ユーカヌバドッグフードは、年齢や犬種(サイズ)、食の好みや運動量・食事量に配慮して選べるように、豊富なラインナップを取り揃えています。
ただ、種類が多いということは選択肢の幅が広いということでもあるので、「愛犬にはどのフードが合っているのか分からない」、と迷ってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、ユーカヌバドッグフードの種類別の特徴と、選び方のポイントを解説しているので、ぜひ愛犬のドッグフード選びの参考にしてみてください。
ユーカヌバドッグフードの種類別の共通点
まずは、ユーカヌバドッグフードの種類別の共通点を抑えておきましょう!
ユーカヌバには子犬用が3種類、成犬用が11種類、シニア犬用が4種類ありますが、どのフードにもタンパク源として鶏、七面鳥、小麦が使われていることは変わりません。
このことから、いずれかのタンパク源にアレルギーのある愛犬用フードとしては、ユーカヌバは選択肢からは外れます。
また、ユーカヌバの原材料一覧には“動物性脂肪”という表記がされていますが、具体的に何の動物の油が使われているのかと、添加されている酸化防止剤の種類が補足されていないことが気になりました。
そのほかには、”ソルビン酸カリウム”という、人工の保存料が使われていることも共通しています。
人工の保存料に関しては、ドッグフードの品質の劣化を抑える目的で添加されるものですし、「使われていても気にならない」という考え方も、「使われている時点で避けたい」という考え方も間違いとは言い切れません。
そのため、最終的には飼い主それぞれの判断に委ねられます。
ただ、ユーカヌバはほとんどのラインナップに肉類が主原料として使われているほか、人工の香料・着色料は使われておらず、プレミアムドッグフードの中では手に取りやすい価格で販売されています。
これらのことを踏まえたうえで、ライフステージ別にユーカヌバの種類別の特徴を見ていきましょう!
ユーカヌバドッグフードの「子犬用」の種類

| 商品名 | 主原料 | 穀物 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (100gあたり) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スモール パピー(小・中型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | とうもろこし、小麦、米 | 30.0% | 19.0% | 9.0% | 422kcal |
| ラージ パピー(大型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | 小麦、とうもろこし、とうもろこし粉、米 | 24.0% | 12.0% | 11.0% | 378kcal |
| パピー ラム&ライス | ラム肉 | 米、小麦、とうもろこし、大麦 | 26.0% | 14.0% | 9.0% | 393kcal |
ユーカヌバの子犬用のラインナップは表の通りで、「スモール パピー」は小型犬・中型犬向けの、「ラージ パピー」は大型犬向けの、「パピー ラム&ライス」は全犬種向けのドライフードです。
そして、後述する成犬用の「スモール」、「ラージ」、「ラム&ライス」に比べると、タンパク質・脂質・カロリーが高めになっており、育ち盛りでたくさんの栄養が必要な子犬向けに作られている、という意図をハッキリと感じ取れます。
また、「スモール パピー」は「ラージ パピー」よりも高タンパク・高脂質・高カロリーで、年齢だけでなく犬種(サイズ)にも配慮して、主要な成分バランスが調整されています。
なお、以下の記事では、ユーカヌバの子犬用を掘り下げて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
ユーカヌバドッグフードの「成犬用」の種類
| 商品名 | 主原料 | 穀物 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (100gあたり) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スモール(小型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | 小麦、とうもろこし、とうもろこし粉、米、大麦 | 26.0% | 16.0% | 9.0% | 405kcal |
| ミディアム(中型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | 小麦、とうもろこし、とうもろこし粉、大麦 | 24.0% | 13.0% | 9.0% | 388kcal |
| ラージ(大型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | とうもろこし、小麦、とうもろこし粉、大麦 | 21.0% | 11.0% | 9.0% | 380kcal |
| ラム&ライス | ラム肉 | 米、小麦、とうもろこし粉、とうもろこし、大麦 | 22.0% | 13.0% | 9.0% | 386kcal |
| スモール フィットボディ(小型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | とうもろこし、小麦、大麦 | 27.0% | 8.0% | 9.0% | 366kcal |
| ミディアム フィットボディ(中型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | とうもろこし、小麦、大麦 | 25.0% | 7.0% | 9.0% | 359kcal |
| ラージ フィットボディ(大型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | とうもろこし、小麦、大麦、とうもろこし粉 | 24.0% | 7.0% | 9.0% | 360kcal |
| プレミアムパフォーマンス 21/13 スプリント | 米 | 米、とうもろこし、超高消化性小麦タンパク | 21.0% | 13.0% | 9.0% | 391kcal |
| プレミアムパフォーマンス 26/16 エクササイズ | 米 | 米、コーンフラワー、超高消化性小麦タンパク、コーングルテン | 26.0% | 16.0% | 9.0% | 392kcal |
| プレミアムパフォーマンス 30/20 スポーツ | 肉類(鶏、七面鳥) | コーンフラワー、米、超高消化性小麦タンパク、コーングルテン | 30.0% | 20.0% | 9.0% | 412kcal |
| プレミアムパフォーマンス 30/28 ワーク | 肉類(鶏、七面鳥) | 米、超高消化性小麦タンパク、コーンフラワー | 30.0% | 28.0% | 9.0% | 456kcal |
ユーカヌバの成犬用のラインナップは表の通りで、小型犬と同じように犬種(サイズ)別のフードがありますが、成犬用は「スモール」と「ラージ」のほかに、「ミディアム」というフードもあります。
また、そのほかの成犬用と比べて脂質とカロリーが控えめな「フィットボディ」、脂質とカロリーが高めな「プレミアムパフォーマンス」というフードがあり、愛犬の運動量・食事量に配慮して選べます。
さらに、「プレミアムパフォーマンス」は4種類に分けられており、”30/28 ワーク”は非常に高脂質・高カロリーなドライフードになっています。
ただ、”21/13 スプリント”と”26/16 エクササイズ”については、穀物(米)が主原料として使われているので、「愛犬には肉・魚が主原料かつ、高タンパクなドライフードを与えたい」と考えている場合には、必然的に選択肢からは外れます。
それと、「フィットボディ」は低カロリーというほどではなく、体重管理が必要な成犬用というよりは、室内犬などの運動量が少なめな成犬・シニア犬向け、という印象を受けました。
なお、ユーカヌバの「ラム&ライス」と「フィットボディ」については、以下のそれぞれの記事で詳しく解説しています。


