ピュリナワンとメディファスを徹底比較!2つのキャットフードの違いは?

ピュリナワンとメディファスは、どちらも様々なキャットフードを取り揃えており、グレインフリー(穀物不使用)のレシピを採用したドライフードもあります。

そして、比較的手に取りやすい価格で販売されていることも共通していますが、主原料や主要な成分バランスの傾向に違いがあり、それぞれのフードの特徴を理解したうえで、愛猫に合ったフードを選んであげる必要があります。

この記事では、ピュリナワンとメディファスを4つの項目で比較し、2つのキャットフードの違いをできるだけ分かりやすくまとめてみたので、ぜひ愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。

ピュリナワンとメディファスのラインナップの比較

商品名 ドライフード ウェットフード
ピュリナワン 16種類 8種類
メディファス 22種類 8種類
(スープを含めると11種類)

まずはじめに、ピュリナワン(猫用)とメディファスのラインナップを比較してみました!

ピュリナワンはドライフードが16種類、ウェットフードが8種類というラインナップで、どれも主食用キャットフードとしての栄養基準を満たしています。
(※種類によって対応年齢は異なります)

その一方で、メディファスは主食用ドライフードが22種類とピュリナワンよりも多く、主食用ウェットフードのラインナップは8種類と変わりません。
(※おかず用のスープを含めるとウェットフードは11種類)

 

そして、ピュリナワンにもメディファスにも成分バランスの傾向が違うラインナップがあり、状況に合わせてフードを選べるようになっています。

ただ、全てのフードを取り上げるとかなりのボリュームになってしまうので、この記事ではピュリナワンとメディファスのドライフードを4種類ずつピックアップし、それぞれのフードの内容を比較していくことにします。

ピュリナワンとメディファスの原材料の比較

商品名 種類 主原料 動物性タンパク源 穀物 大豆 香料・合成着色料
ピュリナワン 1歳までの子ねこ用 チキン チキン 鶏、魚 コーングルテン、小麦、米、小麦たんぱく、大麦 使用 無添加
室内飼い猫用 1歳以上 チキン チキン 鶏、魚 コーングルテン、小麦、米、小麦たんぱく、大麦 使用 無添加
健康マルチケア 7歳以上 チキン チキン 鶏、魚 コーングルテン、小麦、米、大麦、小麦たんぱく 使用 無添加
グレインフリー 1歳から全ての年齢に チキン チキン 不使用 使用 無添加
メディファス オリジナル 子ねこ チキン味 穀類(とうもろこし、コーングルテンミール) ?(ミートミール)、鶏、魚、卵 とうもろこし、コーングルテンミール 使用 無添加
室内猫 毛玉ケアプラス 1歳から チキン&フィッシュ味 穀類(とうもろこし、コーングルテンミール) ?(ミートミール)、鶏、魚、卵 とうもろこし、コーングルテンミール 使用 無添加
オリジナル 7歳から チキン味 穀類(とうもろこし、コーングルテンミール) ?(ミートミール)、鶏、魚、卵 とうもろこし、コーングルテンミール 使用 無添加
アドバンス グレインフリー 1歳から チキン&フィッシュ味 肉類(ミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー) ?(ミートミール)、鶏、魚 不使用 使用 無添加

それでは次に、ピュリナワン(猫用)とメディファスのドライフードの原材料を比較していきましょう。

ピュリナワンとメディファスの主原料の比較

それぞれのドライフードの主原料を見比べてみると、ピュリナワンはどれもチキンが主原料として使われているのに対して、メディファスは4種類中の3種類に穀類が主原料として使われていることが分かります。

これは4種類だけに限った話ではなく、ピュリナワンの全てのドライフードには肉・魚が主原料として使われており、メディファスはグレインフリーのレシピを採用したドライフード以外は穀類(穀物)が主原料です。

このことから、「愛猫には肉・魚が主原料のフードを与えたい」と考えている場合には、ピュリナワンかメディファスのグレインフリーのドライフードに選択肢が絞られます。

ピュリナワンとメディファスのタンパク源の比較

ピュリナワンはほぼ全てのドライフードに鶏と魚が使われており、メディファスのドライフードも共通しています。

また、多くのドライフードに穀物が使われていることも同じですが、それぞれでグレインフリーのレシピを採用したドライフードもあり、穀物全般にアレルギーのある愛猫にも対応できます。

もう一つの共通点として挙げられるのは、どちらのドライフードにも豆類の中でアレルギーの原因になりやすい傾向にある大豆が使われており、大豆アレルギーの愛猫には対応できないことです。

香料・着色料や不明瞭な原材料の有無の比較

人工の香料や合成着色料が使われているキャットフードは珍しくありませんが、ピュリナワンとメディファスにはそれらの添加物は使われていません。

また、ピュリナワンは動物性原材料の品質についても補足されています。

メディファスについては、動物性原材料の品質の補足は特に見当たらず、”ミートミール”には具体的に何の動物の肉が使われているのかは分かりません。

ピュリナワンとメディファスの成分の比較

商品名 種類 タンパク質
(以上)
脂質
(以上)
粗繊維
(以下)
水分
(以下)
エネルギー
(100gあたり)
ピュリナワン 1歳までの子ねこ用 チキン 39% 18% 3% 12% 約390kcal
室内飼い猫用 1歳以上 チキン 34% 12% 7% 12% 約351kcal
健康マルチケア 7歳以上 チキン 37% 11% 6% 12% 約350kcal
グレインフリー 1歳から全ての年齢に チキン 35% 14% 2% 12% 約413kcal
メディファス オリジナル 子ねこ チキン味 32.5% 12.0% 4.0% 10.0% 約390kcal
室内猫 毛玉ケアプラス 1歳から チキン&フィッシュ味 30.0% 11.0% 8.0% 10.0% 約360kcal
オリジナル 7歳から チキン味 29.5% 11.0% 5.0% 10.0% 約375kcal
アドバンス グレインフリー 1歳から チキン&フィッシュ味 32.5% 16.0% 7.5% 10.0% 約370kcal

原材料に続いて、ピュリナワン(猫用)とメディファスの各ドライフードの主要な成分バランスを比較してみました!

