カナガンドッグフードとアランズナチュラルドッグフードは、どちらも良質な動物性原材料が主原料として使われていることに加えて、グレインフリー（穀物不使用）のレシピを採用している海外産のドッグフードです。
また、香料・着色料といった犬にとって必要のないものが一切使われていないことも共通しており、「2つのドッグフードの違いがいまいちよく分からない」という意見も見かけます。
この記事では、カナガンドッグフードとアランズナチュラルドッグフードを5つの項目で比較し、2つのドッグフードの違いをできるだけ分かりやすくまとめてみたので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
カナガンドッグフードとアランズナチュラルのラインナップの比較
| 商品名 | ドライフード | ウェットフード |
|---|---|---|
| カナガン | 8種類 | 11種類 （缶詰5種、トレイ6種） |
| アランズナチュラル | 1種類 | なし |
まずはじめに、カナガンドッグフードとアランズナチュラルドッグフードのラインナップから確認していきましょう！
カナガンドッグフードには8種類のドライフードと、11種類のウェットフード（缶詰5種/トレイ6種）があるのに対して、アランズナチュラルドッグフードはドライフードが1種類というラインナップになっています。
ただ、ウェットフードまで取り上げるとかなりのボリュームになってしまうので、この記事ではドライフードに焦点を当てて原材料や主要な成分値、粒の大きさと形状、販売価格と内容量の違いを比較していくことにします。
カナガンドッグフードとアランズナチュラルの原材料の比較
| 商品名 | 種類 | 主原料 | 動物性タンパク源 | 穀物 | 香料・着色料 |
|---|---|---|---|---|---|
| カナガン | チキン | チキン生肉 | 鶏、卵 | 不使用 | 無添加 |
| チキン 子犬用 | チキン生肉 | 鶏、卵 | 不使用 | 無添加 | |
| チキン シニア用 | チキン生肉 | 鶏、卵 | 不使用 | 無添加 | |
| チキン 大型犬用 | チキン生肉 | 鶏、卵 | 不使用 | 無添加 | |
| ラム | ラム生肉 | 羊、卵 | 不使用 | 無添加 | |
| ハイランドフィースト | ダック生肉 | 鴨、七面鳥、鶏、雉、魚、卵 | 不使用 | 無添加 | |
| サーモン | 生サーモン | 魚 | 不使用 | 無添加 | |
| デンタル | ターキー生肉 | 七面鳥、鶏、卵 | 不使用 | 無添加 | |
| アランズナチュラル | ラム | ラム | ラム | 不使用 | 無添加 |
カナガンドッグフード（ドライフード）と、アランズナチュラルドッグフードの主原料と動物性タンパク源、穀物・香料・着色料が使われているかを比較してみました！
カナガンドッグフードはチキン生肉が主原料として使われているものが多いですが、ラム生肉が主原料の「ラム」や、生サーモンが主原料の「サーモン」といった、鶏肉が使われていないラインナップもあります。
そして、アランズナチュラルドッグフードにはラムが主原料として使われており、それ以外の動物性タンパク源が使われていません。
このことから、愛犬の食の好みやアレルギーに配慮して選べます。
例えば、鶏肉風味のドライフードが好きな愛犬には、カナガンドッグフードのチキン生肉が主原料として使われているドライフードを、魚風味のドライフードが好きな愛犬にはカナガンドッグフードの「サーモン」を・・・といった選び方です。
また、鶏肉アレルギーの愛犬にはカナガンドッグフードの「ラム」か「サーモン」、あるいはアランズナチュラルドッグフードのいずれかを、といった選び方もできます。
なお、冒頭でも触れた通り、どのフードも穀物が使われていないグレインフリーのレシピを採用していることや、香料・着色料といった犬にとって必要のないものが一切使われていないことは共通しています。
カナガンドッグフードとアランズナチュラルの成分の比較
| 商品名 | 種類 | タンパク質 （以上） |
脂質 （以上） |
水分 （以下） |
エネルギー （100gあたり） |
|---|---|---|---|---|---|
| カナガン | チキン | 29% | 15% | 9% | 376kcal |
| チキン 子犬用 | 38% | 17% | 10% | 393kcal | |
| チキン シニア用 | 31% | 12% | 9% | 372kcal | |
| チキン 大型犬用 | 34% | 17% | 10% | 391kcal | |
| ラム | 30% | 16% | 10% | 382kcal | |
| ハイランドフィースト | 35% | 19% | 10% | 397.1kcal | |
