これまでの内容を踏まえつつ、愛犬家からの評判がよくておすすめのドッグフードを7種類ピックアップしました。
どのドッグフードも良質な肉・魚が主原料として使われていることに加えて、品質・内容が不明瞭な原材料や犬にとって必要のない添加物は一切使われていません。
また、小麦グルテンフリー、もしくはグレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用しています。
成分バランスについてはドッグフードによって様々ですが、どれも主食として与えられる基準を満たしたドッグフードです。
なお、販売価格や原材料、成分は調査した時点の情報を参考にしています。
(※2024年11月に公式サイトとAmazonで調査)
モグワン
通常購入時の価格 | 5,456円/1.8kg |
---|---|
定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1袋:4,910円(10%オフ) 2〜4袋:4,637円(15%オフ) 5袋以上:4,364円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
100gあたりの価格 (4袋を定期購入時) |
約258円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約222円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
メインのタンパク源として良質なチキンとサーモンが使われており、動物性原材料の割合が全体の56.5%を占めているモグワン。
それに加えて、穀物・牛肉・大豆不使用のレシピを採用していることから、それらのタンパク源にアレルギーのある愛犬にも安心して与えることができます。
主要な成分バランスについては、高タンパク・低脂質かつカロリーは標準的な範囲になっており、室内飼いで運動量が少ない傾向にあるトイプードルやチワワ、ポメラニアンやミニチュアダックスといった(超)小型犬の主食にぴったりです。
また、関節に配慮してグルコサミン・MSM・コンドロイチンが配合されていることも見逃せません。
カナガン
※各項目はドライフード「チキン」のものです
通常購入時の価格 | 5,038円/2kg |
---|---|
定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1袋:4,534円(10%オフ) 2〜4袋:4,282円(15%オフ) 5袋以上:4,030円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
100gあたりの価格 (3袋を定期購入時) |
約214円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約171円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
メインのタンパク源が違う3種類のドライフードがあるほか、缶詰タイプのウェットフードまで取り揃えているカナガン。
どのラインナップも動物性原材料の割合が全体の半分以上を占めており、穀物・牛肉・大豆不使用のレシピを採用していることや、犬にとって必要のないものが一切使われていないことはモグワンと同じです。
ここで取り上げているのはドライフードの「チキン」で、第一原材料としてチキン生肉が、第二原材料として乾燥チキンが使われています。
主要な成分バランスについては、高タンパク・高脂質かつカロリーもやや高めなドライフードになっており、運動量が多い活発な成犬や食が細くてたくさんの量が食べられない成犬、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬用フードとして特におすすめです。
オリジン
※各項目は「オリジナル」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
1,762円/340g 7,840円/2kg 19,404円/6kg 27,720円/11.4kg |
---|---|
100gあたりの価格 (2kgの最安値を参照) |
約392円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約235円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
年齢や食の好みに合わせて選べるように、5種類のドライフードを取り揃えているオリジン。
オリジンはグレインフリー(穀物不使用)かつ動物性原材料の割合が実に全体の8割以上を占めていることもあってか、どのドッグフードも非常に高タンパクかつ脂質とカロリーも高めな傾向があります。
このことから、育ち盛りの子犬や活発な成犬、少食の成犬用フードとして向いています。
その一方で、歳をとって活動量が落ちたシニア犬用フードとしてのおすすめ度は下がります。
アカナ
※各項目は「ライト&フィット」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
5,499円/2kg 19,880円/11.4kg |
---|---|
100gあたりの価格 (2kgの最安値を参照) |
約275円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約192円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
アカナは年齢や食の好みだけでなく、サイズ(犬種)や飼育環境に配慮して、原材料の内容と成分バランスを調整したドライフードを取り揃えています。
