中型犬・大型犬向けに販売されているイギリス産ドッグフードの「ウルフインサイト(Wolf Insight)」。
動物性原材料の割合が違うプライマル(旧80/20)、エンハンスト(旧65/35)、ベーシック(旧60/40)といった3つのシリーズがあり、どのシリーズも良質な動物性原材料が主原料かつグレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用しています。
今回はそんなウルフインサイトドッグフードの口コミ・評判を29件調査し、悪いレビューと良いレビューに分けて整理してみました!
また、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひあなたの愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
ウルフインサイトドッグフードの悪い口コミ・評判
ウルフインサイトは2021年2月に日本で販売が開始されたことに加えて、公式サイト以外の通販サイトでは販売されていないドッグフードということもあってか、確認できたレビューはそれほど多くはありませんでした。
そんな状況の中で見つかった悪い口コミ・評判は「残念ながら食いつきはいまいち」、「うちの犬には合わなかった」、「ちょっと値段が高い」といった内容のレビューでした。
このような内容のレビューが見られた理由は、ウルフインサイトには人工の香料が使われていないことや、タンパク源の内容が関係していると考えられます。
悪い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきはいまいち(3件)
- うちの犬には合わなかった(1件)
- 値段が高い(1件)
という結果になっています。
なお、口コミ・評判は2022年3月にツイッター(現X)とインスタグラムで調査し、2023年7月に追加調査を行いました。
食いつきはいまいち
ウルフインサイトの悪い口コミ・評判でまず確認できたのは、「食いつきはいまいち」という内容のレビューでした。
件数自体は少なかったものの、どんな犬でも絶対に気に入ってくれるフードはまずありません。
例えば、ウルフインサイトは原材料そのものの香りで風味が整えられていますが、一般的には人工の香料で風味が整えられたフードの方が食いつきがいい傾向にあるので、場合によってはフードの切り替えに苦労するかもしれません。
また、ウルフインサイトには動物性タンパク源の種類が違う様々なドライフードがありますが、単純に選んだフードの風味(タンパク源)が好みではなかったことも理由の一つとして考えられますね。
うちの犬には合わなかった
そのほかに見つかった悪い口コミ・評判は「うちの犬には合わなかった」といった内容のレビューで、具体的には「軟便気味になった」という飼い主の声でした。
軟便の理由としてまず考えられるのは食物アレルギーで、ウルフインサイトはグレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用しているものの、犬によってアレルギーの原因は様々です。
例えば、プライマル(旧80/20)シリーズのチキンには”チキン/ターキー/サーモン/スケトウダラ/ダック”といった複数の動物性タンパク源が使われていますが、特定の動物性タンパク源がアレルギーの原因になることもあります。
ただ、エンハンスト(旧65/35)シリーズはグレインフリーかつ動物性タンパク源の種類が限定されているので、特定の動物性タンパク源にアレルギーのある愛犬にも対応しやすくなっています。
そのため、食に敏感な愛犬にウルフインサイトを与えようと考えている場合には、ラインナップ別のタンパク源の種類に注目して購入を検討するといいでしょう。
そのほかには、高脂質なフードが体質に合わずに消化不良を起こすことがありますし、餌の切り替えが急すぎると消化の負担になってしまい、下痢や吐き戻しに繋がることもありますよ。
値段が高い
悪い口コミ・評判の中には、「値段が高い」という内容のレビューもありました。
参考までにプライマルシリーズのチキンを例に挙げると、100gあたりの値段は約240円ということで、確かにホームセンターやペットショップでよく見かける激安フードと比べると高いです。
(※3kgの販売価格を参考にしています)
ただ、プレミアムフードの中にはウルフインサイトの1.5~2倍近くの値段で販売されているものもありますし、激安フードから高級フードまでの販売価格を総合的に比較すれば、ウルフインサイトは平均的な価格帯のドッグフードと捉えることができます。
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ウルフインサイトドッグフードの総合評価
ウルフインサイトドッグフードの良い口コミ・評判
ウルフインサイトドッグフードの良い口コミ・評判は「食いつきがいいお気に入りのフード」、「うちの犬には合っている」、「お手頃な値段で販売されている」といった内容のレビューを確認できました。