ピュリナワンはどのラインナップにも肉・魚が主原料として使われていることもあってか、全体的にメディファスのドライフードよりも高タンパクな傾向があります。

また、ピュリナワンもメディファスも子猫用は通常の成猫用よりも、高タンパク・高脂質・高カロリーになっています。

そして、室内猫用は脂質とカロリーがやや控えめに調整されており、育ち盛りの子猫や室内飼いの猫に配慮して、きちんと成分バランスが調整されている印象を受けました。

 

ただ、ピュリナワンのシニア猫用は高タンパクな一方で、メディファスのシニア猫用はタンパク質が控えめと、同じシニア猫用でも成分バランスの傾向に違いがあります。

なお、当サイトでは特別なこだわりがない限りは、子猫と成猫には肉・魚が主原料かつ高タンパクなフードを、シニア猫には肉・魚が主原料かつ適度にタンパク質が含まれているフードを選ぶことをおすすめしています。

ピュリナワンとメディファスの値段の比較

商品名 種類 価格/内容量
(調査時点の最安値)
100gあたりの価格
ピュリナワン 1歳までの子ねこ用 チキン 917円/800g(400g×2袋)
2,100円/2kg(500g×4袋)
4,580円/4.4kg(440g×10袋)
約115〜104円
室内飼い猫用 1歳以上 チキン 2,100円/2kg(500g×4袋)
4,698円/4.4kg(400g×11袋)
約107〜105円
健康マルチケア 7歳以上 チキン 2,100円/2kg(500g×4袋) 約105円
グレインフリー 1歳から全ての年齢に チキン 2,100円/1.6kg(400g×4袋) 約131円
メディファス オリジナル 子ねこ チキン味 812円/750g(250g×3袋)
991円/1.5kg(250g×6袋)
約108〜66円
室内猫 毛玉ケアプラス 1歳から チキン&フィッシュ味 759円/705g(235g×3袋)
1,100円/1.41kg(235g×6袋)
4,018円/5.4kg(450g×12袋)
約108〜74円
オリジナル 7歳から チキン味 1,100円/1.5kg(250g×6袋)
2,109円/3kg(500g×6袋)
4,482円/6kg(500g×12袋)
約75〜70円
アドバンス グレインフリー 1歳から チキン&フィッシュ味 289円/200g
1,273円/1.25kg(250g×5袋)
約145〜97円

主要な成分バランスの次は、ピュリナワン(猫用)とメディファスの各ドライフードの値段を比較してみました!
(※販売価格は2024年8月にAmazonで確認しました)

それぞれのフードの内容量別の値段を見比べてみると、最小サイズの値段(最安値)はピュリナワンもメディファスもあまり変わらない印象を受けますが、最大サイズはメディファスの方が安い傾向にあります。

これについては、100gあたりの値段で比較すると分かりやすいと思ったので、計算して表にまとめてみました。

また、グレインフリーのドライフードはグラムあたりの値段が高くなっているほか、メディファスのグレインフリーフードの方がピュリナワンのグレインフリーフードよりもグラムの値段は安いです。

こんな場合はピュリナワンがおすすめ

「愛猫には肉・魚が主原料として使われているフードを与えたい」と考えているなら、ピュリナワンのドライフードをおすすめします。

また、ピュリナワンの子猫用ドライフードは高タンパク・高脂質・高カロリーになっており、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子猫用フードとしてぴったりです。

そして、成猫用ドライフードとシニア猫用ドライフードには、適度にタンパク質が含まれていることも評価できます。

こんな場合はメディファスがおすすめ

あくまで調査時点の最安値に基づいた見解ですが、「愛猫の月々の餌代をできるだけ抑えたい」と考えているなら、メディファスのドライフードに若干の分があります。

また、「歳をとったシニア猫にタンパク質含有量が控えめなフードを与えたい」という意図がある場合には、メディファスのシニア猫用ドライフードが向いています。

それと、比較項目としては取り上げませんでしたが、ピュリナワンは海外産キャットフードなのに対して、メディファスは日本国内の工場で作られている国産キャットフードです。

このことから、「愛猫には国産キャットフードを与えたい」ということであれば、メディファスに選択肢が絞られます。

まとめ

ピュリナワンとメディファスは様々なキャットフードを取り揃えていますが、主原料をはじめとした原材料や主要な成分バランスの傾向に違いがあります。

例えば、ピュリナワンのドライフードはどれも肉・魚が主原料として使われているのに対して、メディファスはほぼ全てのラインナップに穀類(穀物)が主原料として使われています。

また、同じ対象年齢のフードでも成分バランスの傾向が違うものがあるので、それらに注目してどちらかを選ぶといいでしょう。

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