通常のメディファスシリーズをベースにしつつ、お悩み別にタンパク源の内容や成分バランスを調整したラインナップを取り揃えている「メディファスアドバンス」。
ほとんどのドライフードに穀物が主原料として使われているものの、穀物の中でアレルギーの原因になりやすい傾向にある小麦は使われておらず、手に取りやすい価格で販売されています。
今回はそんなメディファスアドバンスの口コミ・評判を105件調査し、悪いレビューと良いレビューに分けて整理してみました!
また、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひあなたの愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。
メディファスアドバンス(猫用)の総合評価
項目 | 詳細 |
---|---|
原材料 | |
成分 | |
安全性 | |
食いつき | |
コスパ | |
総合評価 | Cランク (S~Eの6段階評価) |
価格/内容量 | 220円/200g 1,274円/1.5kg(250g×6) ※ドライフード「食物アレルゲンケア 1歳から」 ※2025年5月に楽天・Amazonで確認 |
対応年齢 | 全年齢対応 (種類により異なる) |
原産国 | 日本 |
販売会社 | ペットライン株式会社 |
公式サイト | メディファスアドバンス|ブランド紹介|メディファス|ペットライン |
当サイトのメディファスアドバンス(猫用)の総合評価はCランクです。
メディファスシリーズと同じく、ミネラルバランスが細かく調整されたキャットフードを取り揃えていることに加えて、アレルギーなどに配慮してフードを選べることは魅力的です。
また、手に取りやすい価格で販売されていることも評価できますが、ほとんどのドライフードに穀物が主原料として使われていることや、品質・内容が不明瞭な原材料表記が見られることも総合評価に影響しています。
それと、一部のラインナップのタンパク質含有量には物足りなさを感じました。
メディファスアドバンス(猫用)の悪い口コミ・評判
続いて、メディファスアドバンス(猫用)の口コミ・評判を見ていきましょう!
まず、悪い口コミ・評判については「残念だけど愛猫の食いつきはいまいち」、「うちの猫には合わなかった」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、メディファスアドバンスには人工の香料が使われていないことや、タンパク源の種類が関係していると考えられます。
悪い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきはいまいち(20件)
- うちの猫には合わなかった(10件)
という結果になっています。
なお、口コミ・評判は2025年5月に楽天、Amazon、X、インスタグラムで調査しました。
食いつきはいまいち
メディファスアドバンスの悪い口コミ・評判でまず確認できたのは、「食いつきはいまいち」という内容のレビューです。
この理由として考えられるのは、メディファスアドバンスには人工の香料が使われていないことで、一般的には人工の香料を使って風味が整えられているキャットフードの方が食いつきがいい傾向にあります。
そのため、人工の香料が使われていないキャットフードを食べ慣れていない猫には、メディファスアドバンスの風味にあまり魅力を感じられない可能性はあります。
また、単純に選んだフードの風味や形状が好みに合わなかった可能性も考えられますね。
うちの猫には合わなかった
そのほかに見つかったメディファスアドバンスの悪い口コミ・評判は、「うちの猫には合わなかった」という内容のレビューでした。
具体的には「下痢気味になった」といった飼い主の声や、「吐き戻してしまった」といった飼い主の声を確認できました。
下痢や吐き戻しといった消化不良の理由として考えられるのは、餌の急な切り替えや食物アレルギーです。
メディファスアドバンスには小麦が使われていないものの、猫によってアレルギーの原因は様々です。
例えば、穀物の中ではとうもろこしもアレルギーの原因になりやすい傾向にありますし、どのドライフードにも豆類の中でアレルギーの原因になりやすい傾向にある大豆が使われています。
また、特定の肉類がアレルギーの原因になることもありますが、ほとんどのドライフードに使われている“ミートミール”は具体的に何の動物の肉が使われているかが分からず、アレルギーの原因を特定しづらいことがデメリットです。
メディファスアドバンス(猫用)の良い口コミ・評判
メディファスアドバンス(猫用)の良い口コミ・評判は「うちの猫には合っている」、「食いつきがいいお気に入りのキャットフード」、「値段がお手頃で気軽に買える」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、アレルギーの原因になりにくいタンパク源が使われているフードがあることや、3種類の風味のドライフードがあることが関係していると考えられます。
良い口コミ・評判の内容別の件数は、
- うちの猫には合っている(28件)
- 食いつきがいい(24件)
- お手頃な値段(16件)
- 食べやすそうな粒サイズ(7件)
という結果になっています。
うちの猫には合っている
メディファスアドバンスの良い口コミ・評判で一番多かったのは、「うちの猫には合っている」という内容のレビューでした。
