モグワンとソルビダは、どちらも良質な動物性原材料が主原料として使われている海外産のドッグフードで、そのほかにもグレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用していたり、犬にとって必要のないものが一切使われていない、などの共通点があります。
また、(超)小型犬にも食べやすい粒サイズのドライフードということも共通しており、「愛犬にはどちらを選べばいいのか分からない・・・」、と迷ってしまう方もいるでしょう。
そこでこの記事では、モグワンとソルビダを6つの項目で比較し、2つのドッグフードの違いをできるだけ分かりやすくまとめてみたので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
モグワンとソルビダのラインナップの比較
対象 | モグワン | ソルビダ |
---|---|---|
全年齢対応 | 1種類 | 1種類 |
子犬用 | なし | 1種類 |
成犬用 | なし | 2種類 |
シニア犬用 | なし | 1種類 |
まず最初に、モグワンとソルビダのラインナップを比較してみました。
モグワンは全年齢対応の主食用ドライフードが1種類だけなのに対して、ソルビダには5種類の主食用ドライフードがあり、全年齢対応と子犬用とシニア犬用が1種類ずつ、成犬用が2種類というラインナップになっています。
なお、モグワンもソルビダも犬種の指定は特にありません(全犬種対応)。
このことを踏まえた上で、モグワンとソルビダの原材料や主要な成分バランス、粒の大きさや販売価格を比較していきましょう。
モグワンとソルビダの原材料の比較
項目 | モグワン | ソルビダ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
ターキー 室内飼育全年齢対応 | チキン 室内飼育子犬用 | チキン 室内飼育成犬用 | チキン 室内飼育体重管理用 | チキン 室内飼育7歳以上用 | ||
主原料 | チキン&サーモン | オーガニックターキー生肉 | オーガニックチキン生肉 | オーガニックチキン生肉 | オーガニックチキン生肉 | オーガニックチキン生肉 |
動物性タンパク源 | 鶏、魚 | 七面鳥、魚 | 鶏、魚 | 鶏、魚 | 鶏、魚 | 鶏、魚 |
穀物 | 不使用 (グレインフリー) |
不使用 (グレインフリー) |
不使用 (グレインフリー) |
不使用 (グレインフリー) |
不使用 (グレインフリー) |
不使用 (グレインフリー) |
大豆 | 不使用 | 不使用 | 使用 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
香料・着色料 | 無添加 | 無添加 | 無添加 | 無添加 | 無添加 | 無添加 |
品質が不明瞭な原材料 | 不使用 | 不使用 | 不使用 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
モグワンとソルビダの主原料と動物性タンパク源の種類、穀物・大豆といったタンパク源が使われていないかを比較してみました。
それに加えて、香料・着色料と品質が不明瞭な原材料が使われていないかどうかも比較しています。
冒頭で触れた通り、どちらも穀物が使われていないグレインフリーのレシピを採用していることと、香料・着色料といった犬にとって必要のないものが一切使われていないことは共通しています。
また、品質が不明瞭な原材料も見当たらず、厳選された良質な原材料が使われています。
そして、モグワンの動物性タンパク源は鶏と魚(サーモン)の2種類で、ソルビダも「ターキー 室内飼育全年齢対応」以外のラインナップの動物性タンパク源は、モグワンと同じ鶏と魚(サーモン)です。
「ターキー 室内飼育全年齢対応」に関しては、唯一鶏肉が使われていないフードなので、鶏肉アレルギーの愛犬には「ターキー 室内飼育全年齢対応」を・・・といった選び方ができます。
(※七面鳥には鶏肉アレルギーの原因となる物質が含まれていません)
そのほかの違いとして挙げられるのは、ソルビダの「チキン 室内飼育子犬用」に豆類の中でアレルギーの原因になりやすい傾向にある大豆が使われていることです。
愛犬にこれといったアレルギーがなければ、単純に食の好みに合わせていずれかのフードを選べば問題ありませんが、食に敏感な愛犬のフードを探しているということであれば、これらのタンパク源の違いに注意しながら購入を検討するといいでしょう。
モグワンとソルビダの成分の比較
