モグワンとネルソンズは、どちらもレティシアンが販売しているイギリス産のプレミアムドッグフードです。
そして、どちらもメインのタンパク源としてチキンが使われていたり、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用していたりなどの共通点があり、「愛犬にはどちらが合っているのか分からない」という意見も見かけます。
この記事では、モグワンとネルソンズを5つの項目で比較し、2つのドッグフードの違いをできるだけ分かりやすくまとめてみたので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
モグワンとネルソンズのラインナップの比較
商品名 | 全犬種・全年齢用 | 大型犬・1歳以上 |
---|---|---|
モグワン | 1種類 | なし |
ネルソンズ | 1種類 | 1種類 |
モグワンとネルソンズを比較するにあたってまず押さえておきたいのは、モグワンは全犬種・全年齢用ドライフードが1種類だけなのに対して、ネルソンズには全犬種・全年齢用ドライフードのほかに、大型犬・1歳以上用ドライフードがあることです。
そして、冒頭でも触れた通り、メインのタンパク源としてチキンが使われていることや、グレインフリーのレシピを採用していることは変わりません。
このことを踏まえつつ、それぞれのフードの原材料や主要な成分値、粒の大きさと形状、販売価格・内容量の違いを比較していきましょう。
モグワンとネルソンズの原材料の比較
商品名 | 種類 | 主原料 | 動物性タンパク源 | 穀物 | 香料・着色料 |
---|---|---|---|---|---|
モグワン | – | チキン&サーモン | 鶏、魚 | 不使用 | 無添加 |
ネルソンズ | (全犬種用) | チキン | 鶏 | 不使用 | 無添加 |
大型犬用 | チキン | 鶏、貝 | 不使用 | 無添加 |
次に、モグワンとネルソンズの主原料を含めた動物性タンパク源の種類と、穀物・香料・着色料が使われているかを比較してみました!
モグワンはチキンとサーモンの割合が全体の56.5%を占めているのに対して、ネルソンズはチキンが全体の50%の割合を占めており、モグワンとは違って魚類が使われていません。
このことから、サーモンにアレルギーのある愛犬にはネルソンズを・・・といったように、食の好みだけでなく体質に配慮してどちらかを選ぶこともできます。
そして、香料・着色料といった犬にとって必要のないものや、品質・内容が不明瞭な原材料が一切使われていないことは、モグワンもネルソンズも共通しています。
それぞれの原材料の特徴を踏まえると、どちらも肉食傾向の雑食である犬本来の食事内容に配慮されたドッグフード、と捉えることができますね。
モグワンとネルソンズの成分の比較
商品名 | 種類 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|---|---|
モグワン | – | 27% | 10% | 9% | 361.5kcal |
ネルソンズ | (全犬種用) | 28% | 12% | 10% | 365.7kcal |
大型犬用 | 29% | 9% | 10% | 341.7kcal |
続いて、主要な成分値(タンパク質・脂質・カロリー)を比較してみました!
モグワンもネルソンズも高タンパクなドライタイプのドライフードで、モグワンとネルソンズ(全犬種用)の主要な成分バランスにはそれほど差がありません。
このことから、どちらかで迷った場合にはタンパク源の違いや後述する粒の形状、販売価格と内容量を比較して選ぶのがおすすめです。
その一方で、ネルソンズの「大型犬用」は全犬種用よりも脂質とカロリーが控えめで、大型犬の成犬に配慮してきちんと成分バランスが調整されている印象を受けました。
モグワンとネルソンズの粒の比較
商品名 | 種類 | 直径 | 厚さ | 形状 |
---|---|---|---|---|
モグワン | – | 約10mm | 約4.5mm | リング型 |
ネルソンズ | (全犬種用) | 約10mm | 約3~5mm | トライアングル型 |
大型犬用 | 約15mm | ? | トライアングル型 |
モグワンとネルソンズの大きな違いの一つとして挙げられるのが、粒の大きさと形状です。
モグワンの粒は直径が約10mm、厚さが約4.5mmのリング型になっているのに対して、ネルソンズ(全犬種用)の粒は直径が約10mm、厚さが3~5mmのトライアングル型になっています。
そして、モグワンのような真ん中に穴が空いたリング型のドライフードは、軽めの力でも噛み砕きやすく、水やぬるま湯でふやかしやすいというメリットがあります。
