アカナドッグフードとオリジンドッグフードのパッケージ画像(表面1)

アカナとオリジンは、どちらも動物性原材料が主原料として使われているカナダ産のプレミアムドッグフードです。

また、原材料の内容や成分バランスの傾向が似ているラインナップもあり、「2つのドッグフードの違いがよく分からない」、「愛犬にはアカナとオリジンのどちらを選べばいいのか分からない」という飼い主の声も少なくありません。

そこで、この記事ではアカナドッグフードとオリジンドッグフードを比較し、それぞれの違いをできるだけ分かりやすくまとめてみたので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。

アカナとオリジン|2つのドッグフードの共通点

項目 アカナ オリジン
原産国 カナダ
主原料 肉・魚
小麦 不使用
大豆 不使用
人工の酸化防止剤 無添加
香料 無添加
着色料 無添加

まずは、アカナドッグフードとオリジンドッグフードの共通点を整理してみました!

原産国についてですが、オリジンもアカナもカナダの工場で製造されています。
(※過去にオリジンはアメリカの工場で製造されていた時期もありました)

そして、冒頭でも説明した通り、どちらも動物性原材料(肉・魚)が主原料として使われているドッグフードということは変わりません。

 

また、穀物の中でアレルギーの原因になりやすい小麦と、豆類の中でアレルギーの原因になりやすい大豆が使われていない点も同じです。

それに加えて、人工の酸化防止剤・香料・着色料といった添加物が使われていない点も共通しています。

アカナドッグフードとオリジンのラインナップの違い

商品名 ドライフード ウェットフード
アカナ 19種類 なし
オリジン 6種類 なし

次に、アカナドッグフードとオリジンドッグフードのラインナップの違いを比較してみました!
(※ラインナップは日本で販売中の正規品に絞っています)

どちらもウェットフードはなく、アカナはドライフードが19種類、オリジンは6種類と、アカナの方がラインナップが豊富です。

そして、アカナドッグフードは【クラシック/ヘリテージ/レジオナル/シングル】と4つのシリーズに分けられており、シリーズごとに原材料の内容や成分バランスの傾向が違います。

シリーズ別のラインナップ数と、ざっくりとした特徴は以下の通りです。

シリーズ名 ラインナップ 特徴
クラシック 3種類 穀物(オーツ麦)を使用
ヘリテージ 9種類 年齢・犬種・飼育環境に配慮して成分バランスを調整
レジオナル 4種類 高タンパク・高脂質・高カロリーな成分バランス
シングル 3種類 動物性タンパク源を1種類に限定