例えば、この記事で取り上げている「ライト&フィット」は高タンパクかつ脂質とカロリーが控えめに調整されており、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある成犬の主食としてぴったりです。
また、グレインフリーかつ動物性タンパク源が1種類に限定されたドッグフードもあり、食に敏感な犬たちにも幅広く対応できるようになっています。
なお、アカナは全てのラインナップがグレインフリーのレシピを採用しているわけではなく、【クラシック】というシリーズの3種類のドッグフードには穀物(オーツ麦)が使われています。
ブッチ
価格/内容量 (通常購入時) |
1,650円/800g 3,300円/2kg 3,000円/800g×3本(初回限定) |
---|---|
価格/内容量 (定期購入時) |
1,485円/800g 2,970円/2kg ※定期購入時は10%オフ |
100gあたりの価格 (2kgを定期購入時) |
約149円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約404円 |
穀物 | コーン、米 (グルテンフリー) |
生肉と同じ栄養成分と水分含有度にこだわった、チルド(ウェット)タイプのドッグフードのブッチ。
ブッチは良質なビーフ・ラム・チキン・フィッシュを贅沢に使いつつ、アレルギーの原因になりやすい小麦・グルテン・イースト不使用のレシピを採用しています。
(※ラインナップによってタンパク源の内容は異なります)
また、水分量が多いウェットフードという特性上カロリーは控えめになっているので、固形物を食べ慣れていない子犬やシニア犬はもちろん、食べすぎてしまう傾向のある成犬用フードとしても向いています。
ただ、ブッチだけを毎食与えると餌代がかなり高くなってしまうので、主食用ドライフードにトッピングして与えたり、ローテーションして与えるのがおすすめです。
ナウフレッシュ
※各項目は「スモールブリード 成犬用(ターキー)」のものです
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
1,298円/350g 2,728円/800g 6,985円/2.3kg 27,280円/9.98kg |
---|---|
100gあたりの価格 (2.72kgの販売価格を参照) |
約304円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約375円 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
良質な動物性原材料が主原料、犬にとって必要のない添加物は不使用、グレインフリーのレシピを採用という3つの要素を満たしつつ、年齢や飼育環境に合わせて成分バランスを調整したドッグフードを取り揃えているナウフレッシュ。
また、成犬用フードには「ターキー」と「フィッシュ」の2種類があり、愛犬の食の好みに合わせてどちらかを選ぶこともできます。
この記事で取り上げた「スモールブリード 成犬用(ターキー)」については、高タンパク・高脂質かつカロリーは標準的な範囲になっており、それなりに運動をする成犬用フードとしておすすめです。
対照的に、「シニア&ウェイトマネジメント」というドッグフードは、適度にタンパク質を含みつつも脂質とカロリーは控えめで、どのラインナップもきちんと成分バランスが調整されている印象を受けました。
このこのごはん
※各項目は「全年齢用」のものです
価格/内容量 | 通常購入:3,850円/1kg 定期初回:3,278円/1kg 定期購入:6,556円/1kg×2袋 ※定期購入時は15%オフ ※定期2回目以降は2袋以上のまとめ買いが条件 |
---|---|
100gあたりの価格 (定期購入時) |
約328円 |
1日あたりの餌代 (5kgの成犬を想定) |
約331円 |
穀物 | 大麦、玄米 |
このこのごはん(全年齢用)は、日本で暮らす小型犬向けに販売されている国産のドッグフードです。
主原料として使われているのは良質な鶏肉で、小麦・牛肉・大豆不使用のレシピを採用していることから、食に敏感な愛犬にも対応しやすくなっています。
もちろん、品質・内容が不明瞭な原材料は使われていませんし、犬にとって必要のない添加物も一切使われていません。
主要な成分バランスについては、タンパク質・脂質・カロリーがやや控えめに調整されており、「歳をとって活動量が落ちたシニア犬にタンパク質が控えめなドッグフードを与えたい」、と考えている場合におすすめです。
ドッグフード選びで迷った時にはモグワンがおすすめ
ここまで読み進めたところで愛犬のドッグフード選びに迷った時には、モグワンをおすすめします。
当サイトが数あるドッグフードの中でも、モグワンをおすすめする理由は以下の通りです。
- 良質な肉・魚の割合が全体の56.5%を占めている
- 犬にとって必要のないものが使われていない
- 穀物・牛肉・大豆不使用のレシピを採用
- 無理なく続けやすい販売価格
- 高タンパク・低脂質かつカロリーは標準的
まず言えることは、モグワンは良質な肉・魚の割合が全体の56.5%を占めており、犬にとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れられることです。
また、香料・着色料といった犬にとって必要のないものが一切使われていないことや、穀物・牛肉・大豆不使用のレシピを採用していることも見逃せません。
そして、モグワンは高タンパク・低脂質かつカロリーは標準的な小粒サイズのドライフードなので、室内飼いで運動量が少ない傾向にある(超)小型犬用フードとして特におすすめです。
それに加えて、無理なく続けやすい価格で販売されていることも評価できます。
ドッグフードの選び方に関するQ&A
ドッグフードの選び方に関するよくある質問を一覧にしてみました!
アカナドッグフードの選び方のポイントは?
