ビューティープロは日本ペットフードが製造している国産のキャットフードで、ほぼ全てのドライフードに天然魚由来のマリンコラーゲンが3,000mg/kgも配合されていることが印象的です。
また、ドライフードは穀物が主原料として使われていることもあってか、かなり手に取りやすい価格で販売されています。
今回はそんなビューティープロキャットフードの口コミ・評判を110件調査し、悪いレビューと良いレビューに分けて整理してみました!
そして、原材料と成分をもとに総合的な評価もしているので、ぜひあなたの愛猫のキャットフード選びの参考にしてみてください。
ビューティープロキャットフードの総合評価
項目 | 詳細 |
---|---|
原材料 | |
成分 | |
安全性 | |
食いつき | |
コスパ | |
総合評価 | Bランク (S~Eの6段階評価) |
価格/内容量 | 631円/600g 1,236円/1.5kg ※ドライフード「成猫用 1歳から」 ※2025年4月に楽天・Amazonで確認 |
対応年齢 | 全年齢対応 (種類により異なる) |
原産国 | 日本 |
販売会社 | 日本ペットフード株式会社 |
公式サイト | キャットフード【ビューティープロ】 |
当サイトのビューティープロキャットフードの総合評価はBランクです。
ドライフードに肉・魚ではなく穀物が主原料として使われていることや、一部品質・内容が不明瞭な原材料が使われていることは気になりますが、手に取りやすい価格で販売されている国産キャットフードということは魅力的です。
また、通販サイトとSNSで調査してみた限りでは、「食いつきがいい」という内容のレビューも目立ちました。
原材料の内容には特にこだわりはなく、価格を重視して愛猫のキャットフードを選びたいと考えているなら、ビューティープロキャットフードは選択肢の一つになるでしょう。
ビューティープロキャットフードの悪い口コミ・評判
続いて、ビューティープロキャットフードの口コミ・評判を見ていきましょう。
まず、悪い口コミ・評判については「うちの猫には合わなかった」、「粒が大きくて食べづらそう」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
このような内容のレビューが目立った理由は、ビューティープロキャットフードに使われているタンパク源の割合・種類や、ドライフードの粒が厚みのあるハート型になっていることが関係していると考えられます。
悪い口コミ・評判の内容別の件数は、
- うちの猫には合わなかった(4件)
- 大粒で食べづらそう(3件)
という結果になっています。
なお、口コミ・評判は2021年8月にAmazon、楽天、ツイッター(現X)、インスタグラムで調査しました。
うちの猫には合わなかった
悪い口コミ・評判で一番多かったのは「うちの猫には合わなかった」といった内容のレビューで、具体的には「軟便・下痢気味になった」、「吐き戻しが増えた」というレビューを確認できました。
下痢や吐き戻しの理由として考えられるのは、ドライフードに主原料として穀物が使われていることや食物アレルギーです。
穀物の割合を増やせばコストを抑えられるものの、肉食動物の猫は穀物に含まれている炭水化物の消化吸収が得意ではありません。
また、穀物の中でも小麦とトウモロコシはアレルギーの原因になりやすい傾向にありますが、どのドライフードにもそれらのタンパク源が使われており、体質によっては合わない可能性はあります。
そのほかには、餌の急な切り替えで消化不良を起こした可能性や、一気食いが原因で吐き戻してしまった可能性も考えられますね。
大粒で食べづらそう
「ビューティープロキャットフードは大粒で食べづらそう」、という内容の悪い口コミ・評判も確認できました。
ビューティープロのドライタイプのキャットフードは厚みのあるハート型の粒になっているため、小柄な猫にとっては食べづらい可能性があります。
もし愛猫に合っているかどうか不安な場合には、いきなり大容量サイズを買うのは避けて、一番小さいサイズ(150g/560g/600g)でお試ししてみるのが無難です。
(※ドライフードはラインナップによって内容量のバリエーションが違います)
ビューティープロキャットフードの良い口コミ・評判
ビューティープロキャットフードの良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「うちの猫には合っている」、「お手頃な値段で販売されている」といった内容のレビューを確認できました。
その中でも特に多かったのが食いつきのよさを評価する声で、このような内容のレビューが目立った理由は、一部のラインナップに2種類の風味があることや、動物性油脂が使われていることが関係していると考えられます。
良い口コミ・評判の内容別の件数は、
- 食いつきがいい(62件)
- うちの猫には合っている(13件)
- 成分バランスがいい(10件)
- お手頃な値段(9件)
- 原材料に安心感がある(5件)
- 粒の大きさが丁度いい(4件)
という結果になっています。
食いつきがいい
ビューティープロキャットフードの良い口コミ・評判で一番多かったのは、「食いつきがいい」という内容のレビューです。
