ドッグフードには油脂や脂肪分が含まれており、空気に触れることで酸化が進行していきます。
そして、酸化が進行して品質の落ちたフードはアレルギーなどの原因になり、風味も落ちて食いつきの悪さに繋がります。
また、保存にあたってはカビの原因となる湿気にも気をつけておかないといけません。
この記事では、ドッグフードの保存方法をタイプ別(ドライ/セミモイスト/ウェット)に分けて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
未開封のドッグフードの保存方法について
タイプ別の保存方法の解説に入る前に、まずは未開封のドッグフードの保存方法について触れておきます。
なぜなら、未開封の状態でもゆっくりと酸化が進行していくからです。
そのため、ドッグフードは未開封・開封後にかかわらず、高温多湿や直射日光・照明の当たる場所を避けて保存するのが基本と覚えておきましょう。
具体的には、食器棚やパントリーといった収納スペースは保存場所に向いており、窓際や玄関といった温度変化が大きい場所はドッグフードの保存場所には向いていません。
また、気温と湿度の高い夏場は保存場所に特に気を使っておく必要があります。
なお、ドッグフードの中には冷凍状態や冷蔵状態で販売されているものもあるので、それらはメーカーが指定している保存方法(冷蔵or冷凍)を参考にするようにしてください。
それと、ドッグフードのタイプ別の未開封・開封後の賞味期限については、以下の記事にまとめています。
ドライフード(カリカリ)の保存方法
開封後のドライフード(カリカリ)の酸化の進行をできる限り抑えられる保存方法は、1食分ずつに小分けして真空保存しておくことです。
ただ、労力と費用のかかる方法なので、当サイトでは積極的にはおすすめはしていません。
ドライフードの場合、まずは開封してから1ヶ月程度で消費できるサイズを選び、開封後はなるべく袋の開け閉めの回数を減らすことが大切です。
10kgなどの大袋(大容量サイズ)の方がコスパがいいからといって、愛犬(たち)が消費できないサイズを購入するのは避けましょう。
これらを押さえた上で、当サイトがおすすめしているドライフードの保存方法は2つです。
フードストッカーに袋ごと入れてしまう
ひとつはフードストッカーに大袋ごと入れてしまう方法で、フードストッカーに中身を入れ替えるよりもお手軽かつ清潔に使えます。
フードストッカーの中に入れた大袋は空気をできるだけ抜き、袋の開け口をしっかりと閉めておくことも忘れないようにしてください。
袋の内側にジッパーが付いている場合はそれを利用し、ジッパーが付いていない場合は保存用の袋止めクリップを使ったり、大きめのジップロックに移し替えてしまいましょう。
また、フードストッカーの中に脱酸素剤や乾燥剤を入れておけばより効果的です。
ジップロックに小分けする
もうひとつはジップロックに小分けする方法で、これなら真空保存するよりも労力と費用がかかりません。
もし1食分ずつ小分けするのが手間な場合は1日・3日・1週間といったように、ご自身の負担にならない範囲で小分けするといいでしょう。
もちろん、小分けした場合も袋(ジップロック)の中の空気はできる限り抜くことが大切です。
ちなみに、ドライフードは常温保存が基本になります。
高温多湿や直射日光・照明の当たらない場所というと冷蔵庫を連想するかもしれませんが、出し入れの際に結露が発生するのでおすすめしません。
セミモイスト(半生)フードの保存方法
ドライフードよりも水分量が多いセミモイスト(半生)フードは、一度開封するとドライフードよりも痛みやすいです。
開封後は袋の中の空気をできるだけ抜いて開け口を閉め、冷蔵庫で保存するようにしましょう。
ただ、セミモイストフードは使い勝手がいいように少量サイズで販売されていたり、袋の中で小分けされているものが多いので、ドライフードよりも管理が楽だと思うかもしれません。
(※ドライフードでも小分けされているものはあります)
ウェットフード(缶詰・パウチ)の保存方法
セミモイストフード以上に水分量が多いウェットフード(缶詰・パウチ)は、開封すると酸化の進行も早いです。
開封したウェットフードは1日以内に使い切るようにし、一度に使い切れない分は別の容器に移してラップをかけて冷蔵保存しておきましょう。
また、大容量サイズの缶詰を購入して1日以内に使い切れない場合には、食べ切れる量だけを冷蔵保存しておき、残りを1食分ずつ小分けして冷凍保存することもできますよ。
小分けしたウェットフードは1食分ずつラップに包んで、大きめのフリーザーバッグなどにまとめて保存しておくと便利です。
まとめ
ドッグフードは空気に触れることで酸化が進行し、品質や風味が落ちていきます。
これは開封後に限った話ではなく、未開封の状態でもゆっくりと酸化が進行していくため、未開封の状態から保存場所にも気を使っておくべきです。
そして、保存にあたってはカビの原因となる湿気にも気をつけておかないといけません。
また、ドライフードであれば開封後に1ヶ月程度で消費できるサイズを選ぶ・・・といったように、品質・風味が落ちきる前に消費できるサイズを選ぶことも忘れないようにしてくださいね。
この記事では、ドッグフードを選ぶにあたって最低限確認しておきたいポイントや、当サイト「いぬらば×ねこらば」が調査した238種類のドッグフードをまとめています。また、比較しやすいように口コミ・評判のいいドッグフードを30種類に絞り、さらにその中からおすすめできる内容のドッグフードを10種類ピックアップしています。