モグワンとネルソンズは、どちらもレティシアンが販売しているプレミアムドッグフードです。
そして、どちらも良質な動物性タンパク源が主原料として使われていたり、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用していたりなどの共通点があり、「愛犬にはどちらが合っているのか分からない」という意見も見かけます。
この記事では、モグワンとネルソンズを5つの項目で比較し、2つのドッグフードの違いをできるだけ分かりやすくまとめてみたので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
モグワンとネルソンズのラインナップの比較
商品名 | 全犬種・全年齢用 | 大型犬・1歳以上 |
---|---|---|
モグワン | 2種類 | なし |
ネルソンズ | 1種類 | 1種類 |
モグワンとネルソンズを比較するにあたってまず押さえておきたいのは、それぞれのフードで2種類のラインナップがあることです。
具体的には、モグワンは「チキン&サーモン」と「マグロ&白身魚」の2種類で、どちらも犬種や年齢を問わず与えられる、全犬種・全年齢対応の主食用ドライフードになっています。
それに対して、ネルソンズは「全犬種用」と「大型犬用」の2種類で、前者のフードは全犬種・全年齢対応の、後者のフードは大型犬・1歳以上対応の主食用ドライフードです。
このことを踏まえつつ、それぞれのフードの原材料や主要な成分値、粒の大きさと形状、販売価格・内容量の違いを比較していきましょう!
モグワンとネルソンズの原材料の比較
商品名 | 種類 | 主原料 | 動物性タンパク源 | 穀物 | 香料・着色料 |
---|---|---|---|---|---|
モグワン | チキン&サーモン | チキン&サーモン | 鶏、魚 | 不使用 | 無添加 |
マグロ&白身魚 | マグロ&白身魚 | 魚 | 不使用 | 無添加 | |
ネルソンズ | 全犬種用 | チキン | 鶏 | 不使用 | 無添加 |
大型犬用 | チキン | 鶏、貝 | 不使用 | 無添加 |
次に、モグワンとネルソンズの主原料を含めた動物性タンパク源の種類と、穀物・香料・着色料が使われているかを比較してみました!
モグワンは商品名から連想できるように、「チキン&サーモン」にはチキンとサーモンが主原料として、「マグロ&白身魚」にはマグロと白身魚が主原料として使われています。
ネルソンズに関しては、「全犬種用」も「大型犬用」もチキンが主原料として使われています。
また、モグワンの「マグロ&白身魚」は動物性タンパク源が魚類だけに、ネルソンズの「全犬種用」は動物性タンパク源が鶏肉だけに限定されていることから、食の好みだけでなく体質に配慮して選ぶこともできます。
具体的には、鶏肉アレルギーのある愛犬にはモグワンの「チキン&サーモン」を、魚アレルギーの愛犬にはネルソンズを・・・といった選び方です。
そして、グレインフリーのレシピを採用していることや、香料・着色料などの犬に必要のないものが一切使われていないことは、モグワンもネルソンズも共通しています。
それぞれの原材料の特徴を踏まえると、どちらも肉食傾向の雑食である犬本来の食事内容に配慮されたドッグフード、と捉えることができますね。
モグワンとネルソンズの成分の比較
商品名 | 種類 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|---|---|
モグワン | チキン&サーモン | 27% | 10% | 9% | 361.5kcal |
マグロ&白身魚 | 27% | 14% | 10% | 374kcal | |
ネルソンズ | 全犬種用 | 28% | 12% | 10% | 365.7kcal |
大型犬用 | 29% | 9% | 10% | 341.7kcal |
続いて、モグワンとネルソンズの主要な成分値(タンパク質・脂質・カロリー)を比較してみました!
モグワンもネルソンズも、良質な動物性タンパク源が主原料として使われていることもあってか、高タンパクなドライタイプのドッグフードになっています。
そして、モグワンの「チキン&サーモン」とネルソンズの「全犬種用」については、主要な成分バランスにはそれほど差はなく、運動量がそれほど多くない成犬やシニア犬用としておすすめです。
もしどちらかで迷った場合には、タンパク源の違いや後述する粒の形状、販売価格と内容量を比較して選ぶのがいいでしょう。
その一方で、モグワンの「マグロ&白身魚」は、適度に脂質を含みつつもカロリーは標準的~やや高めといったところで、育ち盛りの子犬や運動量が多めの成犬用としておすすめです。
ネルソンズの「大型犬用」に関しては、「全犬種用」と比べると脂質とカロリーが控えめになっており、大型犬の成犬に配慮してきちんと成分バランスが調整されている印象を受けました。
モグワンとネルソンズの粒の比較
商品名 | 種類 | 直径 | 厚さ | 形状 |
---|---|---|---|---|
モグワン | チキン&サーモン | 約10mm | 約4.5mm | リング型 |
マグロ&白身魚 | 約10mm | 約4.5mm | リング型 | |
ネルソンズ | 全犬種用 | 約10mm | 約3~5mm | トライアングル型 |
大型犬用 | 約15mm | ? | トライアングル型 |
モグワンとネルソンズの大きな違いの一つとして挙げられるのが、粒の大きさと形状です。
