ピュリナワンとオールウェル|2つのキャットフードを5項目で比較!

ホームセンターやペットショップでもよく見かけるピュリナワンとオールウェル。

どちらも年齢や飼育環境、お悩み別のキャットフードを取り揃えていますが、それぞれのフードで主原料をはじめとした原材料や、主要な成分バランスの傾向に違いがあります。

この記事では、ピュリナワンとオールウェルを5項目で比較し、2つのキャットフードの違いをできるだけ分かりやすくまとめてみたので、ぜひ愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。

ピュリナワンとオールウェルのラインナップの比較

商品名 ドライフード ウェットフード
ピュリナワン 16種類 8種類
オールウェル 16種類 なし

まずはじめに、ピュリナワン(猫用)とオールウェルのラインナップを比較してみました。

ピュリナワンは主食用ドライフードが16種類、主食用ウェットフードが8種類というラインナップになっています。

それに対して、オールウェルも16種類の主食用ドライフードがありますが、ウェットフードはありません。

 

そして、冒頭で触れた通り、どちらも年齢や飼育環境、お悩み別のドライフードを取り揃えています。

ただ、全てを取り上げるとかなりのボリュームになってしまうので、ここではそれぞれのドライフードを4種類ずつピックアップし、原材料と主要な成分バランスを比較していくことにします。

ピュリナワンとオールウェルの原材料の比較

商品名 種類 主原料 動物性タンパク源 穀物 大豆 香料・合成着色料
ピュリナワン 1歳までの子ねこ用 チキン チキン 鶏、魚 コーングルテン、小麦、米、小麦たんぱく、大麦 使用 無添加
室内飼い猫用 1歳以上 チキン チキン 鶏、魚 コーングルテン、小麦、米、小麦たんぱく、大麦 使用 無添加
健康マルチケア 7歳以上 チキン チキン 鶏、魚 コーングルテン、小麦、米、大麦、小麦たんぱく 使用 無添加
グレインフリー 1歳から全ての年齢に チキン チキン 不使用 使用 無添加
オールウェル 健康に育つ子猫用 フィッシュ味 穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉) 鶏、豚、牛、魚、乳製品 トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉 不使用 無添加
室内猫用 チキン味 穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール) 鶏、豚、牛、魚 トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール 不使用 無添加
10歳以上の腎臓の健康維持用 フィッシュ味 穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉) 鶏、豚、牛、魚 トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉 不使用 無添加
早食いが気になる猫用 チキン味 穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール) 鶏、豚、牛、魚 トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール 不使用 無添加

それでは次に、ピュリナワン(猫用)とオールウェルの各ドライフードの原材料を比較していきましょう。

ピュリナワンとオールウェルの主原料の比較

2つのキャットフードの大きな違いとして挙げられるのは、ピュリナワンはどのラインナップにも肉・魚が主原料として使われているのに対して、オールウェルはどのラインナップにも穀類(穀物)が主原料として使われていることです。

このことから、「愛猫には肉・魚が主原料として使われているフードを与えたい」と考えている場合には、必然的にピュリナワンに選択肢が絞られます。

ピュリナワンとオールウェルのタンパク源の比較

ピュリナワンはほとんど全てのドライフードに鶏と魚が使われており、オールウェルには鶏・豚・牛・魚といった動物性タンパク源が使われています。

そして、オールウェルの全てのドライフードには穀物が使われていますが、ピュリナワンはグレインフリーのレシピを採用したドライフードもあり、穀物全般にアレルギーのある愛猫にも対応できます。

ただ、ピュリナワンのドライフードには大豆が使われているのに対して、オールウェルには大豆が使われていないという違いがあり、大豆アレルギーの愛猫にはオールウェルを・・・といった選び方ができます。

香料・着色料や不明瞭な原材料の有無の比較

食いつきをよくするために人工の香料が使われていたり、見た目をよくするために合成着色料が使われているフードは珍しくありませんが、ピュリナワンとオールウェルには香料・合成着色料は使われていません。

また、ピュリナワンは動物性原材料の品質についても補足されています。

オールウェルは公式サイトを見た限りでは、動物性原材料の品質の補足は特に見当たりませんでした。

ピュリナワンとオールウェルの成分の比較

商品名 種類 タンパク質
(以上)
脂質
(以上)
粗繊維
(以下)
水分
(以下)
エネルギー
(100gあたり)
ピュリナワン 1歳までの子ねこ用 チキン 39% 18% 3% 12% 約390kcal
室内飼い猫用 1歳以上 チキン 34% 12% 7% 12% 約351kcal
健康マルチケア 7歳以上 チキン 37% 11% 6% 12% 約350kcal
グレインフリー 1歳から全ての年齢に チキン 35% 14% 2% 12% 約413kcal
オールウェル 健康に育つ子猫用 フィッシュ味 34.0% 16.0% 3.0% 10.0% 約370kcal
室内猫用 チキン味 30.0% 9.0% 9.0% 10.0% 約340kcal
10歳以上の腎臓の健康維持用 フィッシュ味 30.0% 9.0% 9.0% 10.0% 約340kcal
早食いが気になる猫用 チキン味 30.0% 9.0% 9.0% 10.0% 約340kcal