この記事ではアカナの「ライト&フィット」を取り上げましたが、そのほかに18種類のラインナップがあり、それぞれでタンパク源の内容や成分バランスに違いがあります。
そして、ほぼ全てのラインナップがグレインフリーのレシピを採用していますが、【クラシックシリーズ】はグルテンフリーのレシピを採用しており、そのほかのラインナップよりも若干価格が安いです。
このことから、穀物全般にアレルギーのない愛犬にはコスパのいい【クラシックシリーズ】を・・・といった選び方ができます。
そのほかには、【シングルシリーズ】は動物性タンパク源が限定されたグレインフリーのドッグフードになっており、複数のタンパク源にアレルギーのある食に敏感な愛犬にも合わせやすいです。
また、「ライト&フィット」は低脂質・低カロリーなのに対して、【レジオナルシリーズ】は高脂質・高カロリーになっており、運動量が多い活発な愛犬や少食な愛犬用としておすすめです。
オリジンドッグフードの選び方のポイントは?
オリジンはアカナと同じチャンピオンペットフーズ社のドッグフードですが、成分バランスの傾向が違うドライフードを取り揃えているアカナとは違い、全体的に高タンパク・高脂質・高カロリーな傾向があります。
一応、年齢や犬種(サイズ)別の6種類のラインナップがあるものの、主要な成分バランスの傾向を踏まえて、育ち盛りの子犬や活発な成犬用としておすすめしています。
その一方で、運動量が少ない成犬や食欲旺盛な成犬、歳をとって活動量が落ちたシニア犬用としてなら、オリジンよりもアカナの方が合わせやすいです。
なお、以下の記事ではオリジンドッグフードの選び方を掘り下げて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
トイプードルのドッグフードの選び方のポイントは?
トイプードルのドッグフードを選ぶにあたっては、肉・魚の割合や原材料の品質に気を配っておくのはもちろん、トイプードル向けの成分が配合(強化)されているかにも注目しておくといいでしょう。
トイプードルは足腰や関節に負担がかかりやすいので、【グルコサミン/コンドロイチン/コラーゲン/ヒアルロン酸/MSM(メチルスルフォニルメタン)】といった成分が配合されているドッグフードが特におすすめです。
また、適正な体型を維持できるように、脂質とカロリーのバランスに注目してドッグフードを選ぶのも大切なことです。
なお、トイプードルのドッグフードの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
柴犬のドッグフードの選び方のポイントは?
小型の日本犬である柴犬のドッグフードを選ぶにしても、基本的な考え方は変わりません。
ただ、特定のタンパク源にアレルギーのある柴犬は少なくないので、タンパク源の種類はきちんと確認しておくことをおすすめします。
さらに言えば、タンパク源の種類がシンプルなドッグフードの方がアレルギーの原因を特定しやすいので、食に敏感な柴犬の愛犬にはグレインフリーのドッグフードや、動物性タンパク源が限定されたドッグフードからお試ししてみるのもいいでしょう。
以下の記事では、柴犬のドッグフードの選び方のポイントと、おすすめできる内容のドッグフードをまとめているので、あわせて参考にしてみてください。
ラブラドールのドッグフードの選び方のポイントは?
大型犬のラブラドールのドッグフードを選ぶにあたって特に気を配っておきたいのは、脂質とカロリーのバランスが愛犬に合っているかどうかです。
ラブラドールは狩猟犬だったこともあり、運動量が多い活発な大型犬なのですが、日本で暮らすラブラドールは狩りをしていた時ほどの運動量を確保するのは難しいです。
その反面、食欲旺盛が旺盛な傾向があるので、特にこれといったこだわりがない限りは、脂質とカロリーが控えめなドッグフードを選ぶことをおすすめします。
なお、ラブラドールのドッグフードの選び方については、以下の記事で掘り下げて解説しています。
ミニチュアダックスの餌の選び方のポイントは?
ミニチュアダックスは胴長短足という体型から連想できる通り、関節や足腰に負担がかかりやすい小型犬なので、トイプードルのドッグフード選びと同じように、関節に配慮した成分が配合(強化)されているかに気を配っておくといいでしょう。
また、毛並み・毛艶に配慮してドッグフードを選びたいと考えている場合には、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の含有量にも注目してみてください。
暫定的な見解ではあるものの、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスは【5:1〜10:1】くらいがいいのではないかと考えられています。
ミニチュアダックスのドッグフードの選び方のポイントと、おすすめできる内容のドッグフードは以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
ポメラニアンのドッグフードの選び方のポイントは?