これらの違いを踏まえたうえで、アカナドッグフードとオリジンドッグフードの原材料や主要な成分バランス、販売価格を比較していきましょう。

アカナドッグフードとオリジンの原材料の違い

商品名 肉類含有量 新鮮肉の割合
アカナ 50〜75% 1/2
オリジン 85% 2/3
商品名 シリーズ名 種類 主原料 動物性タンパク源 穀物
アカナ クラシック プレイリーポートリーレシピ 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥 オートグローツ、ホールオーツ(グルテンフリー)
ワイルドコーストレシピ 乾燥ニシン オートグローツ、ホールオーツ(グルテンフリー)
レッドミートレシピ 乾燥ラム肉 羊、豚、牛 オートグローツ、ホールオーツ(グルテンフリー)
ヘリテージ パピーレシピ 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、卵、魚 不使用(グレインフリー)
パピースモールブリードレシピ 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、卵、魚 不使用(グレインフリー)
パピーラージブリードレシピ 新鮮鶏肉 鶏、魚、卵、七面鳥 不使用(グレインフリー)
成犬用(旧コップチキン&グリーンズ) 新鮮鶏肉 鶏、魚、七面鳥、卵 不使用(グレインフリー)
スモールブリードレシピ(成犬用) 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、卵、魚 不使用(グレインフリー)
ラージブリードレシピ(成犬用) 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、魚、卵 不使用(グレインフリー)
スポーツ&アジリティレシピ 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、魚、卵 不使用(グレインフリー)
ライト&フィットレシピ 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、魚、卵 不使用(グレインフリー)
シニアドッグレシピ 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、魚、卵 不使用(グレインフリー)
レジオナル ワイルドプレイリードッグレシピ 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、魚、卵 不使用(グレインフリー)
パシフィカドッグレシピ 生の丸ごとニシン 不使用(グレインフリー)
グラスランドドッグレシピ 生ラム肉 羊、鴨、卵、魚、七面鳥 不使用(グレインフリー)
ランチランドドッグレシピ 生牛肉 牛、羊、豚、魚 不使用(グレインフリー)
シングル グラスフェッドラム 牧草を食べて育った生ラム肉 不使用(グレインフリー)
フリーランダック 新鮮鴨肉 不使用(グレインフリー)
ヨークシャーポーク 新鮮ヨークシャーポーク種豚肉 不使用(グレインフリー)
オリジン オリジナル 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、魚、卵 不使用(グレインフリー)
ツンドラ 生ラム肉 羊、鹿、鴨、魚、豚、卵 不使用(グレインフリー)
レジオナルレッド 生牛肉 牛、猪、羊、豚、魚、卵 不使用(グレインフリー)
パピー 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、魚、卵 不使用(グレインフリー)
パピーラージ 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、魚、卵 不使用(グレインフリー)
シニア 新鮮鶏肉 鶏、七面鳥、魚、卵 不使用(グレインフリー)

続いて、アカナドッグフードとオリジンドッグフードの原材料を比較してみました!

肉類含有量と新鮮肉の割合

まず、アカナの肉類含有量は50〜75%なのに対して、オリジンは85%とアカナ以上に多いです。

それに加えて、アカナの新鮮肉の割合は1/2、オリジンの新鮮肉の割合は2/3となっています。

そして、犬は元々”肉食傾向の雑食”ということを踏まえると、オリジンは犬本来の食事内容により配慮されたドッグフードと捉えることができます。

なお、アカナはシリーズ別に肉類含有量が違い、クラシックシリーズは約50%、ヘリテージシリーズは約60〜75%、レジオナルシリーズは約70%、シングルシリーズは約50%となっています。

動物性タンパク源と穀物の有無

どのドッグフードにも肉・魚が主原料として使われており、全体的には”新鮮鶏肉”が主原料のドッグフードが多いですが、”乾燥ニシン”や”乾燥ラム肉”、”生牛肉”など別のタンパク源が主原料のドッグフードもあります。

また、オリジンはどのドッグフードにも複数の動物性タンパク源が使われているのに対して、アカナは動物性タンパク源が1種類だけに限定されたドッグフードもあります。

具体体には、シングルシリーズの3種類のドッグフードと、”ワイルドコーストレシピ”と”パシフィカドッグレシピ”が該当します。

 

このことから、食の好みに合わせて選ぶだけでなく、羊以外の複数の動物性タンパク源にアレルギーのある愛犬にはアカナの”グラスフェッドラム”を・・・といった選び方ができます。