原材料の次は、ピュリナワン(猫用)とオールウェルの各ドライフードの主要な成分バランスを比較していきましょう。

ピュリナワンのドライフードには肉・魚が主原料として使われていることもあってか、オールウェルよりも高タンパクな傾向があります。

その一方で、オールウェルはピュリナワンのドライフードと比べると、全体的にカロリーがやや控えめな傾向があります。

 

また、子猫用についてはピュリナワンもオールウェルも、通常の成猫用より高タンパク・高脂質・高カロリーになっており、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子猫用フードという意図を明確に感じ取れます。

そして、ピュリナワンはそのほかのラインナップもそれぞれで成分バランスの傾向に違いが見られますが、オールウェルは主要な成分バランスにはあまり差が見られません。

ピュリナワンとオールウェルの値段の比較

商品名 種類 価格/内容量
(調査時点の最安値)
100gあたりの価格
ピュリナワン 1歳までの子ねこ用 チキン 917円/800g(400g×2袋)
2,100円/2kg(500g×4袋)
4,580円/4.4kg(440g×10袋)
約115〜104円
室内飼い猫用 1歳以上 チキン 2,100円/2kg(500g×4袋)
4,698円/4.4kg(400g×11袋)
約107〜105円
健康マルチケア 7歳以上 チキン 2,100円/2kg(500g×4袋) 約105円
グレインフリー 1歳から全ての年齢に チキン 2,100円/1.6kg(400g×4袋) 約131円
オールウェル 健康に育つ子猫用 フィッシュ味 1,477円/800g(400g×2袋
1,891円/1.6kg(400g×4袋)
約185〜118円
室内猫用 チキン味 1,891円/1.6kg(400g×4袋)
3,150円/2.5kg(500g×5袋)
約126〜118円
10歳以上の腎臓の健康維持用 フィッシュ味 1,891円/1.5kg(400g×4袋)
3,150円/2.4kg(480g×5袋)
約131〜126円
早食いが気になる猫用 チキン味 1,891円/1.5kg(375g×4袋) 約126円

主要な成分バランスに続いて、ピュリナワン(猫用)とオールウェルの各ドライフードの値段を比較してみました!
(※販売価格は2024年8月にAmazonで確認しました)

あくまで調査時点の最安値に基づいた見解ですが、穀物が主原料のオールウェルの方が値段が安いというわけではなく、むしろピュリナワンのドライフードの方が全体的に安い傾向にあります。

また、基本的には内容量が多くなるほどグラムあたりの値段が安くなることが多いですが、ピュリナワンもオールウェルもその法則は当てはまりませんでした。

これについては、小分け包装されていることが関係しているのかもしれませんね。
(※ピュリナワンのドライフードも小分け包装されています)

ピュリナワンとオールウェルの原産国の比較

商品名 原産国
ピュリナワン ドライフード:アメリカ
ウェットフード:タイ
オールウェル 日本

ピュリナワンのドライフードはアメリカ産に、ウェットフードはタイ産になっています。

それに対してオールウェルは、日本国内の工場で製造されている国産ドッグフードという違いがあります。

と言っても、当サイトでは原産国の違いは重要視しておらず、原材料の内容や成分バランス、販売価格に注目してキャットフードを選ぶことをおすすめしています。

こんな場合はピュリナワンがおすすめ

「愛猫には主原料として肉・魚が使われているフードを与えたい」と考えているなら、ピュリナワンをおすすめします。

また、ピュリナワンはラインナップによって成分バランスの傾向が様々で、状況に合わせてフードを選びやすくなっています。

そして、ピュリナワンはグレインフリーのレシピを採用したドライフードもあり、穀物全般にアレルギーのある愛猫にも対応できます。

こんな場合はオールウェルがおすすめ

「愛猫には国産キャットフードを与えたい」という強いこだわりがあるなら、選択肢はオールウェルに絞られます。

また、オールウェルには大豆が使われていないので、大豆が体質に合わない愛猫にはオールウェルを選ぶといいでしょう。

なお、比較項目では取り上げませんでしたが、オールウェルの室内猫用にはささみフリーズドライや天然小魚が入った素材入りタイプもあるので、食にこだわりのあるグルメな愛猫用としてお試ししてみるのも一つの手です。

まとめ

ピュリナワンとオールウェルは年齢や飼育環境、お悩み別のキャットフードを取り揃えていますが、ピュリナワンには肉・魚が主原料として使われているのに対して、オールウェルには穀物が主原料として使われています。

また、オールウェルよりもピュリナワンの方が高タンパクな傾向があるほか、ラインナップ別の主要な成分バランスの差もピュリナワンの方が大きいです。

それと、ピュリナワンのドライフードはアメリカ産、ウェットフードはタイ産、オールウェルは国産という違いもあります。

これらの要素に注目しつつ、コスパ面も考慮しながら愛猫の食の好みや体質、飼育環境に合わせてフードを選ぶのがいいでしょう。

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