この理由としてまず考えられるのはここまでに何度か触れたように、メディファスアドバンスには穀物の中で特にアレルギーの原因になりやすい傾向にある小麦が使われていないことです。
また、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用しているラインナップもあり、小麦だけでなく穀物全般にアレルギーのある愛猫にも対応できるようになっています。
食いつきがいい
次に多かったメディファスアドバンスの良い口コミ・評判は、「食いつきがいい」という内容のレビューです。
ただ、「食いつきはいまいち」というレビューが20件、「食いつきがいい」というレビューが24件という件数を踏まえると、メディファスアドバンスの嗜好性は低めという印象を受けました。
食いつきに関してメリットを挙げるとするなら、ドライフードには”チキン&フィッシュ味”と”フィッシュ味”、”チキン味”といった3種類の風味があることです。
また、メディファスアドバンスには主食用ウェットフードもあり、食いつきアップを狙ってドライフードにトッピングして与えたり、ドライフードの代わりにそのまま与えられることも強みです。
お手頃な値段
そのほかに見つかったメディファスアドバンスの良い口コミ・評判は、「お手頃な値段」という内容のレビューです。
参考までに一例を挙げると、”食物アレルゲンケア 1歳から”の100gあたりの値段は約85円と、小麦不使用のドライタイプのキャットフードの中では、かなり手に取りやすい価格で販売されています。
(※1.5kgサイズの調査時点の販売価格を参考にしています)
もちろん、さらに値段が高くなるにつれて肉・魚の割合が増えたり、手間ひまのかかる調理法で作られている・・・などの違いが見られる傾向にあります。
ただ、「小麦アレルギーの愛猫の月々の餌代をできるだけ抑えたい」と考えているなら、メディファスアドバンスは候補の一つになるでしょう。
食べやすそうな粒サイズ
メディファスアドバンスの良い口コミ・評判の中には、「食べやすそうな粒サイズ」という内容のレビューもありました。
これについては、どれも小粒ということを評価する飼い主の声でした。
ただ、小柄な猫でも大きめで噛みごたえのあるドライフードが好きなこともありますし、粒の大きさについての口コミ・評判はそれほど参考にはならない・・・というのが率直な感想です。
メディファスアドバンス(猫用)の口コミ・評判まとめ
項目 | 口コミ内容 |
---|---|
悪い口コミ | 食いつきはいまいち |
うちの猫には合わなかった | |
良い口コミ | うちの猫には合っている |
食いつきがいい | |
お手頃な値段 | |
食べやすそうな粒サイズ |
メディファスアドバンス(猫用)の悪い口コミ・評判は「残念だけど愛猫の食いつきはいまいち」、「うちの猫には合わなかった」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
その一方で、メディファスアドバンス(猫用)の良い口コミ・評判は「うちの猫には合っている」、「食いつきがいいお気に入りのキャットフード」、「値段がお手頃で気軽に買える」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、アレルギーの原因になりにくいタンパク源が使われているフードがあることや、3種類の風味のドライフードがあることが関係していると考えられます。
メディファスアドバンス(猫用)の種類
メディファスアドバンス(猫用)にはドライフードとウェットフードがあり、特にドライフードのラインナップが多くなっています。
ドライフード
商品名 | 主原料 | 穀物 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|---|---|---|
2種の尿石ケア 子ねこから10歳まで 避妊・去勢後のケア チキン&フィッシュ味 | 穀類 | とうもろこし、コーングルテンミール | 36.0% | 11.5% | 10.0% | 約370kcal |
2種の尿石ケア 1歳から チキン&フィッシュ味 | 穀類 | とうもろこし、コーングルテンミール | 36.0% | 13.0% | 10.0% | 約385kcal |
2種の尿石ケア 1歳から フィッシュ味 | 穀類 | とうもろこし、コーングルテンミール | 36.0% | 13.0% | 10.0% | 約385kcal |
グレインフリー 1歳から チキン&フィッシュ味 | 肉類 | 不使用 | 32.5% | 16.0% | 10.0% | 約370kcal |
グレインフリー 1歳から フィッシュ味 | 肉類 | 不使用 | 32.0% | 16.0% | 10.0% | 約370kcal |
食物アレルゲンケア 1歳から | 豆類 | 米、米粉 | 28.5% | 17.5% | 10.0% | 約370kcal |
腎臓の健康維持 7歳頃から | 穀類 | とうもろこし、コーングルテンミール | 24.5% | 17.5% | 10.0% | 約405kcal |
認知機能の健康維持 7歳頃から チキン&フィッシュ味 | 穀類 | とうもろこし、コーングルテンミール | 28.5% | 13.5% | 10.0% | 約385kcal |
認知機能の健康維持 7歳頃から チキン味 | 穀類 | とうもろこし、コーングルテンミール | 28.5% | 13.5% | 10.0% | 約385kcal |