| サーモン | 26% | 15% | 9% | 380kcal | |
| デンタル | 30% | 15.5% | 9% | 394kcal | |
| アランズナチュラル | ラム | 19.25% | 11% | 9% | 341kcal |
原材料の次は、カナガンドッグフード（ドライフード）と、アランズナチュラルドッグフードの主要な成分値（タンパク質・脂質・カロリー）を比較してみました！
カナガンの「子犬用」と「シニア用」を除くと、どれも全年齢対応の主食用ドライフードになっていますが、カナガンドッグフードはアランズナチュラルドッグフードよりも高タンパク・高脂質・高カロリーな傾向があります。
このような成分バランスの傾向を踏まえて、カナガンドッグフードは育ち盛りの子犬や活発な成犬、少食の成犬用フードとしておすすめしています。
その一方で、歳をとって活動量が落ちたシニア犬用フードとしてなら、アランズナチュラルドッグフードがおすすめです。
カナガンドッグフードとアランズナチュラルの粒の比較
| 商品名 | 種類 | 直径 | 厚さ | 形状 |
|---|---|---|---|---|
| カナガン | チキン | 約10mm | 約4.5mm | リング型 |
| チキン 子犬用 | 約12mm | 約5mm | 三つ葉型 | |
| チキン シニア用 | 約11mm | 約5mm | リング型 | |
| チキン 大型犬用 | 約24mm | 約12mm | ハート型 | |
| ラム | 約17mm | 約8mm | 四角形 | |
| ハイランドフィースト | 約14mm | 約7mm | 円形 | |
| サーモン | 約10mm | 約4.5mm | リング型 | |
| デンタル | 約10.5mm | 約4.5mm | リング型 | |
| アランズナチュラル | ラム | 約10mm | 約4mm | リング型 |
次は、カナガンドッグフード（ドライフード）と、アランズナチュラルドッグフードの粒の大きさと形状の比較です。
まず、カナガンドッグフードの「チキン」、「サーモン」、「デンタル」の3種類の粒は直径が約10mm、厚さが約4.5mmのリング型に、アランズナチュラルドッグフードは直径が約10mm、厚さが約4mmのリング型と、大きさと形状にはほとんど差がありません。
そして、このようなサイズ感のドライフードは、口の小さな（超）小型犬用フードとしてぴったりです。
その一方で、カナガンの「大型犬用」の粒は直径が約24mm、厚さが約12mmのハート型と、かなり大粒のドライフードになっており、体が大きな大型犬向けに作られているという意図を明確に感じ取れます。
なお、カナガンの「ラム」と「ハイランドフィースト」は全犬種対応の主食用ドライフードですが、「大型犬用」ほどではないにせよ粒サイズが大きめです。
そのため、（超）小型犬の愛犬に与える場合は水やぬるま湯でふやかしたり、食べやすいサイズに砕いたり・・・といった下準備が必要になるかもしれません。
カナガンドッグフードとアランズナチュラルの値段の比較
| 商品名 | 種類 | 通常購入時の価格 | 定期購入時の価格 （1袋あたり） |
100gあたりの価格 |
|---|---|---|---|---|
| カナガン | チキン | 5,038円/2kg×1袋 | 1袋：4,534円（10%オフ） 2〜4袋：4,282円（15%オフ） 5袋以上：4,030円（20%オフ） ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約252〜202円 |
| チキン 子犬用 | 5,852円/2kg×1袋 | 1袋：5,266円（10%オフ） 2～3袋：4,974円（15%オフ） 4袋以上：4,681円（20%オフ） ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約293～234円 | |
| チキン シニア用 | 5,852円/1.5kg×1袋 | 1袋：5,266円（10%オフ） 2～3袋：4,974円（15%オフ） 4袋以上：4,681円（20%オフ） ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約390～312円 | |
| チキン 大型犬用 | 5,852円/2kg×1袋 28,028円/12kg×1袋 |
＜2kgサイズ＞ 1袋：5,266円（10%オフ） 2～3袋：4,974円（15%オフ） 4袋以上：4,681円（20%オフ） ＜12kgサイズ＞ ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約293～187円 | |
| ラム | 7,568円/2kg×1袋 | 1袋：6,811円（10%オフ） 2袋：6,432円（15%オフ） 3袋以上：6,054円（20%オフ） ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約378～303円 | |