今回の調査で食いつきの悪さを指摘するレビューが見つからなかったことを踏まえても、ビューティープロキャットフードはたくさんの猫たちに受け入れられている、という捉え方ができます。
この理由として考えられるのは、一部の成猫用ドライフードにはフィッシュ味とチキン味の2種類の風味があり、食の好みに合わせてどちらかを選べることです。
また、動物性油脂で風味が整えられていることも関係していると考えられます。
うちの猫には合っている
次に多かった良い口コミ・評判は、「うちの猫には合っている」といった内容のレビューです。
悪い口コミ・評判の項目で食物アレルギーについて説明しましたが、特にこれといったアレルギーがなければタンパク源の種類に神経質になりすぎる必要はありません。
また、高脂質のキャットフードが合わずに下痢や吐き戻しといった消化不良に繋がることがありますが、ビューティープロは脂質が控えめなドライタイプのキャットフードを取り揃えていることも関係していると考えられます。
成分バランスがいい
そのほかに見つかった良い口コミ・評判は、「ビューティープロキャットフードは成分バランスがいい」という内容のレビューです。
例えば、ドライフード”成猫用 1歳から”のマグネシウム含有量は0.09%(標準値)となっており、マグネシウムに合わせてリンとカルシウムの含有量が調整されています。
そして、3つのミネラルバランスは【カルシウム:リン:マグネシウム=1:0.8:0.10】と、ほとんど理想的なバランス通りになっています。
お手頃な値段
良い口コミ・評判の中には、「ビューティープロキャットフードはお手頃な価格で販売されている」というレビューもありました。
実際、ドライフードには肉・魚より安く仕入れられる穀物が主原料として使われていることもあってか、肉・魚が主原料として使われているドライフードと比べるとかなり安いです。
穀物が主原料として使われていることや、品質が不明瞭な原材料が使われていることは気になるものの、「愛猫の月々の餌代をできる限り抑えたい」と考えているなら、ビューティープロキャットフードは有力個補の一つになるでしょう。
原材料に安心感がある
通販サイトとSNSでビューティープロの口コミ・評判を調査していると、「原材料に安心感がある」という内容のレビューも確認できました。
人工の着色料を使って色味をつけているキャットフードは珍しくありませんが、原材料一覧を見る限りではビューティープロには人工のもの、天然由来のものにかかわらず、着色料そのものが使われていません。
そもそもの問題として、猫は食べ物の見た目では良し悪しを判断していないので、猫目線で考えれば着色料を使ってまでキャットフードに色味をつける意味はありませんからね。
粒の大きさが丁度いい
「大粒で食べづらそう」というレビューとは対照的に、「粒の大きさが丁度いい」というレビューもありました。
結局は愛猫の好みや飼い主の判断によって意見が分かれる要素なので、ドライフードの粒の大きさに関する口コミ・評判はあまり参考にならない・・・と思っておいた方がよさそうです。
ビューティープロキャットフードの口コミ・評判まとめ
項目 | 口コミ内容 |
---|---|
悪い口コミ | うちの猫には合わなかった |
大粒で食べづらそう | |
良い口コミ | 食いつきがいい |
うちの猫には合っている | |
成分バランスがいい | |
お手頃な値段 | |
原材料に安心感がある | |
粒の大きさが丁度いい |
ビューティープロキャットフードの悪い口コミ・評判は「うちの猫には合わなかった」、「粒が大きくて食べづらそう」といった内容のレビューが多い傾向にありました。
その一方で、ビューティープロキャットフードの良い口コミ・評判は「食いつきがよくて満足している」、「うちの猫には合っている」、「お手頃な値段で販売されている」といった内容のレビューを確認できました。
その中でも特に多かったのが食いつきのよさを評価する声で、このような内容のレビューが目立った理由は、一部のラインナップに2種類の風味があることや、動物性油脂が使われていることが関係していると考えられます。
ビューティープロキャットフードの種類
ビューティープロはドライタイプのキャットフードだけでなく、ウェットタイプのキャットフードも取り揃えています。
ドライフード
商品名 | 主原料 | 穀物 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (100gあたり) |
---|---|---|---|---|---|---|
避妊・去勢後用 | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉 | 35.0% | 8.1% | 10.0% | 340kcal |
子猫用 12ヵ月頃まで | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉 | 40.0% | 13.0% | 10.0% | 390kcal |
成猫用 1歳から | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉 | 35.0% | 10.1% | 10.0% | 360kcal |