関節・筋肉の健康維持 7歳頃から チキン&フィッシュ味 | 穀類 | とうもろこし、コーングルテンミール | 32.0% | 10.5% | 10.0% | 約375kcal |
関節・筋肉の健康維持 7歳頃から チキン味 | 穀類 | とうもろこし、コーングルテンミール | 32.0% | 10.5% | 10.0% | 約375kcal |
ドライフードは全年齢用が1種類、成猫用とシニア猫用が5種類ずつというラインナップで、どれも小麦が使われていません。
そして、お悩み別にタンパク源の内容や成分バランスを調整したラインナップで構成されています。
また、原材料一覧を見る限りでは、人工の香料や着色料は使われていません。
それと、ほとんどのドライフードに穀物が主原料として使われている一方で、2種類のグレインフリーのドライフードには穀物が使われていないだけでなく、肉類が主原料として使われています。
ウェットフード
商品名 | 主原料 | 穀物 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (1袋あたり) |
---|---|---|---|---|---|---|
グレインフリー 1歳から まぐろと若鶏のささみ | まぐろ | 不使用 | 7.8% | 3.7% | 83.0% | 約47kcal |
腎臓の健康維持 11歳から まぐろ | まぐろ | コーンスターチ | 6.1% | 3.9% | 85.0% | 約44kcal |
腎臓の健康維持 15歳から まぐろ | まぐろ | コーンスターチ | 6.0% | 4.2% | 85.0% | 約46kcal |
腎臓の健康維持 18歳から まぐろ | まぐろ | コーンスターチ | 5.8% | 4.4% | 84.0% | 約48kcal |
ウェットフードのラインナップは成猫用が1種類、シニア猫用が3種類となっており、どれも主食用フードとしての基準を満たしています。
このことから、いつものドライフードにトッピングして与えるだけでなく、ドライフードの代わりに主食としてそのまま与えることもできますよ。
メディファスアドバンス(猫用)の原材料の評価
※アレルギーの原因になりやすい原材料、品質・内容が不明瞭な原材料は赤色で記載
ここからは、メディファスアドバンス(猫用)の原材料を評価していきます!
(※表はドライフード「食物アレルゲンケア 1歳から」の原材料一覧です)
小麦が使われていないキャットフード
メディファスアドバンスの原材料の特徴としてまず挙げられるのは、どのラインナップも小麦が使われていないことです。
また、「食物アレルゲンケア」についてはとうもろこしが使われておらず、「グレインフリー」は商品名の通り、穀物不使用のレシピを採用しています。
このことから、小麦アレルギーだけでなく、とうもろこしや穀物全般にアレルギーのある愛猫にも対応できます。
ただ、全てのドライフードに豆類の中でアレルギーの原因になりやすい傾向にある大豆が使われているので、該当する愛猫に与えるのは避けてください。
人工の香料や着色料が使われていないキャットフード
メディファスアドバンスには、人工の香料や着色料が使われていないことも評価できます。
着色料については、キャットフードの見た目を良くする目的で使われることがありますが、そもそもの問題として猫は食べ物の見た目では良し悪しを判断していません。
つまり、猫の立場になって考えれば人工のもの、天然由来のものにかかわらず、着色料を使ってまでキャットフードに色味をつける意味はない・・・ということです。
ほとんどのドライフードの主原料が穀物
メディファスアドバンスの「グレインフリー」以外のドライフードには、肉類ではなく穀物が主原料として使われています。
肉類の割合を減らし、穀物や豆類の割合を増やせばコストを抑えられるというメリットがある一方で、肉食動物の猫本来の食事内容からは遠ざかります。
また、「グレインフリー」のドライフードもかなり手に取りやすい価格で販売されていることを踏まえると、肉類の割合はそれほど多くはないと推測できます。
一部品質・内容が不明瞭な原材料あり
メディファスアドバンスの原材料でそのほかに気になったことは、“◯◯ミール”という動物性原材料の品質面についての補足がされていないことです。
そして、ほぼ全てのドライフードに”ミートミール”が使われていますが、具体的に何の動物の肉が使われているのかが分からず、アレルギーの原因を特定しづらいこともデメリットと言えます。
また、“動物性油脂”も具体的に何の動物の油が使われているのかが分かりませんし、添加されている酸化防止剤が人工のものなのか、天然由来のものなのかの補足がされていないことも気になるところです。
それと、各シニア猫用ウェットフードに使われている“増粘多糖類”についても、具体的にどんな多糖類が使われているのかが補足されていないことが気になりました。
メディファスアドバンス(猫用)の成分の評価
成分表 | |
---|---|
たんぱく質 | 28.5%以上 |
脂質 | 17.5%以上 |
粗繊維 | 8.5%以下 |
灰分 | 9.5%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 0.7%標準値 |
リン | 0.7%標準値 |
マグネシウム | 0.11%標準値 |
ナトリウム | 0.4%標準値 |
エネルギー | 約375kcal/100g |
原材料の次は、メディファスアドバンス(猫用)の成分を評価していきます!
