DCMのドッグフードの評判ってどう?口コミを踏まえて6段階で評価!

全国展開しているホームセンターDCMグループは、様々なブランドのドッグフードを取り扱っているだけでなく、オリジナルのドッグフードも販売しています。

そして、ドライフードは2.5kgと8kgと12kg、缶詰タイプのウェットフードは1缶375gと大容量のラインナップが多く、非常に手に取りやすい価格で販売されているのが印象的です。

この記事ではそんなDCMのドッグフードの口コミ・評判、原材料と成分をもとに総合的な評価をしているので、ぜひあなたの愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。

DCMのドッグフードの口コミ・評判

DCMのオリジナルドッグフードがあることがまだそこまで知られていないのか、ほとんど口コミ・評判を確認できませんでした。
(※口コミ・評判は2021年10月にAmazon、楽天、ツイッター、インスタグラムで調査し、2023年6月にツイッターとインスタグラムで追加調査を行いました)

そんな状況の中で見つかった口コミ・評判は、「お手頃な値段で販売されている」というレビューです。

例えば、ドライフードの”ビーフ味”の100gあたりの値段は約19円と、まさに激安フードと言っていい価格で販売されています。
(※公式通販サイトの販売価格を参考にしています)

 

その一方で、穀物が主原料として使われていることや品質・内容が不明瞭な原材料が多いこと、人工の着色料が使われていることや全体的に低タンパクな傾向があることなど、何かと気になる部分は多いです。

とは言え、【愛犬の月々の餌代をできる限り抑えたい】ということであれば、DCMのドッグフードは有力候補の一つになるでしょう。

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DCMのドッグフードの総合評価

DCMのドッグフードの種類

DCMのドッグフードはドライフードだけでなく、缶詰タイプのやトレイタイプのウェットフードも取り揃えています。

ドライフード

商品名 タンパク質
(以上)
脂質
(以上)
水分
(以下)
エネルギー
(100gあたり)
ビーフ・チキン・魚味 18% 5.5% 10% 300kcal
ビーフ味 高齢犬用 16.5% 5.5% 10% 280kcal
チキン・ビーフ味 小粒 18% 8% 10% 330kcal
チキン・ビーフ味 大粒 18% 8% 10% 330kcal
チキン・ビーフ味 野菜入り 小粒
小粒 チキン・ビーフ味

DCMのドライタイプのドッグフードのラインナップは表の通りです。

「チキン・ビーフ味 野菜入り 小粒」と「小粒 チキン・ビーフ味」については、各通販サイトに原材料と成分値が掲載されていませんでしたが、おそらく「チキン・ビーフ味(小粒/大粒)」と内容はほぼ変わらないと思います。

また、どのラインナップも1歳以上の成犬・シニア犬向けに作られている主食用ドライフードで、1歳未満の子犬向けフードは販売されていません。

 

成分バランスについては、全体的に低タンパク・低脂質・低カロリーな傾向があり、シニア犬向けの「ビーフ味 高齢犬用」はタンパク質とカロリーがより控えめになっています。

原材料に関しては、どのラインナップにも穀物が主原料として使われており、着色料が使われている点も同じです。

ウェットフード

タイプ 商品名 タンパク質
(以上)
脂質
(以上)
水分
(以下)
エネルギー
(100gあたり)
缶詰 全年齢用 チキン
全年齢用 ビーフ
全年齢用 ビーフ&野菜
全年齢用 角切りビーフ&野菜
ビーフ&野菜 10歳以上用
角切りビーフ&野菜 10歳以上用
トレイ ささみチキン 4.0% 0.2% 92.0% 20.3kcal
ささみチキン 野菜 4.0% 0.2% 92.0% 20.3kcal

ウェットフードのラインナップは表の通りで、缶詰タイプの商品ページには原材料と成分値が掲載されていませんでしたが、どれも主食用フードとなっており、商品説明を見る限りでは保存料と着色料は使われていないようです。

トレイタイプのウェットフードは主食用ではなくおかず用フードで、原材料と主要な成分値は掲載されていました。

なお、ここで取り上げたドライフードとウェットフードのほかに、「わんちゃんのごはん」という主食用ドッグフードも製造・販売されているようですが、原材料と成分値に加えて形状(タイプ)を確認できなかったため、ここではまとめていません。

DCMのドッグフードの原材料の評価

原材料一覧
穀類、豆類、肉類、油脂類、ビタミン類、ミネラル類、着色料、酸化防止剤
※品質・内容が不明瞭な原材料、気がかりな添加物は赤色で記載

ここからは、DCMのドッグフードの原材料を評価していきます。
(※表はドライフード「ビーフ・チキン・魚味」の原材料一覧です)