ユーカヌバドッグフードの「シニア犬用」の種類

| 商品名 | 主原料 | 穀物 | タンパク質 (以上) |
脂質 (以上) |
水分 (以下) |
エネルギー (100gあたり) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スモール シニア(小型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | とうもろこし、小麦、とうもろこし粉、大麦 | 27.0% | 15.0% | 9.0% | 401kcal |
| ミディアム シニア(中型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | とうもろこし、小麦、とうもろこし粉、大麦 | 25.0% | 10.0% | 9.0% | 375kcal |
| ラージ シニア(大型犬用) | 肉類(鶏、七面鳥) | 小麦、とうもろこし、とうもろこし粉、大麦 | 24.0% | 8.0% | 9.0% | 364kcal |
| シニア ラム&ライス | ラム肉 | 米、小麦、とうもろこし、大麦、とうもろこし粉 | 25.5% | 11.0% | 9.0% | 377kcal |
ユーカヌバのシニア犬用のラインナップは表の通りで、子犬用・成犬用と同じように犬種(サイズ)別のラインナップと、「ラム&ライス」というメインのタンパク源が違うフードがあります。
また、「ミディアム」は「ラージ」よりも高タンパク・高脂質・高カロリーに、「スモール」は「ミディアム」よりも高タンパク・高脂質・高カロリーに・・・といったように、犬種(サイズ)に配慮して成分バランスが調整されていることは変わりません。
そして、通常の成犬用と比べると脂質がやや控えめになっている一方で、カロリーについてはそれほど差がなく、歳をとって活動量が落ちたシニア犬用としては、かなり高カロリーなドライフードになっています。
このような成分バランスを踏まえると、運動量が多めなシニア犬や少食のシニア犬向け、という捉え方ができます。
ユーカヌバのシニア犬用については、以下の記事で詳しく解説しているので、よければ参考にしてみてください。
まとめ
ユーカヌバドッグフードには子犬用が3種類、成犬用が11種類、シニア犬用が4種類あり、「スモール」や「ミディアム」、「ラージ」といったように、犬種(サイズ)別に成分バランスや粒サイズを調整したラインナップもあります。
また、鶏・七面鳥が主原料のラインナップが多いですが、ラム肉が主原料として使われているフードもあるほか、成犬用には脂質とカロリーが控えめな「フィットボディ」、脂質とカロリーが高めな「プレミアムパフォーマンス」があります。
このことから、愛犬の食の好みや運動量・食事量にも配慮して選べるようになっています。
そして、どのフードにも鶏・小麦が使われていることや、ソルビン酸カリウムが使われていることは変わらず、動物性脂肪の内容が不明瞭なことは気になりました。
ただ、プレミアムドッグフードの中では手に取りやすい価格で販売されているので、コスパ面も踏まえて購入を検討するのがいいでしょう。