(※表はドライフード「食物アレルゲンケア 1歳から」の成分表です)
タンパク質・脂質・カロリーのバランス
メディファスアドバンスのドライフードのタンパク質は24.5~36.0%以上、脂質は10.5~17.5%以上、水分は10.0%以下、カロリーは100gあたり約370~405kcalと、ラインナップによって主要な成分バランスに開きがあります。
全体的な傾向としては、タンパク質・脂質・カロリーのどれもが標準的~やや控えめと言えるくらいの範囲のドライフードが多いです。
そして、このような成分バランスの主食用ドライフードは、適度に運動をする室内飼いの成猫やシニア猫向け、という捉え方ができます。
ただ、「食物アレルゲンケア」と一部のシニア猫用フードはタンパク質含有量が控えめ過ぎる印象を、全年齢用フードは子猫用としては脂質とカロリーが控えめ過ぎる印象を受けました。
また、「愛猫には肉類が主原料として使われているキャットフードを与えたい」と考えている場合には、必然的にグレインフリーのラインナップ以外は選択肢からは外れます。
最安値は?公式・楽天・Amazonで価格を調査
内容量 | 公式 | 楽天 | Amazon |
---|---|---|---|
200g | – | 220円 | – |
1.5kg (250g×6) |
500円 (1回限り) |
1,274円 | 1,346円 |
メディファスアドバンスの販売元のペットラインの公式サイトと楽天市場、Amazonでドライフード「食物アレルゲンケア 1歳から」の販売状況を調査してみたところ、200gサイズが販売されているのは楽天だけでした。
(※販売状況と販売価格は2025年5月に確認しました)
ただ、販売元が運営している「ペットラインしあわせマルシェ」では、1.5kgサイズを送料無料の500円で注文できるようになっています。
“1商品につき1個/1回限り”という条件付きではあるものの、お試しするには十分な量と言えるでしょう。
そして、1.5kgサイズを通常購入する場合の最安値は楽天という結果になりました!
メディファスアドバンスは店頭でも取り扱いされている国産キャットフードなので、店頭の価格も参考にしながらご自身の購入しやすい方法でお試しするのがいいでしょう。
▼ペットラインしあわせマルシェのメディファスアドバンス販売ページはこちら
猫/メディファス/メディファスアドバンス|ペットラインしあわせマルシェ
メディファスアドバンスとメディファスの違い
メディファスアドバンスとメディファスの違いとしてまず挙げられるのは、メディファスアドバンスはお悩み別のドライフードを豊富に取り揃えていることです。
そして、メディファスアドバンスには肉類が主原料かつ、グレインフリーのレシピを採用しているドライフードがあることも大きな違いとして挙げられます。
人工の香料や着色料が使われていないことは、メディファスアドバンスもメディファスも共通しています。
なお、以下の記事はメディファスシリーズのドライフードの口コミ・評判を整理し、原材料と成分も踏まえて総合的な評価をしているので、あわせて参考にしてみてください。
まとめ
メディファスアドバンス(猫用)は、お悩み別にタンパク源の内容や成分バランスを調整したラインナップを取り揃えており、特にドライフードの種類が豊富です。
そして、ほとんどのドライフードに穀物が主原料として使われており、一部品質・内容が不明瞭な原材料表記が見られることは気になるものの、かなり手に取りやすい価格で販売されていることが魅力的です。
また、ウェットフードは主食用フードとしての基準を満たしており、色々な与え方ができて使い勝手がいいことも強みと言えます。
「小麦アレルギーの愛猫の月々の餌代をできるだけ抑えたい」と考えているなら、メディファスアドバンスは選択肢の一つになるでしょう。