このような内容のレビューが見られた理由は、ウルフインサイトには良質な動物性原材料が贅沢に使われていることや、タンパク源の種類が違うラインナップを取り揃えていることが関係していると考えられます。
良い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきがいい(14件)
- うちの犬には合っている(8件)
- お手頃な値段(2件)
という結果になっています。
食いつきがいい
ウルフインサイトの口コミ・評判で一番多かったのは、「食いつきがいい」というレビューでした。
この理由として考えられるのは、ウルフインサイトには良質な動物性原材料が贅沢に使われていることに加えて、肉や魚本来の栄養素や香りができる限り損なわれないように低温で調理されていることです。
(※一般的なドライフードは180℃近くの高温で調理されますが、ウルフインサイトは90℃の低温で調理されています)
また、”チキン/ダック/サーモン/ラム/ビーフ”といったメインのタンパク源が違う様々なドライフードを取り揃えており、食にこだわりのあるグルメな愛犬の好みに合わせやすいことも強みと言えます。
うちの犬には合っている
次に多かった口コミ・評判は、「うちの犬には合っている」という内容のレビューです。
この理由として考えられるのは、ウルフインサイトは動物性原材料の割合が多い高タンパクなグレインフリーフードということです。
対照的に、フードの販売価格が安くなればなるほど、動物性原材料よりも安く仕入れることができる穀物の割合が増える傾向にありますが、犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではありません。
そして、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードは下痢や吐き戻し、涙やけの原因になりえます。
また、穀物の中でも特に小麦が、豆類の中では大豆がアレルギーの原因になりやすいという問題がありますが、ウルフインサイトには穀物はもちろん大豆も使われていません。
それだけでなく、動物性タンパク源の種類が限定されたフードまで取り揃えており、複数のタンパク源にアレルギーのある犬たちにも幅広く対応できます。
お手頃な値段
そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「ウルフインサイトはお手頃な値段で販売されている」という内容のレビューです。
悪い口コミ・評判の項目でも説明したように、激安フードから高級フードまでの値段を総合的に比較すると、ウルフインサイトは平均的な価格帯のドッグフードと捉えることができます。
むしろ、動物性原材料が最低でも全体の60%は使われていることや、全てのラインナップがグレインフリーのレシピを採用していること、人工の酸化防止剤・香料・着色料が使われていないことを踏まえると、かなりお手頃な値段のプレミアムフードと言えます。
ウルフインサイトドッグフードの口コミ・評判まとめ
項目 | 口コミ内容 |
---|---|
悪い口コミ | 食いつきはいまいち |
うちの犬には合わなかった | |
値段が高い | |
良い口コミ | 食いつきがいい |
うちの犬には合っている | |
お手頃な値段 |
ウルフインサイトは2021年2月に日本で販売が開始されたことに加えて、公式サイト以外の通販サイトでは販売されていないドッグフードということもあってか、確認できたレビューはそれほど多くはありませんでした。
そんな状況の中で見つかった悪い口コミ・評判は「残念ながら食いつきはいまいち」、「うちの犬には合わなかった」、「ちょっと値段が高い」といった内容のレビューでした。
その一方で、ウルフインサイトドッグフードの良い口コミ・評判は「食いつきがいいお気に入りのフード」、「うちの犬には合っている」、「お手頃な値段で販売されている」といった内容のレビューを確認できました。
このような内容のレビューが見られた理由は、ウルフインサイトには良質な動物性原材料が贅沢に使われていることや、タンパク源の種類が違うラインナップを取り揃えていることが関係していると考えられます。
ウルフインサイトドッグフードの種類
シリーズ | 商品名 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (100gあたり) |
対象 |
---|---|---|---|---|---|---|
プライマル(旧80/20) | チキン | 34% | 13% | 9% | 約374kcal | 全年齢 |
ダック | 30% | 20% | 9% | 約411kcal | 全年齢 | |
サーモン | 32% | 17.5% | 9% | 約406kcal | 全年齢 | |
エンハンスト(旧65/35) | チキン | 29% | 12% | 9% | 約372kcal | 全年齢 |
