
ペットラインのドッグフード「ランミール」は、大容量かつお手頃な値段で販売されていることが魅力です。
(※以前は日清ペットフードが製造・販売していました)
また、粒が噛みごたえのある形状になっている「ランミールミックス」というシリーズもあり、2つのシリーズを合わせた現在のラインナップは全3種類となっています。
今回はそんなランミール(ミックス)ドッグフードの口コミ・評判を111件調査し、悪いレビューと良いレビューに分けて整理してみました!
そして、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひあなたの愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
ランミール(ミックス)の悪い口コミ・評判
ランミール(ミックス)の悪い口コミ・評判は「残念ながらあまり食べない」、「うちの犬には合わなかった」、「気がかりな原材料が使われている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、単純に食の好みの問題やラインナップが少ないこと、消化不良の原因になりやすい原材料が使われていることが関係していると考えられます。
悪い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきはいまいち(16件)
- うちの犬には合わなかった(6件)
- 気がかりな原材料が多い(4件)
という結果になっています。
(※口コミ・評判は2021年9月にAmazon、楽天、ツイッター、インスタグラムで調査しました)
食いつきはいまいち
固形の餌は全部同じかと思いきやうちの犬好き嫌いしやがって、ランミールは絶対食べないけどビタワンはよく食べる
— \\ハートのなんか// (@neru_na_nero) May 7, 2016
ランミールの悪い口コミ・評判で一番多かったのは「残念ながらあまり食べない」、「我が家の愛犬の食いつきはいまいち」という内容のレビューでした。
ランミールには食いつきをよくするために香料と動物性油脂が、ランミールミックスには動物性油脂が使われているものの、どんな犬でも気に入ってくれるフードはまずありません。
また、様々な風味・形状のドッグフードを取り揃えているブランドも少なくありませんが、ランミールのラインナップは全3種類と少なく、食の好みに合わせづらいこともデメリットと言えます。
うちの犬には合わなかった
次に多かった悪い口コミ・評判は、「うちの犬には合わなかった」といった内容のレビューです。
具体的には「吐く回数が増えた」、「軟便・下痢気味になった」という飼い主の声を確認できました。
吐き戻しや下痢といった消化不良の原因として考えられるのは、ランミールに使われているタンパク源の内容と餌の急な切り替えです。
まず、ランミールは穀物が主原料として使われている低タンパクなドライフードになっていますが、肉食傾向の雑食である犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手という問題があります。
また、穀物の中でも特に小麦はアレルギーの原因になりやすく、豆類の中では大豆がアレルギーの原因になりやすいですが、ランミールにはどちらのタンパク源も使われています。
このことから、体質によってはランミールが合わない可能性はあります。
次の餌の切り替えに関してですが、急な餌の切り替えは消化の負担になってしまうので、餌の切り替えが早すぎると一時的に下痢や吐き戻しが増える可能性はあります。
餌の急な切り替えは消化不良の原因も特定しづらくなってしまうため、当サイトでは1週間から10日ほどかけてゆっくりと切り替えることをおすすめしています。
気がかりな原材料が多い
ちなみに愛犬元気やランミール、銀のスプーンを手に取った時「うわ、いやいやヤバイフード普通に買ってる人居たからさ、よく穀物着色料の塊あげれるよね」ってスマホ片手に言ってる人が居たらそれはわたしです笑
— りあ🐾 (@keihatuken_ria) August 8, 2018
そのほかに見つかった悪い口コミ・評判は、「ランミールは気がかりな原材料が多い」という内容のレビューで、そのほとんどが穀物が主原料として使われていることや、人工の着色料が使われていることを気にする飼い主の声でした。
穀物が主原料として使われているドッグフードのデメリットは先ほど説明した通りで、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードは犬本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらいです。
また、人工の着色料がアレルギーの原因になることもあります。
そもそもの問題として、犬は食べ物の見た目では良し悪しを判断していないので、犬の立場になって考えれば着色料を使ってまでフードに色味をつける意味はありません。
こういった理由もあり、安全性最優先でフードを選びたいと考えている愛犬家からは、着色料が使われているフードは避けられがちな傾向があります。