成猫用 1歳から チキン味 | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉 | 35.0% | 10.1% | 10.0% | 360kcal |
下部尿路の健康維持 1歳から | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉、小麦粉 | 35.0% | 10.1% | 10.0% | 360kcal |
下部尿路の健康維持 1歳から チキン味 | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉、小麦粉 | 35.0% | 10.1% | 10.0% | 360kcal |
下部尿路の健康維持 低脂肪 1歳から | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉、小麦粉 | 35.0% | 8.1% | 10.0% | 340kcal |
下部尿路の健康維持 低脂肪 1歳から チキン味 | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉、小麦粉 | 35.0% | 8.1% | 10.0% | 340kcal |
Wケア 下部尿路・腎臓の健康 | 穀類 | トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンミール、パン粉 | 29.0% | 10.0% | 10.0% | 360kcal |
Wケア 低脂肪・筋力サポート | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉 | 36.5% | 8.1% | 10.0% | 350kcal |
Wケア 腸内・自然免疫ケア | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉 | 35.0% | 10.0% | 10.0% | 360kcal |
下部尿路の健康維持 11歳以上 | 穀類 | トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉、小麦粉 | 32.0% | 8.5% | 10.0% | 350kcal |
腎臓の健康維持 8歳以上 | 穀類 | トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンミール、パン粉 | 30.0% | 8.5% | 10.0% | 350kcal |
腎臓の健康維持 15歳以上 | 穀類 | トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンミール、パン粉 | 29.0% | 10.0% | 10.0% | 360kcal |
ドライフードのラインナップは表の通りで、「避妊・去勢後用」は子猫からシニア猫にまで与えられる全年齢対応の主食用フードになっています。
ただ、「避妊・去勢後用」は脂質とカロリーが控えめになっているので、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な生後半年くらいまでの子猫には、「子猫用 12ヶ月頃まで」を選んであげるのがおすすめです。
成猫用フードに関しては、やや高タンパクかつ脂質とカロリーは控えめなものが多く、室内飼いで運動量が少ない傾向にある日本の飼い猫向けの成分バランスと言えます。
シニア猫用フードは成猫用フードと脂質とカロリーのバランスはあまり変わりませんが、タンパク質含有量は成猫用より控えめな傾向があります。
ウェットフード(パウチ)
商品名 | 主原料 | 穀物 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (1袋あたり) |
---|---|---|---|---|---|---|
離乳期 | 魚介類 | 不使用 | 12.3% | 4.5% | 80.6% | 34kcal |
1歳から まぐろ | 魚介類 | 小麦タンパク | 10.0% | 1.5% | 83.6% | 29kcal |
1歳から かつお | 魚介類 | 小麦タンパク | 10.0% | 1.5% | 83.6% | 29kcal |
介護期用高栄養食 | 魚介類 | 小麦タンパク | 7.5% | 5.0% | 78.5% | 38kcal |
11歳以上 | 魚介類 | コーンスターチ | 7.5% | 3.0% | 83.5% | 36kcal |
15歳以上 | 魚介類 | コーンスターチ | 7.0% | 3.1% | 83.5% | 35kcal |
ウェットフードのラインナップは表の通りで、どれもパウチタイプの主食用フードになっています。
このことから、いつものドライフードにトッピングして与えるだけでなく、ドライフードの代わりにそのまま与えることもできて使い勝手がいいです。
ビューティープロキャットフードの原材料の評価
※アレルギーの原因になりやすい原材料、品質・内容が不明瞭な原材料、気がかりな添加物は赤色で記載
ここからは、ビューティープロキャットフードの原材料を評価していきます!