ダック | 25% | 14% | 9% | 約376kcal | 成犬・シニア犬 | |
ラム | 24.5% | 15.5% | 9% | 約361kcal | 成犬・シニア犬 | |
ビーフ | 35% | 14% | 9% | 約399kcal | 全年齢 | |
サーモン | 29% | 13% | 9% | 約378kcal | 成犬・シニア犬 | |
ベーシック(旧60/40) | チキン | 26% | 13% | 9% | 約384kcal | 全年齢 |
サーモン | 24% | 11% | 9% | 約363kcal | 全年齢 |
ウルフインサイトドッグフードにはプライマル(旧80/20)、エンハンスト(旧65/35)、ベーシック(旧60/30)という3つのシリーズがあり、どれも毎日の主食として与えることができるグレインフリーのドライフードです。
旧シリーズ名が意味しているのは動物性原材料と植物性原材料の割合で、【80/20】なら動物性原材料が80%、植物性原材料が20%使われている・・・ということになります。
プライマルのラインナップは「チキン/ダック/サーモン」の3種類で、どれも全年齢対応かつ高タンパクなドライフードになっています。
エンハンストのラインナップについては、「チキン/ダック/ラム/ビーフ/サーモン」の5種類で、ダックとラムとサーモンは1歳以上の成犬用、チキンとビーフは全年齢対応のドライフードです。
また、エンハンストは動物性タンパク源の種類が限定されているという特徴があり、特定の動物性タンパク源にアレルギーのある愛犬にも対応しやすくなっています。
ベーシックのラインナップは「チキン/サーモン」の2種類で、小粒サイズの全年齢対応フードになっています。
ウルフインサイトは中型犬・大型犬向けに販売されてはいますが、小型犬の主食としても問題なく与えることができるので、小型犬には小粒サイズのベーシックシリーズを選んであげるといいでしょう。
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ウルフインサイトドッグフードの総合評価
ウルフインサイトドッグフードの原材料の評価
原材料一覧 |
---|
チキン(正肉37%、乾燥21%)、ターキー(正肉11%)、乾燥サツマイモ、ジャガイモ、サーモン(正肉4%)、スケトウダラ(正肉3%)、アルファルファ、チキンストック(2%)、ミネラル(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)、ビタミン(ビタミンA 、ビタミンD3、ビタミンE)、ダック(乾燥1%)、サーモンオイル1%、エンドウ豆ファイバー、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乾燥リンゴ、乾燥ニンジン、 乾燥クランベリー、乾燥海藻、乾燥ホウレン草、乾燥トマト、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン、コンドロイチン硫酸、乾燥ゴボウ、乾燥カモミール、乾燥タンポポ、グレープシードエキス、緑茶エキス、乾燥マリーゴールド、乾燥ペパーミント、乾燥ビルベリー、乾燥高麗人参、乾燥アニス&乾燥フェヌグリーク、乾燥タイム、乾燥マジョラム、乾燥オレガノ、乾燥パセリ、乾燥セージ、ユッカシジゲラエキス |
ここからは、ウルフインサイトドッグフードの原材料を評価していきます。
(※表は「プライマル チキン」の原材料一覧です)
動物性原材料を贅沢に使用したグレインフリーフード
ウルフインサイトの原材料の大きな特徴として挙げられるのは、動物性原材料の割合が最低でも60%となっていることです。
プライマルシリーズに至っては80%以上と非常に多く、犬にとって大切な栄養素である動物性タンパク質をしっかりと摂り入れることができます。
また、ウルフインサイトは全てのラインナップがグレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用していることも特徴です。
それに加えて、プライマルシリーズとベーシックシリーズは犬本来の食事内容に配慮して複数の動物性タンパク源が使われていますが、エンハンストシリーズは動物性タンパク源を1種類だけに限定しています。
このことから愛犬の食の好みだけでなく、アレルギーに配慮してフードを選ぶこともできます。
人工の酸化防止剤・香料・着色料は不使用
ウルフインサイトには、人工の酸化防止剤・香料・着色料といった添加物が使われていないことも見逃せません。
ドッグフードの中には人工の酸化防止剤や着色料が使われているものも少なくありませんが、それらの添加物はアレルギーや涙やけの原因になりえます。
BHA・BHT・没食子酸プロピルといった人工の酸化防止剤はフードの酸化を抑えるために添加されるものの、ウルフインサイトには自然由来の酸化防止剤が添加されています。