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ランミール(ミックス)ドッグフードの総合評価
ランミール(ミックス)の良い口コミ・評判
ランミール(ミックス)の良い口コミ・評判は「愛犬がお気に入りのフード」、「値段がお手頃だから買いやすい」、「うちの犬には合っている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、ランミールは香料を使って風味が整えられていることや、肉・魚よりも安く仕入れることができる穀物が主原料として使われていることが関係していると考えられます。
良い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきがいい(43件)
- お手頃な値段(29件)
- うちの犬には合っている(8件)
- 国産だから安心感がある(5件)
という結果になっています。
食いつきがいい
今日の朝なぜかゴンのご飯(ランミール)はもりもり食べた😅アレルギー物質入ってるから止めたけど…なんでだ…
— ゆか (@sakura_buusan) June 16, 2021
ランミールの口コミ・評判で一番多かったのは、「食いつきがいい」というレビューです。
ただ、「あまり食べない」というレビューが16件、「食いつきがいい」というレビューが43件という割合を踏まえると、ランミールの嗜好性は高くもなく低くもない平均レベルくらい・・・といった印象を受けました。
とは言え、食の好みは犬それぞれで違うので、「結局のところは食べさせてみないことには何とも言えない」というのが率直な感想です。
お手頃な値段
ラン・ミール安いw
— みさきなこ🐶🐰 (@miii0825) June 24, 2021
次に多かった良い口コミ・評判は、「ランミールはお手頃な値段で販売されている」といった内容のレビューでした。
実際、ランミール(ビーフ&バターミルク味)の100gあたりの値段は約19円と、激安フードと言っていい価格帯の国産ドッグフードです。
(※楽天とAmazonで調査した最安値を参考にしています)
その代わり、穀物が主原料として使われていたり、アレルギーの原因になりやすい原材料が使われていたり、犬にとって必要のない人工添加物が使われていたりなど、気になる部分は多いです。
ただ、【月々の愛犬の餌代をできる限り抑えたい】ということであれば、ランミールは有力候補の一つになるでしょう。
うちの犬には合っている
そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「うちの犬には合っているようで、いい便が出るようになった」という内容のレビューです。
この理由として考えられるのは、どのラインナップも脂質が控えめになっていることです。
体質によっては高脂質のフードが合わない犬もおり、脂質が控えめなフードに切り替えることで消化不良が減る可能性はあります。
穀物全般にアレルギーのない犬にとってグレインフリーは必須ではないので、食に敏感でお腹が弱い愛犬のフードを選ぶ時には原材料の内容だけでなく、成分バランスにも注目しておくといいでしょう。
国産だから安心感がある
ラン・ミールの
ビーフ&バターミルク味です
国産で安くて品質が良い— egg😃 🎌🇯🇵🎌(プロフ必読) (@egg_jinmu2nd) February 20, 2020
良い口コミ・評判の中には、ランミールは国産のドッグフードだから安心感がある」といった内容のレビューもありました。
実際のところは国産だからといって品質・安全性が優れているというわけではなく、むしろ品質よりも安さをウリにしている国産フードがまだまだ多いのが現状です。
とは言え、品質・安全性にこだわった国産フードもありますし、国産・海外産という原産国の括りでフードの良し悪しを判断するのではなく、原材料の内容と成分バランスに注目してフードを選ぶことが大切になります。
ランミール(ミックス)の口コミ・評判まとめ
ランミール(ミックス)の悪い口コミ・評判は「残念ながらあまり食べない」、「うちの犬には合わなかった」、「気がかりな原材料が使われている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
その一方で、ランミール(ミックス)の良い口コミ・評判は「愛犬がお気に入りのフード」、「値段がお手頃だから買いやすい」、「うちの犬には合っている」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、ランミールは香料を使って風味が整えられていることや、肉・魚よりも安く仕入れることができる穀物が主原料として使われていることが関係していると考えられます。
- 食いつきはいまいち
- うちの犬には合わなかった
- 気がかりな原材料が多い
- 食いつきがいい
- お手頃な値段
- うちの犬には合っている
- 国産だから安心感がある
ランミールドッグフードの種類
ランミールドッグフードには【ランミール】、【ランミールミックス】という2つのシリーズがあります。
どちらのシリーズにも穀物が主原料として使われており、品質・内容が不明瞭な原材料や人工の着色料が使われていること、低タンパク・低脂質・低カロリーな成分バランスの傾向は変わりません。