| ハイランドフィースト | 6,358円/2kg×1袋 | 1袋：5,722円（10%オフ） 2～3袋：5,404円（15%オフ） 4袋以上：5,086円（20%オフ） ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約318～254円 | |
| サーモン | 5,038円/2kg×1袋 | 1袋：4,534円（10%オフ） 2〜4袋：4,282円（15%オフ） 5袋以上：4,030円（20%オフ） ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約252〜202円 | |
| デンタル | 5,852円/2kg×1袋 | 1袋：5,266円（10%オフ） 2〜3袋：4,974円（15%オフ） 4袋以上：4,681円（20%オフ） ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約293〜234円 | |
| アランズナチュラル | ラム | 5,852円/2kg×1袋 | 1袋：5,266円（10%オフ） 2～3袋：4,974円（15%オフ） 4袋以上：4,681円（20%オフ） ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約293～234円 |
粒サイズの次は、カナガンドッグフード（ドライフード）と、アランズナチュラルドッグフードの値段を比較してみました！
各ドライフードの1袋あたりの内容量
まず、アランズナチュラルドッグフードの内容量は1袋2kgで、カナガンのドライフードも1袋2kgのものが多いです。
その一方で、「シニア用」については1袋1.5kgと若干少なく、「大型犬用」には2kgのほかに12kgの大容量サイズがあります。
そして、同じ2kgのドライフードでも販売価格は様々で、動物性タンパク源の内容や配合されている成分の違いが関係していると考えられます。
各ドライフードのグラムあたりの値段
各ドライフードの販売価格をザッと眺めただけでも価格差は把握できると思いますが、より分かりやすいように100gあたりの値段も算出してまとめてみました！
結果として、一番安いのはカナガンの「大型犬用」の12kgサイズになりますが、2kgサイズ以下という条件なら「チキン」と「サーモン」の方が安いです。
そして、グラムあたりの値段が一番高いのは、1袋あたりの内容量が少なめのカナガンの「シニア用」です。
なお、カナガンドッグフードとアランズナチュラルドッグフードの公式サイトでは定期コースが導入されており、合計金額に応じて「10%or15%or20%」の割引が適用されます。
こんな場合はカナガンドッグフードがおすすめ
カナガンドッグフード（ドライフード）は、アランズナチュラルドッグフードよりも高タンパク・高脂質・高カロリーになっており、育ち盛りの子犬や活発な成犬、少食な成犬の主食としておすすめです。
また、動物性タンパク源の内容が違うドライフードがあることから、鶏肉風味のドライフードが好きな愛犬には「チキン」を、魚風味のドライフードが好きな愛犬には「サーモン」を、といった選び方もできます。
そして、カナガンドッグフードの「サーモン」は動物性タンパク源が魚だけに限定されているので、魚以外の複数の動物性タンパク源にアレルギーのある愛犬にも対応できます。
こんな場合はアランズナチュラルドッグフードがおすすめ
アランズナチュラルドッグフードについては、カナガンドッグフード（ドライフード）よりもタンパク質・脂質・カロリーが控えめで、「歳をとった愛犬にタンパク質が控えめなドッグフードを与えたい」と考えている場合におすすめです。
また、動物性タンパク源がラムだけに限定されていることから、ラム肉風味のドライフードが好きな愛犬用としてはもちろん、ラム肉以外の複数のタンパク源にアレルギーのある愛犬用としても向いています。
そして、愛犬にはふやかしたドライフードを与えたいということなら、小粒でリング型のアランズナチュラルドッグフード、あるいはカナガンドッグフードの「チキン」、「サーモン」、「デンタル」のいずれかがおすすめです。
まとめ
カナガンドッグフードとアランズナチュラルドッグフードには、どちらも良質な動物性原材料が主原料として使われており、その他にもグレインフリーのレシピを採用、香料・着色料といった犬にとって必要のないものが使われていない・・・などの共通点があります。
ただ、それぞれのフードでラインナップに違いがあり、メインのタンパク源をはじめとした原材料や、主要な成分バランスに違いがあります。
そのため、愛犬の食の好みや体質、運動量と食事量に配慮しながら、いずれかのフードを選ぶといいでしょう。