着色料についてはフードの見た目をよくするために使われますが、そもそもの問題として犬は食べ物の見た目では良し悪しを判断していないので、犬目線で考えれば着色料を使ってまでフードに色味をつける意味はありません。
それに対して、犬にとって必要のないものが一切使われていないウルフインサイトは、品質面・安全性ともにきちんと配慮されたドッグフードと捉えることができますね。
ウルフインサイトドッグフードの成分の評価
成分表 | |
---|---|
粗タンパク質 | 34%以上 |
粗脂質 | 13%以上 |
粗繊維質 | 4.8%以下 |
粗灰分 | 10.7%以下 |
水分 | 9%以下 |
カルシウム | 1.3% |
リン | 1.1% |
オメガ6脂肪酸 | 2.1% |
オメガ3脂肪酸 | 0.7% |
エネルギー | 約374kcal/100g |
原材料の次は、ウルフインサイトドッグフードの成分を評価していきます。
(※表は「プライマル チキン」の成分表です)
タンパク質・脂質・カロリーのバランス
ウルフインサイトのタンパク質は24〜34%、脂質は11〜20%、カロリーは100gあたり約361〜411kcalと、ラインナップによって成分バランスにかなりの開きがあります。
例えば、高タンパク・高脂質・高カロリーなプライマルシリーズのダックとサーモンは、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬や運動量が多い活発な成犬の主食としてぴったりです。
運動量がそれほど多くない成犬には、高タンパクかつ脂質とカロリーは標準的な範囲のプライマルシリーズのチキンが向いています。
また、小粒サイズのベーシックシリーズの「サーモン」については、適度にタンパク質を含みつつ脂質が控えめでカロリーは標準的な範囲になっており、歳をとって活動量が落ちたシニア犬用フードとしておすすめです。
ただ、ウルフインサイトにはカロリーが控えめなフードがないので、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある愛犬用フードとしてのおすすめ度は下がります。
最安値は?公式・楽天・Amazonで価格を調査
内容量 | 公式 | 楽天 | Amazon |
---|---|---|---|
1kg | 2,662円 | – | – |
3kg | 7,187円 | – | – |
6kg | 12,778円 | – | – |
12kg | 19,166円 | – | – |
ウルフインサイトの公式通販サイトと楽天市場、Amazonで「プライマル チキン」の販売状況を調査してみたところ、公式通販サイト以外では取り扱いがありませんでした。
(※販売状況と販売価格は2024年3月に確認しました)
そして、内容量別の販売価格は1kgサイズが2,662円、3kgセット(1kg×3袋)が7,187円、6kgサイズが12,778円、12kgサイズが19,166円となっていました。
また、シリーズによって動物性原材料の割合が違うこともあってか、エンハンストシリーズはプライマルシリーズよりも安く、ベーシックシリーズはエンハンストシリーズよりも安くなっています。
(※例:エンハンストシリーズの1kgサイズは2,396円、ベーシックシリーズの1kgサイズは2,130円)
ウルフインサイトドッグフードの総合評価
項目 | 詳細 |
---|---|
原材料 | 5.0 |
成分 | 4.5 |
安全性 | 5.0 |
食いつき | 4.5 |
コスパ | 3.0 |
総合評価 | Sランク (S〜Eの6段階評価) |
価格/内容量 | 2,662円/1kg 7,187円/3kg 12,778円/6kg 19,166円/12kg ※プライマル チキン |
対応年齢 | 全年齢対応 (種類により異なる) |
原産国 | イギリス |
販売会社 | 株式会社Pontely |
当サイトのウルフインサイトドッグフードの総合評価はSランクです。
人工の酸化防止剤・香料・着色料が使われていないことはもちろん、動物性原材料の占める割合が60〜80%と非常に多いことや、どのラインナップもグレインフリーのレシピを採用していることが魅力と言えます。
それだけでなく、動物性タンパク源が限定されたシリーズがあることや、小型犬にも与えやすい小粒サイズのラインナップがあることも評価できます。
原材料の内容の割に手に取りやすい価格で販売されていますし、「愛犬には品質と安全性にきちんと配慮されたフードを与えたい」と考えているなら、ウルフインサイトは自信を持っておすすめできるドッグフードです。
この記事では、ドッグフードを選ぶにあたって最低限確認しておきたいポイントや、当サイト「いぬらば×ねこらば」が調査した238種類のドッグフードをまとめています。また、比較しやすいように口コミ・評判のいいフードを30種類に絞り、さらにその中からおすすめできる内容のフードを10種類ピックアップしています。