ちなみに、ランミール(ミックス)のラインナップは成犬用とシニア犬用のどちらかで、1歳未満の子犬用は販売されていません。
ランミール
商品名 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|
ビーフ&バターミルク味 | 16.5% | 6.0% | 330kcal |
【ランミール】は、1歳以上の成犬用の「ビーフ&バターミルク味」の1種類です。
一般的な成犬向けの主食用ドライフードと比較すると、タンパク質がかなり控えめになっているのが気になります。
なお、内容量(サイズ)に関しては8kgのみとなっています。
ランミールミックス
商品名 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|
大粒 成犬用 | 19.0% | 10.0% | 340kcal |
大粒 7歳からの高齢犬用 | 17.0% | 8.0% | 330kcal |
【ランミールミックス】のラインナップは、1歳以上の成犬用の「大粒 成犬用」、7歳以上のシニア犬用の「大粒 7歳からの高齢犬用」の2種類です。
成分バランスの傾向は【ランミール】と変わりませんが、ランミールミックスの方がタンパク質と脂質が若干高めになっています。
また、原材料の内容もほとんど同じですが、“ランミールミックスは噛みごたえのある粒の形になっている”といった違いがあります。
内容量(サイズ)に関しては3.2kgと6.5kgの2種類で、3.2kgサイズは大袋の中で6袋に小分けされています。
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ランミール(ミックス)ドッグフードの総合評価
ランミールドッグフードの原材料の評価
原材料一覧 |
---|
穀類(小麦粉、とうもろこし、ホミニーフィード、小麦ふすま、中白糠、コーングルテンミール、脱脂米糠)、大豆ミール、肉類(ミートミール、チキンレバーパウダー、チキンミール)、動物性油脂、ビートパルプ、オリゴ糖、フィッシュミール、アルファルファ、パプリカ、ビール酵母、グルコサミン、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、塩素、銅、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、D、E、B2、B12、パントテン酸、コリン)、食用黄色5号、食用赤色3号、食用赤色102号、香料、酸化防止剤(ローズマリー抽出物) ※アレルギーの原因になりやすい原材料、品質・内容が不明瞭な原材料、気がかりな原材料は赤色で記載 |
ここからは、ランミールドッグフードの原材料を評価していきます。
(※表は「ビーフ&バターミルク味」の原材料一覧です)
穀物が主原料として使われているドライフード
ランミールの原材料の特徴としてまず挙げられるのは、穀物が主原料として使われていることでしょう。
穀物は肉・魚よりも安く仕入れることができることから、穀物の割合が多くなるほどフードの販売価格が安くなる傾向があります。
その一方で、肉食傾向の雑食である犬は食物に含まれている炭水化物の消化吸収が苦手で、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードは犬本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらいです。
また、穀物の中でも小麦はアレルギーの原因になりやすいという問題もありますが、ランミールには小麦が使われています。
それに加えて、ランミールには大豆が使われていますが、大豆もアレルギーの原因になりやすいタンパク源です。
このことから、体質によってはランミールが合わない可能性はあります。
品質・内容が不明瞭な原材料あり
ランミールの原材料一覧には、【ミートミール/チキンレバーパウダー/チキンミール/動物性油脂】といった原材料が記載されているのも気になります。
例えば、”ミールミール”には具体的に何の動物の肉が使われているのか分かりませんし、”動物性油脂”にも何の動物の油が使われているのか分かりません。
また、公式サイトやパッケージに”ミール”、”パウダー”といった肉類の品質についての説明がされていないことも気がかりです。
それに加えて、動物性油脂に使われている酸化防止剤の種類が分からないことも不安要素の一つと言えます。
人工の着色料が使われている
ランミールには、【食用黄色5号/食用赤色3号/食用赤色102号】といった人工の着色料が使われていることも気がかりです。
口コミ・評判の項目でも触れましたが、犬は食べ物の見た目では良し悪しを判断していないので、犬目線で考えれば着色料を使ってまで色味をつける意味はありません。
それと、ランミールは”香料”を使って風味を整えていることも気になりました。
(※ランミールミックスには香料は使われていません)
ランミールドッグフードの成分の評価
成分表 | |
---|---|
タンパク質 | 16.5%以上 |
脂質 | 6.0%以上 |