(※上記はドライフード「成猫用 1歳から」の原材料一覧です)
ドライフードは主原料として穀物を使用
まず言えるのは、ビューティープロのドライタイプのキャットフードには穀物が主原料として使われていることです。
悪い口コミ・評判の項目でも触れましたが、肉・魚の割合を減らして穀物の割合を増やせばコストを抑えられる一方で、肉食動物の猫本来の食事内容からは遠ざかります。
そして、穀物の中でアレルギーの原因になりやすい傾向にある小麦とトウモロコシが使われているので、食に敏感な愛猫に与えようと考えている場合には、タンパク源の割合・種類にも注目して購入を検討するのがいいでしょう。
品質・内容が不明瞭な原材料あり
ビューティープロキャットフードには“牛肉粉”や“豚肉粉”、“チキンミール”といった動物性タンパク源が使われていますが、品質についての説明がないことが気になるところです。
また、“動物性油脂”は具体的に何の動物の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類が天然由来のものなのか、それとも人工のものなのかが分かりません。
そのほかには、“pH調整剤”が使われていることが気になりました。
ビューティープロキャットフードの成分の評価
成分表 | |
---|---|
たんぱく質 | 35.0%以上 |
脂質 | 10.1%以上 |
粗繊維 | 4.5%以下 |
灰分 | 9.0%以下 |
水分 | 10.0%以下 |
カルシウム | 0.9%以上 |
リン | 0.7%以上 |
マグネシウム | 標準値0.09% |
リノール酸 | 1.0%以上 |
エネルギー | 360kcal/100g |
原材料の次は、ビューティープロキャットフードの成分を評価していきます!
(※表はドライフード「成猫用 1歳から」の成分表です)
タンパク質・脂質・カロリーのバランス
ビューティープロのドライタイプのキャットフードのタンパク質は29.0〜40.0%以上、脂質は8.1〜13.0%以上、水分は10.0%以下、カロリーは100gあたり340〜390kcalと、ラインナップによって成分バランスに開きがあります。
ただ、室内飼いされていることが多い日本の飼い猫に配慮してか、全体的には脂質とカロリーがやや控えめな傾向にあり、子猫用については育ち盛りの子猫に配慮して、成猫用よりも高タンパク・高脂質・高カロリーになっています。
また、良い口コミ・評判の項目でも触れた通り、カルシウム・リン・マグネシウム含有量がきちんと調整されていることも評価できます。
その一方で、穀物が主原料として使われていることを踏まえると、「愛猫には肉・魚が主原料として使われている高タンパクなキャットフードを与えたい」と考えている場合には選択肢から外れます。
最安値は?公式・楽天・Amazonで価格を調査
内容量 | 公式 | 楽天 | Amazon |
---|---|---|---|
600g | 300円 (1世帯・1回限り) |
631円 | 631円 |
1.5kg | – | 1,236円 | 1,236円 |
ビューティープロの公式サイトと楽天市場、Amazonでキャットフード「成猫用 1歳から」の販売状況を調査してみたところ、公式サイトからは直接購入することはできませんでした。
(※販売状況と販売価格は2025年4月に確認しました)
ただ、販売元の日本ペットフードの公式通販サイトでは、1世帯・1回限り600gサイズを送料無料の300円で注文できるようになっています。
そして、600g・1.5kgの2サイズともに楽天とAmazonの最安値は変わらず、という結果になりました!
ビューティープロキャットフードは店頭でも販売されている国産キャットフードなので、店頭の価格も参考にしながらご自身の購入しやすい方法でお試しするのがいいでしょう。
通販サイトに関しては、一定金額以上の注文で送料無料になる販売店も多いので、継続して購入する場合は通販サイトでまとめ買いした方がお手軽です。
まとめ
国産キャットフードのビューティープロは、ほぼ全てのドライフードに天然魚由来のマリンコラーゲンが3,00mg/kgも配合されています。
そして、かなり手に取りやすい価格で販売されていることも魅力の一つですが、ドライフードに穀物が主原料として使われていることや、動物性原材料の品質についての補足がされていないことが気になりました。
また、動物性油脂には具体的に何の動物の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類が補足されていないことも気になるところです。
とは言え、どれだけ原材料の内容にこだわってキャットフードを選んでも継続できなければ意味がないので、当サイトでは品質面・安全性に気を配りつつも、無理なく購入できる価格帯のキャットフードの中から選ぶことをおすすめしています。