小柄でモフモフな外見が可愛らしいポメラニアンのドッグフードを選ぶにあたっては、タンパク源の割合や不要な添加物の有無などの基本的な要素を抑えつつ、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスにも注目して選ぶのがおすすめです。
また、“動物性油脂”に添加されている酸化防止剤がアレルギーや涙やけに繋がることもあるので、動物性油脂が使われているドッグフードの場合は、酸化防止剤の種類が補足されているかどうかも確認しておきましょう。
それと、ポメラニアンは好奇心旺盛で遊ぶのが大好きな超小型犬なので、運動量が多い活発な愛犬なら脂質とカロリーが高めなドッグフードを・・・といったように、愛犬の運動量に配慮してドッグフードを選ぶことも大切です。
なお、ポメラニアンのドッグフードの選び方のポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
子犬のドッグフードの選び方のポイントは?
育ち盛りの子犬は成犬の時期よりもたくさんの栄養が必要なことから、特別なこだわりがない限りは肉・魚が主原料かつ、高タンパク・高脂質・高カロリーなドッグフードを選ぶことをおすすめします。
また、口の小さな子犬にも食べやすい小粒のドライフードを選んであげたり、軽めの力でも噛み砕きやすいドーナツ型のドライフードを選んであげるのもいいでしょう。
それでも食べづらそうということであれば、人肌程度のぬるま湯でふやかしてから与えるのもおすすめです。
以下の記事では、子犬のドッグフードの選び方のポイントを掘り下げて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
シニア犬のドッグフードの選び方のポイントは?
歳をとって活動量が落ちたシニア犬のドッグフードを選ぶ場合、成犬時よりも脂質とカロリーが控えめなドッグフードを選んであげるのがおすすめです。
ただ、成犬時と比べて少食になったということであれば、ある程度カロリーが高めなドッグフードの方が向いているので、食事量にも配慮して選ぶといいでしょう。
また、グルコサミン・コンドロイチンなどの関節に配慮された成分が配合されているかや、シニア犬にも食べやすい粒サイズかどうかということにも気を配っておくべきです。
なお、シニア犬のドッグフードの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
グレインフリーのドッグフードの選び方のポイントは?
現在は様々なグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードが販売されていますが、中には穀物の代わりに肉・魚の割合を増やすのではなく、イモ類・豆類の割合を増やしているものもあります。
例えば、主原料として肉・魚が使われていても、第二原材料以降にイモ類・豆類が続いており、全体で見れば肉・魚の割合がそれほど多くないドッグフードもあるので、第二原材料以降にもきちんと目を通しておくべきです。
また、穀物以外のタンパク源がアレルギーの原因になることもあるので、グレインフリーのドッグフードの中から愛犬のドッグフードを選ぶ場合には、タンパク源の種類もしっかりと把握しておきましょう。
グレインフリーのドッグフードの選び方のポイントや、おすすめできる内容のドッグフードについては、以下の記事にまとめています。
国産のドッグフードの選び方のポイントは?
“国産”という響きに安心感を抱く方は少なくありませんが、実際のところは国産だからといって、必ずしも品質面・安全性が優れているというわけではありません。
そして、肉・魚ではなく穀物が主原料として使われているドッグフードや、品質・内容が不明瞭な原材料、必ずしも使う必要のないものが使われている国産ドッグフードは少なくありません。
その代わり、それらの国産ドッグフードはかなりお手頃な値段で販売されている傾向にあるので、ご自身の感覚で「品質と価格のバランスが取れている」と思える国産ドッグフードを購入するのがいいでしょう。
なお、国産ドッグフードの選び方については、以下の記事で掘り下げて解説しています。
まとめ
ドッグフードには主食用・間食用といった目的別のドッグフードがあるだけでなく、ドライ・ソフトドライ・セミモイスト・ウェットといった形状(水分量)の違うドッグフードがあります。
そして、愛犬のドッグフードを選ぶにあたっては、はじめに目的を決めたうえで形状に注目し、原材料の割合や品質、不要な添加物が使われていないかどうかを確認しておきましょう。
また、愛犬の年齢やサイズ(犬種)に対応したドッグフードを選ぶことも大切ですが、商品名が違うだけで成分バランスがあまり変わらないドッグフードがあることには気をつけてください。
現在は何百種類ものドッグフードが販売されていますが、最終的にどのドッグフードを買うのかを決めるのは飼い主である人間なので、愛犬のことを第一に考えたうえで、自分自身も納得のいくドッグフード選びを心がけたいところですね。
ここまで読み進めたところで、もしもまだ愛犬のドッグフード選びに迷っているなら、まずはモグワンをお試ししてみることをおすすめします。
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