それと、アカナのクラシックシリーズはグレインフリーではなく、グルテンフリーのドッグフードという違いもあります。

アカナドッグフードとオリジンの成分の違い

商品名 シリーズ名 種類 対象 タンパク質
(以上)
脂質
(以上)
水分
(以下)
エネルギー
(100gあたり)
アカナ クラシック プレイリーポートリーレシピ 全犬種・全年齢 29% 17% 12% 349.3kcal
ワイルドコーストレシピ 全犬種・全年齢 29% 17% 12% 349.3kcal
レッドミートレシピ 全犬種・全年齢 29% 17% 12% 349.3kcal
ヘリテージ パピーレシピ 全犬種・子犬用 33% 20% 12% 366.0kcal
パピースモールブリードレシピ 小型犬・子犬用 33% 20% 12% 366.0kcal
パピーラージブリードレシピ 大型犬・子犬用 33% 15% 12% 337.5kcal
成犬用(旧コップチキン&グリーンズ) 全犬種・全年齢 29% 17% 12% 351.0kcal
スモールブリードレシピ(成犬用) 小型犬・成犬用 31% 17% 12% 351.0kcal
ラージブリードレシピ(成犬用) 大型犬・成犬用 31% 15% 12% 337.5kcal
スポーツ&アジリティレシピ 全犬種・全年齢 35% 22% 12% 372.5kcal
ライト&フィットレシピ 全犬種・成犬用 35% 11% 12% 307.0kcal
シニアドッグレシピ 全犬種・シニア犬 33% 14% 12% 332.5kcal
レジオナル ワイルドプレイリードッグレシピ 全犬種・全年齢 35% 17% 12% 385.0kcal
パシフィカドッグレシピ 全犬種・全年齢 35% 17% 12% 385.0kcal
グラスランドドッグレシピ 全犬種・全年齢 35% 17% 12% 381.0kcal
ランチランドドッグレシピ 全犬種・全年齢 35% 17% 12% 379.0kcal
シングル グラスフェッドラム 全犬種・全年齢 31% 15% 12% 339.3kcal
フリーランダック 全犬種・全年齢 31% 15% 12% 339.3kcal
ヨークシャーポーク 全犬種・全年齢 31% 15% 12% 339.3kcal
オリジン オリジナル 全犬種・全年齢 38% 18% 12% 386.0kcal
ツンドラ 全犬種・全年齢 40% 18% 12% 386.0kcal
レジオナルレッド 全犬種・全年齢 38% 18% 12% 386.0kcal
パピー 全犬種・子犬用 38% 20% 12% 400.0kcal
パピーラージ 大型犬・子犬用 38% 16% 12% 376.0kcal
シニア 全犬種・シニア犬用 38% 15% 12% 371.0kcal

次に、アカナドッグフードとオリジンドッグフードの主要な成分値(タンパク質・脂質・カロリー)の違いを比較してみました!

基本的には、動物性原材料の割合が多いドッグフードほど高タンパクな傾向があり、オリジンはアカナ以上に高タンパクなドライタイプのドッグフードになっています。

また、オリジンは高脂質・高カロリーなラインナップが目立ちます。

その一方で、アカナには運動量・食事量に配慮して成分バランスを調整したラインナップもあり、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある愛犬には脂質とカロリーが控えめな「ライト&フィット」を・・・といった選び方ができます。

アカナドッグフードとオリジンの価格の違い

商品名 シリーズ名 種類 通常購入時の価格 100gあたりの価格
アカナ クラシック プレイリーポートリーレシピ 5,390円/2kg
12,980円/6kg
20,900円/11.4kg
約270〜183円
ワイルドコーストレシピ 6,050円/2kg
14,080円/6kg
22,000円/11.4kg
約303〜193円
レッドミートレシピ 6,050円/2kg
14,080円/6kg
22,000円/11.4kg
約303〜193円
ヘリテージ パピーレシピ 1,628円/340g
7,480円/2kg
25,300円/11.4kg
約479〜222円
パピースモールブリードレシピ 7,480円/2kg
17,380円/6kg
約374〜290円
パピーラージブリードレシピ 25,300円/11.4kg 約222円
成犬用(旧コップチキン&グリーンズ) 7,480円/2kg
17,380円/6kg
25,300円/11.4kg
約374〜222円
スモールブリードレシピ(成犬用) 1,628円/340g
7,480円/2kg
17,380円/6kg
約479〜290円
ラージブリードレシピ(成犬用) 25,300円/11.4kg 約222円
スポーツ&アジリティレシピ 25,300円/11.4kg 約222円
ライト&フィットレシピ 7,480円/2kg
25,300円/11.4kg
約374〜222円
シニアドッグレシピ 7,480円/2kg 25,300円/11.4kg 約374〜222円
レジオナル ワイルドプレイリードッグレシピ 8,580円/2kg
20,900円/6kg
29,700円/11.4kg
約429〜261円
パシフィカドッグレシピ 8,580円/2kg
20,900円/6kg
29,700円/11.4kg
約429〜261円
グラスランドドッグレシピ 8,580円/2kg
20,900円/6kg
29,700円/11.4kg
約429〜261円
ランチランドドッグレシピ 8,580円/2kg
20,900円/6kg
29,700円/11.4kg
約429〜261円
シングル グラスフェッドラム 8,580円/2kg
20,900円/6kg
29,700円/11.4kg
約429〜261円
フリーランダック 8,580円/2kg
20,900円/6kg
29,700円/11.4kg
約429〜261円
ヨークシャーポーク 8,580円/2kg
20,900円/6kg
29,700円/11.4kg
約429〜261円
オリジン オリジナル 1,958円/340g
8,800円/2kg
22,000円/6kg
30,800円/11.4kg
約576〜270円
ツンドラ 10,780円/2kg
26,180円/6kg
39,380円/11.4kg
約539〜345円
レジオナルレッド 9,350円/2kg
23,100円/6kg
34,100円/11.4kg
約468〜299円
パピー 1,958円/340g
8,800円/2kg
22,000円/6kg
30,800円/11.4kg
約576〜270円
パピーラージ 30,800円/11.4kg 約270円
シニア 8,800円/2kg
22,000円/6kg
30,800円/11.4kg
約440〜270円

