
アカナとオリジンは、どちらも動物性原材料が主原料として使われているカナダ産のプレミアムドッグフードです。
また、原材料の内容や成分バランスの傾向が似ているラインナップもあり、「2つのドッグフードの違いがよく分からない」、「愛犬にはアカナとオリジンのどちらを選べばいいのか分からない」という飼い主の声も少なくありません。
そこで、この記事ではアカナとオリジンを比較し、2つのドッグフードの違いをできるだけ分かりやすくまとめてみたので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
アカナとオリジン|2つのドッグフードの違い
まずはアカナとオリジンの肉類含有量や新鮮肉の割合、ラインナップや主要な成分値、販売価格を比較してみました!
項目 | アカナ | オリジン |
---|---|---|
肉類含有量 | 50〜75% | 85% |
新鮮肉の割合 | 1/2 | 2/3 |
ラインナップ (※1) |
19種類 | 5種類 |
タンパク質 (以上) |
29〜35% | 38% |
脂質 (以上) |
11〜22% | 15〜20% |
エネルギー (100gあたり) |
307〜385kcal | 371〜400kcal |
販売価格 (※2) |
1,302円/340g 5,480円/2kg 12,570円/6kg 16,436円/11.4kg ※ワイルドプレイリー |
1,336円/340g 5,940円/2kg 14,355円/6kg 20,849円/11.4kg ※オリジナル |
100gあたりの価格 (2kgサイズ) |
約274円 | 約297円 |
※1.ラインナップは日本で販売中の正規品に絞っています
※2.2023年4月にAmazonで調査した時点の最安値です
肉類含有量と新鮮肉の割合の違い
アカナの肉類含有量は50〜75%なのに対して、オリジンは85%とアカナ以上に多いです。
それに加えて、アカナの新鮮肉の割合は1/2、オリジンの新鮮肉の割合は2/3となっています。
そして、犬は元々”肉食傾向の雑食”ということを踏まえると、オリジンは犬本来の食事内容により配慮されたドッグフードと捉えることができます。
ただ、肉類が贅沢に使われていることもあり、グラムあたりの販売価格はアカナよりオリジンの方が高いです。
ラインナップ別の成分値とタンパク源の違い
アカナのラインナップ別の主要な成分値をまとめると、タンパク質は29〜35%以上、脂質は11〜22%以上、カロリーは100gあたり307〜385kcalとなっています。
オリジンはタンパク質は38%以上、脂質は15〜20%以上、カロリーは100gあたり371〜400kcalと、肉類含有量が多いこともあってか、アカナ以上に高タンパクなドッグフードです。
また、オリジンは高脂質・高カロリーなラインナップが目立ちます。
その一方で、アカナは脂質とカロリーが控えめなラインナップなど、愛犬の運動量や食事量に配慮して成分バランスを調整したラインナップを取り揃えています。
それだけでなく、アカナにはグレインフリー(穀物不使用)かつ動物性タンパク源が限定された【シングル】というシリーズがあり、複数のタンパク源にアレルギーのある食に敏感でお腹が弱い犬たちにも幅広く対応できます。
アカナとオリジン|2つのドッグフードの共通点
アカナとオリジンの違いとは別に、共通点も整理してみました。
項目 | アカナ | オリジン |
---|---|---|
原産国 | カナダ | |
主原料 | 肉・魚 | |
小麦 | 不使用 | |
大豆 | 不使用 | |
人工の酸化防止剤 | 無添加 | |
香料 | 無添加 | |
着色料 | 無添加 |
まずは原産国についてですが、オリジンもアカナもカナダの工場で製造されています。
(※過去にオリジンはアメリカの工場で製造されていた時期もありました)
そして、冒頭からも触れている通り、どちらも動物性原材料(肉・魚)が主原料として使われているドッグフードということは変わりません。
また、穀物の中でアレルギーの原因になりやすい小麦と、豆類の中でアレルギーの原因になりやすい大豆が使われていない点も同じです。
それに加えて、人工の酸化防止剤・香料・着色料といった添加物が使われていない点も共通しています。
こんな場合はアカナがおすすめ
ここまでの説明を踏まえたうえで、以下のいずれかに当てはまった場合はアカナがおすすめです。
- できれば愛犬の月々の餌代は抑えたい
- 愛犬の運動量が少ない
- 複数の動物性タンパク源にアレルギーがある
まず、愛犬の月々の餌代を抑えたいと考えている場合には、オリジンよりもグラムあたりの価格が安いアカナをおすすめします。
また、愛犬の運動量が少ない場合や、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向があるなら、脂質とカロリーが控えめなドライフードを取り揃えているアカナが向いています。
そして、愛犬が複数の動物性タンパク源にアレルギーがある場合には、動物性タンパク源が限定されたシリーズがあるアカナがぴったりです。
こんな場合はオリジンがおすすめ
以下のいずれかに当てはまった場合には、オリジンをおすすめします。
- 肉・魚が贅沢に使われているフードを与えたい
- 育ち盛りの子犬を飼っている
- 愛犬の運動量が非常に多い
オリジンはアカナ以上に肉類含有量と新鮮肉の割合が多いため、良質な肉・魚が贅沢に使われているフードを与えたいと考えている場合はオリジンをおすすめします。
また、オリジンはどのラインナップも高タンパク・高脂質・高カロリーな傾向があり、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬や、運動量が非常に多い活発な成犬用フードとしてぴったりです。
そして、食が細くてたくさんの量が食べられない愛犬の主食としても向いています。
まとめ
アカナとオリジンは、動物性原材料が主原料かつ高タンパク・低炭水化物なドッグフードで、どちらも自信を持っておすすめできます。
ただ、アカナはオリジンよりもラインナップが多く、愛犬の食の好みや体質、運動量や食事量に配慮してフードを選べます。
その一方で、オリジンはアカナ以上に動物性原材料の割合が多く、肉食傾向の雑食である犬本来の食事内容により配慮されたフードと捉えることができます。
また、アカナとオリジンは販売価格にも差があるので、現実的に無理なく購入できるかどうかということまで考えてどちらかを選ぶといいでしょう。