モグワンの「チキン&サーモン」と「マグロ&白身魚」の粒は、直径が約10mm、厚さが約4.5mmのリング型になっています。
そして、モグワンのような真ん中に穴が空いたリング型のドライフードは、軽めの力でも噛み砕きやすく、水やぬるま湯でふやかしやすいというメリットがあります。
このことから、モグワンは口の小さな小型犬にも食べやすい大きさ・形状のドライフード・・・と捉えることができますね。
それに対して、ネルソンズの「全犬種用」の粒は一辺が約10mm、厚さが3~5mmのトライアングル型と、噛みごたえのある粒の形状になっています。
「大型犬用」も「全犬種用」と同じトライアングル型の粒ですが、一辺が約15mmと「全犬種用」よりも大粒になっており、体の大きな大型犬の成犬向けに作られている・・・という意図を明確に感じ取れます。
モグワンとネルソンズの価格の比較
商品名 | 種類 | 通常購入時の価格 | 定期購入時の価格 (1袋あたり) |
100gあたりの価格 |
---|---|---|---|---|
モグワン | チキン&サーモン | 5,456円/1.8kg×1袋 | 1袋:4,910円(10%オフ) 2〜4袋:4,637円(15%オフ) 5袋以上:4,364円(20%オフ) |
約303〜242円 |
マグロ&白身魚 | 5,456円/1.8kg×1袋 | 1袋:4,910円(10%オフ) 2〜4袋:4,637円(15%オフ) 5袋以上:4,364円(20%オフ) |
約303〜242円 | |
ネルソンズ | 全犬種用 | 10,516円/5kg×1袋 | 1〜2袋:8,938円(15%オフ) 3袋以上:8,412円(20%オフ) |
約210~168円 |
大型犬用 | 21,032円/10kg×1袋 | 1袋:17,877円(15%オフ) 2袋以上:16,825円(20%オフ) |
約210~168円 |
モグワンとネルソンズのもう一つの大きな違いは、内容量と販売価格です。
モグワンの「チキン&サーモン」と「マグロ&白身魚」は1袋1.8kgで、ネルソンズの「全犬種用」は1袋5kgで、「大型犬用」については1袋10kgで販売されています。
そして、モグワンの1袋の価格はどちらも5,456円、ネルソンズの「全犬種用」の1袋の価格は10,516円、「大型犬用」の1袋の価格は21,032円となっています。
これを分かりやすいように100gあたりの値段で比較してみると、モグワンは約303円、ネルソンズの「全犬種用」と「大型犬用」は約210円ということで、グラムあたりの価格はネルソンズの方が安いです。
モグワンは小型犬でも1ヶ月以内に食べ切れる内容量になっているのに対して、ネルソンズは大容量サイズのドライフードという点を踏まえても、ネルソンズは中型犬や大型犬向けと捉えることができますね。
ただ、小型犬を多頭飼いしており、愛犬たちの食事の際に粒をふやかしたり砕いたりする手間をかけられるのであれば、グラムあたりの価格が安くてコスパのいいネルソンズの「全犬種用」を選ぶのも一つの手です。
なお、モグワンもネルソンズも公式サイトでは定期コースが導入されており、定期コースを利用するとモグワンはまとめ買い袋数に応じて10~20%の割引が、ネルソンズはまとめ買い袋数に応じて15~20%の割引が適用されます。
こんな場合はモグワンがおすすめ
口の小さな犬たちにも食べやすい粒の大きさ・形状のモグワンは、トイプードルやチワワ、ポメラニアンなどの(超)小型犬用フードとしてぴったりです。
また、低脂質でカロリーは標準的な「チキン&サーモン」は、室内飼いされていて運動量が控えめな成犬や、歳をとって活動量が落ちたシニア犬用としておすすめです。
そして、「チキン&サーモン」より脂質とカロリーが高めな「マグロ&白身魚」については、育ち盛りの子犬や活発な成犬用として向いています。
それと、愛犬が鶏肉アレルギーの場合には、動物性タンパク源が魚類だけに限定されている「マグロ&白身魚」に選択肢が絞られます。


こんな場合はネルソンズがおすすめ
噛みごたえのあるトライアングル型の粒のネルソンズは、体の大きな中型犬・大型犬用フードとしてぴったりです。
また、小型犬の愛犬たちを多頭飼いしており、月々の餌代をできるだけ抑えたいと考えているなら、グラムあたりの価格が安いネルソンズの「全犬種用」を選ぶのもいいでしょう。
ただ、場合によっては粒をふやかしたり砕いてから与える必要があるので、愛犬たちの食事の際にひと手間をかけられるかどうかも考慮してください。
それと、ネルソンズには動物性タンパク源として魚類が使われていないので、愛犬が魚アレルギーということであれば、必然的にネルソンズに選択肢が絞られます。


まとめ
モグワンとネルソンズは、どちらもレティシアンが販売しているプレミアムドッグフードで、良質な動物性タンパク源が主原料として使われていたり、グレインフリーのレシピを採用していたりなどの共通点があります。
また、高タンパクなドライタイプのドライフードということも変わりませんが、モグワンは口の小さな小型犬にも食べやすい粒の大きさ・形状になっているのに対して、ネルソンズは噛みごたえのある粒の形状になっています。
そして、モグワンには「チキン&サーモン」と「マグロ&白身魚」の2種類が、ネルソンズには「全犬種用」と「大型犬用」の2種類があり、動物性タンパク源の内容や主要な成分バランス、粒サイズに違いがあります。
それに加えて、モグワンとネルソンズは1袋あたりの内容量と販売価格にも差があるので、コスパ面と使い勝手も踏まえて選ぶのがいいでしょう。