主要な成分バランスの次は、アカナドッグフードとオリジンドッグフードの価格を比較してみました!
(※販売価格は2024年2月に公式通販サイトで確認しました)

表にはそれぞれのドッグフードの内容量別の販売価格を記載していますが、それだけだといまいち比較しづらいと感じたので、100gあたりの価格も計算してまとめてみました。

そして、100gあたりの価格を見比べてみると、アカナよりもオリジンの方が値段が高い傾向にあることが分かりますね。

 

また、グレインフリーではなくグルテンフリーのレシピを採用しているアカナのクラシックシリーズについては、そのほかのドッグフードと比べて値段が安いです。

このことから、コスパ重視で愛犬のドッグフードを選ぶならアカナのクラシックシリーズを選ぶのがいいでしょう。

こんな場合はアカナドッグフードがおすすめ

アカナドッグフードのパッケージ画像(表面2)

ここまでの説明を踏まえたうえで、以下のいずれかに当てはまった場合はアカナドッグフードがおすすめです。

  • できれば愛犬の月々の餌代は抑えたい
  • 愛犬の運動量が少ない
  • 複数の動物性タンパク源にアレルギーがある

まず、愛犬の月々の餌代を抑えたいと考えている場合には、オリジンよりもグラムあたりの価格が安いアカナをおすすめします。

また、愛犬の運動量が少ない場合や、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向があるなら、脂質とカロリーが控えめなドライフードを取り揃えているアカナが向いています。

そして、愛犬が複数の動物性タンパク源にアレルギーがある場合には、動物性タンパク源が限定されたシリーズがあるアカナがぴったりです。

こんな場合はオリジンドッグフードがおすすめ

オリジンドッグフードのパッケージ画像(表面2)

以下のいずれかに当てはまった場合には、オリジンドッグフードをおすすめします。

  • 肉・魚が贅沢に使われているドッグフードを与えたい
  • 育ち盛りの子犬を飼っている
  • 愛犬の運動量が非常に多い

オリジンはアカナ以上に肉類含有量と新鮮肉の割合が多いため、良質な肉・魚が贅沢に使われているドッグフードを与えたいと考えている場合はオリジンをおすすめします。

また、オリジンはどのラインナップも高タンパク・高脂質・高カロリーな傾向があり、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬や、運動量が非常に多い活発な成犬用フードとしてぴったりです。

そして、少食の愛犬の主食としても向いています。

まとめ

アカナとオリジンは、動物性原材料が主原料かつ高タンパク・低炭水化物なドッグフードで、どちらも自信を持っておすすめできます。

ただ、アカナはオリジンよりもラインナップが多く、愛犬の食の好みや体質、運動量や食事量に配慮して選べます。

その一方で、オリジンはアカナ以上に動物性原材料の割合が多く、肉食傾向の雑食である犬本来の食事内容により配慮されたドッグフードと捉えることができます。

また、アカナとオリジンは販売価格にも差があるので、現実的に無理なく購入できるかどうかということまで考えてどちらかを選ぶといいでしょう。