ドライフードは穀物が主原料として使われている

DCMのドッグフードの原材料の特徴としてまず挙げられるのは、ドライフードには穀物(穀類)が主原料として使われていることです。

穀物は肉・魚よりも安く仕入れることができ、穀物の割合が増えるほど販売価格が安くなる傾向があります。

その一方で、犬は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではなく、穀物の割合が多い低タンパク・高炭水化物のフードは犬本来の食事内容に配慮されたフードとは言いづらいです。

また、穀物の中でも特に小麦はアレルギーの原因になりやすいという問題もあります。

原材料の内容が不明瞭

ドライフードの原材料一覧に目を通してみると、【穀類/豆類/肉類/油脂類】といったように、具体的に何が使われているのか分からないことも気になりました。

例えば、先ほども取り上げたように、穀類の中に”小麦”が含まれていれば小麦アレルギーの愛犬に与えることはできません。

また、小麦以外の穀物にアレルギーのある犬もいますし、特定の豆類・肉類にアレルギーのある犬もいますが、具体的な内容が分からないことには与えてもいいのかの判断ができません。

それに加えて、原材料の品質についての説明が見当たらないことも気がかりな要素の一つです。

 

そして、フードに色味をつけるための“着色料”が使われていることや、”酸化防止剤”の種類が分からないことも気になります。

“油脂類”についても何の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類が分かりません。

ちなみに、油脂類の種類や油脂類に添加されている酸化防止剤は原材料一覧に記載する必要はないのですが、あえてそれらの情報を公開しているフードも珍しくはありません。

DCMのドッグフードの成分の評価

成分表
タンパク質 18%以上
脂質 5.5%以上
粗繊維 5.5%以下
粗灰分 9%以下
水分 10%以下
カルシウム 0.8%以上
リン 0.6%以上
ナトリウム 0.3%以上
エネルギー 300kcal/100g

原材料の次は、DCMのドッグフードの成分を評価していきます。
(※表はドライフード「ビーフ・チキン・魚味」の成分表です)

タンパク質・脂質・カロリーのバランス

ドライフードのタンパク質は16.5〜18%以上、脂質は5.5〜8%以上、100gあたりのカロリーは280〜330kcalと、全体的に低タンパク・低脂質・低カロリーな傾向があります。

脂質とカロリーが控えめという点では、運動量が少ない成犬や食欲旺盛な成犬向けと捉えることができますが、タンパク質が控えめ過ぎる印象を受けました。

肉食傾向の雑食である犬にとってタンパク質は大切な栄養素なので、特別な事情がない限りは成犬には高タンパクなフードを、シニア犬には適度にタンパク質が含まれているフードをおすすめしています。

 

また、ドライフードには穀物が主原料として使われていることを踏まえると、植物性タンパク質の割合がかなり多いと推測できます。

そのため、「愛犬には肉・魚が主原料として使われている高タンパクなフードを与えたい」と考えている場合には、DCMのドライフードは選択肢から外れます。

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DCMのドッグフードの総合評価

最安値は?公式・楽天・Amazonで価格を調査

内容量 公式 楽天 Amazon
8.0kg 1,518円 1,530円 1,640円

公式通販サイトのDCMオンラインと楽天市場、Amazonでドライフード「ビーフ・チキン・魚味」の販売状況を調査してみたところ、公式サイトが最安値という結果になりました!
(※販売状況と販売価格は2023年6月に確認しました)

なお、ドライフードの内容量については、「ビーフ・チキン・魚味」と「ビーフ味 高齢犬用」が8kg、「チキン・ビーフ味 小粒」と「チキン・ビーフ味 大粒」が12.0kg、「チキン・ビーフ味 野菜入り 小粒」と「小粒 チキン・ビーフ味」が2.5kgとなっています。

また、缶詰タイプのウェットフードの内容量は1缶375g、トレイタイプのウェットフードの内容量は1トレイ100gです。

DCMのドッグフードの総合評価

項目 詳細
原材料 1.0
成分 1.5
安全性 1.5
食いつき ※レビューが少ないため未評価
コスパ 5.0
総合評価 Eランク
(S〜Eの6段階評価)
価格/内容量
(調査時点の最安値)
1,518円/8.0kg
※ドライフード「ビーフ・チキン・魚味」
※2023年6月に公式サイト・楽天・Amazonで確認
対応年齢 全年齢対応
(種類により異なる)
販売会社 DCM株式会社

当サイトのDCMのドッグフードの総合評価はEランクです。

非常に手に取りやすい価格で販売されていることは魅力ですが、原材料の品質・内容が不明瞭なことやドライフードには穀物が主原料として使われていること、着色料が使われていることが気になりました。

また、タンパク質含有量がかなり控えめになっていることも評価に影響しています。

とは言え、愛犬の餌代にいくらかけられるかは飼い主それぞれで違いますし、当サイトでは品質・安全性に気を配りつつも無理なく購入できる価格帯のフードを選ぶことをおすすめしています。