このことから、モグワンは口の小さな小型犬にも食べやすい大きさ・形状のドライフード・・・と捉えることができますね。
その一方で、ネルソンズの「大型犬用」の粒は直径が約15mmのトライアングル型と、体の大きな大型犬の成犬に配慮して、全犬種用よりも大きめのドライフードになっています。
モグワンとネルソンズの値段の比較
商品名 | 種類 | 通常購入時の価格 | 定期購入時の価格 (1袋あたり) |
100gあたりの価格 |
---|---|---|---|---|
モグワン | – | 5,456円/1.8kg×1袋 | 1袋:4,910円(10%オフ) 2〜4袋:4,637円(15%オフ) 5袋以上:4,364円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約303〜242円 |
ネルソンズ | (全犬種用) | 10,516円/5kg×1袋 | 1〜2袋:8,938円(15%オフ) 3袋以上:8,412円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約210~168円 |
大型犬用 | 21,032円/10kg×1袋 | 1袋:17,877円(15%オフ) 2袋以上:16,825円(20%オフ) ※合計金額に応じて割引率が変動 |
約210~168円 |
モグワンとネルソンズのもう一つの大きな違いは、内容量と販売価格です。
モグワンは1袋1.8kgで、ネルソンズ(全犬種用)は1袋5kgで、「大型犬用」については1袋10kgで販売されています。
そして、モグワンの1袋の価格は5,456円、ネルソンズ(全犬種用)の1袋の価格は10,516円、「大型犬用」の1袋の価格は21,032円となっています。
これを分かりやすいように100gあたりの値段で比較してみると、モグワンは約303円、ネルソンズ(全犬種用)と「大型犬用」は約210円と、グラムあたりの価格はネルソンズの方が安いです。
モグワンは小型犬でも1ヶ月以内に食べ切れる内容量になっているのに対して、ネルソンズは大容量サイズのドライフードという点を踏まえても、ネルソンズは中型犬や大型犬向けと捉えることができますね。
ただ、小型犬を多頭飼いしており、愛犬たちの食事の際に粒をふやかしたり砕いたりする手間をかけられるのであれば、グラムあたりの価格が安くてコスパのいいネルソンズ(全犬種用)を選ぶのも一つの手です。
なお、モグワンもネルソンズも公式サイトでは定期コースが導入されており、定期コースを利用すると割引価格で購入できるようになっています。
こんな場合はモグワンがおすすめ
口の小さな犬たちにも食べやすい粒の大きさ・形状のモグワンは、トイプードルやチワワ、ポメラニアンなどの(超)小型犬用フードとしてぴったりです。
また、まだ固形物を食べ慣れていない子犬にも食べやすいサイズ感と言えますし、小粒のドライフードを少しずつ食べるのが好きな中型犬・大型犬の愛犬なら、モグワンを選ぶのもいいでしょう。
それと、開封後のドライフードはできるだけ早めに使い切りたいと考えている場合には、内容量が1.8kgと程よいサイズのモグワンがおすすめです。
こんな場合はネルソンズがおすすめ
噛みごたえのあるトライアングル型の粒のネルソンズは、体の大きな中型犬・大型犬用フードとしてぴったりです。
また、小型犬の愛犬たちを多頭飼いしており、月々の餌代をできるだけ抑えたいと考えているなら、グラムあたりの価格が安いネルソンズ(全犬種用)を選ぶのもいいでしょう。
ただ、場合によっては粒をふやかしたり砕いてから与える必要があるので、愛犬たちの食事の際にひと手間をかけられるかどうかも考慮してください。
それと、ネルソンズには動物性タンパク源として魚類が使われていないので、もし愛犬がサーモンにアレルギーがあるということであれば、必然的にネルソンズに選択肢が絞られます。
まとめ
モグワンとネルソンズは、どちらもレティシアンが販売しているイギリス産のプレミアムドッグフードで、メインのタンパク源としてチキンが使われていたり、グレインフリーのレシピを採用していたりなどの共通点があります。
また、高タンパクなドライタイプのドライフードということも変わりませんが、モグワンは口の小さな小型犬にも食べやすい粒の大きさ・形状になっているのに対して、ネルソンズは噛みごたえのある粒の形状になっています。
そして、ネルソンズには大型犬の成犬向けに粒サイズと成分バランスが調整されたラインナップがあるほか、それぞれのフードで内容量と販売価格にも差があるので、コスパ面と使い勝手も踏まえて選ぶのがいいでしょう。