粗繊維 | 5.0%以下 |
灰分 | 8.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 0.6%以上 |
リン | 0.5%以上 |
エネルギー | 330kcal/100g |
原材料の次は、ランミールドッグフードの成分を評価していきます。
(※表は「ビーフ&バターミルク味」の成分表です)
タンパク質・脂質・カロリーのバランス
ランミール(ミックス)のタンパク質は16.5〜19.0%、脂質は6.0〜10.0%、100gあたりのカロリーは330〜340kcalと、低タンパク・低脂質・低カロリーなドライフードになっています。
低脂質・低カロリーという点だけ見れば、運動量が少ない犬や食欲旺盛で給餌量の調整が難しい犬向けと捉えることができますが、タンパク質が控えめ過ぎる印象を受けました。
タンパク質は犬にとって大切な栄養素なので、特別の事情がない限りは成犬には高タンパクなフードを、シニア犬には適度にタンパク質が含まれているフードを選んであげることをおすすめします。
それと、ランミールには穀物が主原料として使われていることを踏まえると、植物性タンパク質の割合がかなり多いと推測できます。
このことから、【愛犬には動物性タンパク質がたっぷりと含まれているフードを与えたい】と考えている場合には、ランミール(ミックス)はおすすめできません。
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ランミール(ミックス)ドッグフードの総合評価
ランミール(ミックス)ドッグフードの給餌量
犬種 | 体重 | 春・秋 | 夏 | 冬 |
---|---|---|---|---|
超小型犬 | 1kg | 35g | 30g | 35g |
2kg | 55g | 50g | 60g | |
3kg | 75g | 70g | 85g | |
4kg | 95g | 85g | 100g | |
5kg | 110g | 100g | 120g | |
小型犬 | 7kg | 140g | 130g | 160g |
8kg | 160g | 140g | 170g | |
10kg | 190g | 170g | 210g | |
中型犬 | 13kg | 230g | 210g | 250g |
17kg | 280g | 250g | 310g | |
22kg | 340g | 300g | 370g | |
大型犬 | 28kg | 410g | 370g | 450g |
35kg | 480g | 430g | 530g | |
40kg | 530g | 480g | 580g | |
50kg | 630g | 560g | 690g |
ランミールドッグフード「ビーフ&バターミルク味」の1日あたりの給餌量の目安は表の通りです。
そのほかのラインナップのパッケージにも給与量の目安が掲載されていますが、どのラインナップの給与量もあくまで”目安”でしかありません。
そのため、愛犬の体重や便の固さを確認しながら分量を調整するようにしてください。
最安値は?公式・楽天・Amazonで価格を調査
内容量 | 公式 | 楽天 | Amazon |
---|---|---|---|
8kg | – | 1,544円 | 1,591円 |
ランミール(ミックス)ドッグフードを製造・販売しているペットラインの公式サイトと楽天市場、Amazonで「ビーフ&バターミルク味」の販売状況を調査してみたところ、公式サイトからは直接購入することはできませんでした。
(※販売状況と販売価格は2022年9月に確認しました)
そして、最安値は楽天という結果になりました!
ランミールは店頭でも販売されているドッグフードですが、店頭では定価で販売されていることが多いですし、通販サイトは一定金額以上で送料無料となる販売店も多いので、継続購入するなら通販サイトでまとめ買いするのがおすすめです。
通販なら重い大袋をわざわざ持ち運ぶ手間もありませんしね。
ランミール(ミックス)ドッグフードの総合評価
項目 | 詳細 |
---|---|
原材料 | 1.0 |
成分 | 1.0 |
安全性 | 1.5 |
食いつき | 3.5 |
コスパ | 5.0 |
総合評価 | Eランク (S〜Eの6段階評価) |
価格/内容量 (調査時点の最安値) |
1,544円/8kg ※ランミール「ビーフ&バターミルク味」 ※2022年9月に楽天・Amazonで確認 |
対応年齢 | 成犬・シニア犬 |
原産国 | 日本 |
販売会社 | ペットライン株式会社 |
当サイトのランミール(ミックス)ドッグフードの総合評価はEランクです。
激安フードと言っていい価格帯の国産ドッグフードということが魅力ですが、穀物が主原料として使われていたり、アレルギーの原因になりやすい原材料が使われていたりなど、気がかりな点は多いです。
また、かなり低タンパクになっていることも気になります。
とは言え、愛犬の餌代にいくらかけられるかは飼い主それぞれで違いますし、当サイトでは品質・安全性に気を配りつつも無理なく購入できる価格帯のフードを選ぶことをおすすめしています。