項目 | モグワン | ソルビダ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
ターキー 室内飼育全年齢対応 | チキン 室内飼育子犬用 | チキン 室内飼育成犬用 | チキン 室内飼育体重管理用 | チキン 室内飼育7歳以上用 | ||
タンパク質 (以上) |
27% | 25% | 28% | 25% | 24% | 23% |
脂質 (以上) |
10% | 15% | 16% | 16% | 9% | 10% |
水分 (以下) |
9% | 10% | 10% | 10% | 10% | 10% |
エネルギー (100gあたり) |
361.5kcal | 350kcal | 365kcal | 350kcal | 310kcal | 330kcal |
原材料の次に、モグワンとソルビダの主要な成分値(タンパク質・脂質・カロリー)を比較してみました。
ソルビダについては、各商品名に”室内飼育”と名付けられていることからも連想できる通り、運動量が少ない室内犬に配慮して全体的にカロリーが控えめに調整されています。
また、「子犬用」は育ち盛りの子犬に配慮して、そのほかのラインナップよりも高タンパク・高カロリーに、「体重管理用」と「7歳以上用」は体重管理が必要な成犬と活動量が落ちたシニア犬に配慮して、脂質とカロリーが控えめになっています。
その一方で、「全年齢対応」と「成犬用」に関しては、一般的な室内飼いの成犬用フードと比べると脂質が高めです。
続いて、モグワンの主要な成分バランスですが、公式サイトを見る限りでは”室内犬向け”という文言は見当たらないものの、高タンパク・低脂質かつカロリーは標準的な範囲になっており、運動量がそれほど多くない室内犬用フードとしてぴったりです。
分かりやすいように、それぞれのフードの成分バランスの傾向を踏まえて、年齢別におすすめのフードを整理してみました。
年齢 | おすすめのフード |
---|---|
子犬 | ソルビダ「チキン 室内飼育子犬用」 |
成犬 | モグワン、ソルビダ「チキン 室内飼育体重管理用」 |
シニア犬 | モグワン、ソルビダ「チキン 室内飼育7歳以上用」 |
なお、成犬用とシニア犬用の項目には2種類のフードをピックアップしていますが、愛犬の運動量・食事量に合わせてどちらかを選ぶといいでしょう。
モグワンとソルビダの粒の比較
項目 | モグワン | ソルビダ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
ターキー 室内飼育全年齢対応 | チキン 室内飼育子犬用 | チキン 室内飼育成犬用 | チキン 室内飼育体重管理用 | チキン 室内飼育7歳以上用 | ||
直径 | 8〜12mm | 約8mm | 約7.5mm | 約8mm | 約8mm | 約8mm |
厚さ | 3〜4mm | 約4mm | 約4mm | 約4mm | 約4mm | 約4mm |
形状 | ドーナツ型 | 丸型 | 丸型 | 丸型 | 丸型 | 丸型 |
モグワンとソルビダの粒の大きさと形状を比較してみました。
モグワンは直径が8〜12mm、厚さが3〜4mmのドーナツ型になっているのに対して、ソルビダは子犬用の直径が約7.5mm、それ以外の直径が約8mm、厚さについては約4mmの丸型と、モグワンよりも小さめの粒サイズになっています。
どちらも小型犬にも食べやすいサイズ感のドライフードと言えますが、さらに掘り下げて考えれば、ソルビダはまだ固形物を食べ慣れていない子犬や、口の小さな成犬により食べやすい粒サイズと捉えることができますね。
モグワンとソルビダの値段の比較
項目 | モグワン | ソルビダ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
ターキー 室内飼育全年齢対応 | チキン 室内飼育子犬用 | チキン 室内飼育成犬用 | チキン 室内飼育体重管理用 | チキン 室内飼育7歳以上用 | ||
通常購入時の価格 | 5,456円/1.8kg | 3,025円/900g 5,412円/1.8kg 10,076円/3.6kg 14,773円/5.8kg |
3,025円/900g 5,412円/1.8kg 14,773円/5.8kg |
2,838円/900g 5,071円/1.8kg 9,460円/3.6kg 13,860円/5.8kg |
2,838円/900g 5,071円/1.8kg 9,460円/3.6kg 13,860円/5.8kg |
3,025円/900g 5,412円/1.8kg 10,076円/3.6kg 14,773円/5.8kg |
定期購入時の価格 (1袋あたり) |
1袋:4,910円(10%オフ) 2〜4袋:4,637円(15%オフ) 5袋以上:4,364円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
定期コースなし | 定期コースなし | 定期コースなし | 定期コースなし | 定期コースなし |
100gあたりの価格 | 約303〜242円 | 約336〜255円 | 約336〜255円 | 約315〜239円 | 約315〜239円 | 約336〜255円 |
粒サイズの次は、モグワンとソルビダの値段の比較です。
モグワンの内容量は1.8kgの1種類で、販売価格は5,456円となっています。
また、モグワンの公式サイトでは定期コースが導入されており、定期コースを利用すると合計金額に応じて10〜20%の割引が適用され、20%の割引が適用された場合は1袋4,030円で購入できます。
それに対して、ソルビダは【900g/1.8kg/3.6kg/5.8kg】の4サイズが基本で、子犬用だけは3.6kgサイズがありません。
そして、「全年齢対応」と「子犬用」と「7歳以上用」はサイズ別の販売価格が変わらず、900gサイズは3,025円で、1.8kgサイズは5,412円で、3.6kgサイズは10,076円で、5.8kgサイズは14,773円で販売されています。
「成犬用」と「体重管理用」については、900gサイズが2,838円、1.8kgサイズが5,071円、3.6kgサイズが9,460円、5.8kgサイズが13,860円と、原材料の割合が違うためか値段が若干安くなっています。
これだけだとモグワンとソルビダの値段が比較しづらいので、それぞれのフードの100gあたりの値段を算出してみると、モグワンは約303〜242円、ソルビダは約336〜255円or約315〜239円という結果になりました!
このことから、「愛犬の月々の餌代をできるだけ抑えたい」と考えている場合には、コスパのいいモグワンがおすすめです。
モグワンとソルビダの原産国の比較
モグワンもソルビダも日本の企業が開発に関わっているドッグフードですが、モグワンはイギリスの工場で製造されているのに対して、ソルビダはアメリカの工場で製造されています。
そして、モグワンはFEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)の栄養基準を基準をもとに成分バランスが調整されており、ソルビダはAAFCO(全米飼料検査官協会)の栄養基準をもとに成分バランスが調整されている、という違いがあります。
ただ、どちらも毎日の主食として与えられる全犬種対応の主食用ドライフードということは共通していますし、原産国の違いを特に気にする必要はないでしょう。
こんな場合はモグワンがおすすめ
室内飼いでそれほど運動量が多くない成犬やシニア犬には、高タンパク・低脂質かつカロリーは標準的な範囲のモグワンが向いています。
また、ソルビダの子犬用には大豆が使われているのに対して、モグワンには大豆が使われていないので、大豆アレルギーの子犬にはモグワンをおすすめします。
そして、「愛犬の月々の餌代をできるだけ抑えたい」と考えている場合には、ソルビダよりもグラムあたりの値段が安いモグワンを選ぶといいでしょう。
こんな場合はソルビダがおすすめ
大豆にアレルギーのない子犬には、モグワンよりも高脂質なソルビダの「子犬用」が向いています。
また、食欲旺盛で食べすぎてしまう傾向のある成犬にはソルビダの「体重管理用」を、歳をとって活動量が落ちたのに食事量があまり変わらないシニア犬には「7歳以上用」をおすすめします。
それと、もし愛犬が鶏肉アレルギーということであれば、鶏肉が使われていない「ターキー 全年齢対応」に選択肢が絞られます。
まとめ
モグワンとソルビダは、どちらも良質な動物性原材料が主原料として使われていたり、グレインフリーのレシピを採用しているなどの共通点があります。
また、犬にとって必要のないものが一切使われていないことや、(超)小型犬にも食べやすい粒サイズのドライフードということも共通していますが、モグワンのラインナップは1種類なのに対して、ソルビダには5種類のラインナップがあります。
そして、それぞれのフードで主要な成分バランスに違いがあるほか、ソルビダには鶏肉が使われていないラインナップもあり、愛犬の年齢や運動量と食事量、食の好みや体質に配慮して選べます。
それに加えて、モグワンとソルビダは内容量と販売価格にも違いがあるので、コスパ面も考慮して